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チャーリーズ・エンジェル

チャーリーと14人のキッズ

チョコレート 

沈黙の陰謀 

沈黙の戦艦 

沈黙のテロリスト

 


チャーリーズ・エンジェル

2000年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★★★

Director マックG

Cast   キャメロン・ディアス  ドリュー・バリモア  ルーシー・リュー  ビル・マーレー  サム・ロックウェル  ケリー・リンチ  ティム・カリー  クリスピン・グローバー

短評

ワイヤーアクションで繰り広げられる3人のエンジェルの世界は最高。ボスレー(B.マーレー)は人情、笑いを備えまさに適役。3人のエンジェルの中でディラン(D.バリモア)は、男装、セクシー姿そして時々見せるキュートさは最高じゃった。『ウェディング・シンガー』でもキュートだったが、『25年目のキス』ではあれっーデブり過ぎてきたか?と思ってしまった彼女が最高の魅力を持って登場。この映画では『バック・トゥー・ザ・フューチャー』のちょこまか主人公マーティの父ちゃんを演じたC.グローバーが、チャーリーズエンジェル3人と共に格好良くアクションシーンをこなしている。なかなかワイヤーのおかげもあってか適役ながらアッパレ。アレックス(L.リュー)、ナタリー(C.ディアス)らは格闘中決めポーズをとるのが好きだ。ちょっと多すぎの感もあるがかっこいい。彼女達足が長いし、ごちゃごちゃ言わず楽しもう。


チャーリーと14人のキッズ

2003年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★

Director スティーヴ・カー

Cast   エディ・マーフィ  ジェフ・ガーリン  スティーヴ・ザーン  レジーナ・キング  アンジェリカ・ヒューストン  ケヴィン・ニーロン  ジョナサン・カッツ  シオバン・ファロン・ホーガン  リサ・エデルスタイン  レイシー・シャベール  ヘイリー・ジョンソン  アーサー・ヤング  マックス・バークホルダー  ジミー・ベネット  カーマニ・グリフィン  シーザー・フローレス  フェリックス・アキル  エル・ファニング  シェーン・バウメル

短評

子供向け野菜シリアルの宣伝に失敗した広告会社社員チャーリー(E.マーフィ)はフィル(J.ガーリン)と共に失職する。仕事にかまけて子供との触れ合いに欠ける事が多かったチャーリーが“ダディ・デイ・ケア”という保育園を経営し始めることによる騒動を描く。S.カーは『ドクター・ドリトル2』に続きE.マーフィとコンビを組んだ。チャップマン学園長ハリダン(A.ヒューストン)の勧める規律厳しいライバル保育園との対比でのびのび保育を訴えていく。保育園を運営するために必要な3番目の保育士マーヴィン(S.ザーン)の『スター・ウォーズ』『スター・トレック』に通じるオタク振りが子供心を掴んでいく。幼児に英才教育をと頑張るチャップマン学園だが生徒がダディ・デイ・ケアに奪われたことにより、ハリソンは嫌がらせを始める。だが園児獲得競争に負け、学園を閉じる事になる。蜂に追いかけられながらフェードアウトというコメディ定番ともいえる最後は可哀想な悪役だ。グレン・グローズかA.ヒューストンしか考えられないような適役。悪戦苦闘するチャーリーらの姿に、子供の面倒は大変だというのを痛感する映画。気がすぐそれ、じっとしていない子供は監禁したくなるが、なんでも興味を持つこの次期にどれだけ制限せず見守ってやれるかが大切なんだろう。だからと言って、お金をせびる子供や便所でウンチを撒き散らす子供にもご機嫌を取る必要があるのか疑問であるが・・・。


チョコレート

2001年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★★★★

Director マーク・フォースター

Cast   ビリー・ボブ・ソーントン  ハル・ベリー  ピーター・ボイル  ヒース・レジャー  ショーン・コムズ  モス・デフ

短評

2001年アカデミー主演女優賞をH.ベリーがレティシア役で得た、人種差別問題をえぐる作品。ハンク(B.B.ソントン)は父親バック(P.ボイル)から刑務所の死刑囚看守を引き継ぎ、彼の息子ソニー(H.レジャー)もその職に就く。ハンクが引き継いだのは看守職だけでなく、黒人を嫌うバックの差別思想なのだ。若いソニーはそんな彼らの思想に疑問を持ち、優しいソニーに死刑執行の職務は重い。軟弱者と叱咤するハンクはソニーを自殺に追い込む。ハンクは売春婦から息子の様子を尋ねられる。おそらくハンクはこの時初めて何かしら優しさのようなものに触れたのだと思う。息子を失ったことを実感するに至った彼に看守の仕事を続けることは出来ず、ハンクの何かが変わり始める。一方、レティシアの夫ローレンス(S.コムズ)の死刑は執行され、息子タイレルと共に貧困の中取り残されるが、それもつかの間、タイレルをひき逃げ事故で失ってしまう。雨の中悲劇に泣き叫ぶレティシアに通りかかったハンクが瀕死の息子を病院に運んだことで知り合った二人。失ったものを埋めあうように惹かれ合う。話題となったセックスシーンも凄い。H.ベリー体を張った演技だ。精神的にも肉体的にも支えあえる関係になっていく二人だが、父親バックは黒人であるレティシアを受け入れることは出来ない。しかし、ハンクはそんな父親を老人ホームにぶち込むほど変わっていた。ハンクがローレンスの処刑執行した男である事実は彼らの希望の火を吹き飛ばす風になるかに思えたが、失ったものが大きく、すがり始めていた相手を拒絶することは出来なかった。表に出る二人を待っているのは空に輝く星。希望を予感させる中、彼らが口にするのはチョコアイス。甘酸っぱさが広がるラストがいい。差別的思想が如何に植えつけられていくか、人を受け入れることで如何に取り払われていくかを語っている。


沈黙の陰謀

1998年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★

Director ディーン・セムラー

Cast   スティーブン・セガール  ゲラード・サーテン  L・Q・ジョーンズ  サイラス・ウィアー・ミッチェル  カミーラ・ベル  ダン・ビーン  デイモン・コラゾ

短評

『沈黙の要塞』や『沈黙の断崖』と同様偽沈黙である。というのも、本当の沈黙シリースはSEALS出身のコックが主人公となっており、原題は“UnderSirge”である。偽沈黙では主人公のキャラは創作自由である。S.セガールが語る語る。彼はエコロジストなのだ。今回は生物兵器の恐ろしさをテーマとしている。どうしてもワクチンが出来ないところへ人類を救ってくれるのが、花である。昔から伝承的にこれを飲する者のみ感染しない。セガールはいつも無敵の存在でそれを楽しまなければならないのであるが、偽沈黙シリーズはセガールが強すぎて、汗一つ掻かないでは、緊迫感が伝わってこない。それが致命的になり、好きなようにやってくれという感じになる。やっぱ、コック、ライバックに登場してもらわないとだめ。コックですよ。コック。これまでは戦艦、特急列車が舞台となっている。十分に計画され組織された犯罪であっても、たった一人ライバックが乗り合わせていただけで・・・というシチュエーションが面白いわけである。無敵の主人公一人を強調するには訓練された敵となる組織、グループの頑張りも必要。なのにこの映画では敵フロイド(G.サーテン)等は前半でやられてしまい、元CIAで働いた免疫医師マクラーレン(セガール)は病を治すためだけの仕事に追われる。


沈黙の戦艦

1992年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★★★★

Director アンドリュー・デイヴィス

Cast   スティーブン・セガール  トミー・リー・ジョーンズ  ゲイリー・ビューシイ  エリカ・エレニアック  パトリック・オニール  ニック・マンキューゾ  アンディ・ロマノ  デイル・ダイ  トム・ウッド

短評

S.セガールとのコンビによる『刑事ニコ/法の死角』、T.L.ジョーンズとのコンビによる『逃亡者』を監督としたA.デイヴィスがセガールとジョーンズの両人を起用したアクション映画。以降のアクション映画『チェーン・リアクション』『コラテラル・ダメージ』では不調な監督ではあるが、料理人ライバックを主人公とする本当の沈黙ものであるこの映画は流石に面白く作り上げる。なぜならそれは、元SEALで無敵のコックと設定される主人公は脚本の段階で魅力的に出来上がっており、よほど似つかわしくない俳優が演じるか、よほど的外れな演出でもしない限り失敗は有り得ないからである。そんなライバックを、合気道技などマーシャルアーツを体得しているセガール演じさせたのは正解であった。殆ど痛手を負わず、次々に敵を倒し、追い詰めていくライバックは彼以外に考えられない。また、テロリスト(T.L.ジョーンズ)の凄みがあるのか、単なるいかれ野郎なのか、いまいち描けなかったキャラもミック・ジャガー的風貌に任せてごまかし成功。ヒロイン(E.エレニアック)もいきなり宅配ストリッパーとして登場し、以降最後まで、ライバックと共に行動するヒロインの軽さは失われることが無かった。しかし、『ダイ・ハード』シリーズと同様、入念に計画、手配されたテロ行為、テロ集団に主人公がたまたま関与し、「誰だ!おまえは。なんでお前がいるんだ!」と、敵集団がたった一人の男にかく乱されていくのを楽しむ映画であって、人物描写など始めから気になんてする必要のない映画なのだから、これでいいのである。


沈黙のテロリスト

2001年

アメリカ

おすすめ度(10点満点)

Director  アルバート・ピュン

Cast    スティーブン・セガール  デニス・ホッパー  トム・サイズモア  ジェイミー・プレスリー  ナス  チリ(TLC)

短評

偽沈黙シリーズである。D.ホッパーとT.サイズモアが出ていなかったら・・・、いや、この二人よくこんなのに出たなあ。ホッパーは『スピード』でも演じていた爆弾魔を再び演じる。ただ、今回の相手は強敵。なんてったってS.セガールが相手。沈黙シリーズを重ねるごとにスーパーマンのように無敵である上に、精神的にも域に達しており動揺するとか焦るとかということがないといった感じになってきたセガール。怒りをもコントロール出来る彼の前にどんな困難が待ち受けようと緊張感なんて感じられない。ところが、ホッパーはセガールにやられるのでなく、仲間にあっさりやられちゃう。そして納得いかないのが、爆弾の解体の仕方。テロリストの仕掛けた爆弾の仕組みから、簡単すぎるのはおかしい、何かあるとかなんとか言ってたのに、最終的には、爆弾を開けてすぐ見える部分にある色違いコードのどちらかを切断するというなんら変わりばえのしないやり方である。なんじゃ、それって言うてしもた。脚本もっと考えるべし。