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(05年7月、06年2月の雑記はありません)

5月 … 皐月・建午月(けんごげつ)・早稲月(さいねづき)・田草月



5月15日   投書欄より
 朝日新聞の投書欄より。

投書その1.安倍政権は違憲では
 憲法99条に「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」とあるように、首相はじめ各大臣は現行の憲法を尊重し擁護し、遵守しながら行政にあたるべきであるから、「改憲を目指す内閣」はおかしいのではないか、という指摘です。当然、改憲の手続を定めること自体には問題はない、としています。
 なるほど確かに99条によると、全ての公務員は憲法を遵守し擁護しなければならないことになっています。しかし、この条項を「公務員は改憲を理想としてはいけない」と解釈するのは疑問です。「憲法の尊重・擁護」の中には、見直すべき部分は見直し、最適な状態に保つ、という意味も含まれているのではないでしょうか。尊重しているからこそ改正する、という解釈もできます。
 自分は、できれば現行憲法の全ての条項を改正してほしくないです。ただ、改正手続について定めた条項があるにもかかわらず、60年間その手続に関する法律がなかったので、改正手続の法律を定めること自体は自然な成り行きだと思います。

投書その2.アイヌの伝統儀式で熊を殺すのは理解できない
 かつて北海道で行われていたアイヌ民族の伝統儀式「イヨマンテ(イオマンテ)」では、生きた小熊を殺します。かつて狩猟が行われていた頃、冬眠中の母熊を殺し、もし小熊がいたら殺さずに里に連れ帰ります。小熊は人間の子供と同様に、1〜2年間、大事に育てられます。そしてその後、集落の人々で儀式を行い、その小熊を弓矢で殺し(魂を天に返す)、肉は振舞われます。
 昭和30年、北海道庁はこの儀式を「野蛮である」として禁止しましたが、アイヌ民族が繰り返し撤回を求めており、先日、道庁は通達を廃止しました。これに関し、投書では「熊を殺すのは演技でいいのではないか。殺すことによって“神の元に返す”という理屈は理解できない」としています。自分としても、確かに演技でも問題ないとは思います。
 しかし、「理屈が理解できない」というのは、当然のことかと思います。この儀式はアイヌにより長年受け継がれてきたものです。ある民族の文化が他の民族から理解できないことは、世界各地で多々見られることです(韓国での犬食のように)。それを、「第三者に理解できないから野蛮だ」と決め付けるのは疑問です。動物を育てて殺して食べるのは野蛮でしょうか。なら、養豚場や養鶏場はどうでしょう。食肉用に育てることとの違いは、大勢の前で殺すか否かの差だけではないでしょうか。
 確かに熊を殺すことだけ見れば演技でも構わないでしょう。しかし、アイヌの文化を受け継ぐ人にとって、育てた小熊を射ること自体に大きな意味があるのかもしれません。そのことに関して、同じように動植物を犠牲にしながら生きていかざるを得ない我々第三者が、自分の価値観だけで賛否を主張するのは不適、と思われます。

5月10日   会社すぐに辞めるのは
 本日付日刊ゲンダイに、会社をすぐに辞める新人はどういうタイプなのか、という記事があります。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070510-00000012-gen-ent

 この記事で謳われている、「会社をすぐに辞めるタイプ、辞めないタイプ」は本当なのでしょうか。自分なりにちょっと考えてみました。

>【大学…国立か私立か】
>国立組がヤバイ。常に“オレは国立出身”の思いが胸の中にあり、辛抱が利かない。上司が二流私大出身だったりすると、決断が早まるかも。
    果たして本当にそうなのでしょうか。もしそうなると、国立大学出身の多くの会社員は、仕事が長続きしないということになりそうです。しかし実際には、国立出身者の中にも定年まで会社に残る人は多いし、私立大学出身者の中にもすぐに辞めてしまう人も多くいるはずです。この記事内容は、確たるデータに依らない記者の独断と思われます。
>【大学…現役か浪人か】
>浪人組は挫折を知っており打たれ強いが、現役組はプライドが高いのがネック。自分の希望と違う職場や長時間労働などに我慢できない。
    これは本気でしょうかね?浪人組は確かに一度挫折していますが、結果として現役時代より受験する大学のレベルを下げることがあります。それに、現役合格組にも、様々な場面で挫折を経験している可能性もあります。「現役は挫折を経験せず、浪人は経験している」というのはあまりに短絡的な判断です。
>【成績…「優」が10個以上あるかないか】
>「優」がたくさんあるほど優秀だから転職しやすいと思っている。同じ理屈で三流大より一流大出身者がサクッと辞める。
    これも最初の項目と同様です。成績表の「優」の数なんて、大学生活にとってはたいした問題ではありません。
>【親…サラリーマンか自営業か】
>良し悪し抜きで実際に多いのは自営業の方。「オレ、実家を継ぎます」が決まり文句。
    「実際に多い」と書いている以上、そうなのでしょう。家業を継ぐこと自体は良いことだと思います。近年、自営業の商店や第一次産業の継ぎ手が減っているので、継ぐ意思のある人にはどしどし継いでほしいです。
>【兄弟…一人っ子か兄弟がいるか】
>兄弟が多いと下の方ほど要領がいい。競争社会で生き残るコツを体得しており、多少のことではへこたれない。一人っ子は上司に注意されただけで、深刻に考え、へこむ。長男長女も同様で、すぐ退職願を書くのはこっち。
    兄弟の下の方は要領が良い、というのは確かによく聞きますね。一人っ子がへこみやすい、というのはどうなのでしょう。
>【3年以上交際してる彼女(彼)がいるか否か】
>付き合いが長いほど、結婚が絡んでくるので男は仕事を辞めにくくなる。
    確かに結婚が絡むと仕事を辞めにくくなるでしょう。逆に、仕事を変えたい、進路を変えたいと思っている人は、結婚が決まる前に行動しておくことが大事です。なお、今後は男女の役割の変化により、女性も仕事を辞めにくくなるかもしれませんし、或いは結婚後に仕事を辞めても家計が圧迫されることがなければ問題ないと考える人も多くなるかもしれません(それ以前に国や地方には具体的な少子化対策をもっと積極的にしてほしいものです)。
>【一人暮らしか自宅通勤か】
>一人暮らしは自分でメシを炊くことで、生きる術を知っている。自宅通勤は食事も洗濯も親任せで甘えがち。会社を辞めたところで痛くもかゆくもない。
    実際、私は自宅で家族同居ですから、家事の大部分を親任せでしたので、その点会社辞めても痛くも痒くもなかったですね。逆に一人暮らしで会社勤めするすると、家事等の負担が増えますね。家事を家族に任せるのも一つの生きる術かもしれません。
>【パチンコ、競馬、麻雀やるかやらないか】
>何もやらない新人はストレス解消が下手。バクチまでハマっては論外だが、適当に息抜きできるタイプの方が生き残る。
    息抜きの方法はパチンコと競馬と麻雀だけ、ということでしょうかね。これは一笑に付すレベルです。
>【野球、ゴルフ、サッカー…観戦好きか嫌いか】
>スポーツを見ることは「行動」を起こすキッカケになる。働き甲斐を見いだすのも上手。部屋の中でゲームに没頭するタイプとは大違いだ。
    これは即ち、行動を起こす契機を掴めばいいということでしょうかね。ならば旅行なりギャンブルなり観劇なり、何でもいいような気がします。で、部屋の中でゲームに没頭することと比較する意味はよくわかりませんが、部屋の中でテレビで野球観戦に没頭するのもたいして変わらないような気がします。これは観戦が好きか嫌いか、ということより、外に出るのが好きかどうか、ということかと思われます。
>【カラオケ…20曲以上歌えるかダメか】
>サラリーマンの付き合いは、昔は赤ちょうちん、今はカラオケだ。
    私の職場ではあまりカラオケ行かなかったんですけどね…赤ちょうちん、と申しますか、居酒屋には時々行きましたよ。いずれにせよ、「サラリーマンの付き合いは、今はカラオケ」と決め付けるのはいかがなものかと思います。



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