ニコン本社
インターシティC棟にニコン本社があるようです。ニコンは大井製作所横浜製作所横須賀製作所、相模原製作所、熊谷製作所、水戸製作所などがあるようです。ニコンは大正6年7月25日(1917年)設立で平成28年3月末で連結売上8229億円、単独売上5653億円、従業員数は連結25729名、単体5564名とのことです。

ニコンは、液晶パネルの露光装置で有名ですが、平成28年には中国向けに大幅に伸長し前期から80%増の90台を販売予定とのこと。デジカメは熊本地震の影響で大幅に低迷したものの、それ以上に露光装置が貢献し、平成28年4月~6月期の営業利益は前年同期比200%になったようです。

ニコンは1984年にフィリップスから独立したASMLが韓国や台湾の半導体メーカを確保したため、半導体露光装置のシェアを大幅に低下させ、平成28年から国内従業員の1割に当たる1000名の人員削減を露光装置の組み立てを行う熊谷製作所などで着手するようです。

ニコンは液浸装置でASMLに遅れをとったようですが、ArF液浸露光装置などで巻き返しをはかっているようです。ASMLは次世代の極紫外線EUV露光に投資しており、光源メーカのサイマー(米国)、電子ビーム検査装置のエルメスマイクロビジョン(台湾)、光学レンズのカールツアイス(ドイツ)子会社を買収しているようです。またキャノン東芝と協力し次世代のナノインプリント方式の開発を行っているようです。

ニコンは平成29年4月に、半導体露光装置の特許侵害で、ASML(オランダ)とカールツァイス(ドイツ)に対して訴訟を起こしたようです。ちなみに、ニコンは別件で平成13年にアメリカで両社を訴え160億円で和解したとのこと。

ニコンは平成28年に実施した大幅なリストラの結果、平成29年4月~6月期には回復の兆しが見えてきたようで、半導体露光装置が5台売れたことも寄与したようです。なお、ディスプレイ装置は世代交代が一巡した影響で落ち込んでいるようです。

キャノンは、平成29年にナノインプリント装置を東芝へ納入。ASMLはEUV露光装置(1台100億円以上)の量産を開始し、平成29年に12台、平成30年に20台の出荷を見込んでいる中、ニコンは新規投資を絞って、既存顧客の対応を優先するようです。

ニコン(光学顕微鏡)と日本電子(電子顕微鏡)は共同で、最先端のCLEM(光電子相関顕微法:CorrelativeLight&ElectronMicroscopy)によるソリューションの体験提供や技術情報の受発信を目的として、平成29年9月1日に日本電子内に光学顕微鏡(実体顕微鏡、工業用顕微鏡、共焦点レーザー顕微鏡システム)、電子顕微鏡(透過電子顕微鏡、走査電子顕微鏡、電子プローブマイクロアナライザ)や各種試料作製機器などを配置した「JEOL-Nikon CLEMソリューションセンター」を開設したようです。

半導体露光装置販売額シェア
1993年 2015年
ニコン 48.4% ASML 81.0%
キャノン 26.4% ニコン 12.1%
ASML 16.7% キャノン 6.7%
その他 8.5% その他 0.2%

映像機器をロボット制御する装置などをやっている、MRMC(英国:マーク・ロバーツ・モーション・コントロール、従業員50名)を、平成28年10月に買収し、映像事業を強化するようです。

品川にはSONYがいっぱいで、御殿山にテクノロジーセンターがるほか、高輪口や近くに本社があるようです。