どうも忙しさに拍車がかかりつつあります。平日はしばらく、あんまりもの読めないかもしれないなあ。まあ、そのうちなんとかなるか。
「コッコちゃん」(国友やすゆき)が新連載。女子アナもの。むう、これはまたなんとも。いやたぶんこういうの、純粋にかわいい女性ものとして喜ぶひとも多いのだろうけど。いつのまにやら連載陣のほとんどがベテランに。むう。
今号は「プラネテス」(幸村誠)が載ってます。この物語はいま、どこを目指して進んでいるのだろう。スタートしたときはそこにある宇宙の物語だったけど、もっと遠くに行こうとしてるのか。いや主人公はそうしようとしてるんだけど。
タイトルにつられて買った…わけではなくて。むかしビームで読んだ読切がけっこう記憶に残っていて、だから本屋で見つけて買ってみた本です。
変な医者と変な助手のもとに、毎回変な患者がやってくるという構成の4コマで、ややホモまんがっぽくもあります。変ではあるけど深いという感じではないかな、人の描き方とかは。これはこれとして、このひとのまんがはまたストーリーまんがで読んでみたくはあります。
近所のソメイヨシノが満開。週末までもつかなあと思ったら、明日は雨とか。おしめり程度におさまるといいのだけど。
ちなみに鹿児島の桜はまだ咲いてないそうです。冬の冷え込みが足りなかったとか。そんなもんなんだ。
ところで今日のオリックス−西武でオリックスがサヨナラ勝ちしたのですが、勝ち投手はこないだまで野手だった今村。嘉勢より早い転向後の初勝利ですがあいにくすでに登録は投手。それにしても延長戦に今村しかおらんのか。確かにオープン戦では好投してたですが。
それ以上にびっくりしたのは、昼のニュースで聞いた安部元教授無罪判決。検察側が出した証拠は不十分だということなのか、それともほかの理屈があるのか。判決文の要約でも読まないとわからんのだけど。
読後感が先月号と同じ。それもそのはずこの雑誌、先月も今月も読切が載ってない。たまたまなのか。
「CLOCK WORK DOG」(寺田努)の絵、個人的にはコンスタントに撃沈級というのではなさそう。いや今月のカラーも白黒もいい絵なんだけど、どっちかっつうと白黒よりカラーかな。でもって白黒はもう少し眼の黒目が小さい方がいいかな。とか油断こいてるとたぶんまた一発食うに違いない。用心用心。
どうやらこれが初連載らしい「あいこでしょ!」(大井昌和)、派手な作風ではないけれどこういうのんびりしたのは嫌いじゃないです。うまくいけばおもしろい存在になりそう。
予定通りの2巻購入。主人公が地獄からよみがえった極悪人、お目付役は正義感が強く、その上司は冷血で、主人公がしのびこんだ家にいた老人は悟った坊さん。主人公を追いかけるはしつこい刑事。わりと型通りの登場人物たちのなかで、予想通りキーパーソンとなってきた少女・いつきはいろんな性格のいりまじった、ひとことでは言い表しにくいキャラクターです。性格がはっきりしないと難ずるむきもあるだろうけど、こういう味のあるキャラクターはいいな。
この少女が簡単には更生しないだろう主人公をどっちに引っ張って、おはなしがどっちに進むのか。これから楽しみです。
連載2回目「POSSESSION」(天竺浪人)、いぜん謎を含んだままの展開。こういう話はラストをどうするかがなかなか難しいのだけど、さて。読切「月の日に」(田中浩人)は死ねない女が主人公の真っ暗なファンタジー。そうかこういうのも描くひとなのか。これも読切でこっちはカラーページ付きの「LAPIS LAZULI」(池上竜矢)は絵が気になる。描線が太くて黒っぽい絵は好きだな。
「イッパイイッパイ封霊士マーコ」(RYU−TMR)は女子高生が登場、ただしエクトプラズムだだもれ。そのうえ主人公はハト糞まみれで泥酔し女子高生を絞殺、醒めて気づいて人工呼吸を試みようとして嘔吐。ゲロ移しはたといどんな美男美女が相手でもご遠慮願いたいものです。しかしなんなんだこのまんがは。
こないだまでの症状、どうも花粉症ではなくただの鼻風邪だったようです。それはいいのだがいつまでたってものどの奥が腫れたまんまなのはどうしてだ。うがい手洗い励行、なのかなあ。
去年ハルキ文庫で読んだ「回転翼の天使」がなかなかよかったので読んでみた本。順番としてはこちらのほうが先に書かれた小説です。
民間運送会社の向こうをはって郵政省に新設された特配課。予算は無制限、装備は好き放題、家だろうとなんだろうと切手さえ貼れば運びますてな感じ。そりゃいくらなんでもないだろう受益者負担の原則はどうなるんだおれの税金があ、というあたりはさすがに無視されてるわけではなく、終わりのほうで伏線が。だけども続編がまだ出てないので、これがどう効いてくるかはいまのところ不明。
思い返せば「回転翼の天使」もそうなんだけど、このひとの小説、事件が起きてみんながかけずり回って見事解決、その過程でのスリル・スピードが持ち味で、またそれ自体が書きたいのかなという感じも読んでいてあります。だから細かい物語のつじつまや現実との齟齬は置いといて、おはなしにのっかって楽しむのが吉なんでしょう。文章が読みやすいからそうすればするする読めるし。だけど登場人物の一人が馬に乗って日本ダービーに乱入するのはいくらなんでもやりすぎ、思わず本を放り出してやろうかとまで思いました。ありし日の熱意はないけれど、ダービーの意味とそこに賭けられた思いと金の量はさすがに知ってるし、実際問題こんなことしたら金と命がいくつあってもという羽目に陥ること必定です。
まあそれはそれ。たぶんこういう作風は、現代日本を舞台にしたフィクションにおさめるには大柄過ぎるのかもしれません。いっぽうでそれをどこかの国のどこかの未来でなく、あえていまの日本の出来事として描くことで生じるおもしろさもあるので、どちらがいいかは難しいところなのだけど。ソノラマ文庫の残り二つ、「アース・ガード」と「アマリアロード・ストーリー」は前者にあてはまるおはなしみたいなんで、探して読んでみようかと思ってます。新刊で見つかるかなあ。
なんだか今月号は読切が多い。「辣韮の皮特別編 シスター☆パニック」(阿部川キネコ)は同名オタク4コマのストーリー版。いちおうこれは妹ねたか。前回2月号はそれなりにうまそうなレシピだった「おたくの食卓」(山本賢治)、今回は全部ミキサーにかけて宇宙食ときた。味はいっしょだからおいしいってほんとか。食感と見た目も含めての料理じゃないのか。…むきになってもしょうがないか。「反グルメ読み切り」だし。
ガム登場は1年4ヶ月ぶりのみなぎ得一、今回はシリーズ連載になるらしい。その「足洗邱の住人たち。」、あいかわらず変な生き物死に物は出てくるけど、導入部のせいかこれまでになくのんびりした雰囲気。しばらくこんな感じでいくのかな、それとも次から切った張ったか。前回連載作「無頼航軌道」以前に描いた読切(シリーズだったかも)の3年ぶりの続編になる「美奈子さんの世界征服ファイル」(千葉秀作)は短期集中とのこと。これはマッドサイエンティストの娘+まきぞえ食った弟子というおはなしです。
連載では「甲冑無敵NANASE!」(一式まさと+碧星タケル)がスタート(大正格闘少女浪漫とか)、「響鳴」(福原鉄平+紙谷龍生)が最終回。そして来月号ではコミティア周りでは名前の知れたきづきあきらが読切を描くそうです。ふだん買ってない人も要マーク。
某月某日 本屋でたかみち表紙の文庫本が平積みになっているのを見かける。衝動的にジャケ買い。/某月某日 探し物があって町田のアニメ屋に入ったら入口にたかみち画のポスターが貼ってあり、思わずのけぞる。探し物が見つからずさらに遠出することになったので買わずにすんだ。/某月某日 BUGBUG(エロゲー雑誌)をぴらぴらとめくってたら、うおなんじゃこりゃという広告のカットにページを繰る手がとまる。見たら「たかみち」とページ上に書いてあった。
ここまでくると「いったいどないっせえっちゅうんじゃあああっ」と逆ギレしてみたくもなります。あとの2つは眼鏡っ娘の絵で、べつにおれ眼鏡っ娘好きでもなんでもないのになあ。背景と目つき、かなあ。うう。
それはそうと横シューティングエロゲーという奇怪なコンセプトの「とびでばいん」、来月発売なのだな。大丈夫かいなと思ってる人はたぶん日本中にたくさんいるだろうなあ。まあ先行作の「D+VINE[LUV]」がエロゲーなのに傑作ARPGだったから、二匹目のどじょうがいてもちっともおかしくないのだが。シナリオ担当が交替(三上三九三→大槻涼樹)しているのがどう影響するか。大槻涼樹は終末さんの人です。
今月号は前半に長期連載が並んだ感じ。ごくごく個人的には「ヨコハマ買い出し紀行」(芦奈野ひとし)、アルファさんが帰ってきたこのあたりがしまい時かなあと思うのだけど。ここで終わらないと永遠に終われなくなりそうな気がして。これ以外にいくらでもおもしろいまんが描ける人だと思うし。
えらく久しぶりの登場になった「新・首代引受人」(平田弘史)は4回目。内容は確固としてゆるがず。そうか結局紙と墨汁で描いたのか。自分で3話分没にしたのか…
「ヤサシイワタシ」(ひぐちアサ)ではついにきしみ出した二人の関係。冷静に見れば当然の展開なのだけど、さあどうなる。どうする。今回料理まんがパロディの「細腕三畳紀」(あさりよしとお)は「なんつうものを食わしてくれはりますんや(滂沱)」だけ元ネタがわかりました。ただし食ってるのは三葉虫。かわぐちかいじ特別賞「眠り姫」(惣本巌)、2000年12月号掲載・佐久間史幸のまんがとは別物です。路上で眠り込んだ女の子、起こしても起きない、かついで運んでるうちに大変なことに。上品な雰囲気をもったサイレントまんがです。
でもって今月も「茄子」(黒田硫黄)。「私さあ/レンアイとかケッコンとかコドモうむとか/なんかそーゆうことぜんぶしないで生きてこうと思う/決めた」とか「隠居しなよ若隠居」「いいなあ若隠居」とか「働かないで生きていけないかなー」「無理じゃん?」とか、たとい20歳の男子女子だろうが、こういうこと抜かすのは根本的にだめな人なんだけど、難儀なことに当方もおまえらだめじゃんと説教する資格ゼロなのです。いいよなあ若隠居。生涯現役なんて絶対やだよおれは、寿命から逆算して仕事やめてやる。寿命がわかればなあ。
新連載「チキン」(村上真裕)がスタート。このまんが、もともとは3年くらい前に集中連載されたまんがだし、さらにその前は赤BUTA増刊に載った漫画で、いずれも主人公設定とも一緒。ほんとにこれが描きたくてまんが家になったということなんでしょう。「全力!かちわりホームラン」(柘植文)、今回は頭文字Dのうしろ。
早起きして大阪まで結婚式へ、終わったらとんぼ帰り。ながく会ってなかった知り合いとも会えて、あわただしくも楽しい一日でした。久保田万寿なんて初めて飲んだよ。
ケルト神話を下敷きにしたファンタジーです。チェンジリングは妖精のしわざ(ふつうはいたずら)による取り替えっ子のこと。
読み終わってからあれっと気付いたのが、去年読んだ同じハルキ文庫「カラミティ・ナイト」との類似点の多さ。主人公の知り合いが威勢のいい女性で、異世界からの侵入者がいて主人公を守る男がいて、戦いが起きて人が死んで。それをおろおろと眺める主人公が、どちらもどじでのろまな眼鏡っ娘。角川春樹って眼鏡っ娘ずきなんかいな。続編ぶくみということなのか、両方ともおはなしが始まったところで終わってるのも一緒。かたや災禍の心臓がキーアイテムのホラー、こなた騎士の誓約が鍵となるファンタジーと、物語の位置づけ自体は違うのですが。
なぜこうなったのかわからないので、この点については判断を保留することにします。それを措くならば、ファンタジーとしてはそれなりにしっかりした小説でしょう。続刊が出たとして買うかどうかは微妙なところかなあ。どうしようかな。
ばあさんは魔女、母親がどこか行っちゃって、そのせいでなりたくもない後継ぎになるはめになりそうな双子の兄弟。気楽に読めてたいへん楽しいまんがです。この3巻が最終巻。
絵がかなり好みだというのもさることながら、おおむねギャグ寄り、ときどきしんみり/ほのぼの、でもその直後にからりと笑い飛ばす、そんなお話づくりのさじ加減がとても上手い。笑って読んだそのあとに、ほんのりと気持ちの良い読後感が残ります。
このひとの旧作、いくつかあるけどまだ見つけてないんだよなあ。こんどまじめに探してみよう。それはそれとして、この次どんなの描くかも期待してしまうなあ。楽しみです。
いわゆるケイオス・ヘキサ三部作。リコさん@コビトノクニ→スズキトモユさん@mhk→細井さん@なんでもありのぺ〜じ/おれ、と伝わっていったという理解は正しいか、それともスズキトモユさんと細井さんは同時性のなせるわざなのか。まあこれは小説自体とは関係ない話です。
ケイオス・ヘキサ([Khaos-Hexa]です、たぶん)というのはこの小説世界の都市のひとつで、三部作共通の舞台。この世界では都市は巨大な塔として存在し、例によって上層部ほど高級で、下層部ほどスラミーというか、新宿歌舞伎町みたいなところなわけです。都市構成の根幹技術は情報システムと呪術体系がごちゃごちゃになったようなもので、行政組織上も公安局と降魔局があって同床異夢で、魔女はいるわ人造霊はいるわ、式神や天使や魔術師や吸血鬼や戦う坊さん部隊(機甲折伏隊と書いて「ガンボーズ」と呼ばせるセンスはすごい)やパーツのあちこちを入れ替え付け替えた人間たちや、その他もろもろなんだかよくわからないものどもが大量に登場します。でもって死ぬ。たくさん死ぬ。有名無名の登場人物が、主要だろうとなかろうとどんどん死ぬ。特に最終巻「ブライトライツ・ホーリーランド」は作者好き放題の風情があって、人体の連鎖爆裂などというとんでもない光景がなんども繰り返されます。この最終巻はやや煙に巻いたようなところがあって、読み終わったあと「力押しのラストの方がよかったかなあ」などと思ったのだけど、力押しのラスト=皆殺しということにあとで気づいてやや呆然としました。どうも血に酔ったみたくなってたらしい。
だからこの小説、その強力な作用を考えると、ある程度精神的に落ち着いた(感性が鈍った、とも言う)年齢になってから読んだ方が楽しめるかもしれない。すくなくとも15歳のおれよりは33歳のおれのほうが読者適性があるのは間違いない。強烈なスピリッツのような、またはすんげえ苦いブラックチョコレートのような、そんな小説。贅沢品だから読まないでも生きていくうえでなんら不都合はないけど、読めばおもしろいことこのうえない。
ことわっておくとこの小説、断じて人が死ぬだけの小説ではありません。独特の言語感覚と世界観に構築された物語舞台と奇怪なほど個性的な登場人物は、それだけで読むものを引き込みます。読者を選ぶのは選ぶんだろうけど、選んでないはずの読者まで引っぱり込む強い吸引力がこの物語にはあります。一種の麻薬です。
去年の春、買ってすぐ1話目を読んだまんま、ずっと中断していた本。おもしろくなかったんじゃなくて、おもしろいがゆえになかなか先に進めなかったような感じです。
OA機器の販売修理が一社独占となった近未来、主人公は違法行為のメンテナンスを裏で請け負う女性。機械を擬人化してとらえる行為は、じつはだれしも実生活で無意識にしていることだけど、それをまっこうから「機械のキモチ」として描いてみせたのがユニーク。主人公が機械とシンクロして会話するシーンの描写は、なんというかなかなかロマンチックです。
ラストはやや不満が残るかなあ。現実世界に回帰して現実の男と一緒に、よりはもう少しおもしろい終わりようがあったかなと個人的には思います。まあこれはこれでちゃんとおはなしとしては完結してるのだけど。
併録の短編「雲を見る人」は、女の子が冷凍睡眠から目覚めたら60年後だったというおはなし。これも描き方や登場人物はなかなか魅力的で、これまた同様にラストはやや不満が。恋愛を思い切って離れた方が、このひとはおもしろいものが描けるような気もします。光にあふれた雰囲気のある絵はいいと思うし、全体としてはいろいろとおもしろいまんが単行本なのは確かです。
「しあわせは子猫のかたち」「失踪HOLIDAY」の2編を収録した本。いちおう謎解きベースのおはなしだけど、ミステリという感じでもないし。やや説明しづらいタイプの小説かもしれない。
感想のほうは特に書くことなし。登場人物の造形にも物語構成にも、もっと厚みがほしいなというのが正直なところかなあ。
固く固く閉じたふたがとうとう開いて、あふれ出る涙と本音。そうやってやっと飛び出した部屋に帰っていく遥子。遥子の吐き出す言葉のリアルさは、それがたぶんただのフィクションではないからだろうな、などと思いながら読んだ「ハネムーンサラダ」(二宮ひかる)。隠蔽されていた登場人物たちの心の中がようやくおもてに現れて、そろそろ物語は第4コーナーなのかもしれません。でもまだお話の着陸地点はおれには見えないし、それを言えば展開予想は外れっぱなしで、先の読めない楽しさをこのまんがはずっと与えてくれています。次回の内容さえおれにはもうわからない。
短期集中連載「F/E/A/R」(永久保貴一)が最終回を迎えています。
集中連載「ヒドく澄んだ瞳」(秋重学)が最終回。汚れなきものの強さを描いたまんがであり、同時に澄んだまんま時を経ることの難しさを描いたまんがでもあり。
今月はもうひとつ、「道子のほざき」(一條裕子)も最終回。最後のお題は嶺上開花。このひと特有のけむに巻くような面を残しながら、麻雀用語がお題という縛りのために、かえって一般的な読みやすさを獲得していたまんがだったと思います。単行本になるといいな。
コーラス増刊に掲載されてるシリーズもの。外見はそのへんのおばはんおっさんにしか見えない魔女と天使の夫婦が共通の登場人物で、こうできない|なれない、だけどこうしたい|ありたい女性たちへの人助けというかたちで進むお話です。全4編。全4編だけど2冊なのは1話1話が読切としてはたいへん長いから。季刊のコーラス増刊自体、長尺の読切をたくさん載せてる雑誌だったと記憶してます。
ストーリーはおおむね恋愛ものと言っていいかな。女性たちの恋愛話をメインととるか、なんともユニークな魔女と天使の夫婦及びそのおかしくもやさしいありさまを中心とするか、それは人それぞれだろうしそれでいいと思います。思うけど、この夫婦を外してはまんがは成立しないし、外してむりやり作り替えたらふつうの恋愛ものになってしまうだろうから、このふたりあってのまんがというのは間違いないでしょう。
4つのおはなしのなかでは、唯一ラブラブハッピーな結末ではない「こいなつ」が一番気に入りました。「ひと一人の命って地球と同じくらい重いんだってさぁ/ホントかなぁ?ウソだよねー」「はい うそです/アホなこと言っとらんとはよ貝とってください」という少女とおばさん=魔女のやりとり(海辺の会話です。だから貝)を経てのラスト、「人が1人死んでも地球は変わらんけど/だれか1人死んだら世界が変わってまう人はおるんやで」というおっさん=天使のセリフは簡潔かつ的確で、そのとおりおばさんもおっさんもどっちもほんとのこと言ってるのです。この両方のほんとうをどっちに偏りすぎることもなくとらえることは大変重要なことだと、実はつねづね思ってたりします。
2巻のおしまいに「つづく」と書いてあるので、このシリーズはまだ続くのでしょう。2巻ラストでなんだか異国に行ってしまったっぽい夫婦だけど、ほんとに異国編が始まるのかしら。あと、この本を読んで気に入ったならば、このひとの旧作「おねがい神様」「この愛のはてに」の2冊もぜひ読んでみてください。なかなか本屋には置いてないかもしれないけれど。ぜひ。
やっと出た出た単行本。連載完結からだいぶ間があいて、ずいぶんやきもきさせられました。いやでもほんとに本になってよかった。
内容は「雪の峠」「剣の舞」の両編ともかなり純然たる歴史ものです。特に「雪の峠」のほうは登場人物も実在の人物ばかりで、話し言葉や人名表記こそ現代のものが使われているけど、作品意図はほぼ歴史小説と同じと言ってもいいでしょう。関ヶ原後に出羽に転封された佐竹氏が領府を定めるまでの顛末記というのは、それにしても題材としては非常にしぶい。このまんがの登場人物でわたしが名前を知っていたの、藩主の佐竹父子だけでした。
いっぽう「剣の舞」のほうは史実ベースの話ながら、親兄弟の敵討ちを誓った少女が主人公で、ややフィクションが混じってます。物語も敵討ちだけを念じて駈け去った少女の姿をほぼ中心としていて、その点でこのふたつのまんが、同じ歴史物ではありながらやや色合いが違います。合戦シーンもある「剣の舞」に対し、「雪の峠」は権謀術数がストーリーの中心で、その点でもほんとうにしぶい。ただどちらも、異なるタイプの歴史小説と同じ系列の物語として位置づけることは可能でしょう。
デビュー当初はともかく、伝奇色の濃い「寄生獣」で絶賛された作者が「七夕の国」を経て純粋な歴史まんがに至る経緯はとても興味深いし、同時に業の深さも感じます。小説もそうだけど、まじめに歴史物を描こうとすると史料しらべが大変で、おそらく量産は効かないはず。ついでにまんがとしてはどうしても地味なものになりがちで、雑誌連載するにも難しいところがあるだろうし。それでも歴史ものを選んだ作者が、この先さらにそれを続けるのか、それともまた新しい分野に挑むのか。無責任な一読者としては、さらにこのジャンルで描かれた作品を見てみたいと思ってます。おもしろいんだもの。
出ました。目次がのってないので作ってみます。
P003. | こさめちゃん |
P023. | としごろとしこ |
P039. | 話田家 第1話〜第6話 |
P148. | 教育三十郎シリーズ 合計6本 |
P154. | マスターシリーズ 合計2本 |
P156. | げんこつさんvsアフロ氏 |
P166. | 短縮野郎Z |
P171. | メランコリックスイートホーム |
P174. | 大江戸君 |
P175. | 老エレジー |
P187. | 頭脳計画 |
P189. | とし子困る |
P193. | しょうがないひと |
P203. | スミ子の窓 |
話田家の1話から4話はモーニング新マグナム増刊、5話がモーニング本誌が初出。6話は描きおろしでしょう。スミ子の窓はコミックビーム、それ以外は同人誌。正確には同人誌とペーパーと呼ばれる無料配布紙。同人誌っつってもオフセで1000円するようなああいうのじゃなくて。コピー本。「小田扉ほどコピー本の似合う作家はいない」というようなことをかつてしばたさんが言ったのを覚えてます。
こうやってみるとけっこう収録されてないあれやこれやはあるけれど、この本に関しては、あれが入っていた方がとかそういうことを言う気に全くなりません。一部ではともかく一般的には無名の作者、大量に収録された同人誌発表作、いったいなんでこんな本が講談社から出たのかさっぱりわかりません。たぶん一種の奇跡だと思います。奇跡について注文をつけるのは筋違いというものでしょう。
この本に載ってるまんががいったいどんなだか説明する言葉は、あいにくおれは持ってません。いや説明しようと言葉を連ねることはできるけど、おれの説明ではわかりません。ついでにいえば表紙を見ても帯を見てもわかりません。読むしかない。とりあえず言えるのは、その生い立ちといい内容といいこんな変なまんが単行本はほとんど前代未聞だろうということと、最後に収録された「スミ子の窓」のためだけでもこの本を買う価値はあるだろうということです。いやほんとうは「としごろとしこ」のためでも「話田家」のためでも「老エレジー」のためでも価値はあると思ってるのだけど。というかおれだったらこのどれかひとつのためだけでも買うけれど。
あとこれはごく個人的な思いになるのでこんなところに書いてもしょうがないのだけど。商業出版社として不可欠な採算性を決して無視することなしに、なおかつこの本を刊行にこぎつけたことを、おれは尊敬します。プロだと思います。こういうことをやってしまう編集者がいることはたいへんうれしいことだと思っています。
買うしかないでしょう、としかおれには言えない。あとはそれぞれ自分で判断してください。
こないだガオ!での新連載に撃墜された寺田努のWEBサイトを発見しよろこぶも、そこでここ数回コミティアに参加していることを初めて知りがっくり。なんで見つけられないかなあ。節穴だなあほんとに。くやしい。
「えの素」(榎本俊二)復活。ここからまた、どこまでのものが出てくるか。まあゆっくりテンションを上げてもらえればと思ってます。
シリーズ連載「おせん」(きくち正太)は今回いい話、決めぜりふが泣かせます。しかしこのひとすっかり食べ物まんがの人だな最近。
「ハニー・クレイ・マイハニー」(おがきちか)最終回。最後はすっきりまとめた感じで、もう少し余韻などあるとなおうれしかったかな。でもよかった。ずっとよかったしラストもよかった。途中ほんとにどうしようかと思いました。
「恋愛ディストーション」(犬上すくね)には12歳年上の彼氏を「お兄ちゃん」と呼ぶ女の子が。どうも世の中にはお兄ちゃんと呼ばれたい野郎どもが大量に(?)いるようなのですが、それは彼女に呼ばれたいのかそれとも妹に呼ばれたいのか。ひるがえって彼女を「お姉ちゃん」と呼びたい野郎どもはどれくらいいるのか。いやこの場合お姉ちゃんじゃなくてお姉様が正しいのか。そもそも弟とか年下の彼氏にお姉ちゃんと呼ばれたい女性はどれくらいいるもんなのか。いねえか。
あとは「素敵なラブリーボーイ」(伊藤伸平)。どうやらこれ、驚いたことにタイトル通りのまんがに落ち着きつつあります。ベテランの技をいかんなく発揮した連載は来月で最終回。楽しみです。
今回ペンまわしねたの「Happy World!」(竹下堅次朗)。ギャグなんだかなんなんだか、なんとも妙なまんがになってきました。ペンまわしっておれが中学高校のころに流行り始めたような記憶があるけど、いまでもみんなやってるのかしら。
今月は四方木田の番外編「冬の旅」(イラ姫)が載ってます。番外編が15作目というのも珍しいな。そのうえあっちこっちで登場人物が重なってるので、雑誌よりは単行本でまとめ読みがいいかもしれない。2巻はまだかな。読切ではもうひとつ、ビームでジ・ガレガレを連載してた堀池さだひろの「ザ・ハーディ・ガーディ」が掲載。あと新連載で「琉伽といた夏」(外園昌也)が始まってます。
閉店間際のスーパーで半額いちごを見つけ、よろこんで買う。帰ってあけてみたら半分くらい傷んでいて、いつくつかにはカビが。果物の半額ものは得しないということなのかな。
気がついたらずいぶん硬派な雑誌になってきてます。アクション色の濃い。
新連載「新暗行御史」(梁慶一+尹仁完)は大くくりしてしまえば伝奇アクション、「韓国の有名な古典をアレンジした」とのこと。作画者はビームでも連載持っているおなじみの人ですが、初回を見るかぎり、まんがとしての完成度は非常に高い。これまで読んだ韓国発まんがの中では一番おもしろく読めました。これは楽しみ。
これとサンドイッチを構成するような巻末読切「ブラック・ラグーン」(広江礼威)。このひとのまんが、だんだん内容がハードになってるんじゃないかな。海賊様ご一行ととばっちりで巻き込まれた日本人サラリーマンのどんぱち顛末記で、サラリーマン青年の豹変ぶりにやや説明不足を感じるけど、女海賊を頭に曲者ぞろいの三人組の魅力と、これまたまんがとしての完成度がそれを補って余りあります。いやしかしガムでやってた「Phantom BULLET」といいこれといいうめえなあこのひと。コンスタントに描いてくれるとすごくうれしいのだが。
腰痛から作画者復帰の「獣星記ギルステイン」(田卷久雄+酒井直行)は日米対決の様相。そちらに単純化するにはもったいない話なのだけど、どうなるのでしょう。これも復活組「WILDERNESS」(伊藤明弘)もたいへんおもしろい。シリアス一本のこっちのほうが、個人的にはジオブリより好みかな。そしてきれいな最終回でしめくくった「ダンデライオン」(落合尚之)。単行本になるといいなあ。なるよね?
今月は三本立ての「清村くんと杉小路くんと」(土塚理弘)がもうめちゃくちゃおかしい。げらげら笑いながら毎号読んでます。これ、今連載中でおれが読んでるギャグまんがの中では一番かもしれない。すばらしい。
連載2回目「パンツァークライン」(神田晶)が快調。暴走空転タイプの副主人公・美波が持ち味を十二分に出してます。基本線は学園アクションなんだろうなこれ。「ARTIFACT;RED」(木村太彦)はあっちこっちぶつかりながらもなんとかおはなしが前へ。巻頭新連載で二本立ての「High球!いんぷれっしょん」(真三月司)は女子バレーまんが。読切「ねこまろ」(イケチユウジ)はほのぼのギャグまんが。
おお、「おさるのムード」(玉木満)が目次に載ってる。これを含めて「ノージル博士のキカイなる日々」(福原鉄平)「ある放課後」(深町ちひる)「WORM'S PLANET」(カサハラテツロー)と読切が4つ。福原鉄平はガム掲載作と絵柄をだいぶ変えていて、こちらのほうが個性抑え目。タイトルとはうらはらに少し悲しいお話です。ちなみに作者はフラッパーに描いてる福島鉄平とは別の人なので念のため(というかおれが混乱しかけてるのですが)。深町ひちるの3作目「ある放課後」は前回作にくらべ絵は格段に丁寧になってるけど、おはなしのほうはやや空回りの気配。もう少し登場人物たちの肩の力を抜いてあげた方がよくなるかな。
シリーズ連載開始の「DEAD SPACE」(SUEZEN)はいきなり研究者と幽霊が恋仲に。姿定かならざるものを好んで描くひとなのかもしれません。こちらは新連載「れ・り・び」(ともち)は揺らぐことなくこのひとのべた甘まんが。いいんだこれはこのまんまで。隔月連載「極楽丸」(相川有)はこれまで定点観測者だった前田里が揺れ始める。先行き目が離せません。
ばかまんが「うしむすめ」(西川魯介)目当ての購入。うしむすめというか件娘というか。もうひとつ載ってるばかまんが「カムフラー汁」(えりちん)はリアル絵柄で気がついたらものを買い過ぎたという定番ねたを。けっこうおかしかった。こっちでは「相撲遊戯」を描いてる木村浩二、これからもこれ続けるとのこと。絵は変わったというより変えてきたのかもしれない。
ヤンマガ12号掲載のデビュー作「トークライブレッスン」がたいへんよかった森拓真の2作目「グレイボックス」が載ってます。事故で長期間意識が戻らない男の夢の中に、ひとりの女の子が入ってきて、目を覚ます意欲を見せない男をいっしょうけんめいなだめすかして。舞台設定はそんなに珍しくないけれど、まずテンポと間合いの取り方がいい。つぎに口は悪いが懸命な大口丸顔の少女がたいへん魅力的。単にかわいいというのとはちょっと違う、目に力があるのがなんともいい。でもってラスト前、主人公の意識描写がうまい。主人公の心境変化がやや唐突なきらいはあるけど、全体としてはたいへんよいんではないかと思います。このひとはほんとに先が楽しみ。
この号はほぼこれにつきるかな。あとは失ったものが戻ってくるでもないやるせなさを描いた「春が臭う」(こうのこうじ)がいいです。デビュー作「中学生日記」もそうだったけど、いろいろある年ごろの少年の現実をとらえる力を持った人でしょう。読切はもうひとつ再登場の「妹は思春期」(氏家卜全)、連載陣では「NANASE」(山崎さやか+筒井康隆)「レゾレゾ」(サガノヘルマー)「乙姫BOMB!」(大橋薫)の三つが始まってます。「NANASE」は「七瀬ふたたび」原作のまんがとのこと。「レゾレゾ」は同じ別冊ヤンマガ2号に載った読切の続き。ずいぶん間をあけたな。
19日発売の雑誌までは翌月付け。21日発売雑誌からは翌々月付け。いったい誰が決めたのだろう。ちなみに日記中で先月発売のアワーズライトが3月号になってたのは間違いです。先々月号も3月号だし。今日気づきました。
桑原真也が巻頭カラーで「TO-MA〜トーマ〜」をスタート。赤い欲情から打越くんまでずっと共通した設定だったから、このひとの違うまんがは初めて読みます。初めてにしてはでも、お色気+出血+なんだかわからん戦いというあたりはおなじみの内容。この先どうなるかまずは楽しみにしてます。
「春よ、来い」(咲香里)はこれは主人公に都合のよすぎた展開のつけが回るのか。いやでもわからん。かつてOKAMAにまんまとだまされた身としては慎重に見守ることにします。
1000号記念号。創刊以来の連載リストをながめながらいろいろと。購読しだしたのが最近のわりに、単行本で買ってるタイトルはそれなりにある。上村愁ってそういやチルチル以来見ないなあ、相沢トモコもいいかげん新作描かないかなあ、などなど。
そして1000号記念の特別ゲスト・上野顕太郎の「宇宙の千人」。これほどまでにオチの丸見えなまんがなのに、なんでこんなにげたげた笑わないかんのだ。それはつまり「わかりきってるオチの見せ方」がうまいからなのだろう。いやこういう分析はどうでもいいです、心ゆくまでこのしょうもなさを。とはいえこれ、五万節知らない人はおかしくもなんともないような気がしないでもないな。
小笠原朋子がゲストで「悪の生徒会長」を描いてる。ろくでもねえ女子高生を描かすとうまいなこのひと。もうひとり、ゲストというかゲストじゃないんだけどひさびさ登場の「ササキ様に願いを in USA」(みずしな孝之)。バル敏夫にザエギ貴弘はおかしかった。
かたぎりわかなは今月も4コマひとつ。なんだか内容があっちのほうに飛んでってるような気もします、もしかしてこれすごいのか。でもやっぱり月に4ページくらい読みたいよ。
金曜日は職場PCの根性をたたき直していたら午前様に。昼間に起き出した土曜日は一日中飲んだくれ。そして日曜日、勃然と田中久仁彦のポスターが欲しくなり、煩悩駆動で新宿まで出向くも不発。駆動中に回った店のうちひとつが奇遇にも新宿ピットインと同じビルだったので出し物を確認したら、梅津+山下+鬼怒というおいしそうな顔ぶれたったのだけど、日曜夜8時開始はきついので涙を飲んであきらめる。で帰って風呂後にTVをつけたらF1やってて、見ているうちにフェラーリ2台が同じようにコースを飛び出す(戻って結局勝ったけど)。マレーシアのスコールってすごいや。
女子高生と先生が結婚してるという設定の「せんせいとわたし」(小笠原朋子)、女子高生の方がまぬけなのでなかなか読んでて楽しい。コンサートに米袋。めでたくも単行本が出る「てけてけマイハート」(竹本泉)、竹書房からは初めてかと思ったけど考えたらさよりなパラレルがあったか。モカ飲んで徹夜明けで電車で寝たまんま往復というのは実話に違いない、というか知り合い複数から聞いたことあるし。
今ごろきづいたのだけどこの雑誌、たいていのまんがの登場人物紹介が年齢付きなんだ。こっこさんっていったい何歳だったっけ。「エン女医アキラ先生」(水城まさひと)のアキラ先生は29歳、「ひまじん」(重野なおき)の森川ツグミと「ただいま勤務中」(辻灯子)の春日陽子は20歳。アキラ先生は買ってもいいなと思いだしてます。
「女子アナの王道」(久寿川なるお)が新連載。ちょいと絵が美少女風に変わった(変えた)感じだけど、これを読みながらイッキを買いわすれてたことに気づいて憮然とする。あれは買っとかないといけないのに、まだ新刊で手に入るかしらん。
「蛙の王子様」(池部ハナ子)が変わらずいい。たぶんこの先ずっといいに違いない。男は黙って読むしかない、そんな内容です。
「TRAIN+TRAIN」は今月も休載、だけど来月から復帰とのこと。それはそうと原作者・倉田英之が毎月2ページ書いてるなかに「漫道」という他社まんがを躊躇なくすすめてるコーナーがあって、ここのセレクションが楽しいです。今月は私屋カオルの青春ビンタ。買わないかんかなやっぱり。
巻頭で始まってる「フィギュア17 つばさ&ヒカル」(中平凱+GENCO・OLM)、けっこう腕のある作画者っぽいので追ってみることにします。読切「行殺▽新撰組」(八雲剣豪)もゲーム原作の内容はともかく絵は若干気になる。「Natural Zero+」(内藤隆+フェアリーテール)「メルクリウスプリティ」(西野司)が最終回、今回うれしくも16ページある「Little Worker」(桂遊生丸)はあいかわらず血まみれ妖精まんがです。変なまんがだなあほんとに。来月は純情可憐な読切描くそうだけど、こっちで押して欲しいなあ個人的には。まあ来月読んでみてかな。
シリアスに耐え切れなかったか「SISTER RED」(林家志弦)は激しく羽目をはずした番外編。しかし今月それ以上にすごかったのが、零号駅の番外編にして今回たこ焼きまんがの「イグナクロス九十九号駅」(CHOCO)、まさかこの絵でこんなハイパーギャグをやってくるとは。「白色矮星級にまずい!」以降笑いがとまりませんでした。素晴らしい、今回は実に素晴らしい、ギャグ好きな人はこれだけ立ち読みしても損ないです。ふだん大王買ってない人でも。