JABITTの WONDERLAND YG-AKIRAの映画評論 |
Thailand 2001 年 1 月 2 日 〜 1 月 6 日 初日 関西空港から JAL/タイ国際航空共同 727便で出発。みんなにいつもイマイチと言われる機内食を、まあまあおいしく食べた後、キアヌ・リーブス、ブルック・ラングトン、ジーン・ハックマン出演、『プリティ・イン・ピンク』のハワード・ドイッチ監督の『リプレイスメント』を見る。そうしている内にタイに到着するが、6時間のフライトは堪える。日頃、映画館に通って、長時間座した姿勢のトレーニングを積んでいなければ耐えれなかったであろう。 サワディ、タイランド。タイ国際空港に着くと両替所で円をバーツに交換。レート 1 バーツ=3.69 円。この時はピンとこなかったが、いろいろ支払うときにバーツ表示の値段を3.7倍して円に換算して考えると、めちゃ安いやんってなことで、買い物等の時は嬉しくなる。ホテルにもコンビニなどで買ったものを持ち込んでは飲み食いするのだった。ただ、コンビニには何件か行ったが、レジの女の子はタイ語のみだったので、値段を聞くことも出来ず、値札のついていないものは買えなかった。 インドラ・リージェント・ホテルに到着。このホテルで4 泊、朝食 3 食。夕食を 1食する事になる。これは、ツアーの料金に込みなのであった。ホテルの周りはショッピングにもってこいの店がわんさとあり、観光から帰ってもホテルから気軽に買い物出来るいいトコだった。 2 日目 ビュッフェ形式の朝食を食べる。ライ麦パンを始め、いろんな味付けパンがあり、美味しかった。ソーセージやハム、チーズなども日本のものと大して違和感を感じない。別に日本人が客の中で多いというわけではないが、日本人向けになっているのかも。ツアーに含まれているバンコク市内観光に出かける。AMORNPANT(NOY)さんというガイドに連れられ、まずはツアータクシーにより、バンコクの凄まじい交通事情を目にしながら、宝石店やタイシルクの専門店に連れて行かれる。こういった店には興味なかったのだが、1 日だけと思ってツアーにしてしまったのだからしょうがない。これらの店では結局何も買わず。宝石などに関しては全く無知なため、高いのか安いのかも分からない。街中に選挙のポスターが立ち並ぶ。小さいのからとてつもなく大きなものまで、大きさに規制はないようである。与党民主党とタイ愛国党の勝負!1 月 6 日にタイ総選挙が行われるためである。日本に帰ってからのニュースでは、チュアン政権への失望から、タクシン氏が党首を務める愛国党が勝利したようだ。政府への不満は日本だけではないらしい。タクシン氏には実業家としての手腕に期待が込められていました。しかしタクシン氏はワイロやなんかの実績もあるんよね。選挙違反で候補資格を剥奪されたようだ。今回のごたごたで初めて知ったんだけど、タイも日本に負けずぎょうさんの政党があるみたいやね。 昼は、ソル・ツイン・タワーズ・ホテルにてビュッフェ形式の食事。ここの料理は美味だった。骨付きビーフやバーミー・ナームの旨いこと。バーミー・ナームとはタイ風ラーメン。スープはもちろん激辛。食前には、もちろんキュっと一杯クロスタービールというビールを飲む。すっきり、あっさり味。とにかく料理は辛い。固まりに出くわすと、水をコップ 1 杯飲み干すだけでは足りまへん。しかし、タイ料理は自分に合う。よっけ食べてしもうた。 観光はまず、ワット・ポー(涅槃寺)。全長 46m の釈迦仏が金箔を身につけて寝そべっている。とにかく大きな足の裏には何やらぎょうさん書かれていた。お堂内に何十個かの壺がならぶ。コインをまとめて何個かもらい、それを一つ一つ壺に入れていく。コインと壺の数がぴったり合うといいことあるらしい。 次に行ったのがワット・プラ・ケオ(エメラルド寺院)。王宮内にあるタイで最も格式の高い寺院。そのため、ノースリーブや膝が露出したような服装での拝観は出来ない。このような服装で来てしまった時には貸衣装もある。値段は 100 バーツ程度。最初 300 バーツ払い、衣装を借り、返しに行くと 200 バーツ返してもらうようである。寺院は写真撮影の出来ないエメラルド色の翡翠で出来た本尊が呼称の由来である。きらびやかさには圧倒。タケノコのように立ち並ぶ塔をを始め、お堂や鬼ヤックなど金箔やガラスビーズで豪華に飾り立てられる。エメラルド寺院に隣接して王宮(グランド・パレス)がある。現在、国王はチット・ラダ宮殿に居城を移しているが、儀式はいろいろ王宮にて行われている。中は見れない。タイ建築のきらびやかさと国王の威厳を肌で感じたような気がする。 27℃にもなる気温と観光疲れが現れてきたなというとこで、ソル・ツイン・タワーズ・ホテルに戻りタイ式マッサージ。足の指、甲、裏からもみ始め、丁寧に徐々に上半身へと揉み進む。足を重点的に揉まれた。1時間半も揉みほぐされ、気持ち良さは絶頂に達する。うつぶせになったときには、よだれをこくることの無いよう口を引き締めることで必至だった。終わった後は感謝の気持ちでコープ・クンと挨拶し、200バーツのチップを渡す。 夜はタイ様式の建物の中にあるレストラン、サラ・タイで宮廷料理。そんなに辛くなく、日本人には合うんじゃないだろうか。一番の売れ筋ビールであるビア・シンをまずキュッと。トム・ヤン・クンの鶏肉版のようなスープ。ケーン・マッサマンのようなピーナッツ味のカレー。美味しい。ここの料理はこの後のものを含め、タイ旅行中最も美味かった。デザートは果物。何か分からず、隣になった人に教えてもらったマンゴスチンはなんかチョビット独特の臭気が・・。果物と出てきた菓子のなかに餅米で出来たのがあったが、これがめちゃんこ美味く、大満足。8 時ちょっと過ぎからはタイ舞踊が始まる。手の指と首の独特な動きは、「ジョージ」といって踊っていた映画『王様と私』を思い出す。 3 日目 タクシーにより、ローズ・ガーデンを目指す。しかし、ローズ・ガーデンは午後 2 時半開演。タクシーには入り口で降ろしてもらう予定だったが、そのまま、帰りまでの面倒を見てもらう契約とする。1000 バーツ。ローズ・ガーデンは諦め、クロコダイル・ファームに連れていってもらう。ここには象もいっぱいおり、クロコダイルショーやエレファントショーを見れるのだ。クロコダイルショーは、二人のお兄さんがワニを引きずり回し、ワニの口の中に自らの頭を突っ込んだりという凄まじいものであった。また、エレファントショーは象と共に昔の戦争風景を見せてくれたり、ゾウにサッカーさせたりとよく躾けてあった。ブラジルのロマーリオを始め、フランスのジダン、日本の中田役のゾウもいた。中田はシュートを外していたが・・。 続いてマジックショー。このマジック、マジシャンよりは斜め後ろで控えるアシスタントがなかなか良かった。いい味出していた。まじめ、愛想無し、そして、ちょっと嫌々って感じがナイスな演技。吉本でいう木村の様な感じ。あまりにいいキャラだったのでマジックの方に目がいかないことも。 タクシーでスカイトレインのスラサック駅まで行く。JTS から現地でもらったスカイトレイン用 200 バーツ分のプリペイトカードを使う。トレインは 5 分から 10 分間隔で運行しているようだ。シーロム線により、セントラルステーションのサイアム駅まで行く。スカイトレインはモノレールなのだ。凄く綺麗で近代的である。言葉が分からない旅行者には便利である。右手にルンビニ公園、左手には運動公園が見えた。サイアム駅周辺はショップ、レストランなどで賑わう所。テクテク、トボトボ歩いているとゼン・セントラルや伊勢丹デパートに出る。ゼン・セントラル内にあるクーポン食堂でダック・ライスを軽く食する。 いろいろ見て回った後はトゥク・トゥクに乗ってホテルに帰る。汗びっしょりの上、疲れたーって感じで乗ったトゥク・トゥクは風が涼しく、やれやれって感じだった。ただ、バンコクでは、車の排気ガスが凄く、こりゃ、乗りすぎると顔が真っ黒になるで。ホテルに帰って、一息つくと、ちょっとホテル近辺をうろうろ。おみやげ等を買う。 4 日目 アユタヤに行く。3 つの川の合流点にある町。1351 年にウートン王が王朝を開いてから、1767 年にビルマの侵略で略奪、破壊を受ける。この後王都はバンコクとなる。アユタヤへはワンボックスタクシーをチャーターし、ガイドさんもつけてもらった。1 日昼食付きで 7500 バーツ(3 人分)。これは高いと思ったが、昼食やガイドさんが良かったし、終わってみるとそんなに高いとは思わなかった。タクシー内にはカラオケがついているみたいで、カラオケやるか?と聞かれたが、タイまで来てカラオケすることは無く、結構日本語が上手いガイドさんの話を聞いた。まず、最初にバン・パン離宮へ行く。中国風の建築や西欧風やタイ風のラーマ 5 世時代の宮殿がある。現在も王室が使ってるそうである。タイでは王様はとても偉いため、宮殿内では写真撮影をさせてもらえなかったし、中国風の建物の中はラクダの骨で作られた彫刻など、めちゃんこリッチな置物いっぱい。ベット等、映画「西太后」に出てきそうである。離宮を見終わった後、タクシーに戻ると運転手がバナナの天ぷらをくれた。これが結構行けるのだ。天ぷらを食べながら行ったのが、かつて日本人が住んでいた日本人町跡。1000 人以上の日本人が住んでいたらしい。朱印船に乗ってやって来たらしい。ここのボス的存在だったのが、山田長政。ここにはもう何も残ってないし、日本人しか訪れる人は無いという。 次に行ったのがワット・プラ・マハタート。ビルマ軍による破壊を受けたため、煉瓦がむき出しになっており、焼け跡のススが見られる。仏像は頭のないものや仏頭のみのものがある。ビルマ軍や、後の盗人が持っていったためである。アユタヤ様式といわれる仏塔は荒らされ、焼け落ちた後でさえなお、魅了力を持つ。タクシーに乗ってチョット賑やかなとこに着く。 そこはワット・プラ・シー・サンペット。アユタヤで最重要な寺院。国家的な儀式にも使われていたらしい。ここもビルマ軍の破壊を受けた。しかし、ワット・プラ・マハタートよりは破壊程度はまし。僅かに残る仏塔にはラーマーティボディー 2 世等の遺骨が納められているそうな。王宮跡と隣り合っているこの寺院跡を歩いていくと、現在寺院として機能しているワット・プラ・モンコン・ボピットに行き着いた。ここに入るのにお金は要らなかった。ブロンズの仏像としてはタイ最大級 19m の大仏さんが中におられた。次に寝釈迦像を見に行く。ワット・ロカヤスタという所。しかし、像以外に建物は全くなく、寺院であったとを感じることは出来ない。寝釈迦像も公園のオブジェの様にしか見えん。見学自由で当然拝観料も無し。 お昼はクルンシー・リバー・ホテル(だったと思う)の中のレストランでまたまたビュッフェ。ここの料理は辛かった。美味しいんだけど水無しでは食べられん。ただし、「水!水!」という緊急時にはちょっと飲んだからって口の中の劫火は消えないが・・。たっぷり腹に蓄えた後にはワット・ヤイ・チャイ・モンコン。ウートン王が建てたお寺であるらしいが、ここにも釈迦仏が寝ころんでいた。ワット・ロカヤスタのものと大きさ的にはちょっと負けるかな。ビルマとの象による戦いの様子を描いた絵画に囲まれたお堂でタイっぽい方法で参拝する。金箔を 50 バーツで買った。仏像にこれを貼っつけるのであるが、自分の体で悪いところと同じ部位に貼ると良いらしい。当然頭にペッタリ貼っておいた。仏像はチョット暖かくなっており、貼っつけやすくなっていた。ここを最後にアユタヤバイバイ。バンコクに戻る。 5 日目 タイ国際空港から JAL/タイ国際航空共同 728便で出発。パイパー・ペラーポ、マリア・ベロ、アダム・ガルシア出演、ジェリー・ブラッカイマー製作の『コヨーテ・アグリー』を見る。実は行きの『リプレイスメント』同様既に劇場で見ていたのだ。帰りは4 時間のフライトで、行きしの 6 時間経験からかなり短く感じた。 おわり |