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サイダーハウス・ルール 

サイモン・バーチ

サウンド・オブ・ミュージック

サタデー・ナイト・フィーバー

砂漠の流れ者

サハラに舞う羽根

猿の惑星

007/サンダーボール作戦

サンドラ・ブロックの恋する泥棒

 


サイダーハウス・ルール

1999年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★

Director  ラッセ・ハルストレム

Cast   トビー・マグワイア  シャーリーズ・セロン  デルロイ・リンド  ポール・ラッド  マイケル・ケイン  ジェーン・アレキサンダー

短評

ジョン・アーヴィング同名原作を彼自身が脚色している。同じくアーヴィング作である『サイモン・バーチ』とは違った感動を得ることが出来た。マグワイア演じる孤児院の青年は、医師で院長でもあるケインに我が子以上の信頼を持って育てられる。孤児院という狭い世界しか知らなかった彼が、セロン演じる女性と出会い、外の世界を意識し始める。セロンと彼女の恋人ラッドと共に旅立つ。孤児院で見てきた唯一の映画『キングコング』以外の多くの映画に触れる彼は驚きの世界な訳だ。『サイダーハウス・ルール』とは、リンゴを収穫する労働者が寝起きする小屋におけるルールである。“夜屋根にあがらない”などのルールであるが、このルールは小屋で寝起きする人間が取り決めたものではない。当事者でしか分からない善し悪しがある。そういったことを通して人間性といったものを問う映画である。自らの行為に自信を持って、マグワイアの医師免許を偽造するあたりのケインが頼もしい。ケインの意志を引き継いだマグワイアが人のためになる行為としてケインの後を継ぎ、違法な堕胎手術を行っていくだろうというのに温かみを感じる。マイグワイアが収穫するリンゴの赤がまわりの緑と共に互いに対象的で美しい。セロンに憧れ、自然の中で進展する恋模様はまさに甘酸っぱいリンゴそのもの。身ぐるみ剥ぎ体当たりで表現するセロンの魅力も十分であった。監督ハルストレムの『ギルバート・グレイプ』に出ていたデカプリオがマグワイアの役に、ケインの役はショーン・コネリーがという話で最初オファーされたという。マグワイア、ケインで映画を見終わってみるとオファーが変わって良かったと思うのである。


サイモン・バーチ

1998年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★

Director  マーク・スティーブン・ジョンソン

Cast    ジョセフ・マッゼロ  イアン・マイケル・スミス  アシュレイ・ジャッド  オリバー・プラット  デビッド・ストラサーン

短評

サイモン・バーチの友達ジョーの大人役をジム・キャリーがカメオ出演。サイモンは、映画『マイ・フレンド・メモリー』と同じくモルキオ症候群という難病を抱える子供である。そして、演じるスミス君はキーラン・カルキンと違い、実際にも病気を抱えている。そしてサイモンのお母ちゃんをジャッドが演じている。ジャッドのショートヘアは良かった。しかし、サイモンにして素晴らしいお母さんはなんと早々と死んでしまう。なんでだ。開始からジャッドに魅了されていたのにショック。以後、積極的で明るかったサイモンの性格に陰が・・。サイモンは母の死に自責の念をぬぐい去れない。一つのハンディのみならず、過酷すぎる試練に見てるもんとしては心痛この上ない。そして、サイモンは自らが生まれてきた意味にこだわるようになる。ある事件に対して彼がとる行動とは・・。こんな映画を見て、瞳が乾いたままでいられるわけがない。


サウンド・オブ・ミュージック

1964年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★★★★★

Director ロバート・ワイズ

Cast   ジュリー・アンドリュース  クリストファー・プラマー  エリノア・パーカー  ペギー・ウッド  リチャード・ヘイドン  アンナ・リー  シャーミアン・カー  ニコラス・ハモンド

短評

何度も観た映画だが、何度観てもいい。C.カーを始め子供たちのかわいいこと、あどけないこと。厳格でお堅いトラップ家の雰囲気がミュージックで楽しい和んでいくのにワクワクする。美しい山がそびえる自然の中で歌う♪サウンド・オブ・ミュージック♪、もうこの最初のシーンからやられたっていう感じ。このあと、C.プラマーとJ.アンドリュースの衝突から魅かれ合い結婚まで、♪ドレミの歌♪、♪すべての山に登れ♪、♪エーデルワイス♪等お慣れ染みの歌で盛り上がらないわけがない。マリアはJ.アンドリュースが演じるためにある役である。これ程、歌が上手く、やんちゃなマリアを完璧に演じられては、最初予定してらしかったA.ヘップバーンのマリアは考え難い。『ウエストサイド物語』の監督でもあるR.ワイズのミュージカルを作り上げるセンスは良く、ストーリーの中のミュージックシーンもストーリーに溶け込んでいて違和感がない。ミュージカルによく見られるとってつけたようなダンスシーンも全くない。


サタデー・ナイト・フィーバー

1977年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★

Director ジョン・バダム

Cast   ジョン・トラヴォルタ  カレン・ゴーニー  バリー・ミラー  ジョセフ・カリ  ポール・ペイプ  ドナ・ペスコウ  ジュリー・ボヴァッソ  マーティン・シェイカー

短評

『ニック・オブ・タイム』『ドロップ・ゾーン』『張り込み』『張り込みプラス』『アサシン』等犯罪アクション映画を扱うイメージが強いJ.バダム監督によるダンス映画は、ビージーズの唄う♪スティン・アライヴ♪、♪恋のナイト・フィーヴァー♪に乗せて70年代ディスコを背景に若者たちを描く。街を歩くトニー(J.トラヴォルタ)、踊るトニーにあの歌声、ファルセットは欠かせない。トラヴォルタの踊りは見る価値あり。腰の動き、足のステップ等見事である。日常生活で発散しきれないエネルギーは、ディスコに派手なシャツで出かけ、踊りに興じるのだ。トニーのピチピチのズボンにボディラインもパッチリで見せる腰の動きは大したもの。ディスコキングとして人気者のトニーが意外に真面目で単純なところが憎めないのだ。ペンキ屋で働きぶりも無欠勤。一目で気に入り、ディスコ競技会の出場パートナーとなってもらったステファニー(K.ゴーニー)の引越しのために昼から早引けするまでは。競技会で優勝するも、プエルトリコ人カップルの実力は素直に認め、審査に人種偏見、身びいきがあったのではとつっかかる。そんなトニーの魅力あるキャラクターが、フェイスと呼ばれる彼の仲間達との描写に生かされていない。例えば、トニーを慕う元ダンスパートナーのアネット(D.ペスコウ)、事故死に至る彼の友人等はそれぞれ訴えようとするものは持っているのだが、それが映画の中で伝わってこない。あまりに創り手と観る者の意識がトラヴォルタのダンスにいってしまっているのが原因なのだ。


砂漠の流れ者

1968年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★

Director サム・ペキンパー

Cast   ジェイソン・ロバーズ  ステラ・スティーヴンス  デヴィッド・ワーナー  ストローザー・マーティン  スリム・ピケンズ  L・Q・ジョーンズ  R・G・アームストロング

短評

『荒野のガンマン』『昼下りの決斗』『ゲッタウェイ』のS.ペキンパー監督が西部を描く。主人公ケーブル・ホーク(J.ロバーズ)は砂漠放浪の途中、タガート(L.Q.ジョーンズ)とボーエン(S.マ−ティン)にロバと水を奪われ、瀕死状態となる。そんな目に遭ったホークであるが、素朴で心広い男として描かれるため復讐劇としては甘ったるく、シリアスな緊張感なんて全く無い。だが、瀕死状態の中見つけた泉を権利化し、砂漠の給水所として商売をするサクセスストーリーとしては純朴に楽しめる。娼婦ヒルディ(S.スティーヴンス)とのちょっぴりドタバタの恋愛関係も面白い。給水所の生活とホークを置いてサンフランシスコに旅立つヒルディの性格はあっさり。金持ちと結婚し、旦那は死んでしまったと突然戻ってくるヒルディ。砂漠を往来する車を初めて目にし、馬車の時代は終わったと給水所の権利をこれもまたあっさり放棄するホーク。給油所で儲けた金と共にヒルディと暮らせると思った矢先、車に轢かれてあっという間にホークは死んでしまう。どこかのんびり、お人好しで淡々とした映画。


サハラに舞う羽根

2002年

アメリカ・イギリス

おすすめ度(10点満点) ★★★★★

Director シェカール・カプール

Cast   ヒース・レジャー  ウェス・ベントリー  ケイト・ハドソン  ジャイモン・ハンスゥ  マイケル・シーン  ルパート・ペンリー=ジョーンズ  クリス・マーシャル  アレック・ウェック  ティム・ピゴット=スミス  ジェームズ・コスモ  ダニエル・カルタジローン  モハメド・クワティブ

短評

北アフリカのスーダンに舞う羽根は臆病者のそしりを受けたハリー(H.レジャー)。『エリザベス』でもイギリス史劇を扱ったS.カプール監督によるイギリスが世界の1/4を支配していたという19世紀末の物語。将軍(T.P=スミス)を父に持つエリート士官ハリーは、イギリス支配に対し蜂起したサハラの反乱軍制圧命令が出ると除隊する。信頼しあっていた友人トレンチ(M.シーン)、ウィロピー(R.P=ジョーンズ)、キャスルトン(K.マーシャル)からもらった3本の白い羽根は臆病者の象徴。この人にだけは理解してもらいたい婚約者エスネ(K.ハドソン)からも4本目の羽根を残される。屈辱的なことは分かるし、友人、恋人からの信頼を取り戻したいというハリーの気持ちもよく分かる。だが、戦争に行くことになったら軍人ををやめるとはどういうこっちゃ。将軍を父に持つハリーには民間人へのレールは無かったのかもしれないのだが・・。除隊へと至ったのが臆病者ということだけでない描き方をしているわりにはその動機の部分が弱い。戦争と言う行為を否定しているのか。愛するエフネと別れたくないといった、彼女にべったりの男なのか。それら全てを匂わしていながら、曖昧でハッキリしないのが残念だった。ジャック(W.ベントリー)との友情だけでなく、収容所に捕らえられたトレンチを救出するため進んで捕虜になるハリー。その困難に試練を課す姿に、アブー(D.ハンスゥ)は運命的に出会った男だとしハリーを援助する。命を賭けた戦場であるからこそピュアに表現出来る男の友情をいっぱい見せてくれる映画だ。


猿の惑星

1967年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★★★★★★

Director フランクリン・J・シャフナー

Cast   チャールトン・ヘストン  キム・ハンター  ロディ・マクドウォール  リンダ・ハリソン  モーリス・エヴァンス  ジェームズ・ホイットモア  ジェームズ・デイリー  ロバート・ガナー  ルー・ワグナー

短評

『パットン大戦車軍団』のF.J.シャフナーの衝撃のSF映画。地球を飛び立った宇宙船は1年6ヶ月(地球時間では2000年)の旅をする。しかし、無事帰還は出来ず未知の惑星に不時着する。ここは高等動物である猿が言語能力を持たない人間を支配する星であった。宇宙服を取られ、猿に捕らえられた姿は殆ど裸の宇宙飛行士テイラー(C.ヘストン)は毛深く、人間役ながらメイクなしで充分猿っぽいが・・。そんなテイラーより猿であることを要求されたメイク技術を評価され、ジョン・チェンバースは1968年アカデミー賞名誉賞を受賞した。メイクアップした猿達の顔は一匹、一匹個性を持たせていてよく出来ている。自由の女神を見つけ、猿の惑星が地球だったことが分かるあまりにも有名な衝撃のラストでテイラーは人間の愚行に怒り崩れる。猿社会においても、新しい見識を見出す猿[ジーラ博士(K.ハンター)とその恋人コーネリアス考古学博士(R.マクドウォール)]と新しい真理を認めようとしない社会[議長(J.ホイットモア)]があるということを描く。人類の歴史においても中世の宗教裁判があったことが頭に浮かぶ。禁断の地で発掘した遺物により、文明を持った人間が存在したとするコーネリアスの説を否定するザイアス博士(M.エヴァンス)は一見後者に属するタイプに見える。しかし、このザイアスが人間の愚かさが生んだ悲しく恐ろしい真実を最も知っていた猿だったのだ。猿の社会を借りて語っていくことは多い。また、ある一つのこともこのSF映画は忘れていない。チュッちゅ、チュッちゅとキスをするコーネリアスとジーラ。一方、テイラーは口もきけない人間の女(L.ハリソン)を見つける。猿に去勢されようかという窮地を必死で逃れるテイラーはこの女を連れて出る。文明社会いろいろあれど、やはり男と女なんだ。


007/サンダーボール作戦

1965年

イギリス

おすすめ度(10点満点) ★★★★★

Director  テレンス・ヤング

Cast    ショーン・コネリー  クローディーヌ・オージェ  アドルフォ・チェリ  マルティーヌ・ベズウィック  ルチアナ・パルッツィ  リク・ヴァン・ヌッター  バーナード・リー  ロイス・マクスウェル  デスモンド・リュウェリン

短評

『007/ゴールドフィンガー』で監督はガイ・ハミルトンとなったが、シリーズ第4弾となる本作は『007/ドクター・ノオ』『007/ロシアより愛をこめて』の監督 T.ヤング再起用。しかし、『007/ロシアより愛をこめて』のような冴えは見られない。核搭載NATO軍戦闘機を奪い米英に大金を要求するのはいよいよ出ました『オースティン・パワーズ』のDr.イーブルの元ネタ・スペクター。といっても姿は次作『007は二度死ぬ』まで姿は見せない。悪役を演じるのは世界を舞台に陰謀を計るスペクター率いる集団のNo.2・ラーゴ(A.チェリ)である。眼帯が007の悪役って感じでいいんだが、A.チュリの顔のつくりはどこかいい人で凄みはない。ラストに至って、水中翼船で逃げる。海の上を進む乗り物とは思えぬ速度を出して頑張る。その速度の中船内でのボンド(S.コネリー)と格闘するが、ボンドガールに後ろからバヒューン。絶命し一件落着。ダイバーを多数擁しての水中合戦は凄い。また、敵ボンドガールを迷うことなく自分を狙う銃弾の盾とするところは非情さを併せ持つ初代ボンドっていう感じでとてもいい。Qが発明するボンドグッズも凄いものがある。小型水中ボンベ等だが、その中でも柳田理科雄氏が著書「空想科学映画読本」で述べていた、位置を知らせる放射能エネルギー発生型の無害なカプセルである。無害であろうはずがないと柳田氏は語っているが、流石はQ。探知するのは!特殊!な装置なんだと説明。ボンドに即座に口にするよう言い、自分は逃げることなく技術に対する自信の程を示していた。


サンドラ・ブロックの恋する泥棒

1996年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★

Director  ビル・ベネット

Cast    サンドラ・ブロック  デニス・リアリー  スティーヴン・ディレイン  ヤフェット・コットー  マイク・スター  ジョナサン・タッカー  ウェイン・ロブソン

短評

叔父ビーノ(W.ロブソン)に日曜日に盗めと言われたフランク(D.リアリー)は恋人ロズ(S.ブロック)とある屋敷から絵を盗み出した。逃亡中、車のバックシートにある気になる50万ドル(彼らの取り分10万ドル)はアンリ・マティスの絵であった。フランスのフォービズム近代絵画の巨匠作は400万ドルの価値があるという。決行予定を早めた彼らは絵の引渡し場所であるリゾート地で留守宅を勝手に拝借し取引日である日曜を待つ。ロズは乗り気では無かったというものの、盗みを働いた後に人の別荘に住み着くフランクらの度胸は凄い。希望通りリゾートライフをパーティで過ごすが、人生を真剣に考えずおちゃらけするばかりのフランクにロズは不満が募っていく。どう考えてもスマートな隣の青年実業家エヴァン(S.ディラーヌ)にロズは惹かれるようになる。映画ではエヴァン邸を盗み撮りしたビデオに画集には盗難と記される絵画を発見したフランクが見抜くが、どうみてもエヴァンはFBI捜査官オマーリ(Y.コットー)が捜査中の怪盗であることは明白だ。そのため、ロズとエヴァンの先にロマンスがあろうはずも無く、フランクとの仲が上手くいくとみえみえだった。ただ、怪盗逮捕に貢献したとはいえ、オマーリがフランクに捜査官になることを薦めるなんて展開までは予想できなかったが・・・。