11月 … 霜月・神楽月・神帰月(かみきづき)・雪待月・雪見月 |
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11月30日
「箸を正しく持てない子供が増えている」ことへの危機感
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「最近の若い人は家庭料理が作れない」とか、「箸を正しく持てない」とか、「家族ぐるみの近所付き合いが少なくなった」などとよく言われるようになって久しいのですが、それには時代背景があるはずです。もっと視野を拡げれば、地域の祭礼などの行事やその地域独自の風俗風習、地域内のみでよく使われる言葉遣いなどが下の代に伝承されず、いつの間にか消滅してしまうことも多々あるようです。
こういう風俗風習などは、もともと親から子へ、子から孫へと代々引き継がれ、地域内に根付いてきたものだったのです。しかし、昭和30年代から40年代にかけて、日本の産業構造が一変します。都市部を中心に第一次産業が衰え、第三次産業中心になると、地方の農林漁村から当時の若い世代の人が大都市に出てきて「会社員」になり、まず独り暮らしを始め、結婚して子供ができて4人くらいの核家族になって都市近郊に住居を構えます。
「サザエさん」では、波平さんの夫婦とサザエさんの夫婦とその子のタラちゃんの3世代が同居しています。こういう同居型の家族は高度成長期の頃まではごく当然であり、このような家庭環境の中で親から子へ、子から孫へと、独自の生活習慣や歴史を持つ家族という生活単位(=「イエ」)と地域社会という生活単位の中で暮らしていくノウハウのようなものがしっかり伝えられていったのです。
それが現在では、大学を出て就職すると、すぐに独立してしまう人が多くいます。就職先が遠いなどの理由が特になくても、自分や家族の意志で独り暮らしを始め、そのまま実家に戻らずに結婚して新しい核家族を作ることも多いようです。このことが、イエや地域社会独自の伝統や風俗風習が伝承していけなくなった(もっと小さな視野で見れば「箸を正しく持てなくなった」とか「家族ぐるみの近所付き合いが少なくなった」などの)大きな原因だと思うのです。
夫婦共働きで子供がない家庭を「DINKS」(Double Income No KidS)などと呼びますが、本来、日本の伝統的なイエや地域社会の在り方を続けていくには、DINKS的な家庭が多くなるのは都合の良いことではありません。サザエさん的な三世代同居型のイエで、親から子へ、子から孫へと様々なことを伝えていくしかないのです。箸の持ち方レベルの日本人の生活習慣を正しく伝えていくということが、現状のままでは危うくなってしまいます。
独り暮らしやいわゆるDINKSなどの小規模家族が増えてしまうことに、日本人はもっと危機感を持つべきだと思うのです。今の若い世代の日本人は、まるでさっさと就職して独り暮らしを始めることを、ある種のステータスシンボルのように感じている人が多くいます。そのような方法が絶対的に間違っているとは申しませんが、少なくとも日本特有のイエの在り方にはそぐわない方法だと思います。その人の育った独特の生活習慣や生活環境を子に伝えていくということを、しっかり意識していかなくてはいけないと、最近よく感じています。
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11月23日
バリアフリー工事
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最近、総武線やら山手線やら、東京近辺の多くの高架駅のホームで、エスカレーター設置工事が進められているようです。従来の階段にエスカレーターを設置するので、工事期間中は階段の幅が今までの半分ほどになっており、その分、人の流れが滞ってしまいます。
私の自宅からほど近いJR市川駅にも階段にエスカレーターが併設されました。エスカレーターは階段の中央を通っており、階段はエスカレーターの幅だけ狭くなった上、左右に分断されてしまいました。おかげで人の流れがかなり悪くなってしまいました。他の駅でも多かれ少なかれエスカレーターの併設のため階段の幅が犠牲になっています。
エスカレーター設置は、「バリアフリー工事」の一環で、車椅子の人がホームに上がれるようにするため、車椅子対応のエスカレーターを設置します。それまで、車椅子の上げ下げには、専用のリフトを使っていました。このリフト、現在も多くの駅で使われていますが、確かにエスカレーターの方が扱いやすい上、一般の乗客にとっても便利なものであろうと考えられたのでしょう。
しかし残念ながら、このエスカレーターのおかげで結果的に随分と不便になってしまいました。とにかく階段が狭められた分、混雑が激しくなったように感じられます。車椅子の上下の際は、エスカレーターを一度停止させる必要があり、一般客はその間エスカレーターを使用することができません。
「バリアフリー」とはバリア(障害)を除去するという意味で、ここで言うバリアの内容は、障害者・高齢者・小さな子供連れの人などの移動における障害のことを指しているのですが、除去の結果、一般健常者にとって却って不便になってしまうことは多々あります。バリアフリーは従来より不便にすることなく障害を除去すべきであり、そのための解決方法はいくらでも見いだせるはずです(具体的方策については後日触れることにします)。なのにとにかくエスカレーターさえあればバリアフリー化を達成したと解釈するのは、ちょっと違うのではないか、と思うのです。
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11月16日
電子神棚
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11月15日付の朝日新聞「天声人語」です。
「近年は、経済の国際化や世の中のコンピューター化によって、外国語とのつき合いは複雑さを極めている。国立国語研究所が、47のカタカナ語について、言い換えの最終案を発表した」このことに関連して、パソコンを「神棚的電子箱」と言い換え、「多くの人々が毎日その前に行き、おもむろにそれを開き、そこに示されているメールという「お告げ」によって、ことにあたる……」とありました。なるほど、と唸ってしまう表現です。コンピュータは中国語で「電脳」と書き、この言葉は今や日本でも通用するようになってしまいました。パソコンはパーソナルコンピュータですから、意味からすると「個人電脳」です。なのに敢えて「神棚的電子箱」と表現しているのは笑えますが、確かにパソコンは「神棚」になりつつあるのかもしれません。
多くの日本人が携帯電話を持ち歩くようになり、車にはカーナビが標準装備され、パソコン以外にも身近な道具の多くに小さなコンピュータが内蔵されるようになっています(「ユビキュタス・コンピューティング」)。一度そういった道具を持つようになると、次第にそれなしでは生活していけなくなってしまいます。朝起きてから夜寝るまで、或いは寝ている間も、コンピュータに頼り切って生活している、コンピュータ信者に日本人の多くがなろうとしているのかもしれません。
夜遅く、電車の中で自分の周りに座っている人を見ると、ほとんどの人が携帯電話を見つめていました。その光景はまるで新興宗教にはまっている信者のようでした。
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11月9日
秋葉原散策
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昨日、今日と、「フロムゲーマーズオンライン」登録者のみポイント倍付けだったので、田村ゆかりさんのアルバム『蒼空に揺れる蜜月の小舟』を買ってきました。ちょうど浅野真澄さんのトーク&握手イベントが店頭で行われており、霧雨が降ってきた頃だったので、浅野さん本人も周囲で聞いている人も大変そうだなぁなどと他人事のように思いながらゲーマーズを後にしました。
また、PS2接続のキーボードが1台必要になったので、秋葉原のジャンク屋を探し歩いていたところ、なんど税込100円のキーボードを発見。当然ジャンク扱いで保証もなければ領収書もないのですが、まるで新品同様です。早速買って帰りました。
帰宅後は開票速報です。私は既に不在者投票を済ませておいたのですが、今日の20時まで投票できて、それでいて翌午前3時には全議席が確定するとのこと。凄いスピード開票ですよね。因みに私が小選挙区で一票投じた候補は落選し、自分の票は死票になってしまったのですが、比例区で当選していました。今回は合併民主党が強すぎです。
もう夜更けなので、田村ゆかりんのCDを聞くのは明日にします。
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11月5日
もうすぐ投票日ですが
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11月、学園祭が終わり、そろそろ東京近辺の平野部でも紅葉の時期が近づいてきました。
さて、近く衆議院選挙の投票が行われるのですが、どうも私の地元である市川市は投票率がいつも低くてダメダメです。せっかく全国民一人一人に与えられている選挙権なんですから、普段、税金やら年金やらに文句ばかり言っていないで積極的に投票所に出向いてほしいものです。
私は成人して選挙権を得てからこのかた一度も棄権したことがありません。うちの両親のように、単に面倒だからと言って平気で棄権したりするつもりは全くありません。ただ、このところ、日曜日は何かと用事が入ってしまうことが多いのです(同人系イベントとか…)。そこで最近私は、特に投票日の予定がはっきりしていなくても、当日何らかの用事が入ることを想定して、いつも事前に不在者投票を済ませてしまいます。
不在者投票は全ての投票所でできるわけではなく、市区役所・町村役場やその支所等、限られた投票所でしか受け付けてくれません。事前申込み等の手続きは一切必要なく、通常の投票と同じように、投票券を持参すればすぐに受付けてくれます。そして、不在者投票をする理由などを指定の用紙に記入します。と言っても、簡単な選択式になっているので、適当に無難な選択肢を選んで○を付ければいいだけです(他市町村への外出等)。あとは、手渡される投票用紙に候補者の名前を記入し、それを指定の封筒に入れ、更にそれを封筒に入れて自分の名前を記入します。ここで自分の名前を書くのは選管の事務的な目的であるため、記名投票ではありません。手続が終わったら、そのまま帰ればよいのですが、場合によってはポケットティッシュか何かを貰えることもあります。
選挙なんて全然面倒なことはく、投票そのものはせいぜい3分くらいで終わってしまいます。それなのに、何故私の地元は30%台という低い投票率なのでしょうね。投票は権利ですが、投じた一票には自分の責任がかかっています。その一票の責任が積み重なって、国政や地方自治が成り立っているわけです。だから、選挙権を粗末にしてはいけません。投票しない人に、税金が重いだの年金が高いだの文句を言う権利はありません。
そう言えば、また東京○区辺りにヘンな候補者が…。
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