家に帰ってチャンネルを回してたら「アイコ16歳」が放映されたので見る。神戸からわざわざ宝塚まで見に行ってからはや十数年、次の場面はわからんけど、次に流れる音楽はだいたい覚えていたのはでも予想どおりで、いまでは俳優やストーリーより音楽ばかり印象に残っていることをあらためて確認することになりました。
音楽監督はたしか斎藤誠だった。今も音楽活動は続けてるんでしょうか。
「地球美紗樹」 は登場人物があちこちで遭遇しあう展開に。早苗の弟たちは思わぬ役回りを果たすし、いやもうたいへんおもしろいです。このままどんどんもつれる糸が、やがてきれいにほどけていくのがいまから楽しみ。もっともつれるのももちろん楽しみ。
「吉浦大漁節」 が今週もいい…と思ってたら次号で最終回とのこと。あらららら。でも長く続けるのがいい話でもないし、これだけ楽しましてくれたら大満足です。単行本になって次回作が早めに始まりさえすれば。このひとが描いてるとそれだけで雑誌購入モチベーションが上がるという、あっというまにそういう存在になりました。
巻頭で「不肖・宮嶋!!」 がスタート。笠原倫に実在の人物を描かせる場合、その人のあくが強ければ強いほどまんがが生きてくると思うし、この組み合わせはおもしろそうです。「ハネムーン サラダ」 ではあいまいなまま続いてきた三人の関係に、どうやらなんらかの決着がつくことになりそう。たぶん、物語の終わりはそんなに遠くないのかも。
6巻はこれまでと同じ、1話完結ギャグぶくみのおはなしが続きます。ただ、7巻の作者コメントを読むと、ラストに向けていろいろお話を整理した、という面もあるそうです。言われてみればなるほどとも思います。
最終巻の7巻は、一冊まるまる使ってラストエピソードに。脇役のひとり・相田千津が重要な役回りを果たすこのエピソード、彼女を使えるだけ使ってから主人公の八満・シアンコンビに引き継いでお話をしめくくる手際は、ストーリーテラーとしてみごとな腕前だと思います。この7巻に限り、雑誌よりは単行本で読むほうがずっと適していると言っていいでしょう。
読み出したのは連載途中だけどけっきょく単行本で全部揃えたこのまんが、最後まで十分楽しませてくれました。ラストはもしかしたら賛否が分かれるかもしれないけど、まんがは終わるが物語は続くというこういうしめくくりもいいのではと思います。作者は最初っからそのつもりだったみたいだし。
例えば、パレスチナ人によるイスラエルでのテロは、卑劣で許しがたいことなのか。バスク人によるスペインでのテロや、IRAによる北アイルランドでのそれはどうなのか。あるいは、イスラエル政府によるパレスチナ自治区への攻撃や、NATOによるユーゴ空爆はどうなのか。それらを否とする前提として、世界はどうあるべきで、いまこの時点でそれはどれだけ実現されているのか。おれはアメリカ人でもキリスト教徒でもなく、アメリカに住んでるわけでもなく、巻き込まれた知己がいたわけでもない。イスラム原理主義については正直勘弁してほしいと思っています。だけど、怒る前に考えないといけないことがたくさんあって、かなり閉口しています。
テロはいやだし遇いたくないし知人が遇うのも面識はないけど名前は知っている大勢のひとたちが遇うのもいやです。今回巻き込まれて助かった日本人の話を聞いていると助かってほんとによかったと思うし、行方不明の人がいることに心が痛みます。こんなことはこれきりであってほしいと思います。
でもそんな自分に対して、お前は今さらのように何を言っているのだと思う気持ちもあります。ロシアがチェチェンに攻め込んだとき、おれは何を思っていたのかと。そもそもどれだけのことを知っていたのか知ろうとしたのかと。
テロについて書くのは昨日限りにするつもりだったのですが。それだけ、自分の受けたショックが大きかったということなのでしょう。ほんにおれはいまさらのように。
ありゃ目黒三吉のまんがが載ってない。残念。タイトルからするとびわこさんものだったみたいだけど。
「猫天使初期微動」 はまた絵柄が変わってきたような。目がもう少し小さいちょっと前のほうがとかひとさまの絵柄に注文付けてもしょうがないのだが。 は今回も「さかなのな」というまんがを描いてるけど、このひとには萌え縛りのない本誌でもういちど描いてほしいなあ。デビュー作があれだけ印象的だったのだし。
なぜか必ず巻末に載る「進。」 はやっぱりこれ、チューインガムなんでしょうか。焼肉の後の。
今回は「カスミ伝△」 に完全に一本取られました。「あれ、PRまんが?」と思って読み直してしまった時点で負けでしょう。いやPRまんがといえばPRまんがなんだけどこれ。邪念に満ちた実験、に見える実験。に見える邪念まんが。に見える(以下略)
「アベノ橋魔法☆商店街」 ってこれ、どこまでが原作でどこまでが作画者のつくったおはなしなのだろう。すごいスピード感だ。
最終回:「機巧奇傳ヒヲウ戦記」(神宮寺一+BONES・會川昇)
「キャラメラ」 が4回目です。話のテンポがいいです、ちゃんと進みます。これでほんとに8年ぶりの再会なのか。なんだか二人のこのあとが思いやられるような…
「マントルピースのお天気」 が集中6回の最終回。ラストの今回は最後がちょっとどうだったか。あまりメタまんが的なことは似合わないまんがだと思うのです。
「(被)警察24時」 はもしかして調子が出てきたのかこれ。ばかばかしくていいぞ。にこやかな看護婦さん万歳。
「ショー☆バン」 がなかなか気持ちいいです。このまんが、原作者にとって「Glass Bleath」のリベンジ戦なのかもしれんと勝手に思ったり。
いまさら騒ぐのはたいへん恥ずかしいけど、「浦安鉄筋家族」 はほんとにおかしい。2回に1回は読んでて大笑いしてるような気もします。上手いよ。
昨日のテロについて思うことをいくつか書きます。
犠牲者の数、テレビに映る壊れた街や埃まみれの人たちを見ていると、言葉を失います。それではなぜ、おれは同じくらい、いや間違いなくもっとたくさん、アフリカやアジアや東欧や中東で、内戦やエイズや空爆やミサイル攻撃で亡くなる人について、思いをいたさないのか。どこでどういう戦争があって、どれくらいのエイズ死亡者が出ているのか知らないでいるのか。おれのなかでまだ整理がついていません。
もうひとつ。周辺事態という不思議な言葉でなんとなくやっていこうとしていた日本は、アメリカからともに戦おうと言われたとしたらどうするのか。これまでなんとなく思い描いていた相手よりはるかにやばい相手が具体に現われたとき、どのようにふるまうのか。それはすなわち、アメリカと同盟関係にあるというのはどういうことか、という問いに代えられるかもしれません。
ここはまんがとか小説とかゲームとかその他もろもろの感想を書くぐうたらサイトです。ただ、なにも書かずにこれまでどおり更新することがどうにもむつかしかったので、こんな形をとることにしました。明日からいつもどおりの更新に戻ります。
台風の当たり年か今年は。沖縄にいるほうは三角形を描いてるし。願わくはひどい被害の出ませんように。
4回連続で「BANDOW」 が始まってます。このひとの絵は色気があってけっこう好きなので楽しみ。珍しくフェラーリなど登場する「ガタピシ車でいこう!!」 は代紋TAKE2の前。その前に「全力!かちわりホームラン」 。「バカ姉弟」 はユキポンの前。単行本は発売延期…
特記事項なし。先月号でまとめに入ったかと思った「ナルミさん愛してる」 はもうしばらく続きそうな感じです。
「モンスター・コレクション」 は完全に山を越えました。あとはまとめるだけ。しくじらんでしょうこのひとなら。それにしても連載陣の入れ替え急だなこのところ。なんで発売前のエロゲーが漫画化されてるのかも謎だが。
がフルカラーで2ページだけ描いてます。「Gene Tail」というこれはプレ新連載なのかな。
最終回:「リバーブ」(美樹本晴彦)、「たべごろSweetぱ〜ら〜▽」(C−SHOW+寺田とものり)、「Sci-Fi HARRY THE COMIC」(阿部忍+飯田譲治)、「いきなりD・F」(新山たかし)
読切:「Gene Tail」(大森葵)、「月陽炎」(天蓬元帥・おこさまランチ・冴城・高野うい・氷川へきる+すたじおみりす)
数ヶ月前にlinuxを入れるだけ入れてほっぽってあった自作1号機を動かしてみる。Xは上がらねえわ日本語は化けるわPS/2マウスを認識しないわしょうがないからシリアルにマウスをつないせいでモデムからのケーブル(9ピンメス)と残ったPC側のコネクタ(25ピンオス)が合わねえわしかたなく電気屋に買いに行ったら9ピンオス/25ピンメスの変換コネクタがなかなかないわ、てんやわんやであります。
あんなにコマンドラインからコマンドたたいたの、ファイラーも使ってなかったPC買いたてのころ以来かなあ。いちおうネットにはつながったけどブラウザがNC4.7じゃやだからmozilla0.9を入れたいけどインストール方法がわからないし、メーラーはまともなのが入ってないし。道は遠い。
なんで「特命高校生」 がこっちに載ってんだ、と思ったらそういう内容でした。また新シリーズもありそうかなこの分だと。
ビームでサルぽんちを描いてた が「絶倫悪魔デビルモン」で登場。なにやら嘉門達雄の哀愁のなんとかを思いださせる内容。どうでもいいけどビーチクイーンって語呂がものすごく悪いと思うのになんであんな日本語堂々とポスターに書いてるかな。「微熱猫耳少女」 は女子中学生から猫耳猫しっぽを奪って野郎どもが装着するおはなし。またもやヒロインが眼鏡でないぞ。最終コマにひとり出てきてるこれは我慢しきれなかったのか。リアルな絵柄でしょうもないおはなしの「ハイパー・ビッチ・ファイターズ」 は恐ろしくくだらないオチがインパクト十分でした。やれやれ。
ここぞとばかり時事ネタの「シンケン君」 。テレビで稲垣メンバーという言葉が使われた瞬間思いついたんだろうなこれ。最終回「Bluff」 は丸くおさまってしまったのがやや残念。主人公にはもっと暴れてほしかった。
最終回:「Bluff」(沖本秀子)
ここんとこぜんぜん話が進んでなかった「ぽちょむきん」 、担当編集が業を煮やしたのか今回はストーリーの重要なバックグラウンドが描かれてます。ただしメタまんがの殻にくるまれて。次回いきなり最終回だったりしたらどうしよう。
「細腕三畳紀」「ミルク クローゼット」 が最終回。「細腕三畳紀」は予定通りの終了でしょう。単行本はけっこう楽しみ。「ミルク〜」のほうはこれ、もしかしたら暗黒まんがなんじゃないかとも思えるラストでした。とにかくストーリーその他全然把握してないので最終巻出たらまとめて読むのだ。
「茄子」 ではロケ編前後編に出てきたタカハシ少女が再登場。高間氏に負けず劣らずおもしろい子であります。類は友を呼ぶ。シーズン増刊で毎回載ってた「くまがゆく」 がこちらにも載っています。たしか2回目の登場かな。いっそ連載にしてしまっても。
最終回:「細腕三畳紀」(あさりよしとお)、「ミルク クローゼット」(富沢ひとし)
シリーズ連載に移行:「天の回廊」(秋山晟)
読切:「くまがゆく」(あたまん)、「レノとポートマン」(後編)(谷広野)
すっかりためてしまったヤンジャン系増刊をまとめ読み。なぜか別冊ヤンジャン2冊の間、4月末に出た漫革は読んでたのでした。なんともいい加減だ。
5/5増刊から行きます。本誌から増刊に移っていた「山靴よ疾走れ!!」 がこの号で最終回。しっかりしたおはなしづくりで、作画者の絵の魅力が十分生きたいいまんがだったと思います。単行本買わないと。「国境なき医師団イコマ」 は去年の秋載った同名作の続編で、今回も大変シビアな内容をしっかり描いてます。なんの救いもないなどと甘いこと言ってられない場所で働く人たちのおはなし。SF大作というあおりの「ゲーハーの時代」 は食糧難から人類を救うつもりが間違ってハゲを救ってしまったという内容。まあSFかあ、SFかなあ。SFだろうがなかろうがどのみちこの作者のまんがなのですが。「親の留守にオレの部屋で彼女とふたりきりで」 は去年の夏ヤンジャン本誌に載った似たようなまんがと似たようなまんが。もう一回くらい本誌に載ってたような。内容はべたなんだけど、つまるところこのひとの絵が好きなんだろうなおれは。
次は8/15増刊。「Hard Worker」 がすばらしい。勢いと熱気に満ちたこのひとの作風にボクシングまんがはどんぴしゃりだった、ということなのでしょう。これはいつかどこかの単行本に収録して、多くの人に読んでほしいまんがです。「黒百合」 は前々世紀末パリが舞台、フランス人と日本人のハーフが主人公のの勧善懲悪もの。このひとのまんが、ウルトラジャンプで「フォーチュン」を描いてたころよりずいぶん読みやすくなったと思います。「PEST PEST PEST」 は少女になついた人狼というおもしろい設定のまんがで、かっこいい系だけど線がしっかりした絵はなかなかいいです。
最後に9/20漫革。「超伝脳パラタクシス」 がすごく久しぶりに載っていて、そしてこれが最終回。単行本はたくさん出るし一般誌連載も始まったし、この2年の間に作者の知名度は飛躍的にあがったのだけど、特異な世界観を持ったストーリーものとしてきちんと完結した点で、このまんがはかなり重要な存在だと思います。めでたく単行本にもなる模様。「湖の子(うみのこ)」 は少年野球とクラスメートの引っ越しをからめて描いた好読切。この作者はヤンジャン系で気になるまんがを連発してるひとで、今後とも追っかけようと思います。この号には が描いていて、山本直樹が集英社の雑誌に描くのは珍しいような気がするけど、「コールド」というそのまんがはいつもと変わらぬ、すけべで不安定なまんがでした。
この3号を通して載っているのが連載作「サムライガン」 で、知らん間に(知らん間って言い方もないもんだ)けっこうお話が動いてます。そのうえ登場人物が消えたり再登場したり。このひと、消すときはばさっと消すな。容赦がない。
武富智のまんがを読んでいて強く思ったので書いておく。村上かつらのまんがが読みたい。正確に書くと、村上かつら作・村上かつら絵のまんがが読みたい。スピリッツでなくてもちっともいいから、どの雑誌だってかまわないから読みたい。「いごこちのいい場所」からもうずいぶんたつような気がするのです。
「(被)警察24時」 のために買ってる雑誌のはずなのだが、今号は読むところが多かった。ゲスト3連発のおかげだ。
ひとつめ「仕置人海蔵」 前編。作者は竹書房系麻雀まんが誌で活躍している人で、そちらに描かれたほうをそんなに熱心に読んでたわけではないし、新宿ホームレス社会に暮らす仕置人という設定に特段魅力を感じるわけでもないのに、なんだかやたらおもしろく読んだ。掲載誌にあわせて本来奔放な絵がやや押さえ気味で、それがかえって上手さを引き出してるのかなあ、よくわからない。後編を待ちます。
ふたつめ「ハングアップ」 はどうも再登場らしいビル清掃人が主人公(染盛ではないです)の読切。これもやや絵のほうは抑え気味だけど、それでもちっとも枯れてない絵はこの雑誌では異彩をはなっています。再々登場があるかな。みっつめ「鍵子」 はシリーズ読切の最終回らしい。おはなしのほうはオーソドックスだけど、ビッグコミック系雑誌が似合いそうな絵がけっこう好きです。「(被)警察〜」のほうはおはなしがでたらめでたいへんよいよい。この調子でもっと。
「度重なる仕様変更とろくなスキルを持たぬ新人による増員で収拾がつかなくなり行き詰まったプロジェクト」とか「本当はおにいちゃんの工数見積りが甘かったんだよね」とかやたらとリアルなト書きやセリフが出てくる「つぼ」 。作者はたしかそっち畑の人だったっけ。どうやらこれ、このひとのまんがには珍しく、本物の地球にある本物の日本でのおはなしみたいです。それでも変なつぼとか変な女の子が出てきて変なこと言うのはいつもどおり。
登場人物たちが変な薬飲んだせいで死人が生き返ったり男女入れ代わったりの「Load of Trash」 がどたばたしてておかしい。読んでて途中性別がほんとにわかんなくなって読み直してしまった。「うさうさにゃんにゃん」もそうだったけどこういうスラップスティックは好みなのかも。
またもやSFエロ話の「雨宿り二つ」 、今回はわりとオーソドックスなラブコメスタイルをとってるけど話のはじまりかたが唐突だけどわざとかな…と思ったらわざとでした。なんで話後ろ半分だけ描くんだろ。おもしろいからいいのだけど。「BLOOD SUGAR SEX MAGIC」 はもったいないなあ。前半の絵で後半まで完成されてたらすごくいいのにと思います。「ビンビン」 は例によっていじめられメイド娘が主人公のシリーズ。すっかり定着したのはいいが単行本に届くだろうか。届け。
列車が一本もとまらない駅とか、まわりに人家が一軒もない駅とか、そういうほとんどまったく利用されない駅ばかり喜んで回る、奇特な作者の描いた本。作者による同名webサイトがもともとあって、それを編集者が見たのが出版のきっかけということのようです。
わたし自身もともと電車列車に載るのが好きで、やや乗りつぶし鉄道ファン(鉄っちゃんには遠く及ばないです。念のため)の気があることもあって、たいへん楽しく読めました。日本のあちこちにとんでもない駅があるんだなあというのと、よくまあこんな駅ばっかり行くなあというのと、両方の意味で。文章もしっかりしてて読みやすかったけど、web調というか自分でぼけつっこみを入れるのはやめといたほうがよかったような。ネットで読んでる文にはあまり気にならないけど、活字だとけっこうひっかかりました。
以前普通列車に乗ってて特急通過待ちで止まったので降りて眺めて「なんでこんなところに駅があるんだろう」と首をひねった、近鉄大阪線の西青山・東青山は、巻末の秘境駅ランキングでやっぱりランクインしてました。といってもそれより秘境な駅が100駅以上あるそうです。あの駅もほんとに回りになんもなかったけどなあ。日本は広い。
NHK「トップランナー」で初めてテルミンの演奏を見ました。これ、たぶん見たり聞いたりするより演奏するのが一番楽しい楽器、なような気がします。すんごくむつかしそうだけど。
「キャラメラ」 のためだけに買い始めて3号め。だって毎回うわっと思う場面があるんだもんしょうがないよう。今回は106ページから108ページまで。特に106ページ4こまめと108ページ最終コマ。そのそれぞれの表情と、そのギャップ。見とれます。
「エレキング」 が新連載。なんでエレキングなんだかよくわからんけど新連載。スペリオールデビューという印象が強いけど、単行本っていまのところ竹書房からしか出てないのか。竜巻のせいで花がどしゃぶりの「マントルピースのお天気」 は6回中5回め。
帰ってきました「ORANGE」はサッカーまんが。愛媛のプロサッカーリーグ2部の弱小チーム・南予オレンジが舞台となりそうです。あやふやな記憶だけど作者ってたしかこのへんの出身だったような。これで技術屋→サッカー→技術屋→サッカーとかわるがわるの連載になるのだな。
、新連載 読切シリーズがそのまま新連載につながった「ふたつのスピカ」 。主人公・アスミは中3になっています。小さな頃からの夢である宇宙飛行士をこれから形にしていく、そういうおはなしになるのでしょう。期待。
「女神の鉄槌」 が今回おかしい。登場人物勢揃いの展開なんだけど、こいつら好きなこと勝手にしゃべってばっかりで、会話のかみ合わないシーンの連続。途中で出てくる女性レポーターなんかこのひとのまんがの典型的キャラクターだよな。人の話を聞かねえレポーター。
いきなりスペクタクルSFになりかけた「そして船は行く」 は結局地上に戻ってきました。いったいなんだったんだろう。シリーズ読切「Fortune Street」 は4ヶ月ぶり3回目の登場。絵の上手い人がのびのび描いてる感じで、このシリーズとても好きです。いっそ連載化しないかな。
新連載:「ふたつのスピカ」(柳沼行)、「ナジカ電撃作戦」(田代琢也)
シリーズ読切:「Fortune Street」(佐々木泉)
読切:「ミューズ」(大槻保彦)
ちょ、ちょっとたんま。いきなりそんな心の準備が。唐突に急展開の「イヌっネコっジャンプ!」 、はたして疑惑の一夜の真相は。このひとの場合肩すかしも実はほんとに、というのもどっちもありそうで、さっぱり予測がつきません。次号だ次号。
「不死身のフジナミ」 も急展開といえばいえなくもないがこのひとのまんがではしょっちゅうだしなあ。しかしまあ主要登場人物を簡単に。再登場「つるちゃんデッパツ!」 は2回目も元気があってよいです。このままの勢いで。
シリーズ読切:「つるちゃんデッパツ!」(つるたえみこ)
今月から「黒色ロリータ」(岡田ユキオ)がスタート、来月からは森田信吾が新連載。なんとなく、雰囲気が改装前のアクションに近くなってきた気もします。「ジャスティ」(岡崎つぐお)はどうやら前後編だった様子。でも再登場がありそうな雰囲気も。
A5版の新人中心読切増刊の2冊め。1号よりは楽しんで読んだまんがが多かったです。
耳のよすぎるまじめなサッカー審判が妄想にはまりこんでいく「そらみみパワー」 はラストがきれいにきまってます。笑った。それぞれのっぴきならない事情を抱えて強盗を企むじいさんたちの話「OLD DOG」 。最後まで情けない老人に徹しさせた点でコメディとして成功してると思います。全5話120ページの「影郎」 、力作です。設定からするともうすこし主人公がぶっこわれてたほうがよかったかも。
一番印象に残ったのは、前号に続いて の「ちょうちょ」。やや夢想癖があって考えるより跳べ、というタイプの主人公と、彼の目の前で飛び降り自殺するクラスメートと、リストカット癖のあるこれもクラスメートの少女と。決して完成度の高いまんがじゃないし、一般的まんがの描き方からすればこういうほうがいいのではというところはたくさんあるけれど、そういうところを直すのではなく、このまんま伸びていってどうなるか、それが見てみたいです。独特の茫洋とした雰囲気を保ったまんまで。また次回作を楽しみにします。
しかしまたいったいなんでここまで涼しくなるんだろう。いやうれしいんだけど。これではまるで10月のようだ。窓閉めて寝ないと風邪ひくな。
珍しく今月号は描くことがない。と思ったら読切がふたつしかないのか。連載2回目「イエローハーツ」 はかっちょいい話になりそうな雰囲気もあります。「はじめてのサスペンス」 はどうなるかと思ったがどうやら日常サイドにだいぶ戻ってきた。「少女、ギターを弾く」 は哀切感あふれる展開に。夢かうつつか。
新連載:「華札」(OKAMA)
シリーズ連載:「おませなプティ▽アンジュ」(月野定規)
読切:「SHOW-GUN-ROBO」(吉田蛇作)、「アブノウマルオッパイ」(神寺千寿)
休刊号。隔月刊で8回はでもよくがんばったと思います。表紙に「今回が最終号です。ありがとうございました。」と書いてある休刊号も見たのは初めて。真摯だなあ。
「花八代景譜」「満月の瞳」「ぼくのメイドさん」「FULL HOUSE」 に今回休載の「SPYでいこう!!」(中山かつみ)や「LDK」(はしもとしん)、「超!おたくの用心棒」で久々復活を果たした と個人的に楽しみな連載はけっこうあったのだけど、セールス面を考えると、キラーアプリならぬキラー連載がひとつないと、やっぱり雑誌は苦しいのでしょうね。新連載の次が最終回になってしまった(というかこれ全然終わってないし)「ブックス パラダイス」 はどうなるのかな。それはそうとしてこれで竹本泉の連載誌が休刊したのはこれでいくつめなんだろう…
「ぼくのメイドさん」と「FULL HOUSE」は本になります。「SPYでいこう!!」も大量描きおろしがなればなるかもしれない様子。待ちましょう。
けっこう早いペースで4冊め。内容は安定している、と言っていいと思います。はたしてここで安定することが作家ののびしろ云々を考えるといいのかどうかというのはあるけど、キノ/エルメスの組み合わせも時雨沢/黒星の組み合わせもどっちも好きなんで、個人的にはもうしばらく続いてもOKだと思ってます。いつでも終われる内容といえば内容だし、でもできればそれゆえに逆に、終わるときはきっちり締めくくる形が読みたい気もするな。
ストレスをもらうために仕事をする人々が登場する第五話「仕事をしなくていい国」は、書かれてることへの同感と、さてわが身を振り返ってみたときの居心地の悪さとで、むずがゆくも今回いちばん印象に残った話でした。特殊な才能を持っているひとにぎりをのぞいて、ほとんどすべての人間は真にひまな状態には耐えられないのだろう。しなくてはいけないことを見いだして、あるいはつくりだして、ひまをつぶして暮らしてるのだろう。ひま大好きなおれ自身もふくめてたぶん、そうなんだろうと思います。
なんだか株価がずるずるずると下がっています。半年くらい前は2万円くらいあったような気がするのだけど、記憶が間違ってなければ半分になってしまったのか。
一株も持ってないとはいえ、このまんま底が抜けてしまうと生活にいろいろ差し障りが出そうで気になります。でも株価を上げる方法なんてないしなあ。国民みんなで株を買いましょうなってやったところで、結局はお金が外国に逃げていくだけだし。難儀なことです。
「西校ジャンバカ列伝 かほりさん」 が本になるそうです。竹書房だけに正直ぜんぜん期待してなかったんで、けっこうびっくり。それはそうと麻雀って英語だと「marjan」じゃなくて「mahjong」じゃなかったっけ(英語?)。
「麻雀放浪記 凌ぎの哲」 がなかなかいい。重厚な井上孝重作画とはまた違った味わいが。キャラクターのすごくデフォルメされた表情とか、どこか笠原倫と共通してるなあとずっと思ってます。
まるっきり畑違いっぽいこの増刊を買ったのは「デビューマン」 が載ってるから。あいかわらずの3人組はやっぱりあいかわらずなのだが女3人組はどうなってるかも気になる。次は本誌で。できれば1年以内に。
それはそうとラインアップ眺めていてびっくりしたのは の名前があったこと。最後にこのひとの漫画読んだのは下手したら小学生のころだったような気もするのだけど、この間どこかで描いていたのでしょうか。「SPRIT〜若林一平の場合〜」という読切の内容はいちおうヤンキーギャグまんがでした。
河井星矢、復活。「エリートヤンキー三郎」 はひさびさに主人公不在で話が進んでいます。河井って前ソファーでガウンでワイン呑んでたような気もするがこういう家だったのか。そもそもこいつの家族構成はどうなってるのだ。「ガタピシ車でいこう!!」 は車発掘話。またもや業の深そうな人が。
去年の9月に読んだ1巻、今年に入ってまとめ読みした2〜5巻とこの6巻で、やっと雑誌で読んでるところに話がつながりました。この巻は赤坂ちゃん受難の巻です。というのはさておき。
ゲームのよう、というのかなあ。夜の学校が主舞台のこのまんが、あいだに昼がはさまる分、おはなしがまっすぐ進みません。夜昼夜昼夜昼と、同じところをぐるぐる回ってるような印象さえ与えるけれど、でも1巻スタート地点と比べると、確実にストーリーは進展してるのも確かです。登場人物たちもすこしずつ退場し、または新たに登場して、なおかつ肉体的精神的に変化/変質してきています。
もっと盛り上がるように描く方法もあるしそのほうがいいと思う人もいるだろうな。でも、どこかテンションの低いこのまんがのスタイルは、けっこう気に入っています。まだおはなしがどこに向かうのかもよくわからないけど、気長につき合うつもりです。
家の近くのそこかしこでヘクソカズラが花ざかり。「ヤイトバナ」(ヤイト=お灸)という別名どおりの小さくかわいらしい花を付けています。
見るたびに、はたしてそんなに悪臭のするものなのか確かめてみたい誘惑にかられるのですが、恐ろしく後悔しそうな気がして未だ実行に移したことはありません。試した人がいたら話を聞いてみたいな。
1週間くらい前に読んだのです。読んだのだけど、感想の書き方がわからないまんまずるずると先延ばしにしていました。残念ながら、まだわかりません。
連作短編「のらりくらり」と、「バイエル」「たらちね」の3作が収録されていて。ぐうたらで要領よく口のうまい兄と、兄を嫌いつつ突き放せない弟を描いた「のらりくらり」はまあこれはこういうまんがということでいいのだろうけど。そんなに好きではないピアノを習う少女と習わせる母親と、どこかうさんくさいピアノ教師と。母親のお金を盗んでほしかった人形を買ってそれがばれて締め出されてそのまま家出して。お母さんは好きなんだけど、だけど意志がうまく通じなくて、でも好きで。そういう「バイエル」と、母子家庭で息子べったりの母親から離れようとして、研究室の同輩女性の言葉を契機に家を飛び出て、悪徳業者にひっかかって家も家財も行き場もなくして、だけど最後には上を向いて、そんなおはなしの「たらちね」。さべあのまが男性だったらこういうまんがを描くのかな、というたとえ話でしか、今のところこのまんがの持つものを伝えるすべが見つかりません。
5月コミティアで買った本の中で、これがベストなのは間違いないのです。もう少し言葉を探します。
フルカラーの絵本。若いころ登ろうと思ってた山なのに、結婚して子供が出来ていつしか登ることが怖くなって。でもある日とうとう思い立って息子といっしょに。土壇場で前に進むところが「バイエル」「たらちね」との共通点でしょう。これはこれでとてもいいな。
再録短編集。「恋のたまご」「DISCOVERY OF LOVE」「YELLOW」の3編と、2ページの「だいすき!おんなのこ」、4ページの「Childhood's End」が収録されてます。
おそらく全部読んだことのあるまんがなのだけど、こうして読み返すとこのひと、絵もおはなしも微妙に変わってきてるのだな。個性はそのままで洗練されてきたようにも感じられて、どちらかと言えば、どちらも最近の方がより好みです。
その多くの部分がSF大会の会場で描かれたという成り立ちのまんが。当然ながらていねいに描かれたものではありません。やや落書きに近い感じすらあります。
だけど上手いんだこれが。上手いという言葉は実にいろんな意味を含んでるけど、このひとのうまさは、下書きもせずいいかげんに描かれただろう絵がなぜかちゃんと魅力あるものになってしまうという、表情豊かで愛敬のある登場人物たちを追うだけで楽しくなる、そういう上手さです。これはたぶん天性のものなのでしょう。
内容はSF大会で描いてるんだからそりゃそういう内容です。「青背」という暗号のような言葉が当然の知識として要求されるような。洋物SFもっと読まないとなあ。せめて超メジャータイトルだけでも。
1月に買った本の続編。神主で陰陽師稼業も請け負う高校生が主人公で、おはなしとしてちゃんとまとまっているのは確かだけど、どちらかといえばやはりその絵の流麗さで読ませるまんがです。屏風絵の金箔みたいなこの背景はどういう手法で描かれてるのかな。
すすき野で踏んづけたされこうべは、そのさみしさにさめざめと泣くのでした。犬に掘り出されてしまったせいで、連れ合いと遠く離れてしまったことを。妻のいない極楽なんか行きたくない、成仏なんかしたくないと。
怪奇譚ではなくユーモラスな幽霊話。これまで読んだこのひとのまんがよりネームが少なめで、そのためかさらりと読めておもしろかったです。絵は本当に丁寧だし安定してるなあ。
「改造人間の夜」(石川ひでゆき)はいつものとおり(もしかしたらいつも以上に)やりたい放題。「犬のようなぼくの生活〜わんこ漫画といっしょ」(吉本松明)は、わんこ的なものに対する親和性の低さという個人的な事情のせいで、正直よくわからんかったです。この形での刊行はこれでひとくぎり、とのこと。
「掃除当番」「8月31日」「シャイ子と本の虫」の3篇を収めた選集。この作者のまんがに見られるある種宗教的といってもいい生真面目さが、商業誌/同人誌を問わず、この作者のまんがを特異な存在にしていることは確かだと思う。それをどうまんがという媒体上で昇華していくかが、とてもむつかしいところなのだろうけど。
かつてビームで連載してた「ジ・ガレガレ」と同一世界の短編。最後に「19951205」という日付が入っていて、時制的には連載よりこちらが先のようです。プロトタイプにあたるのかな。
どちらもイラスト本。このひとの絵はもちろんとても気に入ってるのだけど、どちらかというと、イラスト一発で光るというよりは、連続したコマの中で動かして生き生きと光り始める、そういう種類の絵であるように思います。
なんというか、まんがで読んでみたくなるのです。じりじりと。イラストに登場する彼ら彼女らのおはなしを。