4月 … 卯月・花名残月(はななごりづき)・卯花月・木葉取月(このはとりづき) |
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4月15日
卒論文集
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昨日、出身大学の土曜ゼミに出向いたところ、私の出身ゼミは、今年、学部卒業生を7人も輩出したとのこと。日本近世史のゼミなのですが、私が学生だった頃は一学年7人も所属していたことはなく、しかも全員がちゃんと卒論を提出できたそうで、出身者としては嬉しい限りです。
7人全員が無事卒論を提出できたことを記念して、卒業論文集を作成したとのことで、私も1冊頂いてきました。A4判で書式が2段組で統一されていて、なかなかの出来映えです。費用もかなりかかったらしいです。このような力作を学生生活の成果物として残すことができた今年の卒業生たちが羨ましい限りです。
私がこれを1冊頂いたということは、即ち、カンパをおねだりされた、ということです(笑)。勿論、財布は持参していたのですが、中身が少々心許なかったので、後日お渡しすると伝えておきました。
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4月4日
官から始めよ
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昨日から環境省は、終業後、20時になったら庁舎の照明を一斉に消灯することにしたそうです。電気の無駄遣いを減らし、温暖化防止に一役買おうということですが、お役所もやっと動き出したようです。日本は京都議定書でかなりシビアな温暖化ガス削減目標を背負っている一方でその実績が伴わず、官も民もISO14001なんぞ取得しておきながら形式的なEMS(環境マネジメントシステム)に徹し、単に「紙ゴミはリサイクルボックスへ」とか「産廃は分別しましょう」などといった標語が先走りしているようにも見えるので、もっと実効性を伴った環境マネジメント改革が必要なのでは、と常日頃感じていたわけです。
勿論、紙ゴミの削減は環境負荷低減に大きな効果があります。但し、それは第一に「何故紙ゴミはリサイクルボックスに入れなきゃいけないのか」ということ、第二に「使用後にリサイクルするより使用量自体を減らすことの方が重要である」ということを職場の人がよく理解しておかなければ、形だけのEMSで終わってしまいます。
そして現状のEMSでは、その職場の業務内容に関わることしか管理できていないので、環境負荷の削減目標にも限界があるでしょう。例えば、 勤務中に不要となった書類を全てリサイクルに回しても、通勤時や帰宅時に電車の中で読んだ新聞や雑誌を分別せずに一般ゴミにしてしまったら、せっかくのEMSも台無し。EMSの本質は、単に数字の上で決め事を守ることではなくて、一人一人の日常生活の中での意識改革なのですよ。100キロ離れた場所に行くのに車を使うのか、それとも鉄道やバスを使うのか、単に手軽さだけで決めるのではなく、どちらの方が環境負荷が小さくて済むか、というところまで考慮できたなら、それだけで一歩前進です。
近年、ISO14001取得企業が激増しました。それはとても良いことです。が、それなら環境庁みたいに終業時刻になったら照明と空調のスイッチを切りましょうよ。どうしても残業になってしまう人は、残業部屋に移ってもらい、その日の仕事が終わった人は残業禁止にすればいいんです。そうすれば環境負荷を抑えられるのみならず、時間外手当も減って人件費も抑えられるでしょう。これは是非、民間企業よりも官庁に実践してほしいですね。お役人の人件費も庁舎の光熱費も税金から出ているわけですから。そうすると、業務の一部がこなせなくなる可能性があります(どこの職場も残業前提で業務を割り振っていますから)。その「溢(あふ)れ分」こそ官から民へ移行すべき事業じゃないでしょうかね?環境保全だけでなく、公務員の数を減らさず人件費を抑える手段としても、「20時消灯」は有効だと思うのですが、如何なものでしょう。
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