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カウチ・イン・ニューヨーク 

007/カジノ・ロワイヤル

カラー・オブ・ハート

眼下の敵

カンパニー・マン

 


カウチ・イン・ニューヨーク

1996年

フランス・ベルギー・ドイツ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★★★

Director シャンタル・アケルマン

Cast   ジュリエット・ビノシュ  ウィリアム・ハート  ステファニー・バトル  バーバラ・ギャリック  ポール・ギルフォイル  リチャード・ジェンキンス

短評

パリとニューヨークのアパート交換から始まる恋物語。仕事に追われるW.ハートが素直で天真爛漫なJ.ピノシュに魅了されるというオーソドックスな展開。犬を始め植物をも癒していく役を演じるピノシュはかわいい。「ダメージ」なんかでは見ることの出来ない愛らしさあり。パリで休暇中の精神科医(ハート)の代わりにセラピーを行うピノシュ、彼女は患者の心を癒していく。そんなに上手げなと思うが、精神科医に対してですら見事にセラピーして見せるのだから、その才はほんまもの。池に入ったり、雨に打たれて濡れたW.ハートの頭からも象徴されるような寂しさなんてものは吹き飛んでしまうハッピーエンド。だが髪はフサフサになる訳ではない。


007/カジノ・ロワイヤル

1967年

イギリス

おすすめ度(10点満点) ★★★★★

Director ジョン・ヒューストン

Cast   ピーター・セラーズ  ウルスラ・アンドレス  デイヴィッド・ニーヴン  オーソン・ウェルズ  ジョアナ・ペテット  ダリア・ラヴィ  ウディ・アレン  デボラ・カー  ウィリアム・ホールデン  シャルル・ボワイエ

短評

『荒馬と女』のJ.ヒューストン監督が自らM役で出演もする007のおちゃらけ版。引退したジェームズ・ボンド卿(D.ニーヴン)を世界各地で英米の情報部員が国際陰謀団スメルシュが消されている事態からMらは復帰を要請する。ボンド卿のスメルシュに迫る作戦はベスパー(『007/ドクター・ノオ』のU.アンドレス)、マタ・ハリとボンド卿との間の娘マタ・ボンド(J.ベネット)、イブリン(P.セラーズ)らを007として多く潜入させる‘本物はどれだ’作戦。敵側もスメルシュ配下の諜報部員ミミ(D.カー)、シッフル(O.ウェルズ)。そして、最後にスメルシュのボスだったとわかるボンド卿の甥ジミー・ボンド(W.アレン)等豪華スターの共演と言うことでは凄い。ジミーの小心者キャラとイブリンの意外に真面目なキャラが際立って面白く両俳優ならでは。しかし、まとまりのない映画は最後の笑気ガスでのオールキャストによるはちゃめちゃシーンでまとめた。暴れて纏める(ごまかす?)しかない。


カラー・オブ・ハート

1998年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★★★★

Director ゲーリー・ロス

Cast   トビー・マグワイア  リース・ウェザースプーン  ジョアン・アレン  ウィリアム・H・メイシー  ジェフ・ダニエルズ

短評

幸せを絵に描いたような街「プレザントヴィル」に高校生の兄妹がスリップする事から話は始まる。その街は白黒TVドラマの世界である。全てが完璧で幸せに満ちあふれているその街は、いつも晴れだし、性意識も争い事もない。規則正しい機械的な生活。そんな世界にマグワイア、ウェザースプーン扮する高校生が画一化の殻を破るような感情というものを持ち込む。街を揺るがす波はウェザースプーンがバスケ部のキャプテンにセックスを迫ることから生じ、次第に大きくなっていく。その変化を白黒の状態から赤や緑といったカラー状態にするにより心の中を表現する。つまり、感情を持たない人間、持つ人間、花や植物を色で表現するのである。完璧な幸せしか存在しないということはそこから得られるものも限られる。しかし、怒りや哀しみがあってこそ、喜びを喜びと感じ、それを大きくする事が出来るのだということをビジュアル的効果で訴えて、実に上手い。また、絵画や音楽などの芸術は感情の表現法だということも改めて認識でき、芸術の素晴らしさを感じる。最後に特筆すべき俳優を挙げよう。この映画では、H・メイシーだろう。「プレザントヴィル」の典型的な幸せ家族のお父さんとして、街の変化、妻の感情の変化にとまどい、欲望や感情というものに警戒、妻や子供について行けず規律を守ろうとする姿を上手く演じていた。親父というでもなく、パパというでもなく、お父さんといったところの雰囲気だった。


眼下の敵

19957年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★★★★★

Director   ディック・パウエル

Cast    ロバート・ミッチャム  クルト・ユルゲンス  アル・ヘディソン  セオドア・バイケル  ラッセル・コリンズ  フランク・アル  クルト・クリューガー  フランク・アルバートソン  ダグ・マクルーア  ピーター・ブレック

短評

アメリカ駆逐艦とドイツUボートの行き詰る戦いは駆逐艦マレル艦長(R.ミッチャム)とUボートのストルバーグ艦長(C.ユルゲンス)という2人のヒーローを対等に描く。水面を隔て見えない敵の動きを互いに読みあいながら、好敵手として認め合う姿が、戦争でありながらスポーツのようなさわやかさ。信頼できる艦長として従う部下とのやり取りも気持ちいい。1957年アカデミー特殊効果賞を獲得しており、緊迫したサスペンス、テンポのいい展開が上質のアクションとしている。優劣のない好敵手同士が決着をつけるには、艦ごと体当たりで敵の動きを封じるしかないと思う、そのとおりのクライマックスであるが、そんなことはどうでもいい。軍帽をかぶる姿もかっこいいミッチャムとユルゲンスの存在感が凄く、ロマン、男を感じさせる。


カンパニー・マン

2002年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★★★★★

Director  ヴィンチェンゾ・ナタリ

Cast    ジェレミー・ノーサム  ルーシー・リュー  ナイジェル・ベネット  ティモシー・ウェッバー  デヴィッド・ヒューレット  アン・マリー・シェフラー  マシュー・シャープ  ネルソン・タインズ

短評

スパイ、洗脳という二つの要素が主人公の置かれた状況を謎めいたもの、複雑なものとしている。平凡な生活から脱却しようと産業スパイとなった主人公(J.ノーザム)は刺激、スリルに興奮し、スパイ活動を続ける。しかし、この活動こそに恐ろしい企みが隠されていた。洗脳され、過去をすり返られた別の人格にされていたのだ。何がどうなっているのかさっぱり分からない陰謀は、謎の女(L.リュー)の登場、彼女の導きに次第に明らかにされていく。彼女の容姿に加え、赤いショートヘアが妖しさ満点。複数の人格を見事演じたJ.ノーザムと共に、このリューは好キャスティングであった。L.リュー演じる謎の女性に加え、謎に満ちたストーリーのところどころに挿入される女性のシルエットのフラッシュバックは最後に明かされる事実に上手く繋がっている。難解な映画を作り上げたのが、『CUBE』でブレイクしたV.ナタリ監督で、この映画でも独特の映像を駆使している。色を抑え、無機質な映像であるため、人の心さえも機械的で冷たい。主人公と共に迷い込み、頭痛を抱えているような感じである。しかし、洗脳により自分を見失っていた状態から、驚くべき事実から自らを取り戻した時に初めて暖かみを感じた。それは自分が誰であるかが解ることであり、最後に明かされる。本当は恋人であったL.リューが彼女のシンボルといえる黒髪に戻り、彼女と好きなヨットでクルーズするラストシーンでようやく安堵できるという、結構疲れる映画だった。