三田線の大手町から徒歩1分、東西線の大手町から徒歩1分のパレスホテルの隣のパレスビルに三菱ケミカルホールディングがあります。三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨン、田辺三菱製薬などが傘下にあるようです。平成29年4月1日に三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンが統合され、三菱ケミカルになり、売上高2兆7751億円、グループ会社数380社、従業員数40000名のようです。統合し自動車メーカーへの供給を一本化するようです。
三菱グループには三菱ガス化学という会社もあるようです。
三井ケミカルホールディング傘下企業
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平成27年度売上 |
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三菱化学 |
1兆9429億円 |
石油化学 |
三菱レイヨン |
5913億円 |
樹脂、繊維 |
三菱樹脂 |
4537億円 |
合成樹脂加工 |
田辺三菱製薬 |
4151億円 |
医薬品 |
生命科学インスティテュート |
1293億円 |
ヘルスケア |
大陽日酸 |
5593億円 |
産業ガス |
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総合化学企業各社の動向としては、平成27年4月に住友化学が基礎化学部門と石油化学部門の再編。平成28年4月に旭化成が旭化成ケミカルズ、旭化成せんい、旭化成イーマテリアルズを吸収合併。平成27年4月に三井化学が研究開発部門の一元化。平成27年4月に宇部興産も化成品・樹脂カンパニーと機能品・ファインカンパニーの統合などの動きがあるようです。
世界の化学・材料企業
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2014年売上 |
1 |
BASF |
ドイツ |
9兆6800億円 |
2 |
ダウ・ケミカル |
米国 |
7兆1550億円 |
3 |
中国石油化工集団シノペック |
中国 |
7兆1280億円 |
4 |
サウジ基礎産業公社SABIC |
サウジ |
5兆3310億円 |
5 |
エクソンモービル |
米国 |
4兆6960億円 |
6 |
台塑関係企業集団フォルモサプラスチック |
台湾 |
4兆5580億円 |
7 |
ライオンデルバゼル・インダストリーズ |
オランダ |
4兆2850億円 |
8 |
デュポン |
米国 |
3兆6830億円 |
9 |
イネオス・グループHD |
スイス |
3兆6470億円 |
10 |
バイエル |
ドイツ |
3兆4590億円 |
11 |
三菱ケミカルHD |
日本 |
3兆2400億円 |
12 |
ロイヤル・ダッチ・シェル |
英蘭 |
3兆0270億円 |
13 |
LGケミカル |
韓国 |
2兆6390億円 |
14 |
ブラスケム |
ブラジル |
2兆4080億円 |
15 |
エア・リキード |
フランス |
2兆3630億円 |
16 |
アクゾノーベル |
オランダ |
2兆3380億円 |
17 |
リンデ |
ドイツ |
2兆2870億円 |
18 |
住友化学 |
日本 |
2兆1940億円 |
19 |
三井化学 |
日本 |
2兆1160億円 |
20 |
エボニック・インダストリーズ |
ドイツ |
2兆1130億円 |
21 |
東レ |
日本 |
2兆0920億円 |
22 |
リライアンス・インダストリーズ |
インド |
1兆9520億円 |
23 |
ヤラ |
ノルウェー |
1兆8620億円 |
24 |
PPGインダストリーズ |
米国 |
1兆7530億円 |
25 |
ソルベイ |
ベルギー |
1兆7380億円 |
26 |
ロッテ・ケミカル |
韓国 |
1兆7370億円 |
27 |
シェブロン・フィリップス・ケミカル |
米国 |
1兆6500億円 |
28 |
DSM |
オランダ |
1兆5180億円 |
29 |
ブラクスエア |
米国 |
1兆5100億円 |
30 |
SKイノベーション |
韓国 |
1兆4770億円 |
31 |
信越化学工業 |
日本 |
1兆4610億円 |
32 |
ハンツマン |
米国 |
1兆4240億円 |
33 |
シンジェンダ |
スイス |
1兆3880億円 |
34 |
ポレアリス |
豪州 |
1兆3620億円 |
35 |
ランクセス |
ドイツ |
1兆3100億円 |
36 |
旭化成 |
日本 |
1兆3070億円 |
37 |
サソール |
南アフリカ |
1兆2670億円 |
38 |
エアロプロダクツ&ケミカルズ |
米国 |
1兆2290億円 |
39 |
イーストマン・ケミカルズ |
米国 |
1兆1720億円 |
40 |
PTT・グローバル・ケミカルズ |
タイ |
1兆1710億円 |
平成27年には、ダウ・ケミカルとデュポンが合併交渉をしているとのことです。
三菱ケミカルHDは、平成29年1月に三菱レイヨンを通じて、炭素繊維のワイオミング工場(独SGLグループ(1000トン/年))を買収するようです。SGLは北米の拠点を整理しており、電炉用の黒鉛電極事業は昭和電工へ売却したようです。なお、三菱ケミカルHDの炭素繊維製造拠点は愛知県豊橋市、広島県大竹市、カリフォルニアなどにもあるようで、東レや帝人に迫ろうとしているようです。
三菱化学、富士電機、豊田中央研究所、京都大学、産業技術総合研究所などの共同研究チームが平成28年に、窒化ガリウム(GaN)のウエハー上にGaN素子(MOSFET)を形成するパワー半導体の基礎技術を開発したとのこと。
三菱化学は平成29年に有機ELの画素を区切る隔壁材(バンク材)として従来の透明ではなく黒色の隔壁材を開発し、有機ELで先行する、サムスン電子(スマホ用)やLGディスプレィ(TV用)に供給することで、有機EL分野へ本格参入するようです。
三菱ケミカルHDは、平成29年に三菱ケミカルの水島事業所(倉敷市)で排ガスから大陽日酸の子会社の日本液炭が二酸化炭素を回収し、250トン/日の液化炭酸ガスを生産するようです。なお、最近はダウ・ケミカルとデュポンが統合し、中国化工集団(ケムチャイナ)が農薬大手のスイス・シンジェンタを買収するなど、寡占化や競争環境が厳しくなっているようです。
三菱ケミカルは自社の石油化学関係の製造技術を他社に供与してライセンス収入を得るようで、合成ゴム原料のブタジエンの製造技術を産業ガス大手のエアリキード(フランス)と協力して供与先を探すようです。ちなみに2017~2021年の5年間で250億円の売上を見込んでいるようです。また、旭化成はポリカーボネートの低価格製造法のライセンス供与を行っているようです。
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