エーザイ
茗荷谷から桜並木を越えて徒歩7分程度のところにエーザイ本館があり、周辺にはエーザイ小石川第二、エーザイ小石川、小石川ナレッジセンターなどもあるようです。ちなみに、エーザイは認知症薬「アリセプト」がジェネリック医薬品の台頭で苦戦しており、インドのバイザッグ工場(ビシャカパトナム市)で2017年末に原薬の受託生産を始める他、2020年までにジェネリック医薬品メーカからの受託生産を開始するとのこと。
エーザイの抗ガン薬レンビマはガン細胞が増殖するために新たな血管を作るのを阻害する薬とのこと、平成27年には甲状腺ガンだけで115億円の売上でしたが、平成29年には腎臓ガン、肝臓ガンに拡張し、その後肺ガン、ぼうこうガン、子宮内膜ガンなどに拡張し1000億円以上の売上を目指しているようです。抗ガン剤は各製薬会社が力を入れているとのことです。

新薬メーカ各社は、分子標的薬を開発しており、エーザイは肝臓がん用のH3B-6527(化学合成)の治検を平成28年6月から米国で開始したようです。バイオ医薬品では、オプジーボ(小野薬品:悪性黒色腫、肺がん)、ハーセプチン(中外製薬:乳がん)、化学合成薬品では、イレッサ(アストラセネガ:肺がん)、グリベッグ(ノバルティスファーマ:白血病)などが有名なようです。

エーザイは2010年にWHOからの要請にに協力し、熱帯病で蚊を介して寄生虫が入るリンパ系フィラリア症対応で、デック錠を中南米など27カ国にインド工場で生産した10億錠を無償で提供しインドなどではフィラリア症が抑圧できてきたようです。

エーザイは、平成29年6月に特殊なφ6mmのチューブに材料を流し均一に反応させ、原薬を少量で生産できるフロー式製造設備を鹿嶋事業場(神栖市)へ導入したようです。従来の原薬を1000リットル以上投入しないといけない反応器に対し1リットル単位で調整可能になったとのことで、欧米では各社が導入済みで、国内ではエーザイが初となるようです。

国内のトップは武田薬品のようです。最近は新薬の開発には1件当たり3000億円程度かかるとのことで、2000年当時の1000億円程度から大幅に開発コストが上昇しているようです。

エーザイでは、AIを活用し新薬候補を数時間で絞り込む方法を平成29年から開始し、平均で1200億円以上必要な新薬の開発費を大幅に圧縮するようです。なお中外製薬塩野義製薬では治験(臨床試験)でAIの活用を進めているようです。

国内製薬会社の研究開発費/売上高比(平成26年度~平成29年度)
研究開発費/売上高比
順位 国内新薬メーカー 平成26年度 平成28年度 平成29年度
武田薬品工業 3821億円/
21%
3123億円/
18%
3100億円/
19%
アステラス製薬 2066億円/
17%
2081億円/
16%
2180億円/
17%
第一三共 1907億円/
21%
2143億円/
22%
1900億円/
20%
エーザイ 1319億円/
24%
1125億円/
21%
1340億円/
23%
大日本住友製薬 713億円/
19%
808億円/
20%
850億円/
19%
田辺三菱製薬 647億円/
15%
735億円/
17%
塩野義製薬 599億円/
18%
520億円/
15%
小野薬品工業 413億円/
30%
大正製薬HD 212億円/
8%
240億円/
9%

近くに共同印刷もあるようです。