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レイジング・ケイン

レオン

レッド・ブル

レッド・バイオリン

レディ・キラーズ

レプリカント

恋愛小説家

恋愛適齢期

 


レイジング・ケイン

1992年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★

Director ブライアン・デ・パルマ

Cast   ジョン・リスゴー  ロリータ・ダヴィドヴィッチ  スティーヴン・バウアー  フランセス・スターンヘイゲン  メル・ハリス

短評

子育てをしながら子供の心理を観察する心理学者(リスゴー扮する)は多重人格者。リスゴーは双子の兄弟であるケインの役及び父である数十年前に5人の子供を買った事件を起こした博士も演じる。子供を誘拐するリスゴー扮する博士は突然現れるケインの悪知恵で犯罪を重ねることによる窮地を救われる。そして子供は、死んだと思われている父親の所へ連れて行くのである。浮気妻(ダヴィドヴィッチ)もリスゴーの怒りに触れ、多重人格者であるリスゴーに襲われ殺されかけるわけだが、多重人格者にはもはや何をやっても無駄である。都合良く別の人格が現れるわけだし、ケインもその一人。ブラピの『ファイトクラブ』という映画も多重人格者を扱った映画だったが、『ファイトクラブ』の方がひねりがあって良かった。ケインの父・博士の元助手であった博士(スターンヘイゲン)が心理学の権威として警察に呼ばれるのであるが、そこで彼女が語る「かつらが気に入らない、白くないために、女装オカマのかつらみたいうんぬん・・」というセリフがあったが実に見た目に的を得てて、それから後、彼女をまともに見続けることが出来なかった。せっかくのサイコスリラーだったのに。この手の映画で面白くウケるようなセリフはやめてもらいたい。


レオン

1994年

フランス/アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★★★★★★

Director リュック・ベッソン

Cast   ジャン・レノ  ナタリー・ポートマン  ゲイリー・オールドマン  ダニー・アイエロ  ピーター・アペル  マイケル・バダルコ  エレン・グリーン

短評

殺しの依頼をあらゆる武器を駆使してプロフェッショナルにこなしていく殺し屋・レオン(J.レノ)。殺し屋の時は無機質に仕事をこなしていくレオンがやさしさを見せる。一瞬にして家族を惨殺され、一人生き残ったマチルダ(N.ポートマン)と出会い、孤独な者どうしの生活が始まったとき、観葉植物だけに注がれていたやさしきレオンの愛はマチルダにも注がれる。殺し屋であるレオンを慕うマチルダは、家族を奪われた境遇から殺し屋稼業に足を踏み入れていく。その結果、敵である悪徳麻薬捜査官(G.オールドマン)との戦い、そして悲しい結末に向かう。G.オールドマンのキレぶりが凄い。レオンをも最後死に追いやったこともあり、忘れることの出来ないだろう印象的な悪役となる。L.ベッソンが描いたのはバイオレンスタッチの純愛ストーリーである。田中邦衛風の純朴さを持つJ.レノと少女でありながら大人びた魅力を見せるN.ポートマンが演じたことが良かったのだ。この二人でなければ、エンディングに流れるスティングの♪シェイプ・オブ・マイ・ハート♪はこれ程心に響かなかっただろう。


レッド・バイオリン

1998年

カナダ/イタリア

おすすめ度(10点満点) ★★★★★★★

Director フランソワ・ジラール

Cast   サミュエル・L・ジャクソン  カルロ・チェッキ  イレーヌ・グラジオリ  クリストフ・コンツェ  ジャン=リュック・ビドー  グレタ・スカッキ  ジェイソン・フレミング  シルヴィア・チャン  ドン・マッケラー  コーム・フィオール  モニク・メルキュール

短評

バイオリン職人ブソッティ(C.チェッキ)の名器“レッド・バイオリン”に魅せられた人々のドラマを描く。“レッド・バイオリン”は修道院の天才児・カスパー(C.コシツェ)、演奏家のホープ(J.フレミング)の手に渡り魅惑の音を奏でるが、彼らを死という不幸に導く。出産を控えるブソッティの妻アンナ(I.グラジオリ)は家政婦の占いにより「難産であること、その後には長旅が待っている」と予言される。ブソッティは子供を死産、自らも命を落としたアンナへの想いをバイオリンに込めた。バイオリンはさらに旅を続け、中国へ渡り文化大革命の弾圧も経験する。しかし、その苦節もシャン(S.チャン)の機転により乗り越え、現代のオークションへの出展される。ブソッティ作の名器であること鑑定したのはモリス(S.L.ジャクソン)である。鑑定士として一流のモリスはバイオリンを摩り替える。独自の鑑定作業により知りえたのはバイオリンのニスにアンリの血が混ぜられていたことである。名器であるだけでなくブソッティが託した特別なものだ。鑑定眼を駆使し物の価値を評定してきた人間が本当の所有欲に目覚めたということだろう。中国政府により出品された“レッド・バイオリン”を競り落とそうと現れた修道院や中国人、ホープ財団らがどうやって自分達に関わってきたバイオリンであることを知りえたのかというのが不思議だ。1999年アカデミー音楽賞(オリジナル・ミュージカル/コメディ) でジョン・コリリアーノが受賞。バイオリンの奏でる哀愁のメロディは素晴らしい。


レッド・ブル

1988年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★

Director ウォルター・ヒル

Cast   アーノルド・シュワルツェネッガー  ジム・ベルーシ  ピーター・ボイル  エド・オー・ロス  リチャード・ブライト  ラリー・フィッシュバーン

短評

シュワちゃんが良かった。オーストリア出身の彼はロシアの刑事役が似合っていた。やっぱシュワちゃんは口数少なく、たまに口にする言葉はひねりが効いてて面白いとこなくっちゃ。ベルーシのヤンキー刑事ぶりもシュワちゃんとの対比で面白い。ペレストロイカ等を唄っていたころの、まだ連邦意識の強かったソビエト時代だったことから、こんな対照的な刑事コンビとする事が出来たんだろう。最近も中国人(カンフー男)とアメリカ人(おしゃべり男)のコンビを描いた映画があったが、あそこまでおしゃべり男にしないと対照的には描けないようだ。一方、この映画はそれぞれの文化で対照的に描いていた。その掛け合いが漫才的で面白い。また、互いの心の交流のために『ダーティ・ハリー』や『ドクトル・ジバゴ』等の映画で理解しようとするところがいい。最後ちょっとお友達に慣れた二人が行った時計交換、ソビエトでは友情の印にほんとにやってるの?話変わって、『48時間』でも刑事と囚人というこれまた対照的なコンビを描いていたヒル監督。『48時間』のコンビの方が面白い。


レディ・キラーズ

2004年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★

Director イーサン・コーエン  ジョエル・コーエン

Cast   トム・ハンクス  イルマ・P・ホール  ライアン・ハースト  J・K・シモンズ  ツィ・マー  マーロン・ウェイアンズ  ジョージ・ウォレス  ジェイソン・ウィーヴァー  スティーヴン・ルート

短評

『マダムと泥棒』という映画のリメイク。カジノの金庫から現金強奪を企む男達はマンソン夫人(I.P.ホール)邸の地下室を借りる。秘密裏に金庫に繋がるトンネルを掘り、現金を奪おうというもの。インテリ教授(T.ハンクス)は完全犯罪の計画を練る。ガウェイン(M.ウェイアンズ)が潜入、将軍(T.マー)はトンネル堀、パンケイク(J.K.シモンズ)は爆破にとエキスパートが揃う。一方で彼らをどこかお間抜けに描く。教授が教養をひけらかすために語るポエムはたったの一つ。オウムが騙るように何度も繰り返されインチキ臭い。力仕事専門のランプ(R.ハースト)はいかにもお頭が弱い。ここぞという時に腹痛下痢症をもよおすパンケイク。これらコミカルなお間抜けキャラはコーエン兄弟ならではあるが、ヒキツケを起こしたような強引な笑い方の教授に代表されるようにわざとらしい。犯罪を目撃されたマンソン夫人を説得、それがだめなら殺そうとする想定外の出来事からのドタバタも健在。お間抜けさんたちが一人一人命を落としては、ゴミ収集船に死体を放り投げるシーンの繰り返しは面白い。しかし、リメイクである本作は大まかなストーリーにおいては予想できる範囲の展開でしかない。コーエン兄弟には制約無く自由に描いて欲しい。


レプリカント

2001年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★

Director リンゴ・ラム

Cast    ジャン=クロード・ヴァン・ダム  マイケル・ルーカー  キャサリン・デント  ブランドン・ジェームズ・オルソン

短評

ギャロット(J.ヴァン・ダム)は子供の母親ばかり狙う凶悪な殺人犯。刑事ジェイク(M.ルーカー)はギャロットを追うも犯人像は掴めぬままついには辞職を決意する。しかしNSA国家安全保障局はギャロット捕まえるために毛髪からレプリカント(ヴァン・ダム)を再生し犯人逮捕に利用しようとする。『マキシマム・リスク』を監督したR.ラムはヴァン・ダムを双子の役にしている。ラムとヴァン・ダムはヴァン・ダム二役という映画でコンビを組みたいようである。次はどんな関係の二役が有りうるだろうか?それだけは見てみたい。『シックス・デイ』ではコピー人間を追いかける役だったM.ルーカーはこの映画ではコピー人間と犯人逮捕のためのコンビを組む。宇宙人や犬等変わった刑事コンビものがあるが、これも変わった相棒ではある。しかし、最後には心通じるようになるも、ジェイクのレプリカントへの態度はずっとひどかった。「ギャロットを捕まえたら、お前は殺す」、特に「Sit downお座り」なんてひどすぎる。犬じゃないぞ。勝手にコピーされ、凶悪犯の遺伝子を持っているといって人格を否定されるレプリカントは見ていて可哀想の一言。記憶やテレパシー能力も有するとするレプリカントは“ヴァン・ダムを殺せるのはヴァン・ダムだけ!”というコピー風にはギャロットを追い詰めない。ギャロット主導でジェイクと共に逆に追い詰められているようにしか見えない。心が読めると言ってギャロットの蹴り、パンチ攻撃をかわしていながら、倒れた男ギャロットの逆襲で後ろからスコップで殴られる。心を読めよ。私でも読めたよ。たとえ読めずとも油断さえしなければ受けることの無い攻撃だった。なんの経験もなくホルモンにより一気に成長した汚れを知らないレプリカントは娼婦の心を掴むことが出来た。


恋愛小説家

1997年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★★★★★★

Director ジェームズ・L・ブルックス

Cast   ジャック・ニコルソン  ヘレン・ハント  グレッグ・キニア  キューバ・グッディング・Jr  スキート・ウールリッチ  シャーリー・ナイト  イヤードリー・スミス  レスリー・ステファンソン

短評

誰に対しても悪たれ口をたたくハウリング顔のメルビン(J.ニコルソン)は、潔癖症で神経質なこともあり嫌われ者である。一方、甘い言葉で女心を掴むことに長けた人気の恋愛小説家でもある。メルビンはウェイトレスのキャロル(H.ハント)に恋心を抱く。しかし、やさしさを表現できずに悪態をつき、いつも最後は嫌われる。レストランで自前のプラスチックスプーンを使う理由を「ここの従業員を見ていてそう考えるようになった」とか。こんなことを言ってしまうのである。そんな悪たれのメルビンにニコルソンはぴったり。これ以上のキャスティングはないだろう。この役でアカデミー、ゴールデングローブ主演男優賞を主演女優賞のハントと共に受賞している。友人は誰もいなかったのだが、隣人の画家(G.キニア)との間に愛犬を通して奇妙な友情が芽生える。『ギフト』『サブリナ』のG.キニアもセンシティブな画家を愛嬌たっぷりに演じている。ホントはやさしいメルビンを悪態という行動にによりユーモアたっぷりに描く。喜劇が強調されたラブ・コメである。『ブロードキャスト・ニュース』『愛と追憶の日々』のJ.L.ブルックス風雰囲気がこの映画に良く合う。ラストがとても気に入っている。メルビンとキャロルは朝早く散歩でデート、ファーストキスを達成した後、角のパン屋の明かりがつき、映画はエンディング、フェードアウトしていくのが実におしゃれである。


恋愛適齢期

2003年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★

Director ナンシー・マイヤーズ

Cast   ジャック・ニコルソン  ダイアン・キートン  キアヌ・リーヴス  フランシス・マクドーマンド  アマンダ・ピート  ジョン・ファヴロー  ポール・マイケル・グレイザー  レイチェル・ティコティン

短評

60或いは50歳を超えた年配の恋愛模様を『ハート・オブ・ウーマン』のN.マイヤーズ監督が描く。頭は禿げ上がっても自分は若い女性と付き合っているんだというハリー(J.ニコルソン)はオケツを、娘マリン(A.ピート)が自分より年上のハリーと付き合っていることにびっくり戸惑うエリカ(D.キートン)は風呂上りの裸を互いに披露しあう。互いに毒気を出しながら惹かれ合うというユーモアを交えたラブ・コメ。ハリーは心臓発作で倒れ、世話するエリカとの間に感情が生まれる。傷つき病んだ時に癒し癒されする中でこそ相手を思いやることが出来、恋愛へと進むというストーリーはオーソドックス。また、二人のラブストーリーには障壁でアクセラレーターでもある運命として、エリカに好意を寄せるジュリアン(K.リーヴス)は青年医師を用意している。だが、イケメンの社会的地位も得ている男が若い女性をほっといて、おばさんをそんなに「好き好き」と言えるだろうか。彼の演技力も手伝って世代を超えた恋愛感情には説得力が無い。だけど、仲良くいちゃつくおじさん、おばさんの姿に、恋愛に適齢期はないと勇気を持たせてくれる。年柄も無いからと制限されることがいろいろあると思うが、人目を気にして世界を小さくしたくない。