雑記帳
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2003年8月

9月 … 長月・詠月(えいげつ)・菊月・晩秋・暮秋(ぼしゅう)



9月27日   地震
 昨日の早朝、北海道の釧路沖で大規模な地震が発生し、負傷者約400人というそこそこ大きな被害を出しました。「そこそこ」という表現は地元の方には少々失礼かも知れませんが、阪神大震災を越えるM8.0規模の地震にしては、予想外に被害が小さかったと思います。
 この時、私は偶然早朝に目が覚めたので、テレビをつけてみると、どの局も地震速報でした。しかも津波警報まで出ていました。6時過ぎに震度6の余震が起こり、その速報がテレビに出されたちょうどその時、余震が首都圏に伝わり、自宅がゆらゆらと揺れて、「ああ、この(テレビで流れている)余震がここまで来たなぁ」などと思っていたものです。
 しかし、それにしても、これだけ大規模な地震が起こり、物的な被害はかなり出ているにもかかわらず、東京では当日の夕方になると巨人の原監督退任の方が大きなニュースになっていることには、ちょっと疑問を感じざるを得ませんでした。別に原退任が重要ではないと言うわけではなくて、「速報性が要求されるニュース」と「そうではないニュース」があるのではないか、と思うのです。まあ済んでしまったことと言ってしまえばそれまでですが…。

9月21日   試行錯誤
 当サイト暫定復活1ヶ月にして、そろそろコンテンツを全体的に見直そうかな、と思って、いろいろ試行錯誤しているわけであります。まず、トップページの「ひとこと」を、ニュース等のリンク集にしてみました。雑記帳は従来より少し短めにしてみましたし、リンク集はページを一つ増やして、ちゆ系リンク集を作ってみました。もちろん、従来のコーナーを切り捨てるつもりはありません。
 

9月19日   ちょっと疑問な鮮魚便
 高速道路はスピード違反の温床。乗用車やバス、小型貨物車の制限速度は時速100キロ、大型貨物車は80キロの制限に対して、一部の乗用車は140キロとか160キロとか、とんでもない猛スピードで飛ばしています。80キロが制限である大型トラックも、やはり120キロ前後の違反スピードを出しています。当然、事故の温床でもあり、特に大型貨物車が絡むと被害もそれだけ大きくなります。
 国土交通省がこのような状況を黙って見過ごすわけがなく、9月より大型トラックの速度制限装置(リミッター)取付が義務化されました。この装置は、大型トラックの速度を制限速度+10キロの時速90キロまでしか出せないようにするものです。すると、運送業界で「拠点から各地方への輸送時間が長くなる」という問題が持ち上がりました。特に鮮魚便が遅れると鮮度を保てないという大きな問題があり、魚市場などの関係者間で対応を迫られることになりました。
(参考記事:共同通信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030831-00000077-kyodo-soci
 …ん?これはちょっとおかしくないですか?運送業界では、今まで制限速度オーバーを前提に運送計画を立てていたのでしょうか。鮮魚便に限らず、この速度規制によりトラックから海運や鉄道に貨物輸送を切り替える運送業者がたくさんあります。運送業界は、トラックの運送計画を制限速度遵守を前提に立てていたと説明していうようですが、現実的には渋滞に巻き込まれたりすることも多く、必ずしもそれが守られておらず、業界の交通違反や交通安全対策に対する認識の甘さが浮き彫りになった形です。
 近年、交通事故による死者は減る傾向にありますが、それでも毎年9000人くらいが犠牲になっています。定時運行を重視したいなら他の輸送機関に切り替えるなど、スピード違反対策にはもう少し早く本腰を入れるべきだったと思います。また、できれば乗用車にも早くリミッター取付を義務化すべきでしょう。

9月12日   雑誌の車内広告のこと
 毎日、JRの通勤電車に乗って自宅と職場を往復していて、ちょっと気に掛かったことがあります。
 創価学会系の出版物と言えば、『聖教新聞』のほか、『第三文明』『潮』『灯台』などがあるわけですが、最近、創価学会系の雑誌が揃って新潮社をはじめとした雑誌出版社を非難しています。どうやらもともと『週間新潮』が創価学会に関するデマ報道を繰り返し行い、裁判で断罪されたことが話の発端のようです。
 判決が出て以来、創価学会系の雑誌は一斉に『週間新潮』を攻撃するようになりました。これがまあ最初のうちだけならいいのでしょうが、いつまで経ってもやめようとしない。毎週、新しい創価系雑誌を見るたび、これでもかと言うくらいに『週刊新潮』を叩いています。一方で新潮側は謝罪を既に済ませているようですし、新潮社の雑誌に創価学会に関する大きな記述が掲載されているのを見たことがありません。
 このように、特定の会社を非難し続ける広告というのは、見ていてあまり気持ちの良いものではありません。こう毎週同じような内容の車内広告を見ると、かなりくどいように思われます。私以外にも、「創価系の雑誌はいつになったら新潮叩きをやめるのだろう…」と、半ば呆れてしまう人はいらっしゃることでしょう。
 別に新潮叩き自体を悪いと言っているわけではなく、電車の吊り広告で毎週のようにくどくどと同じような批判を繰り返すことが少々疑問にも思える、ということです。

9月11日   跡地開発
 同時多発テロ事件から2年が経ち、倒壊した世界貿易センタービルの跡地周辺も、再開発の計画や工事が進みつつあるようです。建物の残骸は現在では一通り撤去されてしまっているものの、現時点ではまだ一般人が自由に立ち入れる状態ではありません。
 ビル跡地利用の提案は、世界各国の建築家やデザイナーらが行ってきました。日本人建築家も、この跡地利用の提案に参加しています。しかし、現在進められている実際の再開発計画は、多くの建築家の要望とは幾分異なった形で進んでいるようです。ちょうど貿易センタービルのあった場所の地下に、地下鉄の駅が建設される予定で、既に線路の敷設が進められています。その周囲には商業施設など多くの施設が建設される模様です。
 現在でも、1000人以上の人が行方不明です。ビル跡地の地面の下には、まだ見つかっていない多くの遺体が眠っているはずです。それらのほとんどは既に人間の形を留めていないでしょうから、新たな遺体が発見され、身元が特定される可能性はもはやほとんどないでしょう。しかし多くの遺族にとって、身内の遺体が残されているかもしれない場所に建設された駅や商店を利用したいと思うでしょうか。
 今一度、この場所を「お金を生む場所」にしようという方針を再検討してみる必要があると思います。

9月9日   菊の節句
 古くは、9月9日は長寿を祝う菊の節句だったそうです。
 さて、このところ火星が地球に大接近しています。今日は火星が月に最も近い位置に見えるとのこと。早速、外に出て夜空を眺めてみます。すると確かに、月の斜め下辺りにぴったりくっつくように、火星が見えました。肉眼ではっきり見えるほどの明るさです。
 火星は再接近以来、だんだん地球から遠ざかっていますが、11月くらいまでは明るく見えるそうです。まだ時間が十分にあるので、興味を持たれた方、じっくり探してみて下さい。

9月7日   善隣外交
 先月末から全国を騒がせている北朝鮮の船、万景峰号がまた新潟にやってきました。国内世論も、断固拒否と容認で二分されているようです。
 断固拒否したい人が大勢いることは十分理解できますし、無条件に容認してしまうのも大きなリスクを伴うのでしょうが、少なくともこの船は、在日朝鮮人と北朝鮮に住む親族の数少ない交流の手段であることには違いありません。私としては、この船が日本に対して危険をもたらさない限りは、受け入れてよいと考えています。北朝鮮の人が祖国と日本とを行き来することを、日本人が断固拒む理由も(それが日本人に危険をもたらさない限り)見当たりません。
 しかし、以前この船が、密輸を行ったり、拉致の手段となったりしたことは確かです。ですから、この船に対して反感を持つ日本人が多いことも納得できますし、日本はこの船を受け入れることを決めたなら、責任をもってしっかり取締りを行わなくてはならないでしょう。
 思うに、日本はもっと北朝鮮に厳しく接しなくちゃダメです。それは冷酷に対応すべきとか、「対話」ではなく「圧力」中心の外交を行うべきとか、そういうことではなくて、金政権に対して安易に妥協しない政策を採るべきだということです。そうしないと、拉致問題もいつまでももつれるでしょうし、在日朝鮮人が比較的自由に二国間を行き来するようにもなれないでしょう。 



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