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さんざんさぼったあげくにいかにもなタイトルでの更新だけど、別にこの本が出るのを待っていたとかそういう訳ではないのです。8月からこのかたいろいろ忙しかったのと、それ以上にパワードール4なんぞにのめり込んでいた(よく出来た戦術級SLGなんかやっちゃいかんのですおれみたいなのは)のと、そもそもゲームしかできない脳状態だったのと、まあそんなこんなで1ヶ月も間が開いてしまいました。現状の怠惰さ加減ではデスクトップ機の前にすわって文章なんか書けないと腹をくくり、ジャンクで4年前のIBMノートを4万円で拾ってきたのはいいが、セットアップにまた時間を取られるという本末転倒なことをやってみたり。いまんところちゃんと動いてます4万円ノート。バッテリがだめだったりFDDが死んでたりWin98で上書きしたらレジュームもハイバネーションも効かなくなったりいかんせんCPUだってMMX233だけど、13.3インチの液晶とThinkPadのキータッチが4万円で手に入ったのだから不満はありません。図にのってハードディスクを40GBに差し替えようと画策してまさに今フォーマット中なのだが、果たしてそんなことしてまともに動くものやら。まあHDD単体ならほかに使い道がないわけではないし、うまくいかなくてもそれはそれと思ってるのですが。ああそうだイリヤの話をしようとしていたんだった。
…こうなることは、わかっていた。のだけど。そうなのだけど。
個人的には秋山瑞人についてショック小説家−−いかに読者にショックを与えるかを第一目的としている小説家−−だとは思っていません。もちろんそういうこと考えて狙って書いているとは思うし、そういう意味で確信犯だと思うし、ちょっとまてそこまでやるんかいと思ったことがないわけではない(EG2とか)。でもそれは目的ではなく手段で、そういう方法でしか伝えられない現実があるから、だからこういう手法を取っているのだと思ってます。そういう受け取り方をしてしまうからだから自分は甘ちゃんなのかもしれないでも、しょうがない自分は自分の受け取ったものでやっていくしかないのだし、そもそも世の物語の大半は「うまくいったまれなケース」を描いていてそういう意味で死屍累々の現実世界のほうがはるかにシビアなのだし、その点では秋山瑞人の書くものもある種「うまくいった」ケースには違いなくて、うまくいかないと物語にならない、でもそんな簡単にうまくいくもんでもない、物語の成立と現実性の妥協点を探った結果が、ああいう形になってるのかもしれないと、そんな風に思ったりもします。
祭りは終わり、嵐が来る。残念ながら水前寺邦博はスーパーマンではなく、浅羽直之はもとよりヒーローであるはずもない。でもたぶん、もちろんほとんどのばあい結果がなにより重要なのだし、そんな泣きそうな場面には自分はできれば一生直面したくなんかないけど、でも飛べたか墜ちたかより飛んだか飛ばなかったかがいちばん大事な、そんな場面もまれにはあるのだと思います。なんだか昔「大日本天狗党絵詞」を巡ってそんな話を知り合いとしたのを思いだしたりもしました。
4巻のキーパーソンは須藤晶穂でしょう。そして決着がどうなるにせよ、物語は5巻で完結する事になるんじゃないかと、現時点ではぼんやりと予想しています。登場人物の行き着く先もなんとなく見えてきた気がします。もちろん自分の想像力なんざ、この小説家の描く物語にはちっとも届かなくて、その魔術的な文体だけのためではなく、だからおれはこのひとの書くものを読んでるのだろうと思います。また1年待つことになるのか。
もう台風はいいよう今年は。はやく10月になっておくれ。
8月15日に高校野球を見ていたら、東邦OB(かつ戦争経験あり、ということだったんだろうけど)ということで安居玉一が映っていたのにはかなり驚きました。阪神−大洋−国鉄−近鉄−大映と渡り歩いて通算1298安打・.267、50年には.300、翌51年に.321と連続3割。記録から見る限り俊足好打の外野手だったのでしょう。今年10月で80歳。
もとみやあゆみ≠もりたあゆみ、かな。これを読んだ感じでは。もしかしたら作者の実体験にもとづくとおぼしき、軽妙なセミ・ノンフィクションです。
「関西に足を踏み入れる巨人ファンは殺されると思え!!(ウソ)」→阪神ファンと同じくらいおります。
「阪神電車の乗車審査に通らないと思え!!(ウソ)」→んなもんあるかい。
「ツッコまれたっらおいしいと思え!!(本当)」→無視されると寒くて死にます。
「六甲おろしを覚えろーー!!(本当)」→ほっといてもいつのまにやら覚える気が。
「そして 京都人には気をつけろ(ノーコメント)」→えーと…
ということでこのまんがに描いてあることはだいたいほんとです。たぶん、これ以外の部分も。
これはこれでとてもおもしろい。でも、エッセイコミックじゃないのもまた読みたい。とても読みたい。悩ましいところです。
14ページ目、少女が「にっ」と歯を見せて笑う絵を見て、うーんだれだったっけこういう絵を描く人いたよなあとさんざ考えて、ようやく福島聡だと思いあたる。それまでにヒットはしたが「いやこれじゃない」と捨てた名前が稲光伸二と冬目景。なんとなく絵の雰囲気はつかんでもらえるのではないかと(ほんまか)。
おはなしは当然絵と親和性のあるおはなしなわけで、それでも福島−稲光あたりよりはややポピュラーでやや明るいかな。それでも援交に精を出しガキにガンを飛ばす女子高生が主人公、親父は借金抱えて10年前に出奔、偶然再会したらヒットマンになってた、というあたり、明るくもなんともない話だが、それでもラストの前向きなあたりがこのひとの個性でしょう。(最後やや簡単に解決しすぎ、という気もするけれど)
ラスト前の一発逆転にはきれいにやられました。続けていくつか読みたいな、と思います。どんなふうなのを描いて行くのか楽しみ。
エコタクシーに乗ったら冷房がついてなかった。ついでに後ろから熱気とあえぎ声が聞こえた。どきどきしながらめくったら人が3人車をこいでいた…なんとあほらしい。
ここにはバカ漫画に必要な全てが揃ってる。気がします。もっともらしいがありえない。あほらしいのにむやみに熱い。10000回転っていったいなにが回転してるのだ。坂道で「にせエコ車」プリウスと競り合い差し切るシーンなんかやたら感動的なのだが、冷静に眺めるとめちゃくちゃだ。でもおもしろい。
一家に一台バカ漫画、じゃないけれど、こういうのがひょっこり雑誌に載ってるとうれしくなります。バカ漫画ばんざい。
あまり暑いので自主的夏休み状態だったのですが、少し涼しくなってきたので復帰します。いやあいかわらずくそ暑いのですが、風にすこしずつ秋の匂いが強くなってます。きっとそのうち秋が来る。
「氷菓」でデビューした作者のニ作目、です。読み出せばすぐにわかるが登場人物と設定は同じ。たしかに一作限りにするにはもったいない連中かもしれません。
感想のなかに一部ネタバレがあります。ミステリパートではなくそれ以外の部分、ではあるけれど。これから読もうと思っている方はパスしたほうがいいかもしれません。
この小説はジャンル:ミステリということになるのだろうけど、(個人的なことながら)わたしはミステリの読者としては致命的な欠陥があります。謎とかそれをといていく過程とか最後のどんでんとか、そういうものにあまり心動かないのです。おそらく革命的な解決を見せるミステリを読んでも、その部分はなんとなく読み流してしまって、なんだ痴情のもつれが原因か陳腐じゃのうなどとふざけた感想を抱くのがおちです。根本的に読者適性を欠いているのだと思います。
でもこれはおもしろかった。それは、この小説の謎の設定(クラス映画の脚本が倒れて解決がわからなくなった)とかその解決過程がおもしろかったからではなく−−それはそれでおもしろかったのだけど−−、そのあとに残ったものが印象深いからなのです。もしかして自分は特別なのかもしれないという高揚、ひらめいて見事事態を解決してみせて得意になったところで足もとを救われて、あとに残る苦さ。
自分がまだなにものでもなく、なにものともわからない、そういう年代の揺れ方が、ここには的確に描写されています。ヒーローをつくると見せかけてあえてそうしなかったところに、この作者特有の視点を見ました。好きだなこういうの。
おなじ面子でもう一作読みたい。この苦さを味わった主人公が、次にどうするのか。それを見てみたいです。
すばらしいです。サイト更新再開は、この漫画に蹴っとばされるようにエネルギーをもらったせい、というのもあるかもしれない。
ノリのいい女先生(あや先生)といじめられっこ(中嶋)の話、と単純化してはこの漫画の魅力が見えなくなる。絵がよくてキャラクターがよくてエネルギーがあって後半の突っ走り方とラストの昇華がよくて、と並べ立てても、よさが伝わるわけではない。こういう漫画の魅力を伝えるのはいつものことだけど難しい。
学校の日常を描いた漫画ながら、そこにはとどまっていない。あや先生はノリのいいだけの存在から一歩踏み出しているし、中嶋もまたしかり。加えて見開き一発の魅力もついてくる。その全てが成功しているわけではないにしても、ここには描きたいことを描きたい方法で描いた、この作者だけの漫画がある。そう思います。
雑誌を手にとって開いてみれば、自分が読むべき読者かどうかは比較的すぐわかるはず。お見逃しなく。
なんかあたりまえのようにどんどん台風がくるのだけど、7月ってこんなだったっけ。というようなことを前も思った記憶があるから、最近はこんななのかもしれないが。暑いか台風かどっちかにしてほしいぞ。
「恐怖症博士」を始めたのだけど…時計の針を四半世紀戻したようというか、ブラックユーモアチックなこの作風はデビュー当初にいちばん近いような気がする。筆で描いてるのも久しぶりじゃないかな。
が新連載 火浦功の小説は基本的にはあほなのだけど、実は一部まじめ要素が混じっていることが多い。ガルディーンも20%…いや15%くらいはまじめだったし、「俺に撃たせろ!」もまじめなふりしてる部分があったし、「死に急ぐ奴らの街」は完全にシリアスだったし。みのりちゃんや運び屋サムは…あまりに昔過ぎて覚えてないや。
それはそうとこの「ファイナル・セーラー・クエスト」はそういった心配は一切ない。100%あほである。世田谷区の一角に地下10階のダンジョンがあって、モンスターのうようよいるダンジョンの最深部に学校があって、主人公はそこに通う女子高生。人物紹介で「『わーわーきゃーきゃー』言いながら走り回ってるだけで、基本的に何もしない」と書いてあるが基本的にも応用的にもあるかいと突っ込みたくなるくらい、本当になにもしない。というか何の役にもたたない。ここまでなにもしない主人公を見たのは吉崎観音の「宇宙十兵衛」以来である。そういやあっちも「完全版」だった。
イラストはその吉崎観音…ではなく、あほな女の子を描かせたら右に出るものなしの竹本泉…でもない。竹本泉の描くあほ少女はじぶんのあほに怒っているかあははと気にしていないかどっちかだが、この小説の主人公は自分のあほに困って走り回っている。走り回っているうちになんとかなっているのは人徳なのか運がいいだけなのかは知らないが、イラスト描いてるのはスギサキユキルで、個人的にはうまくはまったと思う。なんというか自分の楽天性にまるで無自覚な楽天少女、というのがよく出ていると思うのだがこれは漫画ではなくて小説なのでどうでもいいといえばどうでもいい。
いろいろ書いたけど全部忘れてください。死んだ頭でも読める、熱帯夜上等のあほ小説でした。
ゴルフ全英オープン最終ラウンドを見る。72ホールでは決着がつかず、プレーオフ4ホールでもまだ二人残り、次のホールでやっと決着。眠かった。
でも毎年全英オープンだけは見る。泣きそうなほどえげつないコースで四苦八苦する(そして半分くらい神業でクリアする)のはとても見ごたえがあるから。あとやっぱり、イギリスの海辺の風景が好きなのかもしれない。
頭文字Dがまるまる休載なおかげで「妹は思春期」 が2本と「ガタピシ車でいこう!!」 が2本と「今日の5の2」 。やっほう。「今日の5の2」の最終ページ欄外に「代原だから、もう逢えないかもしれないの」なんて書いてるけどなに言うてるですかヤンマガならいくらでも代原必要でしょうまた載せてください。待ってます。
やっと見る。
歴史的意義とか才能とか設定上の問題とかなんとか、もういたるところで語り尽くされているのでなんも言いません。このひとはおれが気持ちいいと思う景色ばかり描いてくれる。だから100点。でも人物の顔があんま好きじゃないから-10点。それにご祝儀で1割乗せて99点。そんな気分。
がんばれば必ず夢はかなう、なんてのはたわごとに過ぎないけど、でもときにはかなうこともある、これはその一つの例なのでしょう。でもここは到達点ではなくて通過点だと思う、だからこれからを見たい。そんな気分。
夏ばてなのか体がだるくで出かける気がしなかったので、たまっていた雑誌を整理(といっても切りぬいたわけではなく仕分しただけ)。4ヶ月もためるとやっぱり大変なのだ。いつも今度はためないようにしようと思うけどいつもまたたまるのだ。たぶん一生こうなのだ。
「ひもろぎ守護神」がスタート。楽しみ。
ばてた頭には4コマ誌は楽だ。あとのほうのは「ただいま勤務中」 とか「スランプ占いのぞみさん」 とか「ふたご最前線」 とか「たびびと」 とかの4コマ誌レギュラー以外に、 が「なんちゃってアーティスト」を描いてます。
最初に雑誌読んだときなぜか読み逃していたけど、ちゃんと読んだら生きのいいバカまんがだった。電気代の払えない女子大生の悲しい夏の物語。個人的にもクーラー有の生活に堕落したのつい去年からだけに描写が身にしみる。暑すぎるよなあこのところの夏は…
男言葉を使う、ものに動じないねーちゃん、というのがツボだっつうこともあるけれど、いいですこれ。説教くさくなくないのだがちゃんと言うことは言ってる−−言い方を変えれば言うことを説教くさくなく主人公に言わせられるのは上手いと思うし、絵もいいし。カケアミ手書きはやっぱり好きだなあ。
同じ作者でもうひとつ。読んだのはこっちが先だったかも。
ある日彼氏がカエルになってしまった…という奇譚といえば奇譚なのだが。奇譚でありながら恋愛ものなのだが。それだけでもないのだな。
カエルになってしまった彼氏をふと負担に思い、やがてそれを恥じ、これからも一緒にやっていこうと思った矢先に彼が姿を消す。自転車で追っかけてみつけた川べり。
「どこ行くっていうの/どこに行けるつもりなの!?/テツマキ泳げないでしょ」
「何か泳げる気がするんだ/何しろカエルだし」
そして彼氏は泳ぎ去る。ベッドの下の置き手紙と本棚の裏に隠してた酒を残して。でもそれは今生の別れ、というわけでもなくて。
いろいろ読みようのあるおはなしで、こういうの大変好きです。作者のこれからが楽しみ。
キオスクで夕刊デイリーの1面見出しに「ジーコ断念」とあったので思わず買ってしまったら、ブラジル人コーチ起用を断念したという話だった。東スポかお前は。というか夕刊デイリーだからと信じて買ったのに…
わあ「はじめて百連発」 が載ってる。冗談じゃなくてほんとに忘れていた。1年8ヶ月ぶりじゃ忘れもするわな。
ほかに「緑の髪のアミー」 も載っていた。例によってフルカラー。
休刊号。このところだいぶ読む漫画が少なくなってた気もするけど、それでも最後まで毎号楽しみに買ってました。雑誌全体としては「としうえの魔女たち」読めただけでもおつりが来たかな。
本質的におつり漫画というか生まれながらのおまけまんがというかそういう存在だった「ももえサイズ」 は、おまけまんが好きの自分にとってはこの雑誌買い続けた原動力でありました。また読みたい気もするけれど、きれいにまとまった今回で終わりにしとくのがきれいな終わり方なんでしょう。結局フルタイトルは「死神風紀6年生エスパーBHプラ板縦ロールヘリコプターボーリングトビウオとその妹ロボ絶滅ナルト学び舎パワードスーツラミカスパイの大作戦友情ウニマタ○ゴ裏設定青大将放射ダクトヤニタコプレ三つあみメガネ文庫悪魔の坊クラゲ無頼カマボコ板夏のお嬢さんスレイヴ大○魔竜ブルマ宇宙怪獣大きなお友達番長鼻行類チョコ零式ももえサイズ」とあいなりました。
夏で田舎、という設定のゲームをやるのはいくつめだろう。好きだなおれも。
このジャンルでは(たぶん)かなりメジャーなゲームなのであまり説明はいらないかもしれないけど。オムニバス形式の全4話構成で、光りあふれる夏にのどかな田舎、という舞台に、死を色濃く匂わせる物語をもってきたのはおもしろいと思うし、「すこしふしぎ」な感じの1〜3話は悪くないのだけど、全体を束ねる肝心の4話目が束ねきれてないうえに、どちらかというと「とてもふしぎ」になってしまってるのがいささか残念。ラストでなにがどうなったかよくわからないのはおれの想像力が足らないのかなあ。
4話ヒロインである名無しの少女にシンパシーが持てていたら、また違った感想になったのでしょう。やって損したとは思わないけど、とても得したとも思わない、そんなところ。ただ、オーソドックスながら落ち着いたBGMはとてもよかったです。しばらく繰り返し聴くことになりそう。
無性にたこ焼きが食いたくなって昼飯代わりに食う。食い足りなかったのでスーパーで冷やし中華を買って食う。かんすいバリバリでたいへんお不味うございました。
ちなみに晩飯はカレーだった。子供のような食生活。
「香奈ちゃんとFIAT500」を。あほうな男に振り回される女の子というのはお得意の巻ですな。
馬場康誌が目次のところに「9月に単行本が2冊出るかも」と書いてるけど、もう1冊はなんなんだろう。
読切「フィールドの奇行師」 は以前載ったのの続編、バカまんがでわりと好きかも。4号連続だった「つるちゃんデッパツ!」 がいちおうラスト。元気がいいのでまた読みたい。
夏の夕暮れ時にぶらぶらするのは気持ちがいいです。
「敷居の住人」 最終回。連載始めたときにこの終わり方まで視野にあった、わけではないんだろうけど、漫画が終わっても物語は続く。この漫画らしい終わり方だと思う。長い間ほんとうにありがとうございました。
この号では「トニーの背骨はよく曲がる。」 と「釣れんボーイ」 も最終回。「釣れんボーイ」は単行本になるのです。よかった。でもって「皆殺しのマリア」 と「ファンシージゴロ▽ペル」(水野純子)がスタート。「皆殺しのマリア」は前回作に引き続き音楽もの、ただし主人公がぐうたら男ではなくぶちきれ女。楽しみ。
エマが、エマがぁ。…というのはまあおいといて。
こちらでは「BAMBi alternative」 が最終回。ぽつりぽつりと続いたシリーズ「期末試験前也」 もラスト。単行本で読みたい、とやっぱり意志表明はしときます。もちろん新作も。
「雪のマフ」の と「くそがき」の が両方読切を描いてるめでたい号。千田悟史の「Winter Cicada」は個人的好みからするとやや無垢に過ぎるかな。安永知澄の は逆にひねた視点の漫画で、おいおいそんなオチでいいのかと最初は思うけど、でも実はそんなオチでいいのかもしらんと思えてくる。恋愛にたいした理由なんていらないのかもしれない。とりわけ中学生のころは。
最古参格の「砂ぼうず」 と「おさんぽ大王」 は健在、「少年少女」 とか「よみきり▽もの」 とか「ウルティモ・スーパースター」 とかもあいかわらずおもしろいのです。次号から唐沢なをきが帰ってくるのかあ。ひっさしぶりだなあ。
ゲストで「ひよこの大学」描いてる って、前にコミティアでCG集買ったことある人だよ。CGとまんがで絵の印象がだいぶ違う。ばらスィーの絵と少し似てるかな。
今回はいいお話の「エブリデイズ」 は、でも今回絵が荒れ気味かも。すこしもったいない。
もしかしてデビュー作かもしれない「ありがとう。」 がいいなあ。ストーリーはこれまで幾度となく描かれたへたれ少年の反逆物語なのだけど、絵がとてもいい。とくに目がいい、だから表情がいい。たくさん読みたいなこのひとのは。
「BM〜ネクタール〜」 が完結。ラス前は一瞬どうなるかと思ったけど、うまくまとめたと思います。決して大団円ではない終わり方もこの漫画にはふさわしいと思う。
才気にあふれた作者の、実質的にこれが初完投になるのでしょう。まずは素直にそれを祝福したいです。そして辛抱強くこの漫画を掲載し続けた編集部に敬意を。
いったいどこへ何を取材に行くのだろう竹下堅次朗は。
夏の台風はちっとも涼しくない−−というのを身をもって実感する。大雨でむし暑いというのは勘弁してほしい。台風一過はやっぱり猛暑らしい、というのもやっぱり勘弁してほしい。だがどんなに勘弁してほしかろうと、夏は来たのだ。
いっそノークーラーデーとかやってみるのはどうだろう。屋外の気温がどれくらい違うか知りたい。
そういや剛球少女は本になってたな。
先月号です。休刊1号前。内容はいつもとそんなに変わらず。
売れ行き云々以前に、この雑誌あまりにも本屋(というかコンビニ)に置いてなさすぎた気がする。
シーズン増刊がなくなるってほんとだろうか。俺の好きな雑誌はみんなつぶれるのだ、と絶望的なことをつぶやいてみたくなる。また新しい雑誌ができるなら−−それがまた好きな雑誌になるのなら。せめてそんなことを願うことに。
「ばいばい、アース」の2600枚余りという第一印象が強烈だった作者の、これが初めて読んだ本。いったいどんなの書くんだろうと思ってたが、あにはからんやこれはごりごりのSFだった。四次元感覚の持ち主を登場させて世界のありようを粉砕していく手際は、もしかしたらほら話とそしる人もいるかもしれんけど、おれはこういうの好きです。ほらだろうがなかろうがおもしろいものはおもしろい。
硬質な文章と奔放なイメージが共存してて、読んでてまったく退屈しなかった。SF好きな人なら。
暑い暑い梅雨はもう明けたのか、と思ってたら台風が来てるのか。台風が抜けたあとはたぶん酷暑になるのでしょう。嗚呼どこかへ行きたい。
ガタピシが載ってないのか。珍しい。
「星間麻雀」が載ってたので。先月のは面白くなかったけど今月のはあたり…このあおりとこの肩すかしはパターンといえばパターンだが18番といえば18番。なんか次号シリーズ完結とか書いてあるけど、もしかして間違って本になったりするんだろうか。「宇宙麻雀」眠らせとくのはもったいないよ。
の久しぶりに横浜をぶらぶらと。
「若奥様のオナ日記」 の改訂版が。わかりやすくなってるし上手くなってるのだが、この読切はややっこしくて青臭いところが好きだったのだ。だから個人的には前回作のほうが…というか単行本収録はこっちになるのかなあ。
あっという間に読み終わるのは活字が大きいせいもあるけどそれだけでもないかも。まあ、このひとの小説は全部読むつもりだから。
1 バスに乗ろうと走ったらいつも乗らない長津田行きのだった。悔しいのでそのまま乗る
2 長津田で来た方の電車に乗ることにして、先に来た下りに乗る
3 町田で降りるつもりだったがなんとなくめんどくさくてそのまま
4 橋本行きの電車だったのでそのまま橋本で下車
5 津久井行きのバスが出ていたので乗ってみる
6 終点でこんどは相模湖行きがあったので乗る
7 相模湖駅でなんとなく上野原まで
8 ぶらぶらしたあと、引き返して八王子で下車
9 飯食って適当に歩いて帰る
変な一日でした。
「雲のグラデュアーレ」 第1部が終わってしまった。第2部もありそうな雰囲気だけど。
新人さん3人が吸血鬼ものの読切3つ。なかでは の「月蝕」がいい。過去2作はギャグだったけどこんどはシリアス、シリアスもちゃんと描けるんだ。上手いや。新人読切はもう一本「No.501」 が載ってて、絵と勢いは印象に残る。伸びれば面白そう。
しかし気がついたら読んでる連載がずいぶん減っている。
バイテクによって作り出された戦闘用人間が自我を持って脱走、逃げ続けるお話。谷甲州らしく緊迫感があって引き込まれる。しっかりおもしろいけど未完なのは残念といえば残念。まあ、経過を楽しむ話だからこれでもいいのだけど。
前に「ぼくの彼女はウエートレス」の感想で、いまいちピンと来ないのは舞台が狭い範囲に限定されてるせいか…みたいなこと描いたけど、これは面白い。アパートの部屋の中だけで登場人物もほとんど二人だけなのになあ。やっぱりキャラクター4コマはキャラクター造形が命ということなのかな。
作者らしいための効いたギャグは随所に出てくるがいちおうまじめなストーリーもの。このパターンでは木村太彦がいまいち成功しなかっただけにちょっと心配だが、とりあえず1巻はおもしろかった。続きも読もう。