富士フィルム  

roppongi
六本木に富士フイルムHDがあるようです。六本木日比谷線だと徒歩6分程度ですが、大江戸線だと徒歩2分程度のようです。
富士フィルムの売上げ構成
売上比率
富士ゼロックス 47%
医療関連+化粧品 17%
カメラ+レンズ+写真 14%
印刷関連 12%
液晶+半導体材料 8%
記録メディアなど 2%
富士フイルムは医療用画像処理システムでトップのGEに迫るため、画像処理に大幅に注力するようです。

富士フィルムは液晶パネル偏光板用のTACフィルムの生産で有名ですが、有機ELなどの反射防止フィルムやタッチパネル用のITO(酸化インジウム錫)フィルムなどにも注力するようです。
偏光板の部材には、①TACフィルム(保護フィルム)、②PVAフィルム、③位相違フィルムがあります。①TACフィルムは、もとは写真フィルム用で、PVA偏光フィルムの吸湿性や強度を保護するために必要で、富士フィルムとコニカミノルタが生産。②PVA(ポリビニルアルコール)フィルムは、水溶性の樹脂をヨウ素加工し、偏光板の主要素材のPVAフィルムとし、クラレと日本合成化学が生産。③位相違フィルムは、波長分散特性を利用し偏光性を調整するもので、JSR日本合成ゴムと日本ゼオンが生産しているようです。

富士フィルムは、デジカメの普及に伴う銀塩フィルム市場の縮小に備え、医薬品分野に注力していますが、富士フイルムは、米国で富士フイルム・ダイオシンズ・バイオテクノロジーズ・テキサスFDBTが1000Lのタンクを1基持っているようですが、5基を追加し平成29年度には6000Lとするようです。バイオ医薬品は還元型コエンザイムの生産でも有名な、三菱ガス化学カネカなども積極的なようです。

富士フィルムはiPS細胞製造のセルラー・ダイナミックス・インターナショナルCDI(米)及び再生医療製品メーカのジャパン・ティッシュ・エンジニアリングJ-TEC(日)を傘下に収め、平成28年7月から米国でiPS細胞を用いた加齢黄斑変性症や網膜色素変性症の治療法に着手し、平成31年には治検を開始するとのこと。この再生医療分野ではテルモが平成27年9月にハートシート治療を開始したほか、ロート製薬が肝硬変への対応について検証をしているようです。

富士フイルムはバイオ医薬品の製造受託事業を拡大し、平成23年にメルクから買収したノースカロライナ州、テキサス州、英国の3拠点の培養タンク26000Lに対し、テキサス州でタンク3基を増設、メルクのアイルランドの設備を賃借して平成31年には58000Lに拡充するようです。国内では三菱ガス化学、東洋紡が投資拡大する他、旭硝子もCMCバイオロジックス(デンマーク)を600億円で買収するなど積極的な投資が行われているようです。

富士フイルムは平成28年に、武田薬品傘下で臨床検査/研究用試薬大手でiPS細胞の培養にも使う試薬を開発している和光純薬工業を2000億円で買収したようです。和光純薬工業の売上げ規模は800億円程度のようです。
和光純薬は、検体中の結核菌群(MTB)と非結核性抗酸菌(MAC)の核酸抽出から、精製、増幅、検出までを45分で行う、全自動遺伝子解析装置を開発し、平成28年から700万円で販売するようです。

富士フイルムは平成29年末までに、富士フイルムエレクトロニクスマテリアルの静岡工場(吉田町)にフッ化アルゴンArF用フォトレジストの充填設備を新設し、生産能力を50%増強するようです。ArF用のフォトレジストは微細化で主流の複数回露光(マルチパターンニング)で使用されているようで、レガシー技術のKrF用のフォトレジストも増産を検討しているようです。ちなみにArFの露光装置ではASML(オランダ)が有名ですが、ニコンも巻き返しを図っているようで、KrFの露光装置ではキャノンが有名なようです。

平成28年度にNEDOのプロジェクトで富士フィルム、東大、デンソー、田中貴金属などのグループが印刷で製造可能なフィルム状の有機半導体CMOSで、論理演算動作速度は500kHzを超えたとのこと。温度センサーとADコンバータを実現したようで、RFIDの低価格電子タグの実現を目指しているようです。

富士フイルムは、平成28年度売上2兆3221億円に対し、平成31年度に売上を2兆6000億円、営業利益2300億円を目指した3カ年計画を策定したようです。富士ゼロックスのニュージーランド子会社とオーストラリア子会社の不適切会計問題で海外拠点の管理がずさんなことが発覚しましたが、今後バイオ医薬品の開発・製造受託や高機能材料、半導体やディスプレィ材料などに注力し目標を達成するようです。 

六本木はミッドタウンでも有名です。近くにTV朝日もあります。また近くのビルにもroppongiのマークがあります。トポロジー的には同じなのでしょうか。