6月 … 水無月・田草月・風待月・晩夏 |
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6月27日
小泉さん
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北海道夕張市は、かつて石炭産業で、近年はメロンの産地として全国的に有名です。この夕張市が破綻したことが話題になっていますが、夕張市以外にも破綻寸前の状況におかれている地方自治体は多数存在します。その多くは、かつて炭鉱や第一次産業で栄えた市町村ですが、旧産炭地関係では北海道の都市が名を連ねます。三笠市、赤平市など、炭鉱が閉山した後、基幹産業が見出せない都市が多いのです。また、大阪市や大阪府も実のところ財政的にかなり厳しい状況に置かれています。特に大阪市は政令指定都市の中ではかなり深刻で、原因は無計画な都市再開発などにあるのですが、その実態は実際に大阪環状線の南側を見て回るとよくわかります。神戸市や西宮市も財政的に厳しいのですが、これら阪神間の都市は阪神大震災の影響によるもので、少し事情が異なります。
さて、夕張市など、国や都道府県からの補助金・地方交付税交付金などに頼りきってきた自治体が破綻したとなると、批判の矛先は市に向けられるわけです。ニュース番組やワイドショーなどは、「そのつけが住民に回ってくる」とか「ハコモノ行政でハコができた後のことを考えていない」などと、ここぞとばかり市の体質を批判します。それは誤ってはいないのですが、私は別に「ハコモノ行政」に対しては必ずしも悪いイメージは持っておらず、マスメディアが悪いイメージを国民に植え付けていると考えています。ハコはちゃんと使えば役に立つし、ハコ作りに費やしたお金も無駄にはなりません。マスメディアはハコをちゃんと使わないことではなくて、ハコを作ること自体を批判したがります。それに、確かに補助金の額が大きいことをいいことに、無駄にハコを作りまくった自治体もあります。しかし、例えば博物館や美術館などが単なる集客施設ではなくて学術研究機関であることも併せて考えると、決して全てのハコが無駄に終わっているとは思えません。
しかし、実際のところ、多くの地方都市がもはや救いようのない状況に置かれていることは確かです。夕張市など、石炭産業がなくなってしまったら、観光客を呼び込むためのハコを作るくらいしか活性化の道はないではありませんか。現に「石炭の歴史村」や夕張メロンは全国的に有名なわけですし、ハコ作りをもうちょっと控え目にしておいたら、結構それなりに集客に成功していたのかもしれません。
そして、同じ北海道で、今年に入ってローカル鉄道線が廃止されました。北海道内唯一の第三セクター鉄道である北海道ちほく高原鉄道です。その他、ここ数年で廃止されたローカル私鉄は全国に多数存在します。今後も、くりはら田園鉄道など、いくつかの路線の廃止計画があります。その一方で(並行在来線の切捨てを伴う)整備新幹線の建設事業が、多額の資金を注ぎ込みつつ進められています。高速道路整備計画の見直しも骨抜きになり、結局、ほとんどの計画路線が建設されることになりそうです。ローカル交通の切捨てを進めつつ、東京と地方、地方都市間の幹線交通インフラに注ぎ込むお金は惜しまないようです。
小泉内閣は「格差を拡大させた」と評価する人が多いのですが、ここで言う格差というのは、私が思うに単に個人や世帯単位での格差だけでなく、都市と地方、中央と地方の格差も含まれます。寧ろ、地方は年を追うごとに取り残され、軽視され、果てには財政破綻に追い込まれてしまうような自治体を多数生むような気がしてなりません。地方が寂れていくのは、小泉政治の最大のマイナス影響の一つだと、私は思っております。今後、郵政が民営化されると、地方の郵便局の統廃合が相次ぐのは明らかです。一方で「合併しない宣言」「住基ネット不参加表明」で全国的に注目された福島県の矢祭町など、非常に頑張っているようです。
小泉さんの政治は、非常に大きなプラス影響を残しましたが、もうちょっとマイノリティに目を向けてくれてもよかったのに、と感じています。
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6月20日
ラーメン二郎
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2週間以上放置してしまった…。
さてさて、ここ半年ほど、「ラーメン二郎」にハマってしまっております。二郎をご存知ない方がほとんどかと思いますが、検索すればいくらでも関連サイトが引っかかりますので、詳細についてはここでは割愛させて頂きます。
まあ簡単に申しますと、極太の自家製麺、山盛り野菜、脂ぎったスープ、分厚くスライスされた煮豚(チャーシュー)、といった豪快なラーメンを出す店が「ラーメン二郎」です。東京の港区三田、慶應義塾大学のすぐ近くに本店を構え、東京都内、神奈川県内、千葉県内にも店を出していますが、それらの店は「本店−支店」の関係にあるわけでなく、本店で経験を積んだ人が独立し、のれん分けした店とのことです。といっても、どの店のラーメンも豪快でわることにはかわりありません。その量の多さに圧倒されつつ、スープに浮かぶ脂に胃もたれを起こしつつ、多くの人を魅了してきた、ラーメンの最高傑作の一つの形と言ってもいいでしょう(私の独断ですが、同感の方も多数いらっしゃると思われます)。
初めて二郎を訪れた人は、まず店の前の行列に驚くことでしょう。人気の高い店なら、時間帯によっては1時間近く待たされます。そして食券券売機。店によっても異なりますが、食券が紙ではなくてプラスチック板になっていることが多いのです。しかも板には何も書かれておらず、6種類(店場合によってはそれ以上)のメニューを食券の色で区別しています。待つことしばし、目の前に出されたラーメンを見て、その野菜の量に驚きます。丼の上に小山ができたように、山型に茹で野菜(もやしとキャベツ)が盛られています。野菜以外にも、ニンニクや脂の増量もできます。この辺については他の「二郎系サイト」に詳しい記述があるはずです。
こんなモノを胃袋に押し込むわけですから、体調を崩しやすいし、完食後は暫く胃が重く、満腹を通り越して不快感まで催すことも。しかし、これを2回3回と繰り返すと、だんだん二郎の「旨さ」がわかってくるのです。そうなるともう二郎の虜です。長時間並んででも繰り返し食べに行きたくなります。
もっとも、こんなものを連日食べ続けていると、成人病の原因になりそうなので、週1回以下に抑えることにしていますが…。
そうそう、昨日はIWCで商業捕鯨の再開を支持する宣言が採択されましたね。まだ実際の捕鯨再開には程遠い状況ですが、大きな前進であることには違いありません。
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6月3日
携帯電話とPHS
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携帯電話と言えば、今では生活必需品の一つになっていますが、かつて携帯電話と勢力を二分していたPHSは、NTTドコモが
販売を停止して以降、ウィルコム(旧DDIポケット)一社だけがサービスを続けています。数年前、携帯電話が急速に成長し、各社がさまざまな携帯向けサービスを提供するようになった一方、PHSは次第に縮小して事業者が撤退し、現在のような勢力図になってしまいました。
しかし、近年、PHSは加入者を増やしています。携帯電話からPHSに乗り換える人も多いようですし、携帯とPHSを両方所有し、適宜使い分けている人も多くいます。その理由は、一つはウィルコムが携帯電話各社に対抗して割安で便利な料金コースを設定したり、付加サービスを増やしたりしたためであり、もう一つはPHSがより「パソコンに近くなった」ためでもあるようです。
PHSの利用者の中には、どうやら「明確な意思を持った」人が多いように感じられます。「どの会社の、どの機種でもいい」というわけではなく、「PHSのこの機種でなくてはいけない」という意思を持って機種や料金コースを選んでいる人が多いのです。携帯電話の場合、業者も3社あり、今後は番号のポータビリティ導入により、より機種選択や料金コース選択の幅も広がるはずです。しかし、敢えてPHSを選ぶ。自分もそうですが、それは確かに携帯にはないPHS独自の特色があるからにほかなりません。
ウィルコムPHSの特徴として、データ通信に強いと言うことが挙げられます。携帯に先駆けて初めてフルブラウザ搭載機種を発売したのもウィルコムでしたし、USBでパソコンに接続するとモデムとして機能するのも、モバイルPCユーザーにとっては非常に有効です。そのためPHSは、外出先でWebに頻繁にアクセスする人に好まれています。かつてはPHSは料金面で携帯より手頃だったのですが、携帯各社が料金を値下げしたり大幅割引のプランを設定したりしたため、その点についてはあまり魅力がなくなってしまいました。その一方で、PHSのデメリットであったサービス地域の狭さは徐々に解消されつつあり、現在、PHSの利用可能エリアは携帯とほぼ同じとなっています。
ただ、携帯・PHS問わず「もう一歩」な点を挙げますと、例えば人口ベースで国土全体の99%以上をカバーできていたとしても、残り1%の人が住んでいる地域が非常に広いということです。まあこればかりは仕方ないでしょうけど…人家もまばらな山奥や離島でも使えるようにインフラを整備するのは採算合わないでしょうし。
そして、PHSの利便性をもっとアピールできる点として、「医療器具に影響を与えない」ということが挙げられると思います。ですから本来、PHSなら電車の優先席や病院の中でも使用できるはずですし、現に大規模な病院で内線をPHS端末にし、各職員が端末を携帯している事例も見られます。今後、「携帯電話の優先席での使用は禁止、但しPHSは可」ということになれば、もっとPHSユーザーが増えるかもしれません。但し、航空機内での使用は不可です。
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