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ペイチェック/消された記憶 

ベイブ〜都会へ行く 

ペイ・フォワード[可能の王国]

ベスト・キッド2

ベスト・キッド4

ベルベット・ゴルドマイン

 


ペイチェック/消された記憶

2003年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★

Director ジョン・ウー

Cast   ベン・アフレック  アーロン・エッカート  ユマ・サーマン  コルム・フィオール  ジョー・モートン  ポール・ジアマッティ  マイケル・C・ホール

短評

極秘プロジェクトに参加するフリーのエンジニアという設定が面白い。多額の報酬と引き替えに開発に携わった2週間の記憶を消すのが条件だという原作者フィリップ・K・ディックのアイディアは素晴らしい。彼は『ブレードランナー』『マイノリティ・リポート』でも未来の発達した技術により人間本質に帰する問いかけを提起してきた。記憶を消された男が、残されたガラクタのアイテムを元に巻き込まれた陰謀の中で、失われた記憶と自分を取り戻していくサスペンスには社会的テーマが盛り込まれていたはずだ。しかし、『M:I−2』でアクション映画監督としてのイメージがさらに強くなったJ.ウー監督はガン・アクション、バイク・アクションに注力し、人物描写が足らずに終わった。白鳩が飛ぶシーンもフリーのコンピュータ・エンジニア、マイケル(B.アフレック)とペイチャック契約をしたオールコム社のレスリック(A.エッカート)とガンを突きつけあうシーンも空回り。これらはJ.ウー映画のシンボルであるが、シーンの必然性が無い。『フェイス/オフ』でも接近して銃を突きつけあう場面はある。だが、彼らは互いに顔を交換した男であり、顔を見つめあうことに重要な意味がある。その上、二人の間に鏡という小道具付。対峙した敵(自分?)を見つめるのだ。マイケルとレスリックが向かい合っても仕方が無い。早く撃ち合えばいいのだ。さて一方、物語の見所は記憶を消されているだろう自分に未来を託し、オールコム社の陰謀に立ち向かうこと。その中でマイケルが気付く、報酬と引き換えに失ってしまうもの。それはレイチェル(U.サーマン)。のはずなのだが、オールコム社のウォルフ(C.フィオール)にずっとせわしなく追われる設定のため、彼女とのロマンスを描けずアクションのみに終わってしまった。とはいうものの振り返ってみると、未来が見える装置の爆発以外、印象に残る凄いシーンも無く、ガラクタを抱え消された記憶をただ辿っただけで活劇としてもいまひとつである。


ベイブ〜都会へ行く

1998年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★

Director  ジョージ・ミラー

Cast    マグダ・ズバンスキー  ジェームズ・クロムウェル  メアリー・ステイン  ミッキー・ルーニー  E.G.デイリー

短評

牧羊豚が主役。牧羊犬コンテストで優勝という前作からして、なめとんかといいたくなる話だが、動物はかわいい。色々な動物が演技するが、豚が肩をすくめるんだよ。なんと細かな演技。こんなことまでする豚。手本にして勉強すべき俳優はいるのでは・・。リチャード・ギアとか。今回ベイブは、おじさんをほっといておばさんと旅をするが、ズバンスキー演じるおばさんがパーティ会場で空中遊泳するシーンがある。熱演であった。ここが一番好きな場面。


ペイ・フォワード[可能の王国]

2000年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★

Director  ミミ・レダー

Cast    ケビン・スペイシー  ヘレン・ハント  ハーレイ・ジョエル・オスメント  ジェイ・モアー  ジェイムズ・カビーゼル  ジョン・ボン・ジョヴィ

短評

タイトルシークエンスのバックに流れてくる音楽はもう「アメリカン・ビューティー」。スペイシーが出ているため、「アメリカン・ビューティー」が頭にあったからかと思った。気になって見てみたら、それもそのはず、音楽担当が、「アメリカン・ビューティー」と同じだった。彼の名はトーマス・ニューマン。ピアノとカリブ辺りの民族楽器の音色による音楽には特徴がある。そんな彼の音楽はオスメントの熱過ぎる演技をちょっとクールに包んで私に見せてくれた。オスモントだけではない。ハントも今回は演技過剰だったかもしんない。そんな中でカビーゼルのホームレスぶりは良かった。ペイ・フォワードの難しさというのをありがた迷惑的に、救助に対する危険面からさりげなく、上手く描けているとは思った。しかし、何と言っても中心の3人が濃すぎた。ある程度はペイ・フォワードと共に人物の間の流れがあってしかるべきだ。その中で3人以外の人物に趣が移るのは当然なのだ。だからといって「マグノリア」の登場人物の様にまで分散する必要はないが。最後のシーンはなかなか良かった。セリフ無しに行いにより表現するあたりは好きである。聖地のごとくみんなが集まってくる様は、「フィールド・オブ・ドリーム」のラストのよう。温もりを感じる演出なのよね。


ベスト・キッド2

1986年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★

Director ジョン・G・アヴィルドセン

Cast   ラルフ・マッチオ  ノリユキ・パット・モリタ  タムリン・トミタ  ユージ・オクモト  ノブ・マッカーシー  B・D・ウォン  ダニー・カメコナ  マーク・ハヤシ  マーティン・コーヴ

短評

『ロッキー』『ベスト・キッド』で格闘技成功話でヒットを飛ばしたJ.G.アヴィルドセン。しかし、『ロッキー』シリーズでは『ロッキー5/最後のドラマ』、『ベスト・キッド』シリーズでは本作、『ベスト・キッド3/最後の挑戦』と続編に冴えはない。シリーズものではないが『ヴァン・ダム IN コヨーテ』なんて理解の域を超えた駄作で終わっている。前作で鶴の型からのケリで、全米カラテ・トーナメントで、ダニエル(R.マッチオ)はコブラ会相手に勝利する。ダニエル君の活躍はここまでで充分だ。なぜならR.マッチオの空手技はミヤギ(N.P.モリタ)のしごきに応えて上達した様を見せることが出来ない。故に格闘アクションは全くといってなく、精神論を説くに留まらざるを得ないのだ。ミヤギに恨みを抱き続けているというサトー(D.カメコナ)とその弟子チョーゼン(Y.オクモト)が今回の悪役だが、その嫌がらせの方法が小物。台風の中、取り残された村の娘を助けに行くダニエルの勇気が認められるシーンは笑ってしまう。村人達は逃げ込んだ小屋から出られない。雨風が恐く窓から眺めるだけだ。子供を助けに行くダニエルの姿に感銘しサトーは改心する。だが、チョーゼンが恐れ逃げ出すほどたいそうな行為には見えない。最後の見せ場、チョーゼンとの戦い。ダニエル君の必殺技、鶴の構えからの蹴りは通じなかった。そんなダニエルの今回の必殺技はでんでん太鼓パンチである。一撃必殺をかっこいいと感じる空手にあって、ボクシング技のようである。でんでん太鼓を鳴らしながらダニエルを応援する村人達の憑依ぶりは実に妙。


ベスト・キッド4

1995年

アメリカ

おすすめ度(10点満点) ★★★★★

Director クリストファー・ケイン

Cast   ノリユキ・パット・モリタ  ヒラリー・スワンク  クリス・コンラッド  マイケル・アイアンサイド  マイケル・キャヴァリエリ  コンスタンス・タワーズ

短評

ゴキブリを殺すことを非道という僧侶!ジュリー(H.スワンク)が言う“バカみたい”というのはごもっとも。生き物とはいえ所詮は害虫じゃ。僧侶の演技をとやかく言ってたらこの映画は見れないが、せめて僧侶のダンスシーンは止めて欲しかった。ミヤギ(N.P.モリタ)も4作目に至って未だ空手の練習法が車のワックスがけとは・・・。指導者としての変化を怠りすぎである。お得意のフレーズ“ミヤギ、アポロジャイズ”と言わねばなるまい。H.スワンクは「ボーイズ・ドント・クライ」「ギフト」で痛々しい役が印象に残っているので、この空手映画でも最初の方は殴られるんかな?と思っていたけど、そんな心配には及ばんかった。そのため、空手道を究めている感が薄くいまいちだった。


ベルベット・ゴールドマイン

1998年

イギリス

おすすめ度(10点満点) ★★★★★

Director トッド・ヘインズ

Cast   ユアン・マクレガー  ジョナサン・リース・マイヤーズ  トニー・コレット  クリスチャン・ベール  エディ・イザード  エミリー・ウーフ  マイケル・フィースト  ミッコ・ウェストモアランド  リンゼイ・ケンプ

短評

グラムロックで有名なデビッド・ボウイをモチーフとしたミュージシャンを主人公とした失踪事件の真相を探るという話。事件を探るのが新聞記者アーサー(C.ベール)。かつて、ブライアン・スレイド(J.R.マイヤーズ)のファンであったということで彼の行方を追うアーサー。アーサーと共にブライアンの人生を辿っていくのは面白かった。ブライアンと“ワイルド・ラッツ"のヴォーカリスト、カート・ワイルド(E.マグレガー)醸し出す怪しげな世界は相当のもの。ブライアンが魅了される“ワイルド・ラッツ"のステージでは、マクレガーは舌ベロベロに、パンツから股間に手を入れ、挙句にオールヌードも披露。『トレイン・スポッティング』のドラッグ漬けの役と重なるとこあるが、体当たりの演技だった。しかし妖艶さではマイヤーズに軍配。カートに恋するシーンのブライアンの瞳の中でピンク色のハートが光るのなんて素敵だ。その横でマネージャー、ジェリー(E.イサード)の瞳で緑のダイヤが光っていたのも面白い。『マイケル・コリンズ』の出演時とは全く違うマイヤーズの一面披露。とはいうものの、ちょっと感性の面で受け入れがたい世界であるため理解の難しい映画だった。ドラッグ、セックス、バイセクシャルという世界はなかなか理解できない。が、理性という一線を越えた者のパワーは芸術の世界では表現力となり新しいものを生み出していくだろうことは分かる。そして、そんな彼等も所詮は人間社会に生きている限りは常識、通則を無視してはいられない。自分勝手が堕落を招くのだ。