5月 … 皐月・建午月(けんごげつ)・仲夏(ちゅうか)・田草月 |
|
|
|
|
|
|
5月12日
食習慣の「乱れ」
|
先日のNHKニュースで見たのですが、厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、近年、夕食の時間が遅くなっているそうです。特に20〜40代の男性では、3人に1人は21時以降とのこと。女性も20代〜40代で、21時以降に夕食を取る人の増加が著しいようです。総じて、男女とも働き盛り世代で夕食が遅くなっているそうです。
また、朝食を取らない人も増えており、特に20代男性ではやはり3人に1人は食べていないとのこと。このような傾向を、厚生労働省は「食習慣の乱れ」と認識しており、「規則正しい食習慣を身につけてほしい」と呼びかけるとのことです。
私としては、このような傾向を「食習慣の乱れ」と一括りにしてしまうことに対しては、疑問を感じざるを得ません。厚労省がどのような基準をもって「正しい食習慣」であると認識しているのか、よくわからないからです。例えば、毎日7時に朝食、12時に昼食、19時に夕食を取るのが「正しい食習慣」ということになるのでしょうか。しかし、何時に食事を取るかということは、個々人の事情によって異なるし、一概に「21時以降に夕食を取るのはよくない」と言い切ってしまうのは適当ではありません。私も会社勤めしている時は、平日は21時以前に夕食を取れることは少なかったですし、朝食もほとんど取っていませんでした。働き盛り世代の3分の1もの人が「不適切な食習慣」になってしまっているなら、まずはその背景に目を向けるべきでしょう。
本来、会社勤めというのは、9時に始まり17時か18時に終わるものです。18時にきちんと終われば、21時までに夕食を済ますことは難しくありません。19時半頃に帰宅し、その時点で既に夕食の準備が整っていれば、21時には恐らく後片付けもだいたい終わっています。ところが現実的には多くの会社員は夜遅くまで残業せざるを得ません。深夜までサービス残業に追われ、やっと帰宅しても一人暮らしだと自分で食事を準備しなくてはなりません。そのため外食やインスタント食品や、いわゆる中食(コンビニ弁当など)に頼る人も多く、栄養が偏り、更に食料自給率の低下に追い討ちをかけます。近年、男女の役割の在り方が変化してきており、結婚後も共働きする夫婦が増えているので、特に結婚後間もない若い世代ですと男女とも夜遅く帰宅して手軽な中食やインスタント食品に頼る機会が多くなり、「食生活の乱れ」に拍車をかけることになります。
要するに、厚労省の言うところの「食生活の乱れ」は、当事者の意思でそうなっているわけではなく、自分の置かれた環境がそうせざるを得なくさせているのです。ですので、厚労省が「正しい食生活」を呼びかけるなら、まずは21時までに夕食を終えられる環境づくりを率先して呼びかけるべきでしょう。具体的には、残業を減らすことと、親子の同居を進めることです。このことは、直接的ないし間接的に、子育て環境の改善、資源の節約、ひいては環境負荷の低減、人口減の歯止めにもつながる可能性があります。
|
|
|
5月11日
秋田県雄勝郡羽後町のスティックポスターと「美少女イラストコンテスト」
|
平成大合併に加わらない宣言をした秋田県雄勝郡羽後町が、地元のPRのため、スティックポスターを発売することになったとのこと( http://www.adthree.com/poster-ugo/ )。作家は、西又葵氏、KEI氏、桜沢いづみ氏、POP氏、樋上いたる氏など。豪華すぎます。よくよく見ると、以前『G'sマガジン』のイラスト投稿コーナー常連だった方も入っていらっしゃいます。
このポスターの着眼点ですが、
・ 従来の規格のポスターではなく、スティックポスターとしたことで、貼るスペースが少なくて済むこと。
・ 単なる人物イラストではなく地元をテーマとしていて、その舞台となっている場所(文化財)についての専門家による解説文がついていること。
・ 箱やタイトルロゴにもこだわっていること。
・ 観光宣伝用の掲示物として使用できること。
町おこし目的のキャラクターグッズは以前もありましたが、羽後町の場合は実用重視としているところが特徴です。こういう企画が上がると「○○町の二番煎じじゃないのか?」などと感じる方もいるかもしれませんが、これはかなりオリジナリティがあると思います。
そして「かがり美少女イラストコンテスト」ですが、 6月28日必着で、A4判の白い用紙を使うこと以外の要件はないようです。どなたか応募してみませんか?実行委員会のブログは、
http://hachinosu175.blog107.fc2.com/
です。
|
|
|