テレビのチャンネルがいくつか、本格的に入らなくなってきた。とうとう寿命か。
買い替えるならフラットブラウン管の4:3というのは前から決めていて、できれば25型にしたいのだけど、30kgオーバーの物体って一人で持ち運べるんだろうか。一人で持てないものは買わない、というのはいちおう決め事にしてるので、だめだったら21型かなあ。
なんで53号なんてのがあるんだ。1年は52週じゃないのか。不思議。
「ルビー・ザ・キッド」(木葉功一)がひたすら疾走。おいてかれないようにするので精一杯だけど、ついてくだけで気持ちいいいです。このままどんどん。今回の「リーマンギャンブラー・マウス」(高橋のぼる)は…七帝大の裏予算ぶんどりを掛けた地下鼠レース。その会場の隅でマウスを誘惑するまぐろ子の母。書いててなに言ってんだかわかんなくなってきた。いったい何まんがだこれは。
今号はひさびさに「ひまあり」(上野顕太郎)が載ってます。今回の言葉ねたはいまいち似てない気が。「けびんこすなぁ」とか「えとらんぜよ!」とかはいまだに覚えてるけど。
今回の「エクセル・サーガ」(六道神士)、メンバーおのおのがてんでに持ち味を出してハイテンション。温泉が嫌いとは気が知れんぞ。まあ別府とかのあれは地球のにきびといえなくもないけど。登別は地球のアカギレか。落ちたら煮えるアカギレ。
放置しているうちに「迷彩君」(竿尾悟)がなんだか妙な具合になってきました。このまんが、ほんものの戦争に手を出した瞬間にアウトだと思うけど、このまんま戦争ごっこに徹していればそのうち不思議な味わいが出てくるような予感が。もうしばらく放置して眺めてみたい。読切「オトナ篇」(篠房六郎)は相変わらずいやなギャグまんが。作者はいやなギャグまんがという荒野をひとり開拓しているような気がします。田丸まんがの遠い親戚筋かな。
また間違いました、(正)秋重学(誤)秋重孝。こんどはスズキトモユさんに教えてもらう。あれだけ刷り込まれてたから絶対間違うだろうという情けない確信が実はあったのだけど、案の定。たぶんもう1回は間違うという、これまた情けない予感が。
「もっけ」(熊倉隆敏)が連載化。たいへんめでたいのだけど、今回は前回ほど絵にひかれるものがなかったのはなんでじゃろと思って前号を見返した結果、主人公が前回は妹、今回は姉というその差にあるらしいという結論に。おとな絵はおとな絵で端正で悪くないけれど、こども絵の豊かさには及ばない。いやおとなこどもの問題じゃなくて、登場人物の表情が弾むか弾まないかの問題かな。おはなしのほうはたいへんおもしろいという感じではないが、こういうのは積み重ねていくうちにだんだん味が出てくるのかも。楽しみにします。
今回は読切が3つ。「ケッタマシーン」(カジモリエ)は投稿時代もカジノモリエだったりカジモリエだったりいったいどっちなんじゃいというのはさておき、けったいな話のなかに純情を混ぜこむ構図は「未知との挿入」と相通じるものが。あっちはけったい側に落としたのに対し、こんどは純情側に落としておしまい。恋愛話でもあるせいか、いまいちピンとこなかったところはあるけど、いやでもこういうある意味実験的な話を描く人は貴重だし。何回かに1回ヒットが出ればいいとしたもんでしょう。あと2つはギャグまんが「バーバー馬場」(山下貴仁)と日常ヒーローもの「ヒーロー」(石黒正和)。このジャンルにはくぼたまことという偉大な先達がいるのだよな。
ギャグ大喧嘩は「おすすめのカワイイ」(林実日子)「九マイルのヘビは長すぎる」(瓜根稜吾)「くまがゆく」(あたまん)「スニーカーの助」(木賃ふくよし)「ニャニャドヤラ」(烏屋さと志)の5本。連載陣では「NOiSE」(弐瓶勉)が大変なことに。主人公がこのありさまで次はどうなるんだろう。「女神調書」(小原愼司)が最終回。次はぜひともオリジナル連載で。
連載の2作「山靴よ疾走れ!!」(紅林直+生田正)と「サムライガン」(熊谷カズヒロ)は変わらずおもしろい。「サムライガン」はウルトラジャンプのほうと記憶がごっちゃになってあれあの少女は出てこないのかなどと勘違い。こっちはこっちで少しずつ、謎解きが進んでいます。
今号は大ヒットこそなかったものの、読みごたえのある読切が多かった。こわもて編集者を定点に据え、登場し輝き色褪せ、でもそのままでは終わらなかった才能あるまんが家を描いてみせた「ジーニアス!」(山本夜羽)、ラストがちょっと寸づまりに感じたけど十分引き込まれました。読んだ人のうちかなりが「この編集者は実在の人がモデルなんだろうか」と思うような気もするけど、どっちでもいいといえばいいんだけど、どうなんでしょう。人を扼殺して回ることを許される超越した人間を設定した「ひらさかさん」(袈裟丸周造)は寓話ととれなくもないけど、その不条理さをそのまま味わうのがたぶん正解でしょう。ラストが後をひくなあ。
「タッチアップ」(もりたあゆみ)はよくある話な恋愛譚ながら、クライマックスの爽快感ときれいなまとめかたがいい。「といっちゃん」(岡野恵+美一葉)は大人顔負けのしたたかな金貸し少女が主人公で、これはこれで十分おもしろかったけど、岡野恵はできれば原作なしで読みたいかな。「EU エッジユーザー」(彩賀友秋)は大くくりすればバトルまんがでなおかつ逆浦島もの(というかそときびともの)で、若返るにつれて記憶も経験もなくしていくのはなるほどもっとも。描き込まれた絵は勢いがあっていいです。いい紙に印刷すればもっと映える絵でしょう。
「サーファーズ」(HIDE)「国境なき医師団・イコマ」(高野洋)「MOL」(岡本倫)の3つに共通しているのは、結末が甘くないこと。こういうスタイルのおはなしはもしかすると読み手を選ぶのかもしれないけど、起こるはずのないことが起こってハッピーエンドよりはずっと納得がいきます。サーファーボーイと用務員の交流のおはなし「サーファーズ」も、国境なき医師団のシビアさを伝えた「イコマ」もよかったけれど、女性不信の少年とミニチュア少女の短い日々の物語「MOL」は正直読んでてびっくりしました。ヤンジャン系でもこういうの載るんだなあ。この少年がこのあとどうなったのか、思い出にこもったかわずかなりとも不信が癒されたか、知りたくはあるけど描いてしまうとどっちにしろうそくさくなりそうだし、読者の想像にまかせたのは正解かもしれないです。
風邪ひいた。喉が痛くて頭が重くておなかが下る。まだしも行儀良く順番にきてくれたほうが。
いつの間にか長期連載になった「教科書にないッ!」(岡田和人)。最初のころとはずいぶん絵は変わったけど、すけべねたといい話を織り込んだスタンスは一貫して変わらず。大楽と綾と五月先生の関係もあんまり変わらず。最終的にはどこに持っていくんだろう、というのは実はどうでもいいことなのかも。それはそうと「メグミックス」(倉島圭)のエプロン後ろ姿はこれではビキニの後ろ姿じゃないかしらん。エプロンはX掛けのような。これまたどうでもいいことだけど。
秋重学の「リーダー」目当てに買う。例によってかっちょいいまんがなんだけど、この設定なら麻雀混ぜないほうがよりよかったような気もするがそんなこと言ったって麻雀まんが誌なんだからしょうがないか。ボタン押しちゃって捨牌が奈落へ、というのはかつて見たことがあるけど、まんがで読んだのか実体験なのかは定かではない。ところでほとんど麻雀と関係ない連載「道子のほざき」(一條裕子)は本にならんかな。これはなったらちゃんと売れるんじゃないかと思うですが。
追記(2000/11/29)秋重学が秋重孝になってました…
「どす恋ジゴロ」(平松伸二)に「麗羅」(三山のぼる+山田ゴメス)と巻頭2つはベテランの味。どっちかというとどす恋ジゴロはかなり変な味でもある。このまんがはたぶん後世に残るでしょう。「粉雪」(大熊ジン)はどこかはかなげな絵が内容と合っていて印象に残ります。このひとはどこかで見たことあるのだけど、増刊ヤンジャンあたりかな。
ろくでもなかった同棲相手にまつわる回想譚「やけこげ」(はなぶー)は、わりとかわいい目の絵と醒めた内容のギャップがちょっとおもしろい。子供時代に涙した物語にいまでも泣けることへのこだわり、大人であるこの身の現実、出会い寝た相手が持っていた自分と同じ思い出と感情。それらが錯綜する「めすいぬのむすめ」(町田ひらく)は一筋縄ではいきません。ヒットする人はものすごくヒットするまんがじゃないかな。
「東方機神伝承譚ボロブドゥール」(太田垣康男)が完結。ほとんどの登場人物が斃れていくのはまあそうならざるを得ないだろうと思ってたけど、ラストは思ってたより前向きでした。本には…ならないかなあ。「トンネル抜けたら三宅坂」(藤代健+森高夕次)は今回もハイテンション。松葉杖でこーゆーことするの、エロまんがでもあまり見たことないような気が。これだけでもどこかで続かんかねえ。
というわけでこれにて休刊。創刊から休刊まで2か月は、休刊号もへちまもなかったコミックジャパンはさておき、2か月半の少年宝島や3ヶ月(だったっけ)のジャパンダよりも短いことになります。いきなり隔週刊青年誌は無茶だったということかなあ。月刊ならもう少し粘れた気も。
あとは少年宝島をステップに星里もちるが飛躍したがごとく、藤代健がここから世に出るか。そうなればこの雑誌が存在した意義はあったことになりますが。さて。
日立が廃部?そんな馬鹿な。日立っつったら女子バレーの象徴だったのに。
今年もいよいよ終わりだなあ。少なくとも雑誌の号数上は。
今号には「エリートヤンキー三郎」(阿部秀司)のすごろくが付いてるのだけど、これ、上がれるんだろうか。まあスタートに戻るが最初にしかないから、いずれは上がるんだろうけど。三郎気分を味わうには最適かもしれません。今回はついに連行される始末だし。
「L・Pアラシ」(能田茂+天王寺大)はバカまんがの様相を呈してきました。最後の最後の最後の手段ってあんたは小学生か。ねた的にはカバチタレ数ページ分を3回に引き伸ばす手際は鮮やかというかなんというか。「クーデタークラブ」(松本光司)が本になるのは半ば予想のうちとして、もう1冊本が出るというのはめでたい。サオリ+αかな。
「クロノアイズ」(長谷川裕一)が佳境。下手すれば荒唐無稽に陥りそうな設定でもってしっかりおはなしを作っていくさまには感嘆します。これ、こどもが読んでもおもしろいんじゃないだろうかって少年誌だから当たり前といえば当たり前だけど。
読切「しにがまえ」(後藤伸正)は60ページ以上の大半がアクションシーンで、うっかりするとなにがなんだかわからないけど迫力だけは伝わる。タイトルはほんとは「列」の偏のほうで一文字タイトルです。読切はあとふたつ、「コマンダー千太郎3」(こしじまかずとも)と「きらきら天使すとろベリ〜!」(ひのき一志)が掲載。「カスミ伝△」(唐沢なをき)は今回は切り抜きまんがでした。
純エンターテイメントコミックとしては、今年最大の収穫かもしれない。もちろん麻雀まんがに限った話ではありません。
ラスベガスの天才マジシャン・バードが不敗神話を持つ代打ち・蛇と対決するこのまんが、麻雀知ってるほうがおもしろいのは確かだけど、麻雀知らなくてもたぶん全然OKです。バードと蛇と、それぞれの狂気に満ちたふたりの主人公、この作者独特の派手な道具立て、始まった時点で間違いなく最後まで見据えていた、ひょっとすると描き上げていたんじゃないかとさえ思える隙のないストーリー、最後まで読み手を引きつけたままの最終話とあまりにも美しいラストシーン。よくできたまんがというのは、こういうまんがをいうのです。
たぶんこのまんが、読み手をそれほど選びません。おもしろいまんがをおもしろいと思う人のうちかなりの人がこのまんがをおもしろいと思うに違いない、というと言い過ぎかな。ここはでもひとつ、あえて言い過ぎることにします。読むべし。
しばらく試していたNetscape6を結局消して、代わりに日本語化したMozillaのNightly Buildなどを使うことに。試したみた感じ、こっちのが動きの素性がよさそうだったので。まあいずれにせよそんなに安定はしてないのだけど。
10年以上前に一度読んだことがあるので、今回は再読になります。めでたく増刷されたので新刊で買えたのはとてもうれしかった。
読む前はどんな話が入ってたか記憶があやふやだったけど、読んでみると各短編のだいたい1ぺ−ジめで「ああこういう話もあったっけ」と思いだしたから、それだけ印象に残ってたんだろうな。半永久的に演奏されてる交響楽とか、電線の上で暮らす人々とか、高い壁にはさまれた細長い世界とか、すべてのことを忘れないと死ねない老人たちとか、このひとの小説はそういう奇想が出発点になっているのだけど、単なる奇妙な小説にとどまっていないのは、読んでいてつい愛着を覚えてしまう人間くさい登場人物たちに鍵があるのかもしれない。「電線世界」のもやもやを抱えて生きる主人公の高校生なんかは、初めて読んだときはこちらももやもやが残ってる年齢だったこともあって、不思議な同調感(共感ではない)をおぼえた記憶があります。
ベストはやはりタイトル作になるのかな。いつまでも演奏されつづける交響楽のオーケストラ団員や裏方たちを描いたこの短編はもちろん素晴らしいけど、生まれつき歩くのが達者に生まれた男が、壁にはさまれた世界の果てを目指して歩く「見果てぬ風」と、個人的にはどっちか選べといわれても選べんです。ラストのラスト、主人公のひとことがほんとうに忘れがたくて。
モーニング連載時に一部で強く支持されていたまんがの、待望の単行本。まあなにはともあれ本になってよかった。
連載で読んでるときはあっちこっちに決めゼリフ・決めコマが用意されていてそういう意味でのおもしろさがあったのだけど、こうやって本になったのを読むと、なんだか読んでるうちにどれが現実でどれが妄想か境界線がどんどんあいまいになっていって、連載時とはまた別のおもしろさがあります。タイトルから推測するに作意としてはたぶん後者を狙ったのだろうから、そういう意味では単行本で読んでこそのまんがなのかも。
ラストもこうやって読んでみるとうまくまとめた方じゃないかというようにも思うし。モーニングオンラインで連載されてた「G」もできれば本で読みたくもあるけど、frankenで読めるんだったっけ。こんど確かめてみよう。
先月新連載の「ラグナロク」(ことぶきつかさ+安井建太郎)が1回お休み。今月スタート予定だった「G〜Destine for fire〜」(都筑真紀)は作者急病のため3月号予定に変更とのこと。これはほんとに作者急病っぽいです。おだいじに。
それやこれやで今月は読切が3つ。「ふぇいく▼ぱっど」(たなか友基)はない胸とある姉に悩む女の子+幼なじみというおはなしで、よくある設定ながらなかなか好みの絵。八神健と貞本義行を足して2で割ったような。「友だちが降ってきた日」(佐伯淳一)は相次ぐ友達たちの転居にへこむ少女+これまたその幼なじみ+宇宙船がこわれて降ってきた宇宙人の、楽しくも短い同居の日々を描いたまんが。おはなしのまとめかたがけっこういい感じだし、基本的にはかわいい絵だけどそれだけではないくせが絵にあって、このくせがあるところにも先行き楽しみな感じを持ちました。もういくつか読切で読んでみたい。もうひとつの「JET!侍」(ゴツボ*リュウジ)は、絵は全然ちがうけどおはなしはみなぎ得一に少し近いかもしれない。読切ではほかに、3号連続の1回目「GIRLS・ブラボー」(まりお金田)が載っています。新連載の4コマ「多重人格探偵サイチョコ」(ひらりん)も始まってます。
「新世紀エヴァンゲリオン」(貞本義行)はこれ、もしかしてアニメと違ってきてるのか。3号機は破壊されたけどトウジは無事だったんと違うのか。「余の名はズシオ」(木村太彦)は番外編で、いままでのあらすじなんかが整理されたりしてるけど、たしかにあらすじはこうだけど、読んでも見事なまでによくわからん。だいたいこのまんがをわかったというのはどういう状態を指すのやら。
食べるもののカロリー量を気にするようにしてから、体重が少しずつ減っている。気にしてるわりに間食もするし揚げ物のたぐいも絶っているわけではないけど、気にするだけでもずいぶん違うらしい。
まあもともと野菜海草魚のたぐいはそれはそれで好きというのもあるのかな。とんかつは好きだけど、おでんも好きだし。食べ物として体にいいかは知らねど、おでんは満腹感のわりにカロリー低いみたいです。
ところでこれ書いてるの、土曜日とは真っ赤なうそで日曜朝5時半です。こういうことやってるから月曜の朝がぼろぼろなのだ。
屋敷、立往生。「エアマスター」(柴田ヨクサル)は登場人物たちがあっちこっちで肉体限界を超え出してます。どいつもこいつも意地っぱりというか、このくらいでないとこの手の勝負には勝てるもんじゃないのかな。
「キルケーの豚」(関崎俊三)がしばらくぶりの第2部スタート。合わせて単行本も出るとのことです。SF風味のハードボイルドといった感じのこのまんが、個人的には若干ストライクゾーンを外れている気もするけれど。それでも本は買うし連載も期待します。「ハネムーンサラダ」(二宮ひかる)はぐるーっと大回りしたみのりと一花がやっと心を通わせつつある風情ながら、このまんまいくかどうかまだまだ油断できない。なにしろほんとうの事はひとつじゃないのだから。
「まほろまてぃっく」(ぢたま某+中山文十郎)に「月詠」(有馬啓太郎)と巻頭2作が緊迫してます。「まほろまてぃっく」はやがてその日が来るまでほのぼのな毎日かと思っていたけど、こんな展開になるとは。まさかここで壊れておしまい、というのはないだろうけど。壊れてとか言うとまほろさんファンに怒られるかな。
なにごともなかったような顔で「HAL」(あさりよしとお)が11ヶ月ぶりに再開。ついでに単行本も20世紀中に間に合うようでまずはめでたい。冬眠中なにがあったか知りたくないといえばうそになるけど、そのうち作者が書く気になれば書くだろうし(もうどこかに書いてるかもしれない)その気がなければそれでいいし。登場人物たちがゆっくりと集結し始めた「エンブリヲン・ロード」(やまむらはじめ)、でもまだ先は長そうです。もういちど登場人物の関係をおさらいしておこうかな。読切で掲載されてる「Call me…」(ともち)は…ともちのまんがです、と言えば通じるひとは通じるでしょう。ラストページのあおりに「ガム創刊以来の激甘ハッピーエンド」とか書いてるけど、ハッピーエンド以外の何かを期待してたんだろうか。このひとのまんがはこういうまんがなのだ。
「銃腕機」(かかし朝浩+広川犬介)が今月で最終回。読切でスタートしてシリーズ連載化していた「Dystopia」(桂木すずし)も最終回。なんともやるせないラストになりました。どうやら単行本になるらしいのがなんともうれしいなあ。編集部の英断に感謝します。もひとつ「ヘブンズゲイト」(門井亜矢)も本になるとのこと。これ、この作者の初単行本なのだな。
シーズン増刊1年分に四季賞入選作を加えて全5話の単行本。四季賞入選作が収録されたのはうれしいなあ。装丁も内容とよく合っていていい感じ。
多くは山深くの村を舞台としたこのひとのまんがを読んでいると、いつのまにか山の音が聞こえてくるような気がする。いままでの人生はほとんど都会暮らしで、山の奥にはスキーや旅行でいったぐらいだから、実体験が甦るのではなくて、作品そのものから聞こえてくるのかもしれない。
通勤帰りに買って電車で読んでいて、不意に自分がかなり幸せな気分でいることに気がつく。おれはほんとにこのまんがが好きなんだなあ、としみじみ思う。好きなまんがになればなるほど語る言葉が見つからないという欠陥が自分にはあって、「バイオ・ルミネッセンス」の感想も極めて納得のいかないものしか書けていないのだけど、この本を読んでいるとそんなことはどうでもよいような気がしてくる。人の中に入り、人外のものを見せ聞かせ、あるいは見えなく聞こえなくする「蟲」という存在と、蟲にとりつかれた人の治癒を生業とし、なかば蟲と共生しているようにも見える主人公と、明治か大正か、あるいはいつでもない時代の日本を、名実ともに細やかな筆致で描いたこのまんがは、いつのまにか自分にとって欠くことのできないものになっていたのだろう。
このまんがに限り、売れてほしいとか多くの人に読んでほしいとか、そういうほうになぜか意識が行かない。それはもちろん売れてほしいし読んでほしいし、末長く続いてほしいけど、読むだけで満足してしまうからなのか。とにかく、本にまとまってほんとうにうれしい。読む前より読んだ後のほうがいっそう強くそう思う。
富士山レーダー建設プロジェクトの中心的存在だった気象庁測器課の課長は、のちに退官して作家・新田次郎となった…というのをいま見てたテレビで知った。そうだったのか。
とりあえず1回目終了。エンディング見ながら、登場キャラクター全員を忘れがたく思いだしてしまう恐ろしいゲーム。学園生活シミュレーションでもあり戦時下/軍隊生活シミュレーションでもあり、一種のギャルゲーでもあり戦術級シミュレーションでもあり。システムの縛りよりおのれのモラルの縛りのほうが狭いとも言える自由度の高さはやっぱり特筆ものであり。
終了直後はいったん封印しようと思ったけど、3時間後の現時点ですでに2回目やりたくなってるので、まとまった感想書くのは後日にします。もうしばらくこれに時間を吸い取られる生活になりそう。とりあえず、口コミでわっと広がったわけはよっくわかったとだけ書いておきます。
それにしても2周目のキャラクターボイスを消す方法はないのかなあ。そのせいで2周目に入る気になれないのが、なんとももったいなくて。
シリーズ連載「天才 柳沢教授の生活」(山下和美)がとてもいい。とてもいいのは今回に限ったことではなく、かなり前からずっととてもいい。セリフで語る部分とセリフ以外で語らせる部分の配分が絶妙。絶妙なのもやっぱりその配分に限ったことではなく、あっちこっち絶妙なのだ。いつかは単行本買わないといかんなあ。
読切というかこれもシリーズ「鳥の物語」の2回目、「本牟智和気」(諸星大二郎)は日本古代の、大和と出雲が争っていたころの物語。このひとは何を描いてもこのひとのまんがになる。あたりまえのようであたりまえでないことのような。ぶれがないというか。もひとつシリーズ連載「マントルピースのお天気」(滝平加根)は5回連続の最終回。またの登場を待ってます。
シリーズ「OGACHA」のひとつでもある短期連載「ハニー・クレイ・マイハニー」(おがきちか)がスタート。古代人の女性の魂+そのひとの作ったハニワ=生身の女性みたいな召使い、が考古学者な独身野郎の家に。寝るとハニワに戻るこのキャラクターがなんというか、大変に愛くるしい。次から次へとへんてこりんな設定を産み出す作者の頭ん中はいったいどうなってるんだろうといつも不思議に思ってます。想像力というか夢想力というかそういう力に富んでるんだろうな。
先月号で再開された「スナオちゃんとオバケ国」(TAGRO)はとりあえず2回で終了。またいつかどこかで。新連載「純粋!デート倶楽部」(石田敦子)はトキメキ追求という、一歩間違うと間違いっぱなしになる怖さのあるテーマ。作者がどう料理するかみもの。読切「晴れた日には絶望が見える」(あびゅうきょ)は、賛否好悪はともかくとして一見の価値はあり。ある意味、きわめて純粋なまんがではあります。
連載陣ではあいかわらず「素敵なラブリーボーイ」(伊藤伸平)と「恋愛ディストーション」(犬上すくね)がいい。特に今回は、登場人物たちの高校時代を描いた後者が果てしなくいい。アワーズガールに描いた「おくびにも出せない」といい、このひと中高生の連載ものを描いたら無敵じゃないだろか。
追記(20001125):12月号なんて書いてたけど1月号が正解です。失礼しました。
大山鳴動して…って日本中のサイトで書いてるな。日本も日本だけどアメリカもアメリカ。だいたい手集計かそうでないかで集計結果が違うのが当然のように報じられてるのはいったいなにごとだ。選挙ってそんなもんでいいのか(いいのかもしれない)。
それにしても大統領選挙の結果が判事一人の判断にゆだねられるというのは…
そうかまだ15話なのか。なんだかずいぶん前から続いているような気になってた「イヌっネコっジャンプ!」(はっとりみつる)はやっと(たまたま?)ジャンパーまんがらしいシーンが続出。ユウキがただのヘッドホンギャルでないことが判明…ってずいぶん前にわかってたのか。忘れてただけか。
前回新たに登場人物を3人投入したのは吉と出ました。こいつらが古株どもと一緒になっておはなしをひっかきまわして、もうしっちゃかめっちゃか。楽しいったらないです。はたして主人公がその才能を見せるのはいつなんでしょうか。情けないまんまずっと進んでったりして。
「ピアノの森」(一色まこと)が無事再開していきなり山場。誉子にあってカイにないものを佐賀が認めたのか、それとも誉子の変貌を見てカイの才能を再認識したのか。まあ結果は来号にならないとわかんないですが。土田世紀と野球まんがの組み合わせが案の定というかはまる気配の「月球」は第2回。行き先はまだ見えねどバタ臭い絵が気になる「コンパレ」(むとうひろし)は第3回。勢いのある雑誌だなあ。
いっぽう「0リー打越くん!」(桑原真也)はとうとう次回最終回。最後までこののりを貫いたなあ。あとはラストを見届けるだけです。読切で「VAN3」(遊人)が掲載。これはこれでなんつうかすごいまんがな気もします。おそろしく空っぽ。
かたぎりわかなは今月も4コマ1本。読みたいよう。あとは日高トモキチがいつもの「爆笑お見合い探偵局」とあわせて「お見合いパーティ必勝ガイド」を描いてるぐらいが特記事項かな。
「月刊フリップ編集日誌」(小坂俊史)は祝単行本的カラー。まえから思ってるのだけど、この主人公の横4本線目、このひとの発明でしょうか。
「ラッキーホラーショウ」(長田裕幸/ゼットン大木)が3回連続の最終回ながら再開含み。始まったらまた買うか。ちなみに来月から小田原ドラゴンが新連載だそうです。小田原ドラゴンとキクチヒロノリが連載しているパチンコまんが誌って…
他誌の予告を見てたら尾崎弘の名前が見つかりました。毎月26日発売の「別冊パチスロパニック7」に載ってるみたいです。「新しい変態」というタイトルを見て変わらんなあこのひともとうれしくなった。ここには中田ゆみと山波千紘も描いてるのだな。
Netscape6についてのネット上の評価で「サムソンビッグより遅い」というのを読んで思わず笑ってしまった。サムソンビッグは数年前にきさらぎ賞を最低人気で逃げ切った馬で、単勝は今でも歴代4位くらいじゃないかな。遅い逃げ馬という奇怪な競走馬でした。それにしてもわかりにくいギャグを。
こてこてとしか呼びようのない展開が続く「L・Pアラシ」(能田茂+天王寺大)は4回中2回目。まあたまにはこういうのもいいか。基本的にはシリアススポーツまんがな「空手小公子 小日向海流」(馬場康誌)だけど、ギャグやらせたらいくとこまでいくのは作風ですね。普通外にはもらさんぞ。これってやっぱりモザイクかけないと怒られるんだろうか。
デビュー作「君と暮らせたら」がよかった記伊孝が集中連載「犯罪交渉人 峰岸英太郎」で登場。ハイジャックされた飛行機に犯罪交渉人、がらりと作風変えてきた2作めはさてどうでしょう。絵がいい感じなのは変わらないのでいずれにせよ読みます。絵と言えば「念力密室」(太田まさのり+西澤正彦)の絵はみやすのんきと陽気婢を足して2で割ったような感じ。きれいな絵だけど、個人的にはもう少し雑味があったほうが好きかな。今回ミステリー・ホラー特集ということで、ほかに「君の願いは悲しいけれど」(川口まどか)「ぼくが猟奇になったわけ」(唐沢なをき)「コラーおばさん」(難波義和)が掲載されてます。
病休明け「ゴルディアス」(イダタツヒコ)は錠前師が登場して、やっと役者がそろう。でもだれが味方でだれが敵なのか、というより味方や敵で割り切れるのか、登場人物たちの人間関係はまだまだ明らかではありません。これからこれから。3回集中「タッチダウンブルース」(TAR)が最終回、「JOKER」(平野博寿)が読切後編。平野博寿は個性的な絵ともどもけっこうおもしろい存在だと思います。また読みたいな。
1週間前に買ったPS1に、余暇時間の半分以上を食いつぶされて閉口しています。正確にはPS1の中で回っているゲーム1つに。自制心のなさが状況に拍車をかけまくり。睡眠時間が減りまくり。いっそ小人さんに仕事やってもらって勤務時間中に寝るというのは…そのせいで馘になったらまんが買えないもんなあ。
今月号は読切がふたつ。田丸浩史といけだたかしっていったいどのあたり意識したセレクションなんだろうというのは別にどうでもいいのだけど。個人的にはうれしい限りだし。
「激羅撫戦隊レンジャー3」(田丸浩史)は彼氏が実は戦隊メンバーだったという設定のいつもの田丸節。最初は意地張ってコスチューム姿の彼氏とデートとかしてた彼女のほうが、突きつけられるシビアな(シビアか?)現実にどんどん腰が引けて。ラブやんもそうだったし、さかのぼれば超兄貴もそうだったけど、なんでこのひとのラストはこうなるんだろう。不幸をギャグにしているには違いないけど、手つきが自分の不幸をギャグにするのと同じなんだよな。なればこそのおかしさでしょう。
いっぽう「FADE OUT」(いけだたかし)はファンタジーでラブコメ。おれはこのまんがかなり気に入ったのだけど、この柔らかく繊細な絵でこういうラブコメというのは、どれくらい一般に受け入れられるのかな。この線で押せそうならこれで押してもらって全然OKです。作者がOKであれば。
「獣星記ギルステイン」(田卷久雄+酒井直行)は引き続きシビアな展開。この登場人物、ヒロインになっていくのかと思っていたのに。地力のある作者だけあって、「ダンデライオン」(落合尚之)がめっきりおもしろくなってきました。やや設定が入り組んでるので、単行本まとめ読みで早めに頭を整理したいところ。
「面影丸」(伊藤悠)、きれいに完結。2月に「本を出してもらえるかもしれない」そうで、大いに期待して2月を待ちます。できれば以前発表された読切群も収録されるとうれしいな。
「火星人刑事」(安永航一郎)が大爆発。ネタとしてはかなりやばいのだけど、「火星人は/スペイン人には勝てんのだ!」に始まる大技連発にげらげら笑ってしまった時点で負け読者なのでなにも言えない。なんとなくこのギャグのテンポ、デビュー当初のロングレンジに戻っているような気もします。「陸軍中野防衛軍」の中盤くらいまでの。
「破壊魔定光」(中平正彦)は先月のおデートから一転してバトルシーンに。なおかつここのところ続くラブ気配はますます高まって、もう読んでいてくらくらきます。めちゃくちゃおもしろい。あいかわらず登場人物がばらばらになってる「プロペラ天国」(富沢ひとし)、展開早いのもあいかわらず。巻頭で「銃夢−Last Order−」(木城ゆきと)が新連載。「魔法少女猫たると」(介錯)と「DOGS」(三輪士郎)の後編が読切で掲載。「DOGS」はトーンもカケアミもない白黒まんがだけど、これはたぶん効果狙ってでしょう。
初単行本です。デビューから3年で単行本というのは、4コマではかなり早いほうじゃないかしらん。
4コマをあまり知らない分際でこわごわ分析すると、このひとの4コマまんがは、みずしな孝之のように登場人物が暴走するわけでもなく、秋月りすのように観察力を生かすわけでもなく、はたまた小池田マヤのようにストーリー形式になってるわけでもなく。これといった特徴があげにくいのにおもしろいのです。つまり、普通に会話しててもおもしろい人とそうでない人がいるのとおなじように、このひとのまんがは普通におもしろいんでしょう。間とかボケツッコミの具合とかキャラクターの立て方とか、そういう基礎的なところで。
こういうまるっこい絵も好みだということもあって、個人的には待望の初単行本です。これが売れたらフリップとサークルコレクションも本になるだろうし。売れるといいな。
新連載「ブロードバンチ」(紅鉄絢)は絵が、特に男性の顔が少しよしのひろみちと似ているけど、たまたまなのか関係あるのか。特撮ねたか報道ねたかそのどっちもか、初回だけでは判断できなかったけど、けっこうおもしろくなりそうでしばらく追ってみます。今月は読切「不思議な妖精ピサチ」を描いてる林家志弦、個人的にはシリアスよりこういうブラックギャグのほうが好きだなあ。ブラックといえばシリーズ的に載ってる「Litte Worker」(桂遊生丸)もあいからずブラックです。ブラック妖精ファンタジーという摩訶不思議なまんが。
「メルクリウスプリティ」(西野司)が超ひさびさに連載再開。「神無−KANNA−」(桐嶋たける)が新連載。先月新連載と書いた「レターフレンド」(騎劉たかひさ/荒川久稔)は読切前後編でした。今月号が後編です。
しかしこの秋の天候はいったいどうしたもんでしょう。今日なんか、とても今年があとひと月半も残っているとは思えないような一日でした。寒いのはいいから、せめて晴れてくれ。
ちば賞入選作「めぐみめくるめく」(うのとおる)。発表ページのイラストを見たときはああそうですかという程度の印象だったけど、読んでみたら大当たり。ステップ1のこたつでストーブに手伸ばして「とどかない!!」でぐらっときて、ステップ2の「ズリズリズリズリ ズイ」で撃墜される。ぐうたら女まんが数あれど、ぐうたら女のこういう生態をどんぴしゃり捉えたのは初めて見たかも。これ、このまんまシリーズにして単行本1冊(1冊がいいと思う)にまとまったりしないかしらん。読みたい読みたい読みたい読みたい。
「カバチタレ」(田島隆+東風孝広)は妻の表情七変化がみもの。絵うまいな、このひと。
1号あけての後編が載ってる「はじめて百連発!」(みずしな孝之)。次に載るはいつのことやら。あと六十五連発も残ってるし。それはそうとはじめて32がふたつあるのは間違いでしょうかこれ。
あとはいつもどおり「どきどき姉弟ライフ」(後藤羽矢子)とか「今日のおススめ!」(新田朋子)とか「Goodmorningティーチャー」(重野なおき)とか「せんせいとわたし」(小笠原朋子)とか「かいしゃいんのメロディー」(大橋ツヨシ)とか「キラキラフィズ」(有間しのぶ)とか。「てけてけマイハート」(竹本泉)って妙に2色カラーが似合う連載だな。暖色系だからか。
巻頭に「ゴルゴ13」(さいとう・たかを)というのは意外と珍しいか。巻末にどっしり座ることが、少なくとも増刊では多いような。今回珍しくよくしゃべってます。しかも電話で。
読切「ケンネルQ」を描いてるちくやまきよしは、オールマンで「そろもんのユビワ」というやっぱり動物まんがを描いてた人です。厚ぼったい感じの絵がけっこうおもしろかったけど、絵は少し変わったかな。でも生気があっていい絵、というより主人公のかたわれがファイターだからそう見えるのかな。読み終わって男主人公のことはちっともおぼえてないけど、くるくる表情変わる女主人公のほうはやたら印象に残ってます。シリーズ化してくれるとうれしいな。
「エールをおくろう」(鎌田洋次+桧垣公平)はよくある仕事と恋愛の二律背反話ながら、仕事をとったら失恋というよくある結末にはならず。なんというか、誠実なまんがです。近藤ようこが呂宋助左衛門周りを描く新シリーズ「南西風(ベンダバール)の彼方」も先行き楽しみ。
先月すっかり書き忘れていたのだけど、先月号から「スサノオ」(増田晴彦)が始まってます。このひとのまんが読むのは「剣豪ゼロ」以来だと思うけど、永井−石川ラインに連なる作風は変わってないという印象。先行きけっこう楽しみにしてます。
「PON!とキマイラ」(浅野りん)はなんだか新展開っぽいけど、おはなしはさておき今回のキモはなんつっても相田千津でしょう。決してファンではないおれですらこれはたまらんと思ったくらい。思う存分萌えよ、全国の相田ファン。番外編っぽいゴキブリ話の「ジャングルはいつもハレのちグゥ」(金田一蓮十郎)は実体験でなんかあったんでしょうか。
新連載「爆裂機構天使クロスレンジャー」(松沢夏樹)は相変わらずのパッパラ調。「清村くんと杉小路くん」(土塚理弘)も相変わらずぶっとんでます。じじい大行進の「魔法陣グルグル」(衛藤ヒロユキ)、このひとはほんとうにじじいが好きだなあ。
巻頭カラーの「魔殺ノート 退魔針」(斎藤岬+菊地秀行)、おはなしの区切りが近いのかばたばたと登場人物が退場。んでもって真紀はザグナにさらわれて空へ。こんなもん、針でなんとかできるんでしょうか。「H2O Image」(藤原カムイ)はおはなしを畳んで最終回。ずいぶん2000年的な畳み方になったなあ。
「極楽丸」(相川有)が相変わらずおもしろい。このまんが、いろんな要素がごっちゃになっていてあんまり整理されてないんだけど、その混沌とした感じが、登場人物がこの世とあの世を行き来するおはなしの内容と合ってるのかな。不思議なまんがだと毎回思います。「Marieの奏でる音楽」(古屋兎丸)はピピが空へ。にわかに緊迫した状況で来月はお休み。うへえ。しょうがないのでおとなしく2か月待ちます。目次にはないけど「いなずまのにおいとコロクプル」(西岡秀樹)「おさるのムード」(玉木満)のふたつが載っているのはいつものとおり。