![]() DMG森精機 |
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DMG森精機は、NC旋盤やマシニングセンターなど切削系工作機械大手で、名古屋駅桜通口から徒歩3分程度のところに本社があるようです。 DMG森精機は、旋盤、マシニングセンタ、複合加工機、研削盤でトップシェアを目指しているようです。昭和23年10月26日(1948年)に奈良県大和郡山市で繊維機械の製造を開始。工作機械(高速精密旋盤)の製造を昭和33年5月(1958年)に開始。昭和43年4月(1968年)から、NC旋盤の製造を開始。昭和47年に東京テクニカルセンタを開設、昭和57年7月にドイツに森精機GmbHを開設。昭和58年8月にはアメリカに森精機USA INCを開設。平成19年5月には国内41拠点、海外46拠点となったようです。国内の拠点では、東京や横浜なども有名なようです。 昭和45年12月に伊賀工場(三重県伊賀市)を建設、昭和61年に立形ボール盤などの吉田鐵工所に資本参加、吉田鐵工所のあった大和郡山市井戸野町に奈良工場を建設。昭和56年5月には45番テーパ立形マシニングセンタを製造。平成14年に破綻した日立精機を買収し、千葉事業所(船橋市)を開設。平成18年にはスイスの名門工作機械メーカDIXIを友好的に併合し拠点を拡大していましたが、平成28年9月に千葉事業所を閉鎖し華為に売却したようです。 DMG森精機は、欧米などで5軸加工機が順調で、平成28年12月期にドイツの子会社がエネルギー関連事業から撤退し、米国での販売を直販に切り替えたことにより、平成29年1月~3月期の純利益が前年同期比で2倍になったようで平成29年12月通期の見通しは売上収益3800億円、最終損益110億円を目指すようです。 また、DMG森精機は全世界の5000名の営業社員のノウハウを結集し、自社の工作機械と他社の治具や計測機器など周辺機器について一括で提案し、中小企業への採用を促進するようです。平成29年度の生産台数は11000台としておりロボットなど自動化装置の比率を現状の10%から平成32年までに20%に拡大させるようです。 DMG精器は平成30年までに工作機械の生産体制を再構築するとのことで、粗加工などを協力会社に委託し、高精度な加工や技術蓄積の多い部分を自社工場に残すようです。また周辺装置を一括して納入するフルターンキー方式(顧客はキーを回せばすぐに使える全部おまかせ型のこと、国内では生産設備を導入する企業の技術スキルが高いため各社から生産設備を購入し導入企業がシステム構築をすることが多いが、海外では生産システムをお任せで導入することが多い)の生産ラインとして自動車関係の奈良工場と航空機関連の伊賀工場で先端システムを構築するようです。 DMG森精機は、金属切削加工機の工具や主軸の動きを細かく制御し平成29年に20年前の加工機から消費電力を45%削減、最新機種と比べても20%削減させたそうです。長年ドイツと日本で独占していた市場ですが、最近の数年間は低価格の中国企業がトップを独占しており厳しい状況が続いているようです。 DMG森精機は、平成29年に、立型マシニングセンターの加工範囲をZ軸で60%増、Y軸で70%増に広げる汎用治具(従来より小さいビルトインバイス)を開発し、伊賀事業場での自社展示会で発表したようです。 IoTやAIの専門家を社内で育成するため平成29年7月に「先端技術研究センタ(東京大学の松島名誉教授がセンター長)」を東京グローバル・ヘッドクオーター内に開設し、500万円/人/年程度を投資し、35歳以下の社員が2年間専門資格の取得などに専念できるようです。 工作機械メーカ売上(平成29年3月期)
工作機械ではリニアガイドが多用されていますが、平成30年にはリニアガイドの需要が急増しており、THK、日本トムソン、日本精工などは、1年以上の受注残を抱えて増産が飽和状態のようです。リニアガイドは、ヤマザキマザック、DMG森精機などの工作機械メーカやアドバンテスト、東京エレクトロンなどの半導体製造装置メーカの他、液晶製造装置、産業用ロボットなどでも用いられているようです。 名古屋駅の笹島交差点角の名古屋三井ビルディング本館9階にJQA中部支部があるようです。名古屋駅からは名鉄や近鉄駅前を通って徒歩5分程度です。JQAの本部は東京のようです。 |