パナソニック
 パナソニックがあるようです。大日から徒歩15分、守口からも徒歩15分のようです。守口にはSANYOもあるようです。京阪の西三荘から徒歩3分で松下幸之助歴史館があるようです。守口、大日、門真、京阪の西三荘、京阪の守口市で囲まれる範囲がパナソニックですが、国道1号線を超えた外側に本社があるようです。東京にも拠点があるようです。

 パナソニックは、1960年にブラウン管テレビの量産を開始し、2000年にはプラズマテレビの生産を開始しましたが、プラズマテレビから撤退することになり、茨木工場(約12万平方m)を平成26年に大和ハウスへ100億円で売却するとのことです。

 パナソニックは平成25年にプラズマTVから撤退し、900万台程度でメキシコ工場は生産能力1/3、タイのプランタ工場からは撤退し、マレーシア、チェコと国内工場で6割程度は自社生産のようです。東芝やSONYも自社生産3割程度のようです。

  テレビ受像器のシェア
平成25年シェア
サムスン電子 韓国 22.2%
LG電子 韓国 14.5%
TCL 中国 6.2%
SONY 日本 6.0%
ハイセンス 中国 4.5%
パナソニック 日本 4.3%

 平成26年12月22日にプリント基板生産工場のパナソニックデバイス山梨(南アルプス市)を新旭電子工業に売却することを決めたようです。すでに携帯電話用のプリント基板は生産終了し、自動車用や産業用の回路基板が残っていましたがこれも撤退するようです。

パナソニックは、インド市場に1972年に参入しましたが、2000年から事業を縮小し厳しい状況でしたが2013年から、パナソニックインドを独立させ、現在スマホでシェア2.5%を確保したようです。なお、スマホの生産は中国メーカのODM(相手先メーカの設計生産)のようです。

パナソニックは照明がLEDに移行する中、かつて照明器具で使用していたタングステンを用いた事業を維持するため耐切創軍手や産業用メッシュ材料などを販売開始するようです。ステンレスに比べ引っ張り強度が1.5倍、硬さが2倍、融点が3380度とのことです。

パナソニックは、平成29年に暗闇や高温環境の中で鮮明な画像を映せる監視カメラ向けで35%のシェアを確保しており、2.75μmのマクロレンズを敷き詰めたりフォトダイオードを改善するなどして量産開始時からS/Nを2倍に改善したようです。高感度、高解像度の市場規模は平成27年に2000万台でしたが、平成32年には1億4000万台になると想定されているようです。

平成29年に、自動車向け電子ブレーキやドアロック解除用に-40℃対応で電気二重層コンデンサの保証時間を2000時間に倍増、内部抵抗を1/10にしたようです。

テスラモーターズとパナソニックは、平成29年1月にネバダ州に敷地17万6000mのギガファクトリーを稼働させたようです。テスラモーターズは、モデルSやモデルXの電池18×65mm(18650)を一回り大きい21×70mm(2170)円筒型電池で1kWH当たり30%以上価格低減し、346km以上走行できるようにするようです。

カーナビは大幅に進化しており、平成29年には、パイオニアのサイバーナビは10.1インチモニタ画面で運転時の危険の警告(前方車への接近警告、走行レーン逸脱警告、誤発進警告など)や、駐車場でのセキュリティ確保ができるようです。パナソニックのストラーダCN-F1Dは9インチモニタでブルーレィディスクに対応し、道路標識を音声と地図のポップアップで知らせたり、ETC2.0により渋滞回避ルート案内ができるようです。アルパインのビッグXシリーズは11インチモニタ画面で音声認識機能を高精度化し、使用頻度の高い12の機能を音声で制御可能とした他、2ウェイカメラのドライブレコーダやカラオケ機能もあるようです。

パナソニックは、過酷な環境に耐える頑丈なノートパソコンに注力しており、平成28年度に世界で40万台販売し、平成29年には10%の販売増を実現し、台湾工場(新北市)の生産比率を現在の30%から50%まで引き上げて増産対応するようです。国内向けはおよそ10%程度で自治体や警察関係で採用されているようです。

   研究開発費(平成28年度/平成27年度
平成
28年
順位
平成
27年
順位
会社名 研究開発費
平成28年
売上高比
平成28年
研究開発費
平成27年
1 1 トヨタ自動車 1兆0800億円 4.1% 1兆0500億円
2 ホンダ 6900億円 5.0%
3 2 日産自動車 5600億円 4.7% 5300億円
4 4 パナソニック 4700億円 6.1% 4700億円
5 3 SONY 4600億円 6.9% 4900億円
6 5 デンソー 4150億円 9.2% 4000億円
7 6 日立製作所 3500億円 3.9% 3550億円
8 7 武田薬品工業 3250億円 18.9% 3300億円
9 8 キャノン 3100億円 8.6% 3150億円
10 東芝 3100億円 6.1%
11 11 アステラス製薬 2310億円 17.1% 2290億円
12 9 NTT 2200億円 2.0% 2300億円
13 12 三菱電機 2130億円 5.0% 2020億円
14 14 第一三共 1900億円 20.7% 1900億円
15 10 大塚HD 1850億円 15.0% 2300億円
16 13 富士通 1800億円 3.9% 2000億円
17 15 富士フイルムHD 1700億円 6.7% 1650億円
18 17 アイシン精機 1700億円 5.0% 1600億円
19 16 住友化学 1690億円 8.3% 1630億円
20 18 三菱重工 1500億円 3.4% 1500億円
21 22 スズキ 1400億円 4.5% 1300億円
22 21 三菱ケミカルHD 1350億円 3.8% 1370億円
23 23 リコー 1285億円 5.9% 1280億円
24 19 NEC 1250億円 4.3% 1450億円
25 24 エーザイ 1242億円 21.4% 1265億円
26 28 富士重工業 1200億円 3.8% 970億円
27 25 マツダ 1166億円 3.4% 1250億円
28 26 住友電気工業 1100億円 3.7% 1056億円
29 27 ブリジストン 1040億円 2.8% 990億円
30 30 ヤマハ発動機 1030億円 6.1% 923億円
31 34 三菱自動車 970億円 5.1% 820億円
32 31 いすゞ自動車 940億円 5.1% 910億円
33 29 NTTドコモ 919億円 2.0% 930億円
34 40 TDK 900億円 7.8% 706億円
35 39 村田製作所 900億円 7.3% 720億円
36 33 旭化成 870億円 4.5% 840億円
37 37 オリンパス 850億円 10.0% 741億円
38 32 大日本住友製薬 845億円 21.0% 870億円
39 36 東京エレクトロン 800億円 11.2% 745億円
40 35 コニカミノルタ 780億円 7.4% 800億円
41 41 コマツ 725億円 4.3% 700億円
42 42 ニコン 700億円 8.3% 670億円
43 38 田辺三菱製薬 700億円 17.2% 740億円
44 任天堂 691億円 13.7%
45 43 東レ 650億円 2.9% 625億円
46 45 京セラ 640億円 4.2% 600億円
47 46 日野自動車 610億円 3.7% 580億円
48 47 セイコーエプソン 570億円 5.5% 550億円
49 小野薬品工業 565億円 21.8%
50 52 協和発酵キリン 561億円 16.0% 499億円
51 49 花王 556億円 3.5% 521億円
52 50 日本電産 550億円 4.4% 520億円
53 48 オムロン 550億円 6.0% 530億円
54 56 ダイキン工業 550億円 2.6% 460億円
55 51 信越化学工業 530億円 4.0% 500億円
56 ジェイテクト 500億円 3.8%
57 53 塩野義製薬 500億円 15.7% 490億円
58 55 川崎重工 470億円 3.0% 460億円
59 59 ブラザー工業 454億円 6.9% 441億円
60 70 クボタ 440億円 2.5% 310億円
61 58 旭硝子 425億円 3.0% 450億円
62 60 ROHM 421億円 12.3% 433億円
63 57 IHI 400億円 2.5% 450億円
64 62 トヨタ紡織 400億円 3.0% 383億円
65 64 富士電機 371億円 4.5% 350億円
66 65 テルモ 355億円 6.9% 350億円
67 71 積水化学工業 355億円 3.2% 300億円
68 67 三井化学 340億円 2.7% 330億円
69 66 帝人 340億円 4.0% 340億円
70 69 大日本印刷 320億円 2.2% 320億円
71 72 カルソニックカンセイ 315億円 3.2% 290億円
72 ジャパンディスプレイ 290億円
73 68 豊田合成 290億円 4.1% 320億円
74 63 味の素 290億円 2.5% 351億円
75 74 横河電機 270億円 6.6% 260億円
76 パイオニア 250億円 6.0%
77 サントリーHD 250億円 1.0%
78 ヤマハ 248億円 5.7%
79 日立ハイテクノロジーズ 239億円 3.6%
80 73 大正製薬 234億円 8.2% 268億円
81 日本特殊陶業 229億円 6.2%
82 日立金属 220億円 2.3%
83 JSR 205億円 5.0%
84 参天製薬 205億円 10.0%
85 昭和電工 204億円 2.7%
86 日本ガイシ 200億円 5.0%
87 クラレ 191億円
88 日立建機 189億円 2.6%
89 シスメックス 185億円 6.7%
90 安川電機 180億円 5.0%
91 NTN 180億円 2.6%
92 凸版印刷 180億円 1.2%
93 古河電気工業 180億円 2.1%
94 フジクラ 180億円 2.6%
95 JR東日本 170億円 0.6%
96 アルプス電気 168億円 3.9%
97 資生堂 165億円 1.9%
98 住友重機械工業 162億円 2.3%
99 島津製作所 160億円 4.6%
100 ニッパツ 160億円 2.5%
101 DMG森精機 150億円
102 東ソー 150億円 2.1%
103 明治製菓ファルマ 146億円 8.9%
104 宇部興産 145億円 2.0%
105 日本化薬 143億円 8.5%
106 堀場製作所 140億円 8.0%
107 日本ゼオン 139億円 5.0%
108 日本ペイントHD 139億円 2.8%
109 日本触媒 132億円 6.6%
110 OKI 130億円 2.6%
111 グローリー 130億円 5.7%
112 日本精工 130億円 1.3%
113 DIC 130億円 1.6%
114 NTTデータ 129億円 0.8%
115 杏林製薬 129億円 12.1%
116 東洋紡 117億円 3.3%
117 大成建設 116億円 0.8%
118 曙ブレーキ工業 115億円 4.2%
119 アズビル 109億円 4.2%
120 荏原 105億円 2.1%
121 大林組 105億円 0.5%
122 東和薬品 105億円 11.2%
123 アサヒグループHD 104億円 0.6%
124 明電舎 101億円 4.2%
125 太陽誘電 100億円 4.4%
126 王子HD 100億円 0.7%
127 YKK AP 98億円 2.1%
128 ライオン 98億円
129 清水建設 91億円 0.6%
130 トクヤマ 87億円 2.9%
131 ADEKA 87億円 3.8%
132 アマダHD 85億円 2.8%
133 大和ハウス工業 84億円 0.2%
134 日立造船 80億円 2.0%
135 鹿島 79億円 0.4%
136 三井金属 78億円 1.8%
137 シチズンHD 75億円 2.2%
138 日本電子 70億円 6.5%
139 竹中工務店 66億円 0.5%
140 牧野フライス製作所 60億円 4.0%
141 日本製紙 56億円 0.6%
142 ダイヘン 55億円 4.2%
143 住友金属鉱山 55億円 0.8%
144 三洋化成工業 55億円 3.3%
145 クレハ 54億円 3.8%
146 関西ペイント 54億円 1.6%
147 三井造船 50億円 0.6%
148 不二越 50億円 2.2%
149 JUKI 50億円 4.3%
150 アンジェスMG 50億円 1200.0%
151 コーセー 49億円 2.0%
152 日本軽金属HD 48億円 1.1%

パナソニックは平成30年7月にAPD-TOF(Avalanche Photodiode-Time of Flight)方式画像センサの説明会を開催。この画像センサは視認性の悪い雨や雪などの悪天候の夜間でも250m先の物体を検知できるとのこと。なお、アバランシェフォトダイオードとは、アバランシェ増倍と呼ばれる現象を利用して受光感度を上昇させたフォトダイオードで、暗闇の広域での小物体検知は、従来のステレオカメラやLiDARなどでは困難で、今回のAPD-TOF方式は暗い中で小さいものが250mまで検知可能とのこと。従来のCCDやCMOSセンサは1画素に入った1光子に1電子しか変換できなかったが、APDによる1万倍の高感度化と10nsの高時間分解能シャッター技術、高度画像処理技術によって実現し、平成31年度にサンプル出荷を開始するようです。