5月 … 皐月・雨月・啓明(けいめい)・早苗月・田草月 |
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5月25日
会談の成果
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既報の通り、日朝首脳会談後に北朝鮮から5人の帰国が実現したことについて、世論は分かれているのですが、中でもどちらかと言うと5人の帰国を評価する意見が多いようです。
「家族会」は、今回の成果を良く受け止めてはいません。拉致問題はほんの少ししか進展せず、詳細不明の10人の安否についても何も判明せず、再調査という形でお茶を濁されてしまいました。同時に核問題もほとんど進展せず、一部からは「最悪の結果」との評価も下されているくらいです。一方で少なくとも5人の帰国が実現し、北朝鮮に残ったジェンキンス氏についても北京での滞在期間を経て日本に移住する方向で調整が進んでいるというように、ある程度の成果が見られたことも確かです。
どうやら、今回の会談は、今まで小泉内閣が進めてきた対北朝鮮問題の一応の終結点(又は折り返し点)と考える人と、これからスタートと考える人がいるようで、首相自身はスタート地点であると認識しているようなのです。そのため、この会談で一区切りつけるというより、これからの対北朝鮮外交の方針を固めるという意味があるように思えます。今回、実際に帰国できたのが5人だけであって、その点だけを見ると、多くの国民の期待に十分に添えなかったのかもしれません。しかし、日本はまだまだ北朝鮮に対して多くの切り札を持っています。例えば、今日3党での合意がなされた特定船舶入港禁止法案です。北朝鮮は実は日本にかなり助けられている国なのです。日本は北朝鮮に対して、数値的な結果を出すことだけに急がず、慎重に少しずつ話を進めていけば、必ず良い成果に結びつくのではないか、と私は考えています。
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5月18日
岡崎さんの作品
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私が林原さんを知ったのは、これからどんどん人気が上昇していく、その直前でした。
残念ながら「ブルーシード」は終了直後でしたが、「スレイヤーズ」の最初のテレビシリーズが放映され、続いて「新世紀エヴァンゲリオン」「爆れつハンター」と林原さんの活躍の場が続きました。それと並行してアルバムも毎年リリースされていきました。
大学1年だか2年だかの頃に、「bertemu」というアルバムが発売されました。その時既に林原さんのラジオ番組(トウキョウブギーナイト)を毎週聴いていたのですが、その番組の中で、「はなれていても」という歌がよく流れました。この歌を作ったのが、岡崎律子さんでした。林原さん自身もこの歌がとても気に入っていたようで、何度もラジオで流されました。林原さんはこの歌について、「女性らしい曲」とコメントしているのですが、岡崎さんの作品の多くは女性らしさが漂っていて、有森さんや矢吹さんの作品(例えばスレイヤーズのテーマや水樹さんが最近歌っているような歌)の男性らしさと対照的なのです。
他にも例えばアルバム「SPHERE」の中の「Bon Voyage!」が、岡崎さんの作品としてはよく知られていると思います。林原さんと岡崎さんというのは名コンビで、岡崎さんの作品を林原さんが歌うと、まさに「絵になる」のです。
最近ではよく堀江さんが岡崎さんの作品を歌っているのですが、堀江さんは声が軽い感じなので、落ち着いているけど明るくて楽しそうな雰囲気の歌が似合うのです。「心晴れて夜も明けて」や「Romantic flight」がそんな感じの作品です。
シスタープリンセスRe pureのキャラクターズのテーマは12曲あるのですが、全て岡崎さんの作品で、ボーカルのない1曲を除く11曲全てを岡崎さん自身が歌われています(「12人のエンディング」)。シスプリ関連の音楽CDは、私は「これはいい!」と思ったものと「ちょっと…」と感じてしまったものがあるのですが、「12人のエンディング」はもう非のうちどころがないほど素晴らしい曲ばかりで、きっと岡崎さんを知らない人でも聴き入ってしまうこと請け合いです。岡崎さんの作品をこれから堪能してみたいという方は、是非このアルバムから入ってみてはどうでしょうか。
もともと岡崎さんの作品の感想を書きたかったのですが、単なる作品紹介になってしまいましたね。
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5月17日
年金問題
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年金未納が発覚した菅氏に代わって、民主党代表の最有力候補であった小沢氏が、代表職を辞退しました。理由は、小沢氏自身、年金未加入の期間があったことがわかったからです。
小泉首相も未加入期間があったとのことですが、小沢氏の場合もそれと同様、納入すべき時期に未納であったわけではなく、義務化以前の任意加入の時期に加入していなかったとのことですから、一概に悪いことと決めつけるわけには行きません。しかし、野党第一党として小泉内閣を批判している立場上、未加入期間があった小沢氏が代表候補になることは断念せざるを得なかったのでしょう。このことに関して、自民党内部では、「未納であったわけではなく、任意加入の時期に未加入だったに過ぎず、代表候補を辞する必要はない」との意見が多いようですが、やはりこれも、ここで小沢氏を一方的に批判することは小泉内閣の首をも絞めかねないからでしょう。
ただ、私の思うに、実は小沢氏自身、もともと民主党の代表になりたくないのではないか、と。今までの小沢氏の政治活動を振り返ると、どちらかと言うと最前線に立つよりも、2番目のポストで実権を握ることが多かったように見えます。氏自身、トップに立つこと以外の方法で党内の実権を握りたいと考えているのかもしれません。
平安時代、貴族社会の中でもエリート的存在であった菅原道真が遣唐使に任ぜられたとき、道真は遣唐使廃止を進言します。自身の実力が認められて遣唐使という名誉ある職に任ぜられていながら、何故それを自ら断り、しかも遣唐使自体を廃止してしまったのか、教科書的には航海の危険や私貿易の発達が挙げられるところですが、実は道真自身が唐に行きたくないというのが実状だったようです。件の小沢氏の場合も、実は自分がなりたくないから辞した、というのが実態だったり、と推測しているわけであります。
ともあれ、江角さん疑惑以降、立て続けに発覚する国会議員の年金未納問題ですが、ほとんど議員さん自身が把握できておらず、今になって改めて調査して自分の未納が発覚するというのは、年金手続の煩雑さを暗に意味しているように思われます。一連の疑惑で得られた教訓は、
「まずは年金の制度自体に問題がある」
ということでしょう。
次回は岡崎律子さんのことをもっと書きたいです。書かずにはおれません。
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5月11日
岡崎律子様のご冥福をお祈り致します
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連休中のことなど書こうと思っていたのですが、それは後回しにしようと思います。ものすごくショッキングなニュースがあったからです。
シンガーソングライターとして活動されていた岡崎律子さんが、今月5日に亡くなっていたことがわかりました。
(出典:asahi.com http://www.asahi.com/obituaries/update/0511/003.html)
私はこの人の作品がとても気に入っていて、堀江さんや林原さんの歌の中で自分が好きになる歌はほとんど岡崎さんの作品でした。別に意識していたわけでもなく、「sky」や「楽園」などの堀江さんのアルバムや、林原さんが今までに歌っていたアニメ曲を一通り聴いて、何気なく自分の好みに合ったものの多くが、岡崎さんの作品だったのです。岡崎さんの作品には独特の雰囲気がありますから(よく知っている人にはだいたいわかると思います)、必然的にそうなってしまうのかもしれませんね。
思い返せば学生時代、それまで全く興味がなく、見向きもしなかった声優さんの歌に興味を持つようになり、すっかりはまってしまったきっかけになったのが、紛れもなく岡崎さんの作品でした。岡崎さんの作品がなければ、「sky」や「楽園」や「黒猫と月気球を巡る冒険」を買うこともなかったでしょう。それほどこの人の作品には魅力を感じていました。恐らく、私以上にコアな方なら、少々古いところで「4月の雪」辺りが人気なのではないかと思います。林原さんのアルバムは「bertemu」の頃からよくオリコン上位入りするようになってきたので、「bertemu」の中の「はなれていても」辺りから岡崎さんのファンになったという方も多いかと思います(特にこの曲はよくラジオ番組で流されていたので、知名度もかなり高かったのではないでしょうか)。
今日はこのニュースに加えて、私が大学で近世史のゼミに入ろうと思ったきっかけになった歴史学者の大石教授の訃報もありました(http://www.asahi.com/obituaries/update/0511/004.html)。記事中の「『田沼意次の時代』(講談社現代新書)は肩肘張った論文ではなく、わりと平易な「読み物」で、江戸時代のちょうど時代劇の舞台になった頃の政治情勢がよくわかるので、歴史に興味のある方にはお薦めです。
とにかく残念なニュースの多い一日でした。
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5月3日
職場の選択
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東北の桜は東京よりだいたい半月〜1ヶ月くらい遅れて咲くのですが、さすがに5月初旬となると南東北ではとうに見頃は過ぎてしまい、葉桜になりかけていました。今の時期ですと、北海道の道南辺りが見頃かもしれませんね。
私の勤め先で、この春また同期の社員が1人退職し、これで入社以来5人くらい、同期社員の4分の1が会社を去りました。まあこんなもんだろうと、或いはこれでも退職者が少ないくらいだろうと思うのですが、やはり同期が少なくなるのはちょっと残念です。入社当初は自分が最初に退職するのではないかと思っていたのですが、結果的にそうはなりませんでした。
何と言いますか、こう、仕事というのは人によって向き不向きが激しくて、楽しみながら働いている人はいいのですが、どうもこの仕事は自分に向いていなさそうだ、自分の本当にやりたいこととは違う、と思いつつも仕事を続けている人がたくさんいるはずです。そういう人は、スパっと思い切って退職できるならまだいいのですが、なかなかそうも行かないのが現実で、特に入社してから時間が経てば経つほど、経験が長くなれば長くなるほど仕事ってやめにくくなるものです。だんだん責任も大きくなってきますし、後輩もできます。それに何より、自分の生活がかかっています。そう簡単にはやめるわけにはいきません。
そうは言っても、毎日疑問を抱きながら淡々と働いていると、だんだん自分のやりたいことを見失ってしまうものです。一体何のために自分は働いていて、最終的に何を残したいんだろう、と。そうならないようにするには、なるべく早めに自分の進路を決めてしまうことです。一度就職してからでも遅くありません。「この仕事は自分のやりたいこととは違う!」と気づいたら、なるべく早く辞める。タイミングを逃すと辞められなくなります。
だいたい、20代のうちにその後の人生の大部分を決めてしまうというのはあまりに無理があるのです。しかし、現状の社会がそのようなシステムになってしまっている以上、仕方がありません。でも見方を変えれば、早めに対処すれば実はかなり修正可能でもあるのです。
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