ときどき日記(20010416〜20010430)

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2001/04/30(月)

 徹夜で飲み歩き18時間続けて起きたあと、次の22時間中16時間を寝て過ごす。おかげで寝過ぎて腰が痛いけどどうでもいいくらいさわやかな気分です。素晴らしきかな連休むだづかい。
 ちなみにこれ書いてるのは1日の朝5時。この日記の日付変更は8時づけなのです。

少年エース2001年6月号

 虫歯でミクロの決死圏の「ケロロ軍曹」(吉崎観音)。虫歯ねたはとりあえず多数読者の共感をむりやり誘えるのでおとくなねたです。もっともその中でもお話づくりのじょうずへたは当然あって、これは当然のごとく上手いもんではあります。
 読切は今月もたくさん。「青春のさざめきキッカー」「青春のさざめきキッケスト」(どちらもゴツボ*リュウジ)の2本、本来少年少女の鬱屈に満ちた叫びが描かれてたシリーズだったのに、今回壊れて完全にギャグになってます。もしかして前のはここにもってくるための仕込みだったのか。まあおもしろいからいいや。こちらは米倉静香の2本立て「海の星くず」「Pinacoteca」。前者はデビュー作と同名だけど別作で、こんどは舞台は昼の海。後者は散歩中にみつけた不思議な美術館でのおはなし。もしかして美大かなこのひと。作風は完全に確立されてきた感じだけど、もう一皮むければすんごくよくなるなあという気がずっとしています。それともこのままでいいのかなあ。元から壊れ加減な「Dr.リアンが診てあげる」(竹内元紀)は3回目、作者ベースでは4号連続の登場。この道は「余の名はズシオ」や「成恵の世界」が来た道、このまま連載化か。それはそうと休載告知も載らなくなったズシオはどこ行ったんだ。
 「ガバメンツ」(夏元雅人)「シリウスの痕」(高田慎一郎)がどっちもひとくぎり。死者のあるなしで明暗がわかれてます。戦場舞台のまんがで死者が出ないわけはないけど、今回で主要登場人物がひとり退場。そのへん容赦のないまんがです。「低俗霊DAY DREAM」(目黒三吉+奥瀬サキ)もひとくぎり。こっちはもとから死んでるので明暗もなにもなし。それでもこれはこれでよかったのでしょう。
 巻末近く、木崎ひろすけの訃報告知がありました。「A・LI・CE」は必ず本にするそうです。待ちます。

連載化:「がーでぃあんHearts」(天津冴)
読切:「青春のささめきキッカー」「青春のささめきキッケスト」(以上ゴツボ*リュウジ)「海のほしくず」「Pinacoteca」(以上米倉静香)「Dr.リアンが診てあげる」(竹内元紀)「スウィート・ガーデン」(MOGARI)
最終回:「SHOGUN COP」(神崎将臣)


2001/04/28(土)

 最近なんとなくパソコンまたはPCパーツを買いたくなってるのですが、困ったことにどう考えても買い替える理由がない。ハードディスクは馬に食わせるほど余ってるし、メモリをこれ以上積んでも意味がない。音もいちおう出るし画像もいちおう表示するし、いちおう以上のなにかをどうする目的がない。CPU(K6-2-450)は最新のものと比べりゃ非力といえば非力だけど、そもそも家出はエディタとメーラーくらいしか使ってないのだ。450どころか200で十分じゃなかろうか。
 今すべきことはPCをどうこうすることじゃなくて、たぶん56モデムでつないでる接続まわりの改善なんだろうけど。CATVは無理そうだし、ASDLはめんどくさそうだしなあ。ひまになってから考えるか。

雲のグラデュアーレ(1)/志水アキ+木原浩勝(メディアファクトリー・MFコミックスフラッパーシリーズ)

 コミックフラッパー連載作の第1巻。おはなしとしてはまだとばくちで設定伏線等いろいろわからないことがたくさんあるけど、そういうの抜きにして読んで楽しいまんが。一話めの飛翔シーンの解放感はすばらしく、二話目のどんちゃんさわぎが楽しくて、しかもそれだけではない。静と動のメリハリがきいてて、動くべきでないところは決して動かない。雑誌で読んでてあっというまにとりこになったのは、このみごとな作画によるところが大きいです。
 かといっておはなしがつまんないということではぜんぜんない。原作者がジブリ出身というのはこの単行本で初めて知ったのだけど、なるほどなあと思いました。たとえば「ジブリのアニメならラピュタが一番」というような人は、たぶん読んで損はないと思います。活劇ということばがぴったりのまんが。

しゅーまっは(1)/伯林(少年チャンピオンコミックス)

 F1ドライバーにあこがれる少女が主人公のまんが。作者名は「はくばやし」と読むのだけど、ベルリンの漢字表記をそのまま訓読みしたPNで、作者自身も相当なミハエル・シューマッハーのファンであることがうかがえる内容…うそうそうそうそ。うそですごめんなさいF1とは何の関係もありません。いったいなんでしゅーまっはなんだろう。

 表紙にはかわいい女の子が3人ほど載ってます。このうち中央にいるのが主人公でなかなかにかわいらしいのだけど、むうそうかF1まんがではなくラブコメかと早合点するとひどい目にあいます。コメではあるけどラブ要素はゼロです。すくなくとも1巻では。
 だいたいこの主人公、まともな表情をしてる場面があまりありません。ひまなので数えてみたら、3話目までで笑顔と普通の顔を足しても全体の6分の1。残る6分の5は、驚愕焦燥激昂嫌悪疲弊憮然気絶困惑絶望のどれかで、どれでもないときは泣いてるときです。主人公が不憫でなりません。ところがこのまんがはギャグまんがなので、宿命的に主人公が不憫であればあるほど読んでて笑う羽目になります。実に不憫です。
 マッドサイエンティストのじいさんと困る孫という設定はスラップスティックではそんなに珍しくないけど、こうまで主人公が一方的にひどい目にあうのはなかなかありません。しかもそれを「これほどムダに画力つぎ込まれた漫画もない」と評した人もいるこのかわいい絵柄で。この絵ならラブコメでもなんでも描けるだろうけど、だがしかしこの絵でこれをというのがこのまんがのひとつのキモなのですたぶん。野中英次があの絵であのまんがを描くのと同様の意味合いで。

ゲノム(3)/古賀亮一(ビブロス・カラフルコミックスキッズ)

 コミックスシリーズ名のキッズてなんだこれ。こどもむきということか。うそはいかんうそは。
 いちおうギャグまんがであるこのまんがの主要キャラクターのひとり・パクマンは暴走タイプのぼけ役で、そこですかさずぴしっと突っ込んでやれば普通のギャグまんがになるんだろうけど、あいにくこのまんがには突っ込み役がいません。その役を負うべき主人公(でしょういちおう)エルエルは困って笑うか意味がわからず的外れなことを言うかで、結果パクマンの暴走ぼけはきれいに空回り。この空転感覚がこのまんがの変なおかしさの根っこにあるような気がします。
 加えてその暴走内容がくだんないというか情けないというか劣情丸だしというか、ジャイアンの言う無茶にエロをまぜてもっと駄目にした感じ。これが人間の野郎だったらただの下品なあんちゃんおっさんになるところが、あまり表情のないロボットなんでいまいち生々しくない。このまんがにはほかにも男性キャラクターが何人か出てくるけど、どれも発言内容行動とも駄目なのばっかりでしかも全員人間じゃない。これは電撃大王でやってる「ニニンがシノブ伝」もそうだけど、このひとのまんがにはまともな男性キャラクター一人も出てこないです。女性と馬鹿ばっかり。なんとわかりやすい。
 巻頭のおまけカラーまんがでのパクマンのセリフ「一か八かで友人や会社の同僚にも薦めてみよう!!人生はギャンブルだぞっ!!」に大笑い。薦める相手を間違えたら最後、汚らわしいものでも見るような目つきで「こんなくだんなくて下品なまんがが好きなの」と吐き捨てられること必定です。しかもその詰問にイエスと答えるしかない窮地がおまけつきで。併録のコミックパレットに掲載されていたという「チョコんとチロルちゃん!」は珍しく駄目キャラが女性だけどあとは似たようなものでした。


2001/04/27(金)

 ミケーレ・アルボレート死去。テスト走行中の横転事故と、スポーツ新聞の小さな記事は報じていました。享年44歳。
 フェラーリ時代は生では見ていなくて、むしろ晩年の渋い走りで渋くポイントを稼いでいたドライビングが強く印象に残ってます。セナプロ時代の脇役の一人として好きなドライバーでした。ただ冥福を祈るしかないのがどうにも寂しいです。

深淵を歩くもの/小中千昭(徳間デュアル文庫)

 ショートホラー集です。どっちかというと作者名と文庫名と勢いで買った本。
 もともとホラーはほとんど読んでないのです、生来怖がりなんで。そのうえ1編数ページから20ページの短編を集めた短編集も、好みからはやや外れてる。二重に守備範囲外が重なって、この本がおもしろいのかおもしろくないのかは正直よくわかんなかったです(皮肉でも婉曲でもなくほんとうに)。文章とおはなしの構成はきちんとしてるなとは思ったけれど。
 初めてその人の本を買うときは、最低限中身を確かめてからにしましょう。ちょっと反省。

ヤングアニマル2001年9月号

 「拳闘暗黒伝セスタス」(技来静也)、第7章スタート。いつのまにかずいぶん長期連載になったけど、まだ先はぜんぜん見えない。とうぶん楽しめそうでなによりでしょう。
 「巨弾新連載」ということばが作品イメージにかなりどんぴしゃりな連載2回目「蛮勇引力」(山口貴由)、たいへんむちゃくちゃなまんがながら、この時代にただよう閉塞感は的確にとらえています。好き嫌いはかなり割れそうだけど要注目なのは間違いない。

モーニング2001年21+22号

 ちば賞第二次選考、池部ハナ子も石川雅之も佐藤典明も通過してます。よしよし。佐藤典明の同名作で2回大賞という珍記録なるか。
 読切「不思議な少年」(山下和美)は13号に続いて2回目の登場。時代も国も設定はぜんぜん違うけど、トリックスター的な存在の「不思議な少年」だけは共通してます。すごくおもしろいというタイプの作品ではなく、なんだかとても気になるというようなまんが。柳沢教授もいいけれど、このひとの50ページオーバーの読切は読みごたえがあります。
 リハビリ中「えの素」(榎本俊二)、今回は変化球で来ました。そうするとこれはなにか、ホモの親子どんぶり(たしか(c)安永航一郎)というやつか。それともただのアンカーなのか。
 「鉄腕ガール」(高橋ツトム)のこれ、予定の展開なんでしょうか。だとしたらこのあとするつもりなんだろ。興味津々です。

電撃コミックガオ!2001年6月号

 「DARK EDGE」(相川有)がたいへんなことに。いやスタートから通読してないんで断言しちゃいかんけど、でもやっぱりどうみてもたいへんなことに。この登場人物がまさかこんなことにと奥歯にもののはさまったようなことを書きながら、連休中に前巻通読することに決めました。できたら明日にでも。


2001/04/25(水)

 あしたで忙しさのやまはやっとこさ越えるかなあ。こないだはこの場合はここにフラグを立ててこれでうまくいくかなあなどとうんうん考える夢を見ちまいました。なおフラグ立てとは決してギャルゲーエロゲーのあれではないので念のため。

モーニング2001年20号

 先週号です。念のため。
 「いよっおみっちゃん」(山田芳裕)、後編はお約束通りばったばったとなぎたおし。娯楽まんがとしてのおもしろさはさすが。
 今回の「おせん」(きくち正太)はしみじみと身にしみる話でした。悲しかろうがなんだろうが、去った者は帰ってこないのだよな。

ヤングマガジン2001年21+22号

 「ヒミズ」(古谷実)、リミッターが外れてきた感じです。このひとがリミッター外したときどういうものが出てくるのか、初めて見ることになるのか。やや怖くもある。
 「エリートヤンキー三郎」(阿部秀司)はしばらくぶりに校内大騒ぎ。三郎政権崩壊か、それとも三郎がぶち切れてことが納まるのか、あるいは一郎二郎が降ってくるか。まさか河井の秘策炸裂で一件落着なんてことは。

モーニング新マグナム増刊2001年5月16日号

 休刊号。どうもイブニングという月刊誌に衣替えらしいのだけど。おれが読みたいのは協力作家陣続々登場の雑誌ではなくどっちかというと新人作家続々登場の雑誌なのです。まあ今となってはせんないことですが。
 「MAKOTO」(郷田マモラ)「サトラレ」(佐藤マコト)「(犬)ロッキー」(杉作)「モモちん」(伊藤理佐)「ハゲまして!桜井くん」(高倉あつこ)「最弱!ルーズドッグス」(片山まさゆき)が引き続き新雑誌に。「べとべと」(押川雲太朗)「ちひろ」(安田弘之)「保険Gメン ウキタカ」(土屋瑞姫)「蚤の王」(安彦良和)「そのワケは。」(サライネス)「月と雲の間」(岩館真理子)「さいぱら」(ちゃおス)が最終回、シリーズ化してた「S60チルドレン」(川畑聡一郎)もたぶん終わり。「奇妙なボーダーライン」(斉藤富士夫)はモーニングに移籍。ここんとこずっと載ってなかった「カンパーニャ」(小椋冬美)もおしまいなのでしょう。
 「ちひろ」は単行本になれば買います。「そのワケは。」もなれば買うけど、ページ数足らんだろうな。ちっとも楽しくなかった子供のころをちゃんととらえていた「S60チルドレン」は楽しみでした。まだ新人の作者には、またどこでもいいから描いてほしいと思います。  ところで「Forget-me-not」(鶴田謙二)はどうなったんでしょう。記憶にある限り連載終わったというのを見た覚えはないのだけど。本誌の不定期掲載かなにかで続くんだろうか。

ビッグコミックスペリオール増刊2001年5月20日号

 「カモネギ天国」(戸田尚伸)が気になったので購入。調べてみたら、去年別冊ヤングサンデーで「最後の電話」を描いてた人でした。今回はおはなしのほうより絵にひかれた感じかな。またどこで描くかわかんないし、名前覚えとくことにします。


2001/04/22(日)

 前回は事前に買いそこねたティアズマガジンをあっさり入手。これが売っていたってことは次がもうすぐということなのに、前回購入分は手つかずのまま。やっつけでは絶対読みたくないしなあ。日曜と月曜の間にオプション曜日でもあったらなあ。

清村くんと杉小路くんと(1)/土塚理弘(エニックス・ガンガンコミックス)

 ギャグまんがです。はっきり言って絵はあまり上手くないです。ギャグまんがで絵が上手くなくて単行本があっさりでるのは、これがギャグまんがの最先端のひとつであることの証といっていいでしょう。なんでこれが最先端なのかさっぱりわからん人もたくさんいるような気もします。
 このまんがのギャグの特徴は、ひとつひとつのギャグのスパンが長いことでしょう。仕掛けからおちまで平気で2、3ページ、下手したら一話まるごと使ってしまう。ためてためてためるだけためてどっかーん、という感じで炸裂するギャグはつぼにはまると強力無比で、全部読んだことある話なのに、昼飯がてら店で読んでて笑いをこらえるのに苦労しました。正直に白状するとくつくつ笑ってました。変な人だな。
 特に12話めの「清村くんと山形旅行」はどうしようもないです。いま読み返してまたくつくつと。これからは間違っても外で読まないようにしないといけません。あと川芝さんかわいいのでまた出してとか。主人公を殴り倒す女にかわいいもなんもないような気もします。
 つぼにくる人は絶対買い。こない人はノーマークでOK。そういうやっかいなまんがです。あとは自分で読んで決めるしか。

西洋骨董洋菓子店(2)/よしながふみ(新書館・ウィングスコミックス)

 この本を読むにあたってふつうの男性読者とくらべてアドバンテージがあるとすれば、おれが甘いもの大好きなことでしょう。かなり極端な両刀づかいで、出されればビールとケーキとか平気で食います。日本酒とまんじゅうとか。
 そういう人間にとってこのまんが、目の毒です。たまらんです。食いたくなって身もだえする羽目になります。なんせこれ架空の洋菓子店だから(あたりまえだ)、これそのものが食いたくなっても食えないのです。なんてことしてくれるんだ。
 ストップモーションと白の使い方がべらぼうに上手な、まんがとしてのうまさはいまさらでしょう。このシリーズはバックにそれなりに重たいものを置いたままお話自体は軽快に進むので、読んでて大変たのしいです。このひとコメディも上手いんだよなあ。

彼女と彼女の猫/新海誠(自主制作アニメーション)

 Koujiさん@B館でその存在を知って、ダウンロードしたダイジェスト版にめろめろになって。速攻で注文したCD−ROMです。内容はアニメとサントラ。
 「彼女と彼女の猫」はぜんぶで4バージョンが収録されていて全部見たのですが、実は完成度という点では1分半のダイジェスト版が一番かもしれません。いや最初にみたのがこれだからインプリントされてるのかもしれません。くるくるとシーンが切り替わるテンポの良さは絶品としかいいようがありません。いやもちろん完全版だってすばらしいのです。モノクロが美しいのです。やっぱりめろめろです。
 じゃあカラーはどうかというと、同時収録の「ほしのこえ」予告編はカラーで、やっぱりめろめろなのです。なんでこんなにきれいなんだ。夕焼けシーンにあやうく涙を流すとこでした。もともと夜景夕焼け雪景色にはめっぽう弱いのだけど。それでも。

 たぶん、光にあふれたこの世界はそれ自体、そういう目で眺めればとても美しいものなのでしょう。でも情報量が多すぎて、ふだん見ているときにはノイズとして大半がカットされて、その美しさに気づかない。その世界を切り取り省略し純化して、見る人間にわかりやすく整理してあるから、このアニメはこんなにも美しく見えるのでしょう。見終ったあと眺めた空のきれいだったこと。
 これだけの才能がもっとたくさんの作品を作り出す環境がないのが、ものすごくもどかしいです。この高品質は自主制作だからこそなのかもしれないけど。それでもなんとか、このまんまの完成度で80分の劇場アニメを見ることができないものか。いつかその日がくることをただ願います。


2001/04/21(土)

 12時起床。その後2時から3時までは意図的な昼寝時間だったけど、気がついたら8時にふとんの中にいた。いつどうやってふとんに入ったんだか記憶にない。5時ごろまでプロ野球中継をながめてたのは覚えてるんだけど。

まんがくらぶオリジナル2001年5月号

 そうかもう2周年になるか。こないだまで「パロ野球ニュース」だったような気もするが。早いのお。
 2周年記念号ということで表紙は各連載作のキャラクターが登場。そのせいで目次ページの表紙イラストクレジットがえらいことになってます。先月登場した「はんそくねこまんが」(こいずみまり)が今月も掲載。あと「幕張サボテンキャンパス」(みずしな孝之)8巻が来月出るとか。そうかもう8巻になるか。

ウルトラジャンプ2001年5月号

 今月号では「不死者あぎと」(なるしまゆり)「アガルタ」(松本嵩春)「傀儡戲」(高橋明)と、登場人物の正体が明かされる連載がいくつも。そうかあれウルスラだったのか。でもってアガルタは3ヶ月お休みなのか。今のうちに復習だ。
 めでたくイザベラを撃退した「火星人刑事」(安永航一郎)のラスト、「黒場先輩が死んだぁ?」で次回に続いてます。おれの記憶にある限り、このひとのまんがであんま人が死んだことはないはずなのだが。「このまんがでだれが死ぬんだ?」というセリフがあったの、究極超人あ〜るだったっけ。

新連載:「魔法少女たると」(介錯)
読切:「リザードプリンス」(すみ兵)

近代麻雀2001年5月15日号

 再録読切がなぜか2つも。載せるまんがが足りないのかしらん。
 「牌賊!オカルティ」(片山まさゆき)はオカルト隆盛という展開になってきました。すると次はデジタルの巻き返しがあるのかな。それとも主人公・朧夏月がオカルトに転向してのしてくのか、第三の道(デジタル/オカルトの止揚?)を探すのか。いまんとこいまいち影の薄い主人公なのですが。

読切:「風牌にふかれて」(能條純一)(再録)・「TATTOO」(赤名修)(再録)・「いったろうけ」(藤田信)

サンデーGX2001年5月号

 「FADE OUT3」いけだたかしが3度目の登場。だんだんおはなしが大きくなってきてるな。まだ続きがありそうな終わり方で、ひょっとしてこれ作者の初単行本につながるかもしれないと気の早いことを思ったり。そうすればいままでの短編群も本になるかもとか期待してみたり。
 もひとつ読切で載ってるのが「宇宙からコンニチハ」(浅野いにお)。作者はもともとスピリッツ増刊でいくつか描いてたひとで、以前の作品もそうだけど、主人公の前に宇宙人を名乗る少女がころがりこむこれもなかなか変なまんがです。ラストがちょっともったいないかな、あいまいなままで終わった方がよかった気もするけど、変な少女と主人公との微妙な距離感の描き方がおもしろいです。このひとのまんがはもっとたくさん読んでみたい。
 シリーズ連載で今回2号連続登場の「ジャジャ」(えのあきら)はあいかわらず堅実。新連載「ジュリアン」(成沢円)はなんだかエロゲーみたいなすべり出しという感じ。

新連載:「ジュリアン」(成沢円)
シリーズ連載:「ジャジャ」(えのあきら)「FADE OUT3」(いけだたかし)・「トラフィッカー」(光永康則)
読切:「宇宙からコンニチハ」(浅野いにお)

近代麻雀オリジナル増刊号・牌流かっぱぎ特集号

 以前5号まで発行された増刊号とは別物。「ぶんぶんストリート」(坂本タクマ)が目当てで買ったはいいが、「カルト作品・『ぶんぶんレジデンス』を覚えているか…!?」というあおり文句に逆上。カルト作品になってるのは誰のせいだと思ってるんだ。2巻出せ2巻。今からでもいいから。…新作4ページ読めたのはそれはそれでめでたいです。

アワーズライト2001年6月号

 「素敵なラブリーボーイ」(伊藤伸平)が最終回。高校舞台の日常まんが、見事なしめくくりでありました。これは単行本で読んだら相当いいはず。夏の発売がすごく楽しみです。
 2回目の登場「ハミング」(山名沢湖)、しあわせそうなまんがだな笑顔がいいなと思っていたらあれよという間に暗転。少女の残酷さがどこか染み出したようなまんがになってしまいました。でもこのラストはいいな。寓意を読み取ろうと思えば読み取れるし、どこか解放されたようなイメージを受け取るにとどめてもいいし。このひとの暗いまんがは鋭いものを秘めていて、読み手としては油断ならんです。
 こちらはますますやりたい放題になってきた「S and S」(西村竜)。おれは全然OKだけど大丈夫なのか。いやたぶん大丈夫なのかもしれない。もともとこういう作風だし。好きなもん描いて大丈夫ならそれにこしたことないし。さらに今月号はおがわさとし「水窓」まで載ってます。こちらはゆったりとした和風ファンタジー。実はこのひと、ビッグコミック本誌やオリジナルあたりが一番はまりがいいのかもしれないとふと思いました。
 連載陣では「KAZAN」(宮尾岳)がクライマックス。長い連載で初めて見たカザンの笑顔。次号の最終回はたぶんエピローグになるのでしょう。

最終回:「素敵なラブリーボーイ」(伊藤伸平)
読切:「魔法少女・本願寺美礼」(どざむら)・「ハミング」(山名沢湖)・「S and S」(西村竜)・「水窓」(おがわさとし)


2001/04/18(水)

 先週日曜の朝、たまたま早起きしてテレビをつけたらアニメをやってたのでぼんやりながめる。ロートーンの主役の声(あとで見たら前田亜季があててた)と、ゆったりと落ち着いた雰囲気が好もしくて、ああこれけっこういいなと気分よく見てたのですが。そうですかもしかしたら今期のTVアニメの中でトップクラスの出来ですか >「コメットさん」。
 しかし毎週日曜あの時間に起きられるかなあ…

まんがライフオリジナル2001年5月号

 「ウワサのふたり」(小笠原朋子)が新連載。芸能人の男の前にある日「わたしはあんたの娘よ」という少女が現れて、というよくある設定ではあります。しかしこのひと年長男+少女の組み合わせが好きなんかな。フルカラーまんが「ひみつの花園」(ふくやまけいこ)は2月号に続いて2度目の登場。

コミック電撃大王2001年5月号

 なんだか今月号は書くことが多いぞ。
 まずは読切「此花」(桂遊生丸)。不定期掲載のブラック妖精まんが「Little Worker」がけっこう好きで、先月号の感想でそちらの路線で押してほしいとか書いたけど、撤回します。この雑誌のゲーム原作の読切としては珍しいくらい、まんがとしてしっかりしてる。そのうえ登場人物の表情がいい、さらに絵柄も好み。これはいいや。こっちはこっち、ブラックはブラックで、いっそのこと毎月2本だてで描いてほしいくらい(無理か)。
 新連載がふたつ。「クロノスヘイズ」(高野真之)は島がまるごと学校で、なんだか変なロボットだかアーマーだかが出没する、そこに主人公が入学してきたところから。待望のオリジナルだししっかり期待します。もうひとつ「まにぃロード」(栗橋伸祐)は秋葉原オタクもののようで、このひとのまんがはこれまでファンタジーが多かったけど今回がらりと変えてきました。まあ乃美−長谷川−徳光−池田というあたりの作家つながりから考えて、むしろこっちのほうが地じゃないかという気もしたり。こっちはこっちでけっこう楽しみ。
 「あずまんが大王」(あずまきよひこ)は新学年の季節、んでもってかおりんに無情の戦力外通告。柱の登場人物紹介に載らない地味なキャラクターだったししょうがない…とあきらめてしまってよいのか。けっこう多そうな気もする隠れかおりんファンはいまこそ行動のときでしょう。行動ってなんだ。
 いつのまにか7回めの登場になる「苺ましまろ」(ぱらスィー)、今回はくずかごにはまって抜け出せなくなってじたばた困ってる女の子がかわいくもおかしい。絵がかわいいだけでなく、間の取り方とかなかなか上手いと思います。これもそろそろ連載化していいころ。こっちは4回目の「錬金術師」(逢摩文七郎)、今回は「要らない知識が山のように」頭に流れ込んでくるとこの描写がおかしかった。雑学博士の頭ん中は散らかった部屋のようなのでしょう。
 あとこれはまんがじゃないけど倉田英之の文章ページ内まんが評、今月はビームと敷居の住人。いや敷居の住人の感想がこの雑誌で読めるとはと思ってたら、この文章ページ来月でおしまいとのこと。もったいない、せめてまんが評だけでも続けないかな。

新連載:「クロノスヘイズ」(高野真之)、「まにぃロード」(栗橋伸祐)
短期集中連載:「行殺▽新選組」(八雲剣豪)2回目
シリーズ読切:「苺ましまろ」(ぱらスィー)
読切:「此花」(桂遊生丸)

まんがライフ2001年5月号

 こちらも新連載ふたつ、「ビターハート・シュガーコート」(有間しのぶ)「とびだせ漂流家族」(小坂俊史)。前者はこのひとのまんがのうちシリアス系統に属するまんがになりそう。後者はさて、どうなるでしょう。個人的にこの人はこどもや大人こどもを描いて冴える人で、家族ものはどうなのかなと思ったりもするけど。ともあれお手並み拝見。


2001/04/17(火)

 なんか変な音がするなと思った翌日、職場PCのハードディスクがぶっ壊れる。先月フォーマットしなおしてからちょうど一ヶ月の命でした。いままで当たりがよかったのか壊れたのは初めてだけど、あんなにみるみるうちに壊れるもんなんだ。最後は船が沈むが早いか、ファイルを助け出すのが早いかという状況でした。けっきょく死者数百名。

 バックアップはまめにとりましょう。

天象儀の星/秋山完(ソノラマ文庫)

 5短編収録のSF短編集。これは完成度を問われる種類の短編群じゃなくて、好きか好きでないかというおはなしなのかな、でもってたぶんおれは読者適性欠いてるんだけど、それを措いてもあまり上手いとは言えないなあ…などと思いながら読み進み、最後に収録された「光響祭」の奔放なイメージと言葉使いにややびっくりする。小説としての出来はこれが抜けてるなと思ったら、これだけこの文庫に合わせて描きおろされた短編で、あとはデビュー作を含む初期短編とのことで、なるほどと思いました。ただこのおはなし、クライマックスからラストの展開はどうなのかなあ。雑な言い方になるけれど、愛が地球を救う時代はすでに終わってると個人的には思うのです。
 読み始めて間もなくなんとなく連想した森下一仁の小説とは、でもなにか確実に違うものがある。センチメンタルとリリカルの差かなあ、などとわけのわからんことを思ったりもしたけど、その違いは例えば、物語を異性愛に帰着させた「光響祭」と、異性愛の運命性を否定し、たまたまそうなったものとして書いたその上でそれでいいのだとしてみせた「愛という名の戦略」(徳間文庫「宇宙人紛失事件」収録)の差に象徴されるかもしれません。
 それでもこの小説、たぶん好きな人はとても好きなんだろうなとは思います。「なつかしき未来」というフレーズにひかれる人、「古き良きアメリカが大好き」という作者紹介に反応する人。そのあたりがたぶん、本来期待される読み手なのかな。

ヤングマガジン2001年20号

 三郎軍団のさばる徳丸についにクーデター。ついでにカイジ率いる45組もクーデター。「エリートヤンキー三郎」(阿部秀司)「カイジ」(福本伸行)はしかし、ベクトルとしては全然違うおはなしなのでした(当たり前だ)。「クーデタークラブ」(松本光司)のクーデターはしばらくお休み中。
 「ヒミズ」(古谷実)はあおり文句にあるとおり、確かにぜんぜん先が読めないです。もしかすると傑作になるかもしれんけど。まだわからん。

ヤングマガジンアッパーズ2001年9号

 今号は「ピアノの森」(一色まこと)につきるなあ。きれいだなあ。ここがカイのスタートラインなのだな。
 まだまだ先は長そうだけど、ここまでのこのまんがの展開はすばらしいと思います。

読切:「北の物語」(坂本久作+史村翔)


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