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X−メン

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エネミー・ライン

エボリューション

エリン・ブロコビッチ

L.A.コンフィデンシャル

エルマー・ガントリー/魅せられた男

エンド・オブ・デイズ


A.I.

2001年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★

Director スティーブン・スピルバーグ

Cast    ハーレイ・ジョエル・オスメント  ジュード・ロウ  フランシス・オコーナー  ブレンダン・グリーソン  ウィリアム・ハート  サム・ロバーズ  ジェイク・トーマス

短評

人工知能をロボットに組み込むこと、ファジー制御、或いは高度信号認識のためには欠かせない事である。であるが、ロボットに愛をインプットするのか。そこまで、人間は要求するのか。便利になれば十分でないか。血の通っていない機械に愛だの恋だのといのは寂しい。アイザック・アシモフ原作の『アンドリューNDR114』のロビン・ウィリアムズ演じたアンドリューはロボットが感情を持つようになったという感動のドラマであったが、『A.I.』は違う。人間が愛という機能を求めるのである。と、映画のテーマについてばかり述べていても・・ということで、まず、セックスロボット(ロウ)に相手してもらう女性に寂しさを覚えると共に、女性型ロボットだったら自分はどうかと考えてみると、見た目が・・・・・だったら?いやいや、やばいやばい考えるのはやめよう、考える必要のないこっちゃ。一方、地球温暖化による水没都市など、CGのスケールはでっかく凄い。また、オスメントも『ペイ・フォワード』出演時のような演技過剰が感じられず、上手かった。無機質なロボットとしての演技と、徐々に感情がインプットされていく過程の変化を表情、しぐさで表現するなんてのはただ者ではない。見た目がロボットであったアンドリュー(ウィリアムズ)より、難しいと思われる。なんてったって見た目は人間なんだから。育ち盛りのオスメント君にあって、成長することの出来ない役であったこの映画は撮影期間は短かったのかな。キューブリックの手がけてきたことを引き継いだといわれているこの映画製作は、スピルバーグ自ら監督・脚本を行ったことにより、堅い哲学色が薄くなっている。といっても消えているわけではなく、キューブリック思想がかすかに見え隠れする。冷凍されることにより、次世代の技術に期待し(オスメントが凍りついたのは期待してのことでは無かったが)、お母ちゃん(オコーナー演じた)の子供は不治の病を、冷凍睡眠後に克服し、一方デイビット(オスメント)は愛欠乏症という心の病を癒してくれる。癒してくれるのが、『ミッション・トゥー・マーズ』の最後に現れた生命体に非常に似ていた。私は『ミッション・〜』を低評価しているが、その映画に出ていた変形可能な形状記憶合金様の彼らを見たときのショックは言い表せない。しかし、この映画での彼らは我々にはっきりと愛について言いたいことを示してくれる。その点では、見た目の落胆とは別に彼らの登場以後の部分で感動を得ることが出来た。


英雄の条件

2000年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★

Director ウィリアム・フリードキン

Cast   トミー・リー・ジョーンズ  サミュエル・L・ジャクソン  ガイ・ピアーズ  ブルース・グリーンウッド  ベン・キングスレー

短評

中東イエメンで起こったデモ隊に包囲された大使館。大使を救出しに向かった米軍大佐の一般市民に対する発砲命令は軍規に沿った正当な行動か否かを裁判するという話。ベトナム戦争での戦友、トミー・リー・ジョーンズ演ずる大佐が、軍法会議でサミュエル・L・ジャクソンを弁護。民間人に向けて発砲しちゃった大佐は、大使を救出し、部下の犠牲を最小限に抑えた英雄か、それとも人殺しかという問いかけ。しかし、裁判で争うのは、アメリカ軍とイエメン市民と言うのでなく、前線で戦闘する軍人とアメリカ政府のシビリアンと言う構図である。もちろん、ブルースグリーンウッド演じる政府官僚が政府避難回避のために行った卑劣な行為と比べれば、大佐が行ったことは正当化されるであろうが、イエメンの民意をほとんど無視した裁判になんか納得いかないんだな。それにしてもジョーンズとグリーンウッド。『ダブル・ジョパディー』と同じく、ここでもジョーンズ善、グリーンウッド悪という関係で共演。


エイリアン2

1986年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★

Director ジェームズ・キャメロン

Cast   シガーニー・ウィーヴァー  マイケル・ビーン  キャリー・ヘン  ランス・ヘンリクセン  ポール・ライザー  ジャネット・ゴールドスタイン  ビル・パクストン  ウィリアム・ホープ  アル・マシューズ  マーク・ロルストン  リッコ・ロス  コレット・ヒラー  ダニエル・カッシュ  シンシア・スコット  ティップ・ティッピング  トレヴァー・スティードマン  ポール・マクスウェル

短評

リプリー(S.ウィーヴァー)が逞しく進化を遂げていく『エイリアン』シリーズの第2弾。『ターミネーター』『アビス』のJ.キャメロン監督が本作以降の作品においてリプリーを不死身のキャラクターへと方向つけるけることになる脚本も手がけている。前作『エイリアン』で宇宙船へのエイリアン・アタックから唯一生き残ったリプリーは宇宙漂流しているところを発見される。惨劇の恐ろしさを知らぬまま、宇宙開拓に人間が住み着いているという星はアチュロン、エイリアンの卵があったところだ。交信が途絶えた理由を調査しにアチュロン星へと向かうヒックス(M.ビーン)らであるが、彼ら共に同行するはリプリーである。頼もしい限りであると言いたい所だが、敵はエイリアンだけでない。惑星の住人で唯一の生き残りである女の子ニュート(C.ヘン)やリプリーにエイリアンを宿らせ、実験用に持ち帰ることを企むバーク(P.ライザー)が調査隊としてやって来た仲間の中にいる。エイリアンの恐ろしさを分かってもらえないリプリー。もどかしさと最悪とも言える状況に彼女の怒りは爆発!次々とエイリアンとの戦いに勝利する。だが、自分が生き残るので精一杯で、前回同様ことごとく仲間は死んでいく。とはいえ、エイリアンの母星での死闘であったにも関わらず、自分だけでなくニュートを守り抜いた。作業用ロボットに乗りエイリアンに相対する姿はびびってしまう程パワフルで凄い。巣である星が舞台であるから当然とも言えるが、エイリアン多すぎ。化け物がこんなに多いと勝てるとはちょっと思い難い。


ザ・エージェント

1996年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★

Director キャメロン・クロウ

Cast   トム・クルーズ  キューバ・グッディング・Jr  レニー・ゼルウィガー  ケリー・プレストン  ジョナサン・リプニッキ  ジェリー・オコンネル  ジェイ・モーア  ボニー・ハント  レジーナ・キング  ボー・ブリッジス  カタリーナ・ヴィット

短評

エージェントとは代理人のことである。情報収集や状況判断を行い,適切な処理動作を実行できなければならない。コンピューターのソフトウェアもエージェントなどというが、代理人行為は優秀であればある程、伴ってその行為が機械的になる場合が多い。やり手スポーツ・エージェントのジェリー・マクガイア(T.クルーズ)は、利益のみを追求するやり方に疑問を持ち、会社に提言書を提出したがクビに。独立しようというジェリーについてきたのは会計係のドロシー(R.ゼルウィガー)たった一人。クライアントには次々逃げられ、落ち目になったアメリカン・フットボールの選手ロッド(C.グッティングJr.)だけ。ロッドは「Show me the money」という言葉を連発するお調子者だけではなく、今や扮する元彼女エイプリー(K.ブレストン)が言うところの“負け犬”ジェリーにも「金、金・・」という言葉とはうらはらに、「お前についていく」と誠実さを見せる。エイプリーはジェリーに別れ話を持ちかけられた時も逆にパンチとキックを食らわし、こっちが願い下げよという強烈な対応。力強く生きようとするエイプリーのポリシーにも感心する。落ち目になった時にこそついてきてくれ、支えてくれる友、恋人の大切さを感じさせる。息子を持つ母親とは思えないキュートなゼルウィガーではあるが、『シングルス』のC.クロウ監督の抑えた演出が、96年アカデミー助演男優賞をグッティングJr.に、ゴールデン・グローブ 男優賞、MTVムービー・アワード男優賞をクルーズにもたらしたように、アイドル的な彼らの好演を引き出した。


X−メン

2000年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★★★★★★

Director ブライアン・シンガー

Cast   ヒュー・ジャックマン  パトリック・スチュワート  イアン・マッケラン  ファムケ・ヤンセン  ジェームズ・マーズデン  ハル・ベリー  アンナ・パキン  レベッカ・ローミン=ステイモス  ブルース・デイヴィソン  マシュー・シャープ

短評

単純でも、コミックとして楽しめるんだったらOK!バッドマンやスーパーマンを好む人間にとっては、欠かせない映画。コミックヒーローに必要なダークな一面も上手く描いていた。そして登場するキャラは格好良くなくっちゃいかんが、キャスティングもばっちり。ウルヴァリン(H.ジャックマン)始め、車椅子のおじさんプロフェッサーX(P.スチュワート)等X−メンのメンバーはもちろん、適役の舌ベロベロのひき蛙・トード(R.パーク)、かわいいお目めながら怪力で暴れまわるセイバートゥース(T.メイン)等格好いいのだ。体が大きいだけかと思われるセイバートゥースであるが、ストームに二度目に対した時、「悲鳴を貸してたはずだ」などと気のきいたセリフを吐く。そして磁場を操る敵ボス・マグニートー(I.マッケラン)がいい味出している。ポーランドでの灰色の経験が、敵でありながら悲しみを引きずる魅力あるキャラとして深みを見せる。そして赤いヘルメットはイキすぎる。しかし、X−メンに敗北した彼は磁力で金属を操ることの無いようにプラスチックの牢獄に入るのである。パ−クは『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のダース・モール役で見せたアクションに勝るとも劣らぬ動物的な動きで魅了する。ストームを演じるH.ベリーも格好いい。チョコレート色の顔に白髪のコントラストが凄く印象的。ベリーは『ブルワーズ』に出てた時はかわいいなあと思っただけだが、今回は風格をも感じた。他にもジーン・グレイ(F.ヤンセン)、ローグ(A.パキン)、サイクロプス(J.マースデン)とヒーローの多さから映画の制限される時間内に描ききれるかが心配だったが、上手くまとめていた。それぞれが魅力あるヒーローとして充分に描けていた。驚異的な治癒能力を有するウルヴァリンと生命力を吸収するローグの関係、ウルヴァリン、サイクロプス、ジーンの三角関係なども面白い。また『ユージュアル・サスペクツ』や『ゴールデン・ボーイ』を監督したB.シンガーだけに、演出の中に見え隠れするダークさがコミック映画に深み(これは言い過ぎか?)を与えていたと思われる。


X−MEN2

2003年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★★★★★

Director ブライアン・シンガー

Cast   ヒュー・ジャックマン  パトリック・スチュワート  イアン・マッケラン  ファムケ・ヤンセン  ジェームズ・マーズデン  ハル・ベリー  アンナ・パキン  レベッカ・ローミン=ステイモス  アラン・カミング  アーロン・スタンフォード  ブルース・デイヴィソン  ブライアン・コックス  ケリー・フー  ショーン・アシュモア

短評

ミュータント集団“X−メン”が活躍する二作目。監督は一作目と同じB.シンガー。脚本にも名を連ねる彼の作り出す映像は凄い。出だしのナイトクロウラー(A.カミング)によるホワイトハウス・大統領襲撃シーンがまず圧巻。ハウス内のシークレットサービスを瞬間移動能力で翻弄し執務室の大統領に達する。ナイトブルーの体が煙のように消えたり現れたりするリズミカルな展開が素晴らしい。しかし首謀者はX−メンの敵であるブラザーフッドではなく、元陸軍司令官で大富豪のストライカー(B.コックス)。彼は反ミュータント運動を展開する。ミュータントを敵視するストライカーは人間との共存を望むX−メン、望まないブラザーフッドいずれにも共通の敵となる。ストライカーはミュータント生体実験をも行っていたという変質的な面も持つ大悪党。『刑事グラハム/凍りついた欲望』ではハンニバル・レクターを演じたB.コックスだけに悪役として大満足のキャスティング。ミュータント探知機セレブロをも極秘に建造し、プロフェッサーX(P.スチュワート)を拉致し精神コントロールによりミュータント撲滅を企てる。アダマンチウムの爪を移植されたウルヴァリン(H.ジャックマン)の悩める過去に繋がる人物でもある。そして女ウルヴァリン・デスストライク(K.フー)も登場する。治癒能力、あらゆるものを切り裂く爪を持つもの同士の、刺しては治り、斬りつけられては治癒する戦いは見応えあり。プラスチックの牢獄に入っていたマグニートー(I.マッケラン)が脱獄するところもクールなシーン。金属を一切持ち込んでいないはずの看守員に「鉄分が多すぎる」と血液から鉄を抽出し鉄球を造り出す。磁場を自由に操るマグニートーは鉄球でプラスチックをぶち破る。彼の力で惑星や彗星の軌道のごとく飛ぶ鉄球がカッコイイ。B.シンガーはミュータントのアクションだけではなく、突然変異により生まれてきたミュータント、能力的には優れているいてもマイノリティである彼らは全体から阻害されるという社会問題を提起している。人間社会から理解を得られないミュータント・スクールの生徒の一人パイロ(A.スタンフォード)はブラザーフッドに傾倒していくのである。ミスティークを演じたR.ローミン=ステイモスも全身メイキャップながら、ウルヴァリンに対する恋心の様な微妙な心情を上手く表現している。各キャラクターの心情を描きこんだ内容はコクがあり、アクションではクールなカッコ良さを持った映画だ。ジーン・グレイ(F.ヤンセン)を失って哀しむサイクロプス(J.マースデン)に。ウルヴァリンが似合わない言葉を投げかけるこっ恥ずかしい場面があっても・・。


江戸城大乱

1991年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★

Director 舛田利雄

Cast   松方弘樹  十朱幸代  三浦友和  西岡徳馬  金田賢一  神田正輝  坂上忍  池上季実子  野村真美  加藤武  金子信雄  丹波哲郎  神山繁  平泉成  伊藤敏八  藤奈津子  唐沢民賢  江原真二郎  大出俊  下川辰平  西田健

短評

『宇宙戦艦ヤマト』『さらば宇宙戦艦ヤマト/愛の戦士たち』『ヤマトよ永遠に』等ヤマトシリーズの監督・舛田利雄が病弱で世継ぎのいない四代将軍・徳川家綱(金田賢一)の跡目争いのごたごたについて、後に悪法で名高い生類憐み政策をとる犬公方・徳川綱吉(坂上忍)が五代将軍となるまでを描く。お犬を大切にしなさいと後にいう護寺院隆光(伊藤敏八)も桂昌院(十朱幸代)と共に綱吉を将軍にと暗躍する者として登場。綱吉が将軍となってから大老職を離れる酒井雅楽頭忠清(松方弘樹)、逆に老中、大老となりあがっていった堀田備中守正俊(三浦友和)を思いっきり脚色。家光の次男・徳川綱重(神田正輝)が暗殺されるというところから世継ぎ騒動が始まるのだが、家綱まで暗殺されてしまう。歴史的事実からかなり創作し頑張ってはいるが、そこまでやっちゃうというほどに脚色するのはいかがなものか。さらには松方弘樹の大げさな演技は何とかならんのでしょうか?。


エネミー・ライン

2001年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★

Director ジョン・ムーア

Cast   オーウェン・ウィルソン  ジーン・ハックマン  ガブリエル・マクト  チャールズ・マリック・ホイットフィールド  ヨアキム・デ・アルメイダ  デヴィッド・キース  オレク・クルパ  ウラジミール・マシコフ

短評

F/A18スーパーホーネット戦闘機がミサイルに追尾されるシーンは凄い。戦闘機同士のドッグファイトではないが、コックピットやレバーを握る手、計器、パイロットやナビゲイターの目線の動きなど細かなカットでスピード感、臨場感を感じる。相手が人間味のないミサイルだけに、完全に主人公側からゲーム感覚で観ることが可能。ミサイルに追いかけられ、追尾システムから逃れるのに一つもミスが許されない緊張感を体験できた。しかし、ストーリーはいただけない。エネミーラインとは安全地帯との境界のことのようだが、米パイロット(O.ウィルソン)の逃亡と彼を追い詰めるセルビア人(W.マシコフ)の追跡においてはエネミーラインへのこだわりが全く見られない。もっと境界線を意識した攻防を描いて欲しかった。それにジャージ姿のセルビア人はリアリティを追求してのことだろうが、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』のB.スティラーのようであり、なんだか近所のパチンコに通うおっさんみたいで迫力もなんもない。原子力空母カールヴィンソン艦長(G.ハックマン)は、NATO軍提督(J.デ・アルメイダ)にたてつくが、これは世界平和からみて正解とは思えない。確かにセルビア軍は虐殺行為により戦争犯罪に問われなければならないが展開が強引だ。最後にD.キース。『U−571』『ザ・ダイバー』に続きまたまた軍人さん。ほんと軍人役多い。


エボリューション

2001年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★

Director アイヴァン・ライトマン

Cast   デヴィッド・ドゥカヴニー  ジュリアン・ムーア  オーランド・ジョーンズ  ショーン・ウィリアム・スコット  タイ・バーレル  テッド・レヴィン  ダン・エイクロイド

短評

D.ドゥカヴニーはモルダー以外だめじゃー。ケツを見せたって面白くもなんともない。J.ムーアもクッサーイこけばっかやってんじゃない。まともじゃったのはO.ジョーンズだけじゃ。I.ライトマンに言いたいことがある。D.エイクロイドを起用し、『ゴーストバスターズ』のノリで決めたかったんだろうことは良く分かる。エイリアンキャラクターもH.R.ギーガーが描きそうな怖い感じのものでなく、どこか茶目っ気のあるデザインである。しかし、ゴーストと同じ扱い方でエイリアンも扱っただけである。我々も同じパターンを見せられて納得しているわけにはいかん。確かにライトマンのセンスはいい。しかし、スペンサー・ジョンソンの本“チーズは何処へ消えた”の小人のようになっていないだろうか?このパターンなら大丈夫、映画の評価はそこそこ得られると安心しきっていないだろうか。チーズステーションのチーズも知らぬ間になくなっているかも知れない。私も『ゴーストバスターズ』的な面白チーズにいつまでも満足していてはいけない。


エリン・ブロコビッチ

2000年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★★★

Director スティーブン・ソダーバーグ

Cast   ジュリア・ロバーツ  アルバート・フィニー  アーロン・エッカ−ト  マージ・ヘルゲンバーガー  チェリー・ジョーンズ  ピーター・コヨーテ  ベネ・コックス

短評

子持ちで、2つのバツ、無職なために貯金もない彼女の名はエリン・ブロコビッチ。同名である彼女のトゥルーストーリーを映画化。J.ロバーツが主人公を逞しく演じるわけだが、逆境にあり、無学で過去にミスに選ばれたことを誇りに生きる姿がなかなかどうしてお似合いだった。『プリティ・ウーマン』や『プリティ・ブライド』に出演してきた彼女のイメージがいい方に働いた。この映画、テンポもいいし、しつこいシーンなど全然ない。それもそのはず、『アウト・オブ・サイト』でジョージ・クルーニーとジェニファー・ロペスを起用し、もの凄くクールでセクシーな犯罪映画を監督して見せたS.ソダーバーグ作品なのである。この映画でもロマンスの部分がある。エリンとエリンの面倒を見るバイク野郎ジョージ(A.エッカート)との関係だ。ベタベタするでなく、あっさりするでなく実にいい感じで描いていた。とにかくロバーツはサクセス、ハッピーエンドが似合うわけで適役だった。エリンは学がないにも関わらず、法律の世界、法律事務所で働く。それも自分の交通事故からきっかけを掴み、努力と誠意で、史上最高の和解金を6価クロムを垂れ流した会社から勝ち取るのである。自らの生活が背水の陣だったということもあろうが彼女の根性には頭が下がる。ただ忘れてならないのが、エリンを雇い入れる法律事務所オーナー・エド(A.フィニー)とバイク野郎の存在。彼女の魅力によるものであろうが、彼らはエリン人生の柱以上の支えとなっている。エリンの魅力といえば最期の給料要求のシーンや服装を注意されたときの様なところに見られる力強さと可愛さだといえる。この話が実話だということが、ウェイトレス役でちょい出演した本物のエリンさんに感銘を受ける。


L.A.コンフィデンシャル

1997年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★★★★

Director カーティス・ハンソン

Cast   ケビン・スペイシー  ラッセル・クロウ  ガイ・ピアーズ  キム・ベイシンガー  ジェイムズ・クロムウェル

短評

アカデミー賞を受賞した映画である。キム・ベイシンガーが最優秀助演女優賞に、ブライアン・ヘルゲランドとカーティス・ハンソンが最優秀脚本賞に輝く。ギャングのボスが逮捕されるとともに起こった6人の男女が惨殺される事件。この事件を捜査するロス市警の刑事たちを他の事件と絡ませながら惨殺事件の黒幕を追う。これら事件を追う刑事がそれぞれ個性的で、不正あり、その不正に真っ向から立ち向かう人ありというわけである。スペイシーとクロウの人間的な面とピアーズの完全実直さの対比、絡み合いが見事。不正を犯した同僚を売ってでも出世するピアーズの演技は光っていた。あとベイシンガー演じる娼婦が謎めき妖艶でいてかわいい。大人の恋といったところか・・・。とにかくストーリーがすばらしい。内容が濃密で複雑だったろうと思われる原作をこれだけ映画で表現できる脚本は認めざるを得ない。


エルマー・ガントリー/魅せられた男

1960年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★★★

Director  リチャード・ブルックス

Cast   バート・ランカスター  ジーン・シモンズ  ディーン・ジャガー  アーサー・ケネディ  パティ・ペイジ   シャーリー・ジョーンズ

短評

アカデミー主演男優賞には女たらしエルマー・ガントレー役でB.ランカスター、助演女優賞にはエルマーに捨てられ売春婦となりながらもエルマーを愛し続けるルル役でS.ジョーンズ、脚色賞には『熱いトタン屋根の猫』でも監督・脚本を務めたR.ブルックスが獲得している。流れ者のエルマーが、伝道師シャロン(J.シモンズ)に惹かれ、聖女と称する彼女の純真さに恋する。セールスマンでもあったエルマーは口が立つのか、教壇の説教師として活躍するようになる。布教活動には必要な援助(ビジネス)団体、活動資金、マスコミとの共存などシビアな面も描いている。男女の恋模様の方は、エルマーとシャロンの関係よりもエルマーとルルの方が気にかかるし、とにかくS.ジョーンズが綺麗だし娼婦という汚れ役も魅力的だ。彼女の悲恋が深みを与えた。一度信頼と威厳を失ったシャロンらが再び信用を取り戻し教壇に立つシーンで耳が聞こえないという男の人を奇跡的に治癒する。このシーンが無い方が良かったのではと思われてしょうがない。シャロンのそのような姿をエルマーが見ることになんの意味があったのだろう?キリストと同様奇跡の人は死んでいくんだと言うことなんだろうか。


エンド・オブ・デイズ

1999年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★

Director  ピーター・ハイアムズ

Cast    アーノルド・シュワルツェネッガー  ガブリエル・バーン  ケビン・ポラック  ロビン・タニー  CCH・パウンダー  ロッド・スタイガー  デリッグ・オコナー

短評

シュワちゃんの今回のお相手は闇の支配者サタン。サタンはG.バーン扮する人間に乗り移り、その後バーンの姿でジェリコ(A.シュワルツェネッガー)と対決する。神をも恐れぬサタンであるが、シュワちゃんは強敵。なんてったって『ターミネーター2』ではT1000型ターミネーターに勝利し、『プレデター』では透明な肉食宇宙人に勝利した。この映画でも、サタンが地上に復活を遂げるために自らが選んだ女性クリスティーン(R.タニー)を魔の手から守りぬいた。サタンに殺された神父に残されたスティグマータの文字に“キリスト イン ニューヨーク”と残されていたことからクリスティン・ヨークという女性が事件の鍵であることを突き止めたジェリコは、悪魔の復活を阻止するべくクリスティーンの命を狙うバチカン司教たち、或いは悪魔崇拝者たちとも闘いながらサタンに立ち向かうのだ。しかし、サタンは超現実的な悪魔という存在。自分の体に乗り移られては、さすがに命を犠牲にすることでしかサタンにうち勝つことは出来なかった。しかし、またまたシュワちゃんは戦勲を挙げたということである。ということは、シュワちゃんが勝てなかったのは『ターミネーター』でのサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)だけということに・・。逞しい肉体を持つハミルトンは強かった。コバック神父(R.スタイガー)が利口げに言っていた「悪魔は神の家には入れない」に対し、サタンが簡単に教会に入ってきたのには拍子抜け。あの教会はもはや信仰を失っていたと言いたいのか?だが、そんなことを考えさせ、表現している映画には見えない。弱点のないサタンに勝てるはずはないのだが・・・。