雑記帳
トップに戻る
雑記帳の最新号へ
バックナンバー
2003年8月   2003年9月
2003年10月   2003年11月
2003年12月   2004年1月
2004年2月   2004年3月
2004年4月   2004年5月
2004年6月   2004年7月
2004年8月   2004年9月
2004年10月   2004年11月
2004年12月   2005年1月

2月 … 如月・更衣(きさらぎ)・梅見月・仲春(ちゅうしゅん)・初花月



2月19日   京都議定書
 今月16日、地球温暖化防止のための「京都議定書」が発効しました。この日を境に全世界が環境保全・温暖化防止に向けて一気に取り組みを加速させる、というわけではないのですが、温暖化ガスの削減目標を具体的に定め、批准国が足並みを揃えて温暖化防止に取り組むというのは大きな意義があります。
 しかし既報の通り、様々な障壁があるのもまた事実です。特に大きな問題点は、「最大の温暖化ガス排出国である米国が批准していない」そして「経済成長により排出が増えつつある発展途上国は対象外である」の2点です。
 米国の主張は、こうです。「温暖化ガスの排出規制は経済発展に悪影響を及ぼす。現在の経済成長・技術発展水準を長く維持させ、その技術進歩により排出を減らす」早い話が、排出を規制すると経済活動が発展しなくなるから政界財界(或いは一般国民)から批判が出るし、大統領の支持率も下がる。米国としては環境保全のため経済活動を規制するよりも、もっとお金になる方法を採りたい。更に極言すると環境保全じゃ食っていけない、ということですね。この考え方は現在、全世界的に誤りであると言われているので(註1)、恐らく米国内でも支持を取り付けることは困難ではないかと思います。もっとも財界がこの考え方を推すかもしれませんが…。
 そして発展途上国が対象外になっているという問題。例えば発展著しい中国は、大量の温暖化ガスを排出しているのに議定書の対象外です。多くの途上国は、やはり「排出を規制すると経済発展に影響が出る」と主張し、また一部の国は「産業革命以降、永きに亘って先進国は温暖化ガスを排出し続けることによって生活水準を向上させてきた。今になって途上国から排出の権利を取り上げるのは不公平だ」これは蓋し正論であろうと私は思うのです。しかし現在、温暖化はものすごいスピードで進んでいます。海面がほんの数センチ高くなるだけで、大勢の人間が生活していけなくなるのです。しかもそれは何千年・何万年後のことではなく、ほんの数十年先のことなのです。途上国といえども猶予期間を与えるのはちょっと厳しいでしょう。

 やがては全世界的に、環境保全のための具体的数値目標を定めることが必要になるでしょう。京都議定書は将来に向けた一歩でしかありません。でも、その一歩がなければ前に進めませんから、頑固なブッシュさんにもさっさと議定書に捺印して頂きたいものです。

(註1) 例えば東京大学の山本良一教授らは、エコロジーデザイン・サスティナブルデザインを唱え、環境保全を商品化し経済活動・利潤追求は行えるとしています。簡単に申しますと、買い手が商品にエコロジーを求めると、売り手はよりエコロジーである商品を売るようになる、ということです。そうすると環境負荷や資源の浪費が減り、より持続可能(サスティナブル)な社会に近づくことができます。

2月16日   「団地ナイト」と「もえゼミ」 (2)
 昨日の続きです。
 13日(日)は久々に出展するオンリーイベント、「もえゼミ」でした。白砂の名前でオンリーイベントに出展するのは、イベント初出展となった平成12年春以来のことです。コミケ以外にはサンシャインクリエイションに年1回くらい参加していたのですが、今回はもえたんオンリーということで、出展することにしました。ところが参加申込書送付後、重大な事実が発覚。当日は別会場(浜松町の都立産業貿易センター)で「コスチュームカフェ」が開催され、「もえゼミ」との掛け持ちはできないのです。コスチュームカフェには一般参加したかったのですが、やむなくそちらは諦め、もえゼミに参加することにしました。
 しかし、結果としてもえゼミはかなり楽しめました。コスチュームカフェへの一般参加より、こちらのイベントを選んだのは正解だったようです。同会場では月詠オンリーの「ネコミミモード」とルーンソフトオンリーの「ルーンちゃいるど」が同時開催でしたが、3イベントとも参加サークルが20程度の小規模イベントで、一般参加者で会場がごった返すこともなく、和気藹々とした雰囲気でした。

 このイベントには三才ブックスも協力してくれたらしく、かつて秋葉原のとらのあな店頭に置かれていた「もえたん神社」や日中英3ヶ国語併記の「台湾版もえたん」、非売品を含む各種関連グッズが展示されていたほか、「韓国語版もえたん」も限定発売されました(私は既に韓国語版を持っておりましたので、その場では購入しませんでした)。
 また、全ての参加者にケーキが振る舞われました。もえたん・月詠・ルーンのイラスト入りプリントケーキです。1個を30等分くらいにしたのですが、素晴らしい出来で切ってしまうのが勿体ないくらい。

もえたん神社 もえたんケーキ 月詠ケーキで〜す
左から順に、もえたん神社、もえたんケーキ、月詠ケーキ
(ルーンのケーキは撮影失敗)

最初の一刀 切り分け中
 ナイフを入れるのが惜しいくらいなのですが、そのままでは食べられないので切り分けます。
 左の写真は最初の一刀を入れているところ。そしてまず4等分、更に1片を4等分、そして更に4等分というように切り分けるのですが、切り分けていくうちにだんだん形が崩れて…右の写真はほとんど切り分け終わった後ですね。

 ケーキがなくなった頃、今度は「もえたん小テスト」が開催されました。もえたんの例文などから穴埋め形式の短文問題が40問。40分で解くのですが、私は大学受験を経験しているにもかかわらず、10問外してしまいました。このテスト、最高得点は38点!すごいです!…と思ったら、38点氏は「韓国語版もえたんの例文を見ながら解答した」とのこと。カンニングかい…(でもカンニングしてはいけないというルールはなかったと思います)。2位は36点。この人は、イベント中に小テストがあると知って、前日徹夜でもえたんの例文を暗記してきたらしいです。一夜漬けかい…。

 そしてオンリーイベントにつきもののアフターイベントですが、じゃんけん大会が開催され、もえたんのイラストを描かれたPOP氏の直筆色紙や、有馬氏の直筆イラストサイン入り月詠単行本など、かなり豪華な景品もありました。私は残念ながら一つも獲得できなかったのですが…。
 そして、当日私が10冊用意した「萌える漢字練習帳 もえかん」は全て捌けました。コスチュームカフェに行かずにお手にとって下さった皆様、ありがとうございました。来月はオフセット版にしてサンシャインクリエイションに持って行きます。

2月15日   「団地ナイト」と「もえゼミ」 (1)
 もともとたいした予定も入っていなかった3連休ですが、結果的にかなり充実した3日間になりました。めでたしめでたし、といったところでしょうか。
 連休前日、10日(木)の夜は、新宿ロフトプラスワンで、団地の写真を集めてWebサイトで公開している「住宅都市整理公団」さんのトークライブ「団地ナイト」。翌11日(金)は池袋シネマサンシャインで劇場版AIR、その後食事会。12日(土)は翌日の「もえゼミ」で出すコピー本作り、夜は食事会。最終日の13日(日)は板橋ハイライフプラザでもえたんオンリー同人イベント「もえゼミ」、夜はまた食事会。夕食は4日連続で友人と外食です。

 さて、新宿で開催された「団地ナイト」。有名なロフトプラスワンですが、私は初入店でした。そもそもトークライブってどういうものなのか…とにかく入ってみようとしたところ、満員。仕事が予定より少し長引き、開演30分後くらいに入ったのですが、ステージが直接見える席は既に埋まっていて、2階席でモニタを見ながらゲラゲラと笑ったり頷いてみたりしていました。
 当日は住宅都市整理公団のお2人のほか、「Webやぎの目」の林氏、「スキージャンプ・ペア」の真島会長も来ていました。私の自宅にほど近い集合住宅も紹介されていましたし、東京都墨田区の白髭団地(防火拠点として有名な団地)に林氏や真島氏を連れて行った時の写真など、とても楽しく約4時間を過ごさせて頂きました。単に団地の写真のスライドのみならず、テレビドラマや映画に登場する団地、アニメや特撮の舞台となった団地、はたまたTVCMに一瞬登場する団地や官能小説に出てくる「団地妻」のイメージなど、多方面から団地が紹介されていました。また、このイベントでは、真島氏のみならず住宅都市整理公団のお2人も私の出身大学の先輩であることが判明しました。

 13日の「もえゼミ」のことも書くつもりでしたが、長くなりそうなので後日に回します。あと、今回初入店となった新宿のロフトプラスワンですが、なかなか面白そうなイベントが連日開催されていて、はまってしまいそうです。

2月11日   AIR 劇場版
 こういう刺激を受けたのは久々のことでした。
 今日は池袋シネマサンシャインに、劇場版「AIR」を見に行ったのです。
 公開一週間目ですが、2時間ごとの上映で、毎回全席埋まり、立席も出る状態です。全国で6館しか上映していないこともあってか、かなりの人が入っているように見えますが、観客の年齢層がほぼ同じという奇妙な現象が起こっています。まあ当然と言えば当然ですが。

 映画の内容については、詳しく書いてしまうとネタバレしてしまうのですが、事前にネット上での評価を覗いてみると、BS-iで放送されているTV版に比べて劣る評価が多かったのです。ですから、見る前は少し心配でした。お金を払って見ているわけで、面白くなかったら嫌だなぁ、と。しかしプラスの意味で期待を裏切ってくれる作品でした。ネット上でのマイナス評価は主に作画に関するものだったのですが、私が見た限りでは全く違和感なく、そしてストーリーは観客の体の深部を刺激するような感じでした。ちょっと変な表現かもしれませんが、私にはそう感じられました。眠気も忘れてしまうほどに惹き込まれ、家族の在り方や強かに生きることを訴えかけているようなストーリーでした。
 AIRの原作(PC版、ゲーム機版)をプレイしたことのある方ならわかると思いますが、もともと原作AIRのストーリーは、主人公の國崎往人が3人(神尾観鈴・遠野美凪・霧島佳乃)のうち誰と一緒に過ごすかによって、全く違ってきます。劇場版は往人と観鈴とのストーリーなので、他のメインキャラ(美凪と佳乃)はモブキャラ(少しだけ出てくる脇役)としてしか登場しません。3人のうち観鈴は、死という重いテーマを背負っているわけですが、劇場版でもそれが前面に押し出されているので、ものすごくシリアスなのです。これに耐えられる人でないと、この映画はちょっと後々までトラウマになってしまうかもしれません。私のすぐ後の席に女の子が3人いたのですが、終了後降り向いたら3人揃って泣いていました。

 どうやら私は半分くらいネタバレをしてしまったようです。これからこの映画を見ようとしていて、笑えるシーンを期待している方がいらっしゃいましたら、…作中に笑える場所はほとんどありません。「みすずちん、だぶるぴんち」も「どろり濃厚」も笑えませんので悪しからず。

2月9日   「南セントレア」撤回
 ワールドカップ最終予選は思いのほか接戦でしたね。私は2−0くらいで日本が勝てると思っていたのですが、北朝鮮も最後まで(特に後半)粘り、完封を許しませんでしたので、緊迫感があって見応えがありました。両国を応援するサポーター同士の衝突も避けられたようですね。

 さて、先日雑記で取り上げました愛知県の「南セントレア市」ですが、結局この新市名は白紙撤回されたようです。
 もともと美浜町と南知多町が合併して新市を発足させるに当たり、新市名を公募したのですが、圧倒的多数が「南知多市」。これはまあ無難で、旧町名をそのまま残し、知多半島の南側に位置することがすぐにわかります。そして両町の頭文字を取った「美南市」。これは「びなん」と「みなん」という2通りの読み方があるのですが、それぞれ2位と3位になったそうです。当然、「南セントレア」などという案はなし。しかし合併協議会はこの公募結果をあっさり見放し、独自の市名案を出してしまいました。それでも協議会案の1位は「南知多市」。2位以下に「セントレア」関連が挙がり、どうしたことか6位を採択してしまったとのこと。何のための一般公募なのか、そして何のための合併協議会なのか、その意義が問われる結果となってしまったわけです。
(参考;サンケイスポーツ http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200501/sha2005012901.html

 町内外からの反発は目に見えていました。ですから今回、約500件の苦情や反対意見に押されて白紙撤回になってしまうことは想像に難くありませんでした。しかし、合併ブームの中、今後もこのような馬鹿げた新地名が生まれてしまう可能性は十二分にあります。秋田県白神市のように、新市名案が原因で合併協議会が解散し、合併自体が無になってしまった事例もあるのです。それほど地名には重要な意味があるのですから、協議会は十分に検討を重ねて常識的地名を考えて頂きたいものです。

 先週インフルエンザにかかってしまったため、13日のもえたんオンリーで発行する予定だったオフ本を落としてしまいました。病状が回復したら印刷屋さんに持って行く準備をしていたのですが、入稿締切日はとても一人で歩いて遠出できる状態ではなく、入稿は諦めざるを得なかったのです。せっかく原稿が手元にあるので、当日はコピーで数冊作って持って行こうと思います。ホチキスが通るかどうか、ちょっと不安ではありますが。

2月6日   もえたんブックカバー
 あっという間に節分が過ぎ、立春も過ぎ。気がつくと昼間の長さが年末に比べてかなり長くなってきています。気温の方は相変わらずの寒さで、まだ東京近辺は救われているのですが、新潟方面など数年振りの大雪に見舞われているそうで、お見舞い申し上げる次第です。
 かく言う私も、とうとうインフルエンザにかかってしまいました。記憶にあるうちでは自分がインフルエンザにかかったことはなく(幼少時にあったかもしれませんが)、そのため近年は予防接種もほとんど受けていませんでした(幼少時は予防接種を受けていたからかからなかったのかもしれません)。私がかかってしまったのはB型で、症状の特徴としては、熱はそれほど高くならないのですが、頭重や胃腸の不快感が数日間続き、長時間起きていたりテレビやパソコンのモニタを長時間見続けるとちょっと辛くなります。会社も3日(水)から5日(金)まで3日間も休み、その間ほとんどの時間を布団の中で過ごしました。

 さて、そんな私に、一昨日、メールが届きました。三才ブックスからです。『もえたんII』の例文採用者の特典を発送したとのこと。遂にこの時が来たか、と楽しみにしていたところ、早くも昨日、ブックカバー2枚とチェックシート1枚(三才ブックス通販特典のもの)が郵送されてきました。

ブックカバーその1 ブックカバーその2

 上の2つが送られてきたブックカバーです。送り状には次のようにありました。

「日頃よりのご愛顧、誠にありがとうございます。三才ブックス 書籍第2編集部です。
(略)
 この特製ブックカバーは「moetan2」用に製作された別案で、2種類ございます。検討の結果、諸事情により採用は見送られましたが、このまま封印するには惜しい出来映えでしたので、投稿御礼用の非売品として限定生産させていただいたものです。
 粗品ではございますが、どうぞご笑納ください。
(略)」

 私としては、これをそのまま採用してもよかったのに、と思いますが、如何なものでしょう。
 因みに『もえたんII』の例文ですが、かなり内容がレベルアップしていて(単語のレベルは中学〜高校初級程度なのですが、例文の元ネタが多様化しているように思える)、ちょっと私一人では元ネタ解析できません。既にいろいろなサイトで元ネタ解析されているようですが、全文のネタを調べるのに何人でどれくらいの時間をかけて作業したのでしょう。これで更に下巻があるわけですから、例文投稿の反響はよほど大きかったようです。
 そういったわけで、このブックカバーの現物を見てみたい方、いらっしゃいましたらご一報のほど。



戻る