JABITTの WONDERLAND YG-AKIRAの映画評論 |
Australia ケアンズ 2001 年 4 月 28 日 〜 5 月 5 日 初日・2日目 高松−羽田を全日空で行き、成田空港まで、リムジンバスで移動。バス料金は3000円である。関空から行けなかったのがちょっとね(交通費や移動手間等不便)。成田からはケアンズ国際空港までカンタス航空/JAL共同 QF60 便で出発。成田では、8日間ジオススタディツアーで一緒となる皆と初顔合わせ。私を含め7 名のメンバーは、IKKOさん、YUJIさん、AKIさん、CHIZURUさん、NAHOさん、HIROYOさんである。ホームステイ初体験の期待と不安を感じていたが、自己紹介を終えてとりあえず、ツアー仲間を得て安堵。夜中のフライトで、ケアンズに4 時に到着である。睡眠をとるのが普通であるが、映画が上映されれば見ないわけに行かない。結局、ニコラス・ケイジ主演の『天使のくれた時間』とロバート・デ・ニーロ主演の『ザ・ダイバー』を見てしまった。寝ずにである。感想はというと、ウーンといったところか。ケアンズに着く頃に眠気はピークに達してしまう。オーストラリアは食品の持ち込みに関して非常に厳しいそうで、申告しないのであれば、全て機内に残すようにと言われる。ところが、日本で慣れ親しんだお菓子を少しでも持っておきたかったので、機内に残して行くようなことはしなかった。そのため、空港で荷物検査室に行かされ、ナップサックのを調べられるが、“ジャパニーズスナック、ノー・プロブレン”と検察官に説明するだけで問題はなかったが、入国に時間がかかるのであった。時間をかけ、空港ロビーに出ると、自分の名前のカードを持つ、ホストファーザー・ディック&マザー・グラッチェンを見つける。安心した瞬間であった。自己紹介を終え、自家用車でホームへ。翌日は 2 時間ほど寝た後、ケアンズ市街に連れていってもらう。市内観光である。まず、ザ・ピア・マーケット・プレイスに行く。水族館がここにある。アンダーシー・ワールド水族館である。海辺にあるこのスポットには、行く途中トリニティ・ベイを通る。天気のいいこの日はビーチで上半身裸で日光浴する人たちが多い。写真に納めたい風景であったが、さすがに彼らにカメラを向けることは出来なかった。水族館ではグレートバリアリーフの魚や珊瑚などカラフルな海の世界を 6 ドルで鑑賞できる。旅行中のレート 1 オーストラリアドル=約 65 円。紫や黄色の美しすぎる世界。この 3 日後にグレートバリアリーフの島グリーンアイランドで生(なま)珊瑚を見ることになるのだが・・。そして、ケアンズ・リージョナル・ギャラリーに行く。モダン・アートを鑑賞できる。クイーンズランドのアーティストの作品を見た。ポートレート等は現代チックな感じで、自分の部屋に飾りたいなというのもあったが、人形彫刻のような、その頭部が唇だったり、珊瑚だったり、身体部もなんか子供が遊びでつくるようなちんけなもので理解に苦しむ作品もあった。といっても、これだけの印象を受けたというのは芸術として訴える力があるというわけ? 昼はヨットハーバーを見ながらピア’ズ・バーでトロピカルバーガーとビールを飲む。ちょっとスコールっぽい雨が降って、停泊中のヨットのバックに虹が。『グラディエーター』のラッセル・クロウ似のバーの兄ちゃんに写真を撮ってもらう。5 時にタクシーを拾い、ホームへ。バーベキュウをするということで 5 時半までの帰宅を求められていた。帰るともう、準備が始まっており、ホストファミリーの友人も集まってくる。また、世界を転々とする息子さんカップル・ニック&クリスティンも帰ってきて賑やかとなる。総勢 14 人(だったと思う)にもなり、凄く楽しかった。出されるお肉料理もデザートのプリンとカステラ、ゼリーなどが混ぜ混ぜの状態のものトライフル(そう呼んでいた)も非常に美味しかった。 3 日目 ジオスで申し込んだこのホームステイ・ツアーは、ジオス・ケアンズ校での英会話レッスンが含まれていた。せっかくオーストラリアまで行ったんだから学校に行かず、全ての日を観光に充てるつもりであった。しかし、ツアーで一緒になった 6 人の仲間ともまた会いたかったし学校に行くことにした。この日以外全てであるが、ディックやグラッチェンが車で送り迎えしてくれた。途中の道路には驚いた。ケアンズ市街中心部以外に信号が無いのである。交差点は全てサークル状になっていて、交差点に入った車は時計回りに回るのである。左折したい車は 90 度回り、直進したい車は 180 度、右折したい車は 270 度回るわけ。信号待ちなんてのは無く、非常に良く出来ている。とにかく、学校へ。着くとすぐ、クラス分けのためのテストを受ける。どの程度のレベルなのかは分からないが、とにかくクラスに行くと、ワーホリや短期留学の学生などがいて、日本人や韓国人がやはり多かった。勉強というのは好きではないが、この後、学校に行くのは全く苦では無かった。学校は昼で終わり、YUJIさん、AKIさん、IKKOさん、CHIZURUさん、HIROYOさん、NAHOさんと食事に行く。KYOKOさんに連れられて。イタリアンレストランで、私が食べたのはカルボナーラのようなスパゲティ。AKIさんが始めた料理の分け合い。ピザを食べたYUJIさんやIKKOさん等と互いに分け合う。僕が食べたのは確か 8.5 ドルだったと思うが、結構ボリュームがあった。 この後、市内観光だったが、昨日結構いろいろ見て回ったため、映画を観ることにした。ケアンズには 2 つ映画館があるが、2 つ目に行ったケアンズ・セントラル内にあるシネマコンプレックスタイプのケアンズ・セントラル・シネマズでみた。やっぱオーストラリアまで来たんだから『クロコダイル・ダンディー in L.A.』。ケアンズ市内でよく聞こえてくるアボリジニの音楽、ビヨンビヨンといったあの独特の音楽が映画の中でかかる。映画の感想はというと、当たり前の事だがホーガン年とったなあってところか。 4 日目 この日も午前中、ジオスで英会話を勉強し、午後からは動物園に。ジオスが用意したマイクロバスでKYOKOさんに連れられ、ツアーメンバーみんなでケアンズ市街から北に向かった先は、ワイルド・ワールド。IKKOさんのホームステイ先に近く、IKKOさんは犬の散歩で近くまで来てたらしい。入園料 20 ドルのようだったが、これは今回のジオス・ツアーに含まれていた。まず、みんなでそれぞれホストファミリーに作ってもらったお弁当を広げ、ランチ。自分が作ってもらった弁当(サンドイッチ)の量は多く、YUJIさんに食べるのを手伝ってもらう。我々の弁当が気になるのか、クジャクが近寄ってくる。そして、ウェディングドレスを着た日本人らしき新婦を見かける。ここで結婚式を挙げたのだろうが、動物園で? カンガルー(ちっちゃいからワラビー、それともワラルー?)やウォンバット、コアラ、ヒクイ鳥、クロコダイルなどが見れる。放し飼いのカンガルーは人慣れしており、餌をやったり、なでなで出来る。日本でいうところのシカやサルのような存在か。サルより性格はいい。一方、コアラはかわいい。もちろん抱きたくなる。抱っこしての記念撮影は別料金で 10 ドルちょっとした。正確な値は忘れてしまった。ぬいぐるみを抱いたようないい感じで、写真も良く撮れていた。しかし、うんちのおまけも頂いた。でもシカの糞のようにコロコロしており、問題はない。続いてクロコダイルも抱くことが出来た。といっても赤ちゃんで、こちらはハンドバックを触っているようだった。ただ、この赤ちゃんクロコダイル、私が抱っこしたときにはグッタリしていた。みんなの記念撮影にずっとつき合ってきたせいだ。 また、クロコダイル・ショーやバード・フライト・ショーなども見ることが出来た。クロコダイル・ショーはタイで見たものに比べると迫力が無かったが、命がけのようにワニの口に頭を突っ込むタイのショーと比べるのはちょっと酷かも。イーグルなど良く訓練されていたフライト・ショーは見応えあった。頭に乗ってくれたのだが、変に首をすくめてしまい、もうちょっとで筋を違えてしまいそうだった。 5 日目 この日もジオスで 1 日レッスンという日程だったが、私だけお休みし、キュランダに行くことにした。キュランダは世界遺産に指定されている熱帯雨林の中にある小さな観光町。そこに行くには、スカイレールかキュランダ観光鉄道を利用する。行きしは熱帯雨林を上から眺めながらのスカイレールに乗る。スカイレールはオーストラリアではロープウェイやケーブルカーを意味する普通名詞でもあるそうだが、どちらかといえばゴンドラといったところか。支柱はヘリコプターにより設置し、生態系を破壊することのないように工事し、開通させたものである。そのためか下を覗くと数十メートルはあろうかという深いレインフォレストの樹海が広がる。このパノラマは絶景である。カラボニカ駅から乗り、途中レッドピ−ク駅、カバロンフォール駅では、降りて滝を眺めたり出来る。ボードウォークがあるため、地面を歩かず熱帯雨林を肌で感じられる。 キュランダ駅に着くまで、1 時間ほど。町にはおみやげ屋やレストランが並ぶ。駅から北へストリートを抜けると公園があり、公園近くにヘリテージ・マーケットやキュランダ・マーケットがある。ヘリテージ・マーケットの中をおみやげを買いながら通り抜けるとバード・ワールド。10ドルで中にはいると、オウムやカナリアといった、かなりカラフルで熱帯らしい鳥がいた。写真をとってもらおうと外人さんにお願いする。片言ながら英語でお話しすると、カナダの人で、前に日本の広島に住んでたことがあるらしく、ちょっとお話がはずむ。次に、オーストラリア・蝶・サンクチュアリーに行ってみる。温室の中に黄色や紫、赤、黒など、小さな蝶、大きな蝶が舞う。11.5 ドルで幻想的な世界を体験できる。自分の肩や頭に留まってれるかもとちょっと期待していたと思うが、鳥にも蝶にも相手にされなかった私は、1 時間ちょっとで鑑賞を終える。 天気がいい上、屋内に入っても温室と暑ーい時間を過ごした後はキュランダ・トロピカル・フルーツ・ホームメイド・アイスクリームに行き、アイスを食べる。ここは人気があると観光ガイドにも書いてあったので、絶対行こうと決めていた。キュランダ・マーケットの前にあるこのアイスクリーム屋台に着くと人がいっぱい並んでいた。並んで待った後、シングルのアイスクリーム、バナナ&レモンを注文する。アイスクリームを売る陽気なおじさんの奥さんが作っているらしい。非常に茶目っ気があり、面白いおじさんであったが、「オッハー」といわれたのにはちょっと拍子抜け。しかし味はというと、評判通りまったりと、なんとも言えず美味。値段は 2.80 ドルだった。 キュランダに別れを告げ、帰りはキュランダ観光鉄道に乗る。キュランダ駅とケアンズ駅間をフレッシュウォーター・コネクション駅をはさみ運行している。1 日にキュランダ駅行きが午前中 2 本、ケアンズ駅行きが午後 2 本である。往復で 52ドルだったかな?キュランダ駅はホームにバーがあり、熱帯植物に囲まれ雰囲気満点。列車での旅はいい。向かい合わせになった家族はメルボルンから来たそうで、会話も楽しかった。下手な英語をよく我慢して聞いてくれた。そしてなんと、翌々日にケアンズ市内でまた、バッタリ会ったのだ。そんな列車の旅であるが、途中バロン滝駅(といってもここで乗ってくる人、降りていく人などいないが)で停車する。列車から降りることが出来、渓谷を眺められる。1 時間半”世界の車窓から”のような雰囲気を味わうとケアンズ駅に到着。駅はケアンズ・セントラルに隣接している。 6 日目 ジオス・ホームステイ・ツアーに含まれるグリーン島 1 日ツアーの日である。グレート・バリア・リーフの中の島である。トリニティー・ウォーフにグラッチェンに送ってもらい、ザ・ピア・マーケット・プレイス内でツアー 6 人の仲間とKYOKOさんに会う。ビッグ・キャットという高速艇でグリーン島 へ行く。この船旅が辛かった。酔うのである。生姜味の酔い止め薬を飲んだがダメだった。帰りは結構大丈夫だったが・・・。全く平気であるかのようなYUJIさん、AKIさんが羨ましかった。いざ、着いてみるとそこはビーチを持つビューティフルな島ですぐ酔いは消し飛んだが。あっ、でもこの後、AKIさんと乗った潜水艦でまた、ちょっとやばくなった。しかし、潜水艦から見る海底はカラフルな珊瑚、魚で感動。感動賃は 14 ドル。私とAKIさん以外、YUJIさん、NAHOさん、IKKOさん、CHIZURUさん、HIROYOさん 5 人はスキューバダイビングをし、感動した顔で戻ってきた。私はスノーケリングセットを借りてスノーケルを楽しんだ。とは言っても浅いトコばっかだったので小さな魚が見えただけだったが・・。珊瑚とお魚の写真は全て失敗に終わった。 島は 30〜40 分で歩いて一周出来る大きさだが、島内の植物を見て歩くのもちょっとした森林浴って感じでなかなか。ボードウォークも整備されていた。時々スコール?雨が降ってきたけど、すぐ乾くし、ホント気持ちいい。シャワーなどの設備も扱いやすく整備され、過ごしやすかった。 7 日目 ジオス学校にラストレッスンに行く。レッスンでは、エルビス・コステロの「She」の聞き取り。この歌は結構好きなんだが、正確に聞き取るのは難しかった。最近では『ノッティング・ヒルの恋人』でのラスト、記者会見でのプロポーズ後に流れていたのが、記憶に新しい。学校修了証書をゲットした後は、お昼を食べにオーストラリア料理のレストランレッド・オーカー・グリルに行く。NAHOさん、HIROYOさん、AKIさん他、ジオス・ケアンズ校の生徒さん、先生とである。ハーブや木の実などを食べさせてくれた他、ワニ、カンガルー、エミューのお肉も食べれた。郷土料理を食べるトコである。ワニとカンガルーのお肉は美味しかった。土産として翌日、ワニとカンガルーのジャーキーは買って帰った。ただ、エミューはちょっと、である。 一方、IKKOさんは乗馬、YUJIさんとCHIZURUさんはスカイダイビングをするため、お昼は別であった。スカイダイビングは 2 万円程度で出来るそうで、私もしたかったが、高所恐怖症と臆病が邪魔してチャレンジできなかった。結局、昼からはケアンズの街を歩きながらの、土産買いになった。オーストラリア最期となった夜はホストファミリーの家に置いてある自家製ビールをかなり飲んだ。(この日ほどではないが、結構毎日飲んだ。)グラッチェンの料理はほんとに毎日毎日美味しかった。食事が済んでからバンディクットのおびき寄せ作戦を開始した。彼は夜行性である。1m 程度の間隔でパンを置き、暗いところで、静かに待った。ガサガサッ、ガサガサッっとバンディクットはやって来た。野ネズミのようなバンディクットはやって来た。ラッキーにも写真に撮ることもできた。素晴らしい。 8 日目 朝、シリアルを食べ(結構美味しく感じてきていた)、グラッチェンに車でケアンズ国際空港まで送ってもらった。ほんとディックとグラッチェンはいい人で、彼らとの生活は楽しかった。それにケアンズはすごくきれいな街で、裸足で歩くことも可能である。今回滞在していた時期も雨期から乾期に入ったばかりの頃で気温も 20℃ を越えた位、ほんと薄着でちょうどいい感じ。夜もふとんなどかける必要が無く、体に開放感を与えることが出来た。そんないいことずくめだったケアンズを離れるのはさびしい。特に今回はホストファミリーとの別れも一緒なのでミッシングである。しかし、ゴールデンウィークが終われば働かねばならず、決められた飛行機に乗るのであった。飛行機はカンタス航空 QF69 便である。当然の事ながら映画を観る。サンドラ・ブロック主演の『デンジャラス・ビューティー』とショーン・コネリー出演、ガス・ヴァン・サント監督の『小説家を見つけたら』を見る。これは、既に劇場で見ていたのであるが、やっぱり再び見ました。でも、いいところで、切れるんだよね。特にコネリーが最期助けに来るところ、ここが見れないんじゃあ消化不良じゃ。そんな帰りのフライトは昼間であり、時間的にはもったいないが、やっぱり楽だったかな。 最後に ディック、グラッチェン、ニック、クリスティン、どうも有り難うございました。バーベキュウをはじめ、料理は美味しく、オーストラリアの文化に色々楽しく触れることが出来たように思います。また、ツアーメンバーとなったIKKOさん、YUJIさん、AKIさん、CHIZURUさん、NAHOさん、HIROYOさんも有り難うございました。楽しい旅行とすることが出来ました。ケアンズは海に山に自然の景観が抜群であったし、市街もいい人ばかりで夢のような所でした。まだまだ、行ってみたい所が残っているし、また、行きたい。そのチャンスが訪れることを願って・・・。 おわり
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