アドバンテスト  

東武伊勢佐木線 川俣駅 
川俣駅からアドバンテストまではタクシー以外の交通手段はないようです。駅前にタクシーは1~2台います。また、駅前食堂は閉まったままで、だいぶ歩いたところのお寿司屋さん以外は広大な田園風景のみです。でも川俣駅は無人駅ではありません。

アドバンテストはICテスター(半導体検査装置)で有名な会社で富士通関係ですが。もともと武田理研として周波数カウンターや電圧計などが始まりで、デジタルマルチメータやスペクトラムアナライザもやっており、一時はローデ&シュヴァルツの製品も販売していましたが、現在はスペクトラムアナライザは大幅に縮小したようで残念す。CANDOXという会社に当時の技術者がいるようです。ICテスターでは米国のベリジーを買収し売上1410億で世界シェア4割とのことです。

半導体製造装置メーカ売上(平成30年3月期予想)
メーカー 売上高 前年比 営業利益 設備投資 研究開発費
東京エレクトロン 9800億円 +22.5% 2160億円 420億円 940億円
日立ハイテクノロジーズ 6800億円 +5.5% 460億円 205億円 278億円
SCREEN-HD 3050億円 +1.6% 340億円 105億円 200億円
アドバンテスト 1720億円 +10.3% 180億円 60億円 330億円
日立国際電気 1690億円 -1.7% 175億円 57億円 127億円
ディスコ 801億円 +22.8% 213億円 100億円 150億円

アドバンテストは、半導体の検査時間が短く利益率が高い検査設備の売上げが伸び、平成28年度売上高1580億円、純利益は前年比94%増の130億円になるようです。

スペクトラムアナライザとして最後になってしまったR3681Aは名機でアジレントのE4440Aを超えてトップレベルでした。国内の無線機器メーカが縮小したためマーケットも小さくなりスペクトラムアナライザメーカも厳しい状況に置かれています。アドバンテストが撤退(2chスペクトラムアナライザ(U3872:43GHz)など頑張っていましたが、平成28年に販売終了になってしまいました。)したため、国内ではアンリツ、米国ではアジレント・テクノロジー、ドイツではローデ&シュヴァルツに限られているようです。最近はテクトロニクスがFFT方式を用いたリアルタイムスペクトラムアナライザに力を入れており、解析帯域幅110MHz、測定周波数範囲26GHzまで対応したRSA5126を販売開始しましたリアルタイムスペクトラムアナライザには珍しくビデオ帯域幅が設定できます。

アドバンテストのデジタルマルチメータはタケダ理研当時に子会社として設立されたエーディーシー(ADCMT)が担当しているようです。