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1月29日
南セントレア市
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昨今の市町村合併ブームで、新しい市町村が全国でボコボコとできてきているわけですが、中にはちょっと良識を疑いたくなるような名前の市や町が多数出現しております。
例えばさいたま市。浦和と与野と大宮が合併して、どうして県名の埼玉を使おうとしたのかわかりません。漢字の「埼玉」が使えないなら、諦めて他の地名を探るべきだったでしょう。今まで県都は浦和だったわけですから、「浦和市」でよかったのではないでしょうか。確かに大宮や与野の市民は納得いかないかもしれません。それならもっと、古い地名から探すとか、旧市名から1字ずつ取るとか、いろいろな方法があったはずです。
「四国中央市」や「南アルプス市」も奇妙な地名ですし、伊豆半島では「伊豆」のつく市や町が多くなって紛らわしいとか、山梨県では「甲州」「甲斐」などの似た名前の市ができて紛らわしいとか、従来の市町村合併ではあまり考えられなかった事態が起こっています。いずれもその地域の古い地名や産業・文化などを軽視して、漠然としたイメージだけで地名を作ってしまったことのしわ寄せにほかなりません。
そんな中、また一つ、変な名前の市ができてしまいそうです。愛知県の知多半島の先端部、美浜町と南知多町が来春合併するのですが、新市名は「南セントレア市」。もう、何ですかそれ、といった感じで、唖然としてしまいました。
セントレアとは間もなく開港する中部国際空港の愛称。南セントレア市は、その空港のお膝元です。「美浜」「南知多」という立派な地名があるのに、どうして敢えて「セントレア」を選んだのか理解に苦しむところですが、それ以前に中部国際空港の愛称が「セントレア」であることを知っている人が、全国にどれほどいるのでしょうか。今までも、一度愛称をつけてはみたものの、あまり普及していない事例が多数見受けられます。例えばJR東日本は、東京近郊の国電区間を「E電」と呼ぶことにしたのですが、結局ほとんど普及しないまま実質的に消えてしまいました。E電という呼称は一般公募で22位だったもので、敢えて上位を選ばず一部審査員の独断で決めてしまったのが失敗の原因でしょう。何のための一般公募かわかりませんね。南セントレアが二の足を踏むような気がしてなりません。
まあ南セントレアの場合は地名ですから、消滅してしまうことはありません。しかし、市民はどう思うでしょうか。自分の住む「南セントレア」という地名を気に入ってくれるでしょうか。中には、言いにくい、恥ずかしい、長ったらしい、旧町名への愛着を断ち切れない、という人も多いと思います。
もちろん、この市名が地元の伝統文化や産業、旧地名等を十分考慮した結果考え出されたとは思えず、「その場のノリ」で決めてしまったのではないでしょうか。もし自分がこの場所に住んでいたなら、恐らく町役場に抗議したところでしょう。合併までまだ1年以上のこされています。是非とも再考して頂きたいところです。
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1月22日
根元は改革しないのか
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発足以来、高い支持率を維持し続けてきた小泉内閣ですが、私もどちらかと言えば支持派でした。各論では賛同できない部分もあるのですが、総論としては概ね賛同でした。
まあ今でも賛とする部分も多いのですが、発足直後に比べて否とする部分も多くなってきました。一体、この内閣の掲げる「改革」とはどのようなことなんだろうか?年金、外交、地方自治、郵政…解決が難しく、絶対的な正解がないことは承知しているのですが、それでも、ベストとは言えずともベターな方法が他にもあるのではないか、と感じてしまいます。
年金問題の根本にあるのは少子高齢化と言われますが、高齢化より少子化の方が根本的な問題のはずです。生活水準・医療技術が高まれば、より長生きできるようになるのは当然です。年金問題解決の糸口は、少子化を防ぐことにあるのではないでしょうか。しかし現在の社会は子供を多く持つ家庭は経済的負担が増える一方です。子供が多いほど生活が有利になるようにすることが、年金改革の第一歩ではなかろうか、と私は思うのですが、どうでしょう。
そして、年金にお金を回すのに四苦八苦している一方で、未だ全国に高速道路と整備新幹線を張り巡らせようとし、毎年多額の税金を投入しているのです。高速道路や新幹線を新設しても、当然赤字は必至です。どうせ赤字が出るのなら、地域公共交通を充実させるのが先でしょう。今年も各地でローカル私鉄線の廃止が予定されていますし、また現状のペースで高速道路を作り続けると、将来的に地方の高速道路の廃止もあり得るのではないでしょうか。
教育、年金、交通、郵政など、今の内閣は改革の名の下にいろいろな分野に足を踏み入れていますが、枝葉末節の部分を手入れして、根幹の部分を時間をかけて変えていこうという姿勢に乏しいような気がします。例えば年金の問題なら、どうして年金制度の限界が見えてきてしまったのか、その流れをフローチャートにして、チャートの根元の部分を改革していこうという見方が必要ではないかと感じています。
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1月13日
沖ノ鳥島
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今月7日、中国政府より外務省に、小笠原諸島周辺等、日本の排他的経済水域(EEZ)内での海洋調査を行いたいとの申請があったそうです。
(参考:読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050107i315.htm)
以前より、日本と中国や韓国とは、海での権限を巡ってしばしば対立を繰り返してきました。最近も竹島を巡って日韓両国の主張が平行線を辿っており、解決の糸口がなかなか見出せずにいるようです。そうこうしているうちに韓国軍が竹島に上陸し、韓国国内で「竹島切手」が発行され、両国のスポーツ競技の応援席では「独島(=竹島)は我が国の領土」と横断幕が掲げられる始末。あまり事を荒立てたくない日本政府は冷静に対応しているようですが、竹島の領有権の正当性を巡る両国の意見を対比させると、(まあ自分が日本人であるからかもしれませんが)どうも日本に分があるように思えてなりません(この「正当性を巡る両国の意見」の具体的なものについては、インターネット上などで公開されています)。
また日本と中国とでは、尖閣諸島の領有権問題が知られています。尖閣諸島について特筆すべき点は、周辺海域に石油資源が埋蔵されている可能性があることで、故に中国は何としても領有権に裏付けが欲しいところなのです。尖閣諸島の位置は直線距離では沖縄(石垣島)に近いのですが、中国の大陸棚に位置します。中国側が尖閣諸島領有の正当性の根拠として、この大陸棚を挙げているのですが、同じく中国が領有権を巡って東南アジア各国と対立している南沙諸島(東南アジアの大陸棚上に位置する)については大陸棚を棚上げし(参考;http://www.geocities.jp/tanaka_kunitaka/senkaku/)、この辺りに中国側の主張の矛盾が垣間見られます。
さて、話を小笠原近海に戻しますと、ここで中国は海洋調査申請に「沖ノ鳥島周辺を申請から除外している」点を石原都知事が重視し、「中国側が自らの主張を貫くため、同島周辺を意図的に除外して申請した」としているわけです。実は中国政府は、以前からしばしば沖ノ鳥島を「島」でなく「岩」であると主張し、故に周辺海域のEEZを否定しようとしているのです。当然、中国が自国領であると主張しているわけではないのですが、日本にとっては「大きなお世話」、よほどこの海域が日本のEEZになっていることが気に食わないのでしょう。冒頭の読売新聞の記事にあるように、中国は2001年から3年間で13回のEEZ内海洋調査を申請しており、うち10回は日本は同意しているのです(申請に特に問題がなければ同意するのが一般的だそうです)。しかしその申請には、沖ノ鳥島周辺海域が含まれていたりいなかったり一貫性がなく、またこの島を「岩」と断定する根拠も乏しく見受けられます。
(参考;朝日新聞 http://mytown.asahi.com/okinawa/news02.asp?kiji=1694)
このように、中国は周辺海域での利権に相当執着心があり、とにかく自国に有利な条件を揃えて利権を確保したいと考えているようです。それは国として当然のことなのかもしれませんが、それにしては対する日本は随分とおとなしいものです。私には、この差は国民の領土問題への関心の差が大きく影響しているように思えます。尖閣諸島にしろ竹島にしろ、新聞やテレビのニュースにちょくちょく取り上げられる割には、日常でそれほど話題に上らない。それは北方領土についても同様のことが言えるのではないでしょうか。
私は日中両国の主張を綿密に比較したわけではないので、中国の主張は(又は日本の主張は)間違っているとか、どちらかが手を引くべきだとか、そういったことは言えません。が、少なくとも国民の領有権問題への関心の高さに温度差があることは明白だと思います。
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1月6日
あけましておめでとうございます
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少々遅れ馳せながら、あけましておめでとうございます。
年末の恒例行事である冬コミも無事終了しました。と申しましても、今回は落選だったので、一般参加でじっくり会場内を回ってきました。毎回コミケでは、ジャンル等にかかわらず全館を回ることにしていまして、今回もほぼ一日かけて東西両ホールと企業ブース、委託コーナーを回ってきたのですが、どうやら女性向サークルは男性向サークルに比べて早く帰ってしまう傾向があるようで、閉会1時間前の15時頃になると女性向ジャンルのブロックは人もまばらになってしまっていました。
今回、私自身は一般参加だったのですが、実は夏コミで出したもえたんのコピ本(『もえかん』)を委託出品しておりました。委託が決定したのがコミケ開催数日前で、それから増刷作業等があったため、サイトに告知等を出すことができなかったのですが、それでも数冊捌けたようです。このコピ本は、現在、オフ印刷の増補版作成に向けて編集作業を行っており、早ければ2月のイベントに出品できる見通しです。内容のほぼ半分は前作の使い回しなんですけどね。
さて、冬コミ当日の12月29日は、岡崎律子様の最後のアルバム『for RITZ』の発売日でもありました。今日、秋葉原で購入したのですが、まだアニメイトの店頭の新譜コーナーに並んでいました。
開封してみると、ごく普通のジャケットと歌詞表で、これといって特別なものは見当たりませんでした。もちろん普通のCDですから、特別なものを入れる必要はないのでしょうが、…もしかしたら林原さんや堀江さんからのメッセージか何かが入っているのでは、と、少し期待していたのです。まあ特別な飾り付けをしない方が、岡崎様にとっても良いのでしょうが、これが最後の作品なのかと思うと残念でなりません。
「学生時代や大学を卒業してから今までの間に、もっといろいろなことができたのかもしれない、結果的に実現したか否かにかかわらず、何らかのアクションを起すことはできたのかもしれない」と、私は大学を出てから今まで、永らく後悔し続けてきました。後悔してばかりもいられないので、そろそろ手始めに個人誌作りでも始めようかと思っています。今まで何冊か作ってきた同人誌とはまた違った形のものを作ってみようかと。具体的に、どのようなものにするかはまだ決めていませんが。
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