JABITTの WONDERLAND YG-AKIRAの映画評論 |
New Zealand 2001 年 12 月 29 日 〜2002 年 1 月 3 日 初日及び 2 日目 関西空港から JAL/ニュージランド航空共同 098便で出発。今回上映していた映画は『61』、『ワイルド・スピード』、『ムーラン・ルージュ』の3本。『61』は寝ていて起きたら始まっていた。シマッターッ。ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー出演の『ワイルド・スピード』、ユアン・マクレガー、ニコール・キッドマン主演の『ムーラン・ルージュ』はもう映画館で見ていたので2回目の鑑賞ではあったがこちら2つは全部観た。 オークランド国際空港に着くと、ピーターが迎えに来てくれていた。ピーターの家でホームステイ。空港から出ると、オークランド“帆の街”のシンボルである帆のモニュメントを目にし、ニュージーランド最大の都市オークランドに来た事を実感。 レート 1 ニュージーランド・ドル=55.95 円。 家に着くとこの日は近所を歩いて回った。バス停などを確認し、リンフィールドの住宅街でゆっくり過ごす。 3 日目 オークランドのステージコーチ(バス)に乗ってリンフィールドからプラネット・ハリウッドとIMAXからなるフォース・エンターテイメント・センターの前まで3ステージで2ドル。後で分かったのであるが、これは子供料金だそうだ。行き帰りとも2ドルを請求されたので、2回も子供と間違えられたのか?翌日はちゃんと3.30ドルを払った。フォース・エンターテイメント・センター内スターバックスでカプチーノとマフィン2つを食す。家で朝食を充分食べていたのだが、1時間もすればまた入る。IMAXでは『ロード・オブ・ザ・リング』等を上映していた。映画を見ようかとも思ったが、短い滞在期間。やはり少しでも観光することにする。 クイーンズ通りを、そしてヴィクトリア通りを歩くとスカイタワーが見えてくる。タワーはいわゆる象徴的建造物。もちろん、日本人ツーリストとしてはタワーに上らないわけにはいかない。そして、写真も撮らないといけない。タワーに上るのに15ドル必要。上に昇ると床がガラスになっているとこがあるという。明石大橋のガラス張りに比べると、ここの展望デッキのガラス張りは大したことないように感じたが、やはり怖い。立って足元を写真に撮ろうとしたが、怖さのためぎこちない動きになる自分が想像できたので、みんなの目を気にしてやめた。 エクスプローラー・バスの一日周遊券を25ドルで買う。このバスは観光スポットを回るが、各停留所では1時間ごとにバスがやってくる。このバスで観光することとした。 まず、ニュージーランド・カップ・ヴィレッジ、有名なアメリカズ・カップの練習艇の倉庫を有する出場チームのヴィレッジともなっているところである。ワールドクラスのヨットを見ると圧倒される。再びバスに乗り、芝生とビーチが美しくマッチングしているミッション・ベイを、ここはバスから眺めるだけで乗り過ごし、ケリー・タ−ルトンズ・アンダーウォーターワールドで降りる。水族館である。入場料24ドルであった。オーストラリアでも入館したし、やはり水族館は無視できない。皇帝ペンギンなどの棲む氷点下の世界を乗り物に乗って見ることが出来る。また、長い海底トンネルには動く歩道のようになっていてその水槽はかなりでかい。サメやエイなどの他お魚さんが泳いでいたが、トンネルを形成するガラスの透明感が不足していた。強度を保ちつつ透明度を出すのは難しいとは思われるが、1985年に建設されたものなので仕方がない。 次にオークランド博物館に入る。マオリの文化物展示に加え、ボディー・アート展もやっていて、これも観る事としたので入場料10ドル。マオリの歴史、衣、住、生活が見えてくる。ボデイー・アート展はマオリのボディペイントからモダンなものまで、ボディペイントの写真展示であるが、そんな部分(体のあるところ)にも塗るかといったものから、ボディペイントの例として日本の芸者まで展示していた。白粉(おしろい)もボディアートというわけだ。 死火山の一つマウント・イーデンの頂上に上る。火口には芝生が生え、牛も道路に出てくるというのどかさ。バスで聞いたガイドでは11あるボルケーノと言っていたと思うが、オークランドにはもっともっとあるらしい。聞き違いだったのか。見晴らし、眺めは抜群であった。くぼんだ火口には芝生が生えており、寝転ぶと気持ちよさそう。 夏である正月頃は朝5時ごろから明るくなり、20時くらいまで日が沈まない。21時位までは明るい。かなり高緯度であるわけだ。緯度でいうと日本の東北くらいと思う。また、日本と違い特に大晦日、正月といった感じがなく、街も全く普通の雰囲気。単に正月は祝日の一つといった程度。 家での夕食後、ユカさんに子供のレニー、ニッコールと共に連れられ、友人宅のホームパーティへ行く。年越しそうめんを食べ、ここ最近見なくなっていた紅白歌合戦を、ニュージーランドでは衛星放送で見ながら年を越した。ハッピー・ニュー・イヤー。初の国外での年越し。しかし、まだ日本は大晦日の20時。スカイタワーや他の所で花火がドンドンと打ち上げられ、ベランダで見ていた。写真も撮ったんだが失敗。何が写っているのかサッパリ分からんかった。 4 日目 ワイトモとロトルワに行く。まずタクシーにより、クアイ通りにあるトラベル代理店に行く。前々日に家から申し込んでおいたワイトモ・ロトルワ1日ツアーである。タクシーの運転手は信用しないほうがいい。昨日も30分のバスの待ち時間がもったいないと思って街で止まっているタクシーにオークランド博物館を聞いたら知らないのである。結局バスにしたが・・・。この日もクアイ通りには、行ってくれたが、番地が違う。どう見ても旅行会社などない。家で、ユカさんが、説明してくれていた正しい番地を再度言い、行ってもらう。車中で食べる弁当付きで235ドルを払い、二階建てバスに乗り込む。 ワイトモには延々と続く牧場を通る。ハミルトンはどこまで行ってもという農耕の町である。ここは通過するだけであったが、夢のようであった。のどかな風景は素晴らしく、羊、羊、羊である。もちろん羊ばかりでなく、馬や牛もたくさん見れる。夢のような景色を見ながら、羊を見ていたら寝てしまった。眠れないときに羊を数えて云々といったことがあるが、本物の羊を見ながら眠ったわけである。前の日(当日)はオークランド観光で疲れた上、年越しのため2時頃寝て、この日は6時起き、羊まで揃うと寝て当然。 ワイトモ鍾乳洞に到着。ここは一番行ってみたかった所。ツチボタルの放つ光の芸術が堪能出来る。ハエの一種であるツチボタルは幼虫のとき粘着性の糸を垂らし、光を放って餌となる昆虫をおびき寄せる。鍾乳洞を進み大聖堂と呼ばれるところやオルガンや犬の形に見える鍾乳石を見た後は、いよいよグローワーム・グロットという川の流れる幻想的な世界へ。自然が作り出した息を呑んでしまう、この世を超越したかの空間は、ボートに乗ったまま、ほんとに静かに鑑賞できる。ボートも櫓で漕ぐことはなく、水をかく音はしない。洞窟内に張ったロープをたどって行くのである。まさに無音。ボートの進行により、ヘリに当たるかすかな水の音だけが洞窟内独特の反響音となる。ツチボタルの光は青白く、光や音に敏感なため、写真を撮ることは出来ない。ニュージーランドで一番感動したこの場所は、宮崎アニメ『天空の城ラピュタ』で出てきた飛行石(字はこれでいい?)輝く洞窟の中のようだった。確か飛行石も音などに敏感だったような・・。 次に行くはロトルワ。レインボー・スプリングスという動物園に入場。国鳥であるキーウィは見とかななるまい。夜行性のため光に弱く目をやられるということでここでも写真撮影はダメ。この写真は模型を撮ったもの。思ってたより大きく40cm位はあっただろうか?一方、ニュージーランド・ドル通貨に刻まれているのはキーウィだけではない。トゥアタラというトカゲに似た生物も通貨に見ることが出来る。ほとんど動くことがなく30分以上息をしないこともあるとか。そのためエネルギーを温存し、100年以上も生きることが出来、生きた化石とも言われる。彼は5セント硬貨に登場している。そしてニュージーランドといえば、オール・ブラックス。そのマークとして知られるシルバー・ファンはシダ植物であるが、木のようにでっかく(木なんだが)、葉の裏はほんとにシルバーでとてもきれいだ。これらシダの幹は年輪が面白く、不思議な模様をしている。工芸品材として非常に面白い。もちろんお土産に買った。 レインボー・ファームでは、羊の毛刈りショーや牧羊犬が羊たちを誘導、コントロールするところを見せてくれる。うろちょろしている羊も、牧羊犬のまえでは羊たちの沈黙である。牧羊豚の話『ベイブ』、『ベイブ/都会へ行く』というジェームズ・クロムウェル出演の映画があったが、この作り話のベイブに負けない位賢く訓練されていた。写真に写っているお兄ちゃん?のショーは面白く、日本語のガイドもヘッドホンで聞ける。 ロトルワ湖を見ながら次に行ったはファカレワレワ。ホンギという鼻をお互いくっつけ合う挨拶で出迎えてくれる。キア・オラ。マオリの言葉である。30m吹き上がるという間欠泉の他、マオリの文化をミーティングハウスや倉庫、ハラケケという植物繊維による織物?等により見せてくれる。しかーし、間欠泉は私が見ている間、せいぜい10m程しか吹き上がってくれなかったと思う。 5 日目 ゆっくりすることとした。近くのショッピングセンターに連れて行ってもらい、買い物をした。お菓子やスープの素等食べ物の他、プレミア12月号も買ってしまった。英語なので読むのに大変だが、自分用のものとしては何よりの土産だ。2$ショップというのもある。日本でいう100円ショップである。何でも2ドルで買える。凄く気に入っていたのに、自分では買うことを忘れてしまっていたレリッシュをユカさんはお土産としてたくさん買ってくれた。レリッシュはソースとして何にでも(ハンバーグ、ステーキ、から揚げ等の肉料理やパン、サラダ等)使えると感じた。ジャム如き甘さとビネガーによる酸味が絶妙。 グラント、ユカのファミリー(おじいちゃんのビャリィ、おばあちゃんのアリスン、かわいい子供のベンとレイも一緒)が来て、バーベキュウをする。お肉に羊は予定されてなかったが、せっかくニュージーランドに来たんだからという私めの要望に応えてラム肉も焼いてくれた。ユカさんがちょっと苦手と言っていたが、全然問題なく素晴らしく美味しいのであった。ポテトやフィッシュもたくさん食べた後は、ニュジーランドのデザートが食べたいということでパブロワ(Pavlova)を食べさせてくれた。こちらはちょっと私めには甘うございました。とはいえ、パブロワが必ずしもこの時のものほど甘いと言うわけではなく、もっと甘さ抑えめのものもあるということ。 6 日目 ピーターに朝来るまでオークランド国際空港まで送ってもらい、ニュージーランドともさよならとなってしまった。 オークランド国際空港から JALとニュージーランド航空共同 097便で出発。映画は3本見た。 ロバート・デ・ニーロ、エドワード・ノートン、マーロン・ブランド出演の『スコア』。ウディ・アレン、ヘレン・ハント、ダン・エイクロイド出演の『スコルピオンの恋まじない』、リース・ウェザースプーン主演の『キューティ・ブロンド』である。 ピーターさん、ユカさん有難うございました。レニー、ニコールも。
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