日本精工

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日本精工株式会社は、大正5年11月8日(1916年)創立、平成28年3月現在従業員数連結31587名で、売上連結9753億円とのことです。

NSKは大正5年に日本で最初に軸受(ベアリング)を開発後、多様な軸受を開発・供給しており、現在軸受の分野で日本第一位、世界でも有数の地位とのことです。また、自動車部品、精機製品、電子応用製品もやっているとのことです。

NSKは米州での販売会社設立をはじめ、昭和45年にはサンパウロ市郊外に生産拠点を設立し、北アメリカ、イギリス、アジア諸国にも生産拠点を設立。平成2年(1990年)には英国最大のベアリングメーカーであったRHPブランドで有名なUPI社を買収。さらに1990年代中ごろから中国・アジアへの事業展開を加速し中国では研究開発から販売、技術サービスまでの体制を構築したとのこと。

日本精工は外径400mm以上の風力発電用大型軸受け(平成28年売上げ50億円程度)の生産を、藤沢工場から平成24年に稼働した中国瀋陽工場に10億円を投資して移管、瀋陽工場の小型軸受けを福島工場へ戻すようです。競合の欧米メーカは、すでに中国で生産しているとのことで、平成28年末に中国への移管に踏み切ったようです。風力発電機の最終的な組み立てメーカーは新疆金風科技(ゴールドウインド)が世界トップで、中国は全世界の50%の市場のようです。

日本精工は、平成29年10月に藤沢工場桐原棟に大型軸受けの自動生産ロボットを導入し、従来比3倍の生産性を確保し風力発電や鉄道用の180mmφ~400mmφの大型軸受けを生産し、現状の15000m2から30000m2に拡張し、藤沢工場の400mmφ~600mmφの超大型軸受けも移管し、藤沢工場は航空機向けや精密軸受けの生産や研究開発拠点にするようです。

日本精工は、平成29年度に欧州の大型洗濯機や自動車用無段変速機CTV用の玉軸受け(外径62~80mm程度)を増産するため、キェルチェ工場(ポーランド)に2ラインを増設するようです。

日本精工は平成29年秋に桐原工場(藤沢市)で、鉄道車両や風力発電用の超大型軸受けの生産を開始するようです。桐原工場では平成6年からエアバッグの生産を開始しましたが収益が厳しく撤退、その後シートベルトも撤退し、今回は巻き返しを図るようです。ちなみに、シートベルトはオートリブ(スウェーデン)が市場支配しているようです。

日本精工は、ベアリングの振動データをもとに異常診断ができるシステムを開発し、平成29年4月から63万円で市販を開始したようです。ベアリングドクターBD-2はベアリングの振動データをブルートゥースで伝送するため、高所やクリーンルームからのデータを遠隔収集でき、時間軸波形やFFTによる周波数軸での解析が可能とのことで、日本精工の5000種類のベアリングデータの解析が可能なようです。

リニアガイドでも有名な日本精工ですが、リニアガイド(THKが最初にLMガイドとして製品化)は、ヤマザキマザック、DMG森精機などの工作機械メーカやアドバンテスト東京エレクトロンなどの半導体製造装置メーカの他、液晶製造装置、産業用ロボットなどで多用されており、平成30年には需要が急増しており、THK日本トムソン日本精工などは、1年以上の受注残を抱えて増産が飽和状態のようです。

SONYは品川から大崎の周辺に多く御殿山テクノロジーセンターの他にソニーの歴史(h)資料館もあるようですし、SONYの本社も品川のようです。近くにはモトローラやアルカテルルーセントがあるようです。