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ニック・オブ・タイム 

ニル・バイ・マウス 

ニューオーリンズ・トライアル

ニュー・ジャック・シティ

ニュートン・ボーイズ

NY検事局

摩天楼はバラ色に

 


ニック・オブ・タイム

1995年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★

Director  ジョン・バダム

Cast    ジョニー・デップ  クリストファー・ウォーケン  チャールズ・S・ダットン  G・D・スプラドリン  ピーター・ストラウス  グロリア・ルーベン  ビル・スミトロビッチ

短評

正午、ロサンゼルス駅に娘リン(C.チェイス)と共に降り立ったワトソン(J.デップ)。リンを奪われたワトソンは、リンを人質に、90分後の1時間30分までに州知事・グラント(M.メイソン)を暗殺するよう脅される。ワトソンにとって悪夢の1時間半は映画の中でリアルタイムに進行し、現地報道番組を見ているかのよう。我々観る側も、事件に巻き込まれていくワトソンと共にニック・オブ・タイム(際どい時間)を歩む。リンを拉致したスミス(C.ウォーケン)とジョーンズ(R.マフィア)の暗殺計画は、実はグラントの夫ブレンダン(P.ストラウス)や後援者(G.D.スプラドリン)らと共に練られたものだった。足を残さないために素人を使い、暗殺が達成されると共に警備のものにより暗殺者は消してしまおうとする計画は良く出来ていた。しかし、ヒューイ(C.S.ダットン)の嫌がらせに対して簡単に逆切れするジョーンズには納得いかない。ホテルの前で簡単にヒューイに銃を発砲すれば人目につく。手の込んだ暗殺計画のわりに、軽率な行動だ。スミスとジョーンズを倒し事件も落着した後、スプラドリン演じる後援者(一味、おそらくこいつが黒幕?)が車で去っていくのだが、それだけである。このシーン、何それ?である。『ショート・サーキット』だけはちょっと異質に感じるが、『ドロップ・ゾーン』『アサシン』『張り込み』『張り込みプラス』のJ.バダム監督ならではの作である。


ニル・バイ・マウス

1997年

イギリス

おすすめ度(10点満点) ★★★★★

Director ゲイリー・オールドマン

Cast   レイ・ウィンストン  キャシー・バーク  チャーリー・クリード・マイルズ  ライラ・モース  エドナ・ドール  クリシー・コッテリル  ジョン・モリソン

短評

G.オールドマンの初監督作品である。めちゃ暴力的に表現され、禁断症状からドラッグを注射する息子を見守る母ジャネット(L.モース)や、夫レイモンド(R.ウィンストン)の暴力に悩むヴァレリー(K.バーク)の姿が痛々しい。そんな暴力がヴァレリーの流産につながる。ヴァレリーに去られたレイモンドは孤独の中、さらに酒浸りとなる。レイモンドはヴァレリーと再会し、自分の荒々しい行動が愛故であるなどとのたまい、許しを乞うのであるが、なんとも都合のいい男である。あれほどの暴力が理由付けにより許されるだろうか?絶対許されない。まあ、結果的にヴァレリーの幸せに繋がるんだったらかまんけど。相手の痛みもワカラン様な愛など無いのだ。タイトルでもある『ニル・バイ・マウス』。レイモンドが、アル中で暴力的であった父親のことを友人に語るシーンで“何も口にすることが出来ない”っていう感じで使われていた。ニル・バイ・マウスな過去を引きずりたくないものだ。


ニューオーリンズ・トライアル

2003年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★★★

Director ゲイリー・フレダー

Cast   ジョン・キューザック  ジーン・ハックマン  ダスティン・ホフマン  レイチェル・ワイズ  ブルース・デイビソン  ブルース・マッギル  ジェレミー・ピヴェン  ニック・サーシー  スタンリー・アンダーソン  クリフ・カーティス  ジェニファー・ビールス  ネストール・セラノ  リーランド・オーサー  ジョアンナ・ゴーイング  ビル・ナン

短評

『ザ・ファーム/法律事務所』『ペリカン文書』等リーガル・サスペンスもので有名な原作者ジョン・グリシャムの《陪審評決》を映画化。『デンバーに死す時」『コレクター』『クローン』のG.フレダー監督がタバコ訴訟を銃に置き換えて描く。銃社会に縁遠い日本人としては身近なタバコ訴訟で見てみたかった気もする。陪審操作の駆け引きを前面に出したスリリングなストーリーの軸を大きく変えることはないだろう。しかし、タバコを吸い過ぎて死に至るのと銃で撃ち殺されるのとでは自己責任の有無に違いがある。夫を亡くしたセレステ(J.ゴーイング)と弁護士ローア(D.ホフマン)の原告側のイメージはかなり変わってくる。タバコと銃では犠牲になったイメージが違ってくる。陪審コンサルタント・フィッチ(G.ハックマン)を陥れることをターゲットとするニック(J.キューザック)とマーリー(R.ワイズ)の計画に正当性も弱くなる。補欠2名を含む陪審員14人の選択が重要であることを新たに認識できたのは面白かった。元海兵隊員フランク(C.カ−ティス)のようにすぐ分かる履歴はもちろんだが、ヴァネッサ(J.ビールス)が銃を保有していたように見た目では分からない陪審員観察が評決を有利に導く。ベテランコンサルタントであるフィッチを出し抜こうとしていることは明らかなわけだから、その目的が何であるかがカギである。それにはニックの職業がゲームソフト、エレクトロニクスに関わることであるのが効果的だし、マーリーのサスペンスフルな設定は良かった。資金力により陪審員操作等裏工作を行なう者から多額マネーを奪うことのみが真の目的ではなかった。そこが映画の狙っているところ。フィッチの指揮の下、存在感の無いケーブル被告側弁護士(B.デイビソン)、弁当を用意できなかったとして陪審員に飲み食いされるハーキン判事(B.マッギル)、モラルを持ってるかと思いきや陪審員評決を1000万ドルで買ってしまおうかと揺れ動くローアら、しょぼい彼らの法廷はどうでもよかったのだ。


ニュー・ジャック・シティ

1991年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★

Director  マリオ・ヴァン・ピーブルズ Mario Van Peebles

Cast    ウェズリー・スナイプス  アイス・T  マリオ・ヴァン・ピーブルズ  ジャド・ネルソン  アレン・ペイン  クリス・ロック  ラッセル・ウォン  ヴァネッサ・ウィリアムズ  ニック・アシュフォード   ルマス・ラスラーラ  ビル・ナン  マイケル・ミシェル

短評

中途半端な映画。黒人刑事スコッティ(アイス・T)と白人刑事ニック(J.ネルソン)のディテクティブヒーロー・アクションものとするにはしょぼいアクション。黒人社会の問題を提起する映画でもない。例えば、麻薬依存から立ち直れないという根深いドラッグ浸透問題がある。スコッティの援助により、麻薬から立ち直り、潜入捜査を手助けする事になったプーキー(C.ロック)。だが、再びクラックに手を出し命を落とす。こんな黒人社会に巣食う問題を提起するにはプーキーは軽すぎる。麻薬社会を牛耳るドン、ニーノ(W.スナイプス)を中心にG.マネー(A.ペイン)等取り巻きは暗黒の商売をビジネス化する程の組織。だがシリアスな緊張感はなく、黒人のノリは勢いあるものの『ゴッド・ファーザー』シリーズのような凄みも無い。伝わってこない。スコッティが言う。「兄弟(彼等黒人)に麻薬を売ることが許せない。彼等は自分にとって本当の親兄弟には売らないんだ。」麻薬問題の最大かつ元凶はニーノだと言わんばかりの描写になってしまったが、ラストで彼が死ねばOKであるというテーマではなかったはず。麻薬が根づいている黒人社会の問題は、貧困であるが為に裏社会へのレールが敷かれてあること、運命に逆らえない事実をもっとしっかり訴えて欲しかった。


ニュートン・ボーイズ

1998年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★★★★★

Director リチャード・リンクレイター

Cast   マシュー・マコノヒー  イーサン・ホーク  スキート・ウールリッチ  ビンセント・ドノフリオ  ドワイト・ヨアカム  ジュリアナ・マルグリース  ボー・ホプキンス  

短評

実在の銀行強盗ニュートン4兄弟を描く。その手際の良さと兄弟の関係が心地よい。紳士泥棒と言ったところか。また、仲間割れにより足がつくことが往々にしてあるが、彼らは裏切ることをしない。兄弟の信頼感がなせる技である。また、泥棒稼業というのを認めていうわけではないが、強盗行為を否定していた次男マコノヒーのヒロイン・マルグリースの、マコノヒーから強盗稼業を白状されてからの行動は、男(私)の目には実にかわいい。マコノヒーとホークは知性的で、それでもってちょっくら博徒的な性格を見事に演じきっていた。演じたというより、彼らはむしろちょっとインテリな役しかこなせん様な気もする。そして、この映画のエンディングにはニュートン兄弟の実録フィルムが流れ、その後の彼らについてコミカルに語られる。ナイスなエンドで大満足。


NY検事局

1997年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★

Director シドニー・ルメット

Cast   アンディ・ガルシア  リチャード・ドレイファス  レナ・オリン  イアン・ホルム  ロン・リーブマン  ジェームズ・ガンドルフィーニ  シーク・マハメッド=ベイ

短評

S.ルメット監督作品。同監督作品『グロリア』ほどではないが、ちょっとお寒い。法廷物に欠かせないスリルにつながるアイテムがないのである。証拠、証人、偽証など全て二転三転することなく、予想通りに進む。検事A.ガルシアのライバルとなる敏腕弁護士R.ドレイファスは、警官を殺したどう見ても凶悪な麻薬王を自首させ、マスコミを利用し法廷に乗り込むまでは良かったが、法廷では新米検事A.ガルシアにあっさり敗北。その後二人は仲良しサウナ仲間になるという始末。映画が言いたかったことも、地方検事A.ガルシアがこれから巣立っていく検事の卵たちに述べる言葉のごとく、正義が大切なのか、妥協が大切なのか結局何にも伝わってこない。思うようにならない現実をこれから法社会に望む者に語っただけだった。ただ、I.ホルム演じるA.ガルシアの父親である警官が予想していたほど汚れていなかったのが意外ではあった。


摩天楼はバラ色に

1987年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★★★★

Director  ハーバート・ロス

Cast    マイケル・J・フォックス  ヘレン・スレイター  リチャード・ジョーダン  マーガレット・ホイットン  ジョン・バンコウ  クリストファー・マーニー  ゲーリー・バーマン

短評

コメディタッチのラブロマンスならまず失敗の無いJ・フォックス。『再会の街』『バラ色の選択』など他のニューヨークものの中では一番好きである。彼の落ち着きのない活動力が映画にこぎみよいテンポを与える。フォックスの彼女役を演じるスレイターは『スーパーガール』ではあまり目立たなかった、シロウトのように下手な演技もここでは明らかに露呈してしまうのだった。ストーリーはニューヨークでの成功を夢見るカンザス出身の青年が、会社の経営不振をリストラによる経費削減か、それとも強気で規模拡張かと深刻な問題を論議、重役会議で自らの存在を偽って格好良く提案する。その一方、エレベーターの故障騒ぎを起こし、必要となるメンテナンス費を上げているだろう上に、最後は、そんな手で社長の座を奪っちゃうのという、決して正攻法でないやり方で会社を乗っ取っちゃうわけ。でも、全体的には『フット・ルース』で大成功したハーバート・ロス監督の勢いもあり、感じよく仕上がっている。ジョーダンとホイットン、フォックスとスレイターの4人が一つ屋根の下お忍び合いするシーンは特にグッド。