ときどき日記(20020216〜20020228)

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2002/02/28(木)

 帰宅途中で銀行に寄り金をおろしていて、ふと「ATMはどうやってお金を数えてるんだろう」ということが気になってしかたなくなる。数え間違いとかしないのかしらん。
 考えてみればATMどころか、自動販売機にコインを入れたらなぜ缶飲料が出てくるのかというもっと単純なことさえ全然わからんのでした。世の中知らないことばかり。

 あしたから遠出するので3日ほど更新をお休みします。

雑誌連載・読切ほか

コミックビーム2002年3月号

 えらく読むのが遅くなってしまった。先月号です。
 ミドリちゃんが頭から落っこちた「敷居の住人」(志村貴子)。死の恐怖を前にしてやっとこさ自分の気持ちを自覚する、ということでいいのかしらん。どうやらおはなしは丸く収まりつつある、ということでいいのか。まだ油断ならないけど、でもたぶん、そうなる気がする。ゴンつってるうちは骨は大丈夫だけどでも脳内出血してるとまずいので医者に行きましょう。
 友ありインドより来る、の「エマ」(森薫)。象に乗って。初回2回目と落ち着いた展開だったところにいきなりトラブルメーカー出現で、にぎやかになりそう。「象の怒り」(吉田戦車)は煙に巻いての最終回、「ウルトラヘブン」(小池桂一)も小休止。夏再開と書いてあるけどまあ原稿たまるまでのんびり待ちます。1年でも2年でも。
 新連載「青〜オールー〜」(羽生生純)はとりあえず沖縄からスタート。「ワガランナァー」が逸脱しきった人の、「恋の門」が踏みとどまってる人の漫画なら、これは逸脱していく人の漫画になるのかな、などといい加減なことを思う。登場人物のアップ連発の「夜は千の眼を持つ」(上野顕太郎)は楽しかったがそのまま力押して押し切った方がよかったかな。「幽玄漫玉日記」(桜玉吉)は事態が急を告げる。ああでもいつのまにか5年も続いていたのか。
 「よみきり▽もの」(竹本泉)は狭いところにはまりたがるちっちゃい女の子が主人公。この主人公が140センチだとすると相方の巨大少女は170センチくらいか。男前でいいなこの子。

新連載:「青〜オールー〜」(羽生生純)
最終回:「象の怒り」(吉田戦車)、「ウルトラヘヴン」(第1部完)(小池桂一)
シリーズ連載:「少年少女」(福島聡)
読切:「knife」(谷弘兒)、「グリグリ◎」(後編)(市橋俊介)


2002/02/27(水)

 この冬は生まれて初めてといって言いくらい、いよかんをたくさん食べてます。下手すると1日平均1個以上食べてるかもしれない。以前から好きだったのは好きだったけどせいぜい1シーズン10個くらいだったのに。中毒?

雑誌連載・読切ほか

ガディスランギ/深谷陽(リイド社・SPコミックス)

 短命に終わったリイドコミック爆の連載作。それでもこうやって単行本にしてくれるのはうれしいことです。
 内容は作者お手のものの、南の島が舞台の奇譚。ぬめりとした闇の中をうごめく人外のものたちや、不思議な力を使う人間たちが、それぞれの役どころを心得て舞台をつとめています。南方呪術に加えて中国のそれを登場させたのは、作者の漫画では珍しいかもしれない。
 この本は通勤電車の中で読んだのだけど、読み終わってからもったいないことしたと後悔しました。混雑した車内で読むよりも、夜明かりを落としてふとん(ベッドも可)の中で読む方が、この漫画の読み方としてはふさわしい。ついでにアルコールをちびちびやりながらだとなおよいかもしれません。漫画の内容が内容だけに、過ごしすぎると変な夢見そうな気もするけれど。

少年エース2002年3月号

 前号予告通り巻頭カラーの「Dr.リアンが診てあげる」(竹内元紀)。この漫画を読んだときたまたまたいへん疲れていて、疲れているときに読むと大変疲れる漫画だというのが身にしみました。速射砲漫画だけに気合入れて読まないと途中で振り落とされてしまう。
 それでも1か所げらげら笑ってしまった個所があって、引用したいけどあまりに下品なので引用できない。四の五の言わずに単行本出しなさい。編集部の判断と見識(!)でもって。買うから。
 まだ続いているササメケ…の前に「BAMBOO」(大岩ケンヂ)の方から。先月号で「ステップアンドステップ−ときめきメモリアル3−」を描いてた人で、いい絵を描くなあと改めて思うです。中華風ファンタジーのお話のほうは思いのたけは伝わってくるがちょっと詰め込みすぎたかなという印象。もっとコマを大きくとって少しだけシンプルにしたら見違えるのではないかと思うだけに、次回以降に改めて期待します。ぜひ早めに。
 でもって「ササメケ」(ゴツボ×リュウジ)。後半崩れてるけど(崩れたこれが持ち味のひとつではあるけど)前半のサッカーシーンは構図の取り方などたいへん鮮やかで、ほら見いちゃんと描けば描けるじゃんとうれしくなる。あたしゃ確信犯的に応援してますが不用意な応援でないといかんというならよござんす不用意な応援にいたしましょう。作者を机に縛りつけてでも続けてくださいまし。

新連載:「ちまちまぱぺっと」(ひな。)
最終回:「雨の音が聞こえる」(短期集中)(やまざきもへじ+大塚麻巳子)
読切:「BAMBOO」(大岩ケンヂ)


2002/02/25(月)

 最後通牒・半分版からたどって読んだ朝鮮日報の記事、チョ・フンヒョン九段って誰だろうと一瞬思ったけど曹薫鉉のことですね。(曹は確か正しくは縦二本ではなく縦一本でした)。自分と自分の知り合いになぜか曹薫鉉は「そうくんげん」、李昌鎬は「イチャンホ」と読む癖があるのは、韓国の人名表記が日本語読みの時代に知られたか、コリア読みになってからかの違いかもしれません。金大中も昔は「きんだいちゅう」だった。
 ちなみに韓国のトッププロがどれくらい強いかというと、控え目に言って日本のトッププロと互角です。ちゃんと調べたわけではないけれど、国際棋戦の類ではだいぶ勝ち越してるんじゃないかな。

雑誌連載・読切ほか


2002/02/24(日)

 明け方に放映していたオリンピックの男子回転。回転コースってこんな急斜面だったっけと思う間もなく2回目スタートから4人続けてコースアウト、上位15人中5人棄権で1人が実質棄権。斜面の緩急差が大きいところにざらめみたいになった雪が拍車をかけたようです。金メダルとった選手ですら滑り下りるのがやっとという感じで、あんなにみんな転びそうになってるスキー競技は初めて見た。あれじゃあ気の毒だなあ。

 一発勝負であるうえに国威発揚色の濃くなっているオリンピックを特別扱いするのは、もうやめたほうがいいのかもしれません。オリンピックでメダルが取れなくとも強い選手は強いのだし。

雑誌連載・読切ほか

ヤングマガジンアッパーズ2002年5号

 タイトルの意味が明かされた「SUGAR」(新井英樹)。シュガー・レイ・レナードの試合をテレビで見たのは一度きりだけど、マーベラス・マービン・ハグラーとのタイトル戦だったその試合はいまでも記憶に残っています。確か4階級だか制覇した選手だったはずです。
 …とここまで書いて調べたら、シュガーと呼ばれたの1940年代に活躍したはレイ・ロビンソンの方が早かったらしい。202戦175勝91連勝というのはすごい。レナードの方は5階級制覇、ハグラーとの1戦は1987年でした。
 巻頭付録の「メカ沢さん」(野中英次)はクロ高のメカ沢と同一人物がどうかわからんとか。GUN&ACTIONシリーズの読切なはずだけど当然ガンもアクションもなしでたばこ吸いながらしゃべってるだけ。続く巻頭は「全日本妹選手権!!」(堂高しげる)でいつのまにこのまんが人気連載になってしまったんだろう。今回はけっこうえぐい内容でした。

こんなに緑の森の中/谷山由紀(朝日ソノラマ文庫)

 読み始めてすぐ「しまったこれは少女むけでおれの読むもんじゃないかも」と思う。読み終えてみて「少女むけ」は間違ってなかったけど、「読むもんじゃないかも」は間違いでした。いい小説です。
 野球で入学した高校を肩を壊していたたまれなくなり中退し、毎日のように泣く母親と同じ家にいることにも耐えられなくなって、古いアパートで独り暮しを始めた少年。ストーリーはこの主人公がアパートにやってくるところから始まり、アパートを出て自宅に戻るところで終わっていて、目標をなくして沈殿していた主人公が、やがてこのままではいられないことを自覚し、そこから浮上していく物語になっています。
 物語の舞台であるアパートではいろんな事件が起こるけど、そのどれかが浮上のきっかけになるわけではない。むしろ主人公の自覚を促した最大のものは時間の経過で、失くしたところからもう一度始めるには時間が必要だし、時間がたてば始められるのだという作者の筆致にはたいへん共感を覚えます。印象に残るフレーズもいくつもあって、どれかここに引用しようかとも思ったけど、フレーズの持つニュアンスが引用してもうまく伝わらない気がしたのでやめておくことにします。
 この作者の名前は「コンビネーション」という野球小説の作者として覚えて、でもそちらは本屋には置いてなくて、代わりに(というと言葉は悪いけど)見つけて買った本でした。なるほどこういう話を書く人なのか。あらためて本気で「コンビネーション」探してみようと思います。

死に急ぐ奴らの街/火浦功(徳間デュアル文庫)

 1987年に出た本の復刊とのこと。帯に超シリアスと書いてあってほんまかいなと思ったけどほんとにシリアスでした。シリアスな火浦功を読んだのは運び屋サム・シリーズ以来かもしれない。いつだったっけ読んだの。
 舞台はおそらく近未来のアメリカ巨大都市。麻薬が蔓延し殺人があたりまえの社会で生きていく、あるいは死んでいく主人公たちを描いた連作短編集で、たぶんこれはハードボイルドというやつでしょう。ハードボイルドの根幹要素はなにかいうのは門外漢なおれにはさっぱりだけど、この小説に限って言えば「それでもおれ/わたしはこのくそったれな街で暮らすしかないんだ」という諦観と、その上に築かれた静かな悟り(のようなもの)ということでいいと思います。
 でも実はこれ、いつものこの作者の小説と表裏一体なのかもしれない。それが表に出ているかどうかの違いだけで、底に流れるユーモアという点では共通のものを感じます。だからこの作者のお笑い小説が好きな人なら、まずおもしろく読めるはずです。


2002/02/22(金)

 A-ZONEあずまんが大王終了予定告知を読む。だいぶ前からどうなるんだろうとずっと気になってたけど、やっぱり終わるのですね。
 終わるべきときにまんがを終わらせるのは大事なことで、なおかつ商業誌では難しいことなのは過去の多くの例が示すとおり。もっと続けろという話がないわけではなかっただろうに、よく思い切ったものだと思う。敬服します。

雑誌連載・読切ほか


2002/02/20(水)

 絶賛多忙中につきあまり書くことがありません。とりあえず、OperaはSDIからMDIに切り替えたら見違えるように安定しました。これなら安心して使える。

雑誌連載・読切ほか

金色のガッシュ!!(4)/雷句誠(小学館・サンデーコミックス)

 あいかわらず、たいへんおもしろい。主人公が雨風の中を顔を上げて目的地に向かうようなこういう漫画に心動くのは年のせいかもしれないけど、力のこもった作画も真っ向勝負のストーリーも、しばしばインターミッション的にはさまれる破調のギャグも、どれもすばらしいです。
 同じストーリーをギャグに重心置いて描くと、実は島本和彦の漫画に近くなるのかな…とこれは半分思いつき。でも見比べてしまうぐらいの勢いが間違いなくあります。物語の結末はまだ全然見えないし、現時点では気にもならない。このまんま行けるところまで行ってほしいです。


2002/02/17(日)

 久しぶりにまともな体調でコミティア会場に。そのせいか買い方がいつもより積極的だった。やっぱり体調は大事だ。

GT2/That's Eunos(わたなべやすお)

SCHOOL DAYS./That's Eunos(わたなべやすお)

 「GT2」はスポーツカー本。別に車が好きなわけじゃないけど、このサークルの車本はていねいな絵と文章が好きで買っています。
 「SCHOOL DAYS.」は高校舞台に四季それぞれのワンシーンをまとめた漫画。こんなかわいらしい女の子しかいない高校はないだろうからまあ一種のファンタジー漫画とも言えるけど、やはりこちらもていねいに描かれていて気持ちよく読めます。描くの楽しかっただろうなこれ。

かわいい妖精ちゃんのお話。/エルドリッチ(犬神博人)

 タイトルどおりの本。人間に捕まって暴れるおでこの広い妖精はたしかにかわいい。お約束をきっちり描いたようなお話もこれはこれで。初めて描いた漫画らしいけど、この絵はかなりパンチ力があります。要マーク。

Ushio Mizuta Rough Drawings 2/CLOCKWORK HEARTS(ミヅタウシオ)

smile feeling:)/CLOCKWORK HEARTS(ミヅタウシオ+角松円+フミヅキメイ+近衛乙嗣+いずみ+Nie+汰上弌+塒丸餅+RYO)

acouple/CLOCKWORK HEARTS(ミヅタウシオ)

 「Rough Drawings 2」はこのサークルの定番となった落書きイラスト本。これで5冊めかな。ページ下のコメントが楽しくて、いつもどおりのんびり眺めて楽しめる本でした。
 「smile feeling:)」は坂本真綾本。坂本真綾と言われてもさっぱりなのにこの本買ったのは、メンバーの顔ぶれにひかれたから。それぞれ漫画は4〜8ページくらいだから読みごたえのある、という感じじゃなかったけど、装丁を含めて雰囲気で楽しむ本かもしれない(ファン以外は)。
 「acouple」はカップル主人公の1ページ漫画×6。幸せそうというか楽しそうというか。

うちのカメ/はしもとさちこ

 ノンフィクションの亀飼い漫画。かなりラフなのにたいへんかわいらしい絵はいつもどおり。この絵だと何描かれても読んでしまいます。反則だ。

ALWAYS参上/吉岡企画(たかまる+鈴木一号+TEL+はっとりみつる+アトリエはじめっ+久束蘭+和哉)

 合同誌。はっとりみつるの32ページ漫画「+SOUND」は昔の漫画とのことで、ヘッドホンでフルボリュームの音楽を聞き続けるほとんどサイレント漫画みたいなこれは、やっぱり「イヌっネコっジャンプ!」の原型のひとつなんでしょう。どしゃぶりの雨の中、電池が切れていくに従い音楽が消えていくシーンが印象的。
 「はるかぜのけだま」(たかまる)はけんかした少女がふわふわ漂う毛玉がきっかけで仲直り、という漫画。これもサイレントだな。

残暑をお見舞。(暫定版ver.2)/そらみみにる(山科御行)

 友達がくれたプールのただ券2枚。時は8月30日、期限は明日まで。あちこち友達に電話して全部都合がつかなくて、しょうがないから、ほかに誘う人がいないから、せっかくのただ券だしもったいないから、だから隣に住んでるあいつを誘うんだ…作者お得意のこっ恥ずかしさ爆発まんが。暫定版ということでベタ塗りがまだ半分くらいだけど、作意はすでにして100%伝わります。これはたまらん。

蛇を買う女/胡蝶社(武富健治)

 志の高さゆえに世の中と折り合いがつきづらく、不幸な事故がもとで仲間も失い、大きな蛇と一つ部屋に住む孤独な女性が主人公。作者の生真面目さがうまく物語に昇華された好編。迫力ある蛇の描写が漫画にリアリティを与えているように思います。

流星学舎一/入江アリ+封谷峡

 4話完結予定、季刊ということは1年で完結するだろう物語ふたつ。二人誌です。
 封谷峡「ACADEMIA」はどこの星とも、いやどこの世界ともつかぬ学校が舞台。「全ての均衡を司る『世界塔』」というフレーズがでてくるあたりファンタジーみたいだけど、どっちかというとこれSFっぽいです。7人の学生が一週間その世界塔の守護をする羽目になる、というところで第一話は終わり。まだどういうお話になるのかはわかりません。
 入江アリ「コダマの谷」はこれはたぶん地球が舞台。近代ヨーロッパ風のどこかの国の学校で、入学試験をトップで合格した主人公が、それなのにそのあと手を抜いてすれすれで2回進級して、ついには試験をさぼって留年してしまった、というところまで。こちらもなぜそんな行動をとるのかはまだ明らかではない。物語の舞台はもしかしたら「うわの空で」と同じなのかもしれません。
 続きがたいへん楽しみ。ともかくもまず無事1年で完結することを祈ります。封谷峡というひとの漫画は初めてみるけどどういうキャリアの人なのかな。

ねこのこ/楽(walk)

カレーさん/楽(walk)

 「ねこのこ」はぼんやりした少女の夢の中、にぎやかな同級生とええかげんな母親と魔法陣のどうでもよくも楽しいお話。「カレーさん」は自分の前世がカレーだったと主張するへんてこな女の子が主人公の、1ページ学校漫画の集合体。のんびりした絵といい意味でだらだら感ただようおはなしがよく合ってます。こりゃいいや。

Gefulugelterlindwurm Lv.1 OVERTURE/鮪組合出版部(神津タロ丸)

 少年の宝探しものという定番のお話ながら、やんちゃ坊主があちこちすりむきながら意地になって進んでいく感じがよく出てます。どうやら続きものになりそうな雰囲気。

ユメダン。/ブロンコ一人旅(内々欅)

 どじで眼鏡っ娘な新任先生が主人公の一編。どじで眼鏡っ娘というところにどれだけ心ひかれるかが鍵の漫画、ということでいいのかしらん。1ページ漫画をまとめて本にしたらしくって、ストーリーものとしてはやや物足りないのが惜しい。できれば長いの読みたいな。

FIRE AMMONITE 1/磯本つよし

 和洋折衷のファンタジー。作者がこれ持って出版社回るために描いたというだけあって、作画はすげえ力入ってます。ややお話にわかりにくさは残るけど、これだけ密度の濃い漫画が読めたら十二分に満足。とんがりっぱなしのエルフみたいな妖怪がいいキャラクターです。

DesertCastle vol1+/砂城工房(すなけし)

 四コマがぱらぱらと収録された本。絵が気に入って買った本だけどもう少しまとまった漫画が読みたいかな。最後の一枚絵なんかいい感じなんだけど。

うち/電灯社(良雲悪雲+りうきち)

 嫌なことがあったときいつも飛んで来てしまう夢の中の家で、少女が人形の兄妹と出会う話がひとつ。いたずら好きの妖精に引っ掻き回されて怒ってばかりの毎日、でも妖精は少女の寂しさを知ってわざとそうしていた…という話がもうひとつ。どちらも絵も話も丁寧で読みごこちがいいです。良質のファンタジー。


2002/02/16(土)

 夜道を歩いているとふとただよう甘い蜜の匂い。近所の梅林がもう花をつけていました。

 このところ更新ペースがへろへろなのは、ひとつには平日に使える時間が少なめであるのと、もうひとつはサモンナイト2リプレイ中のせいです。なぜこのゲームはおれを猿にするのか。いやおれが猿になるのは必ずしもこのゲームに限ったことではないけれど。
 ちなみにOperaのフリーズ癖は98SEをSafeモードで再起動してみたら治りました。困ったときはSafeモード。

雑誌連載・読切ほか

別冊ヤングマガジン2002年29号

 森拓真の連載が始まりました。「6月ドライブ」の第1回はちょっと詰め込みすぎたかなという感じ。内容もネームも三分の二くらいでいいような気もするけどまあ立ち上がりだしこんなもんなのかもしれない。楽しみです。
 「にんじんなんて大嫌い」が強烈だった桜場コハル「うそカゼ」で登場。ああでも違うのだ、おれは小学生がキスするのが見たいんじゃないのだ。この設定にこだわんないでほしい、これだけの絵を持っているのだから大事に行ってほしい。そう強く願います。
 連載2回目「カラコカコ〜ン」(こうのこうじ)、3回目の「ラブホルモン」(坂井恵理)「甘い水」(松本剛)は順調でしょう。「甘い水」はしんどい設定のしんどさが浮き彫りになる展開。来月は休みらしいけどどうぞマイペースで。「六本木リサイクルショップ シーサー」(山本マサユキ)はなぜかHシーン付き。それはそれとしてここからどう話をふくらますか、勝負所かもしれません。
 初登場の読切「ドッペルゲンガー」(児玉充洋)は人間を殺してその人間に成り代わった生き物が、人間として生活を続けるうちに思考も感情も人間に近づき、それにつれておのれの犯した罪の重さを実感するようになるという話。初登場の作者で絵も話も粗削りだけど描こうとしたものはよく伝わるし、こういう粗削りな漫画をどんどん載せるのがヤンマガ系雑誌の−−特にこの雑誌のすばらしいところだと思います。これからもこの調子で。

新連載:「6月ドライブ」(森拓真)
最終回:「おっぱいジョッキー」(第1部完)(木山道明+チャーリー☆正)、「念力密室」(短期集中)(太田まさのり+西澤保彦)
読切:「うそカゼ」(桜場コハル)、「ドッペルゲンガー」(児玉充洋)


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