積んであった「君が望む永遠」に手をつける。まだ始めたばかりでプレイヤーキャラ(PC)とその悪友と、腐れ縁の女友達とその友達の女の子と、キャラクターは4人しか登場してないのだけど、PCと悪友(どっちも男)の呼称が名前で、女の子ふたりの呼称が名字なんですね。これ、エロゲに限らず漫画小説アニメにゲームと全ジャンル通しても、ものすごく珍しいことだと思います。はたしてここに何らかの意図があるのかに興味津々。なんで男は名字で女は名前なんだというのはずーーーーーーーっと疑問に感じていたことなので(理由がわからんというのではないです)。
もうひとつ−−これはエロゲ限定の話として、いままでやったゲームはPCの目が描いてあるものと髪で隠してあるものとに二分されます。覚えてる限りでは、前者が終末さんとD+VINE[LUV]とフォークソングと青空と紫花とラブねごで、後者がEVE BURST ERRORとカナリヤとグリーングリーンと、確か雪色のカルテもこっちだったか。ルーキーズもそうだったかなあ。あ、もう一つPCが全然画面に出てこないのもあるから三分なのか。雫/痕と忘れな草が確かそうだったように記憶してます。
当然これはPCとプレイヤー自身との距離による差なわけで、いままでの経験では、プレイヤー≒観客であるところの目を描いてあるタイプの方が相性がよいようです。その点では「君が望む永遠」はあまり幸先がよくないのですが。さて。
無人島へ3日間の婚前旅行でやってきたカップル。最終日になって船が壊れたという連絡があって、もう1週間いることに。大喜びの彼女。しかし夜中に一人起きて嘔吐する彼氏は、彼女をみながらつぶやく。「もう限界だな…」
彼女の料理がくそまずい、というおはなしかと思ったらとんでもない。彼女を食いたくない食人ゾンビの男と、それでも彼を愛している女の、愛の物語にしてブラックコメディ。豚を手にかけつけた彼女の友達を見て女性が「食糧だ……」と涙するシーンが最高でした。
犬塚康生=小路啓之は言うまでもなく、新人賞ハンターとしての経歴も言わずもがな。読切一発の手際の鮮やかさはさすがです。「イハーブの生活」も見方によっては長い長い読切とも言えなくもないし。またこういうのも読みたいな。
最近まんがくらぶオリジナルでも連載始まったけど、もともとはまんがライフ連載作。4コマです。
主人公は熱血高校教師(男)で相方が天然高校教師(女)で、生徒たちに委員長とか黒い優等生とか居眠り劣等生とか留年番長とかサボり常習のスポーツ万能少年とか。読んでるとこのキャラクターたちが勝手に転がっていってる感じがしてきて、4コマで(4コマに限らないけど)キャラクターって重要なんだなあとしみじみ思います。いったん確立してしまえば、あとは勝手に彼らが動き回るに任せればひとりでにおもしろくなるもんなあ。こんなこと書いてると「ひとりでになんて簡単に言うな」と殴られそうですが。
この作者の丸っこい絵はたいへん好みなのですが、連載初期の絵ではあまり丸っこくないのでけっこうびっくりしました。描いてるうちに変わるもんだなあ、とあらためて思います。これまた4コマに限った話ではないですが。
こちらはサラリーマン+喫茶店バイトの女の子の組み合わせ。描かれた年代は同じ頃ながらこっちのほうが構成もギャグもオーソドックスなのは、掲載誌の差なのかそれともキャラクター設定による差なのか。喫茶店舞台の4コマはちょくちょく見かけるけれど、舞台が限定されるぶんお話が広がりにくいのかなとふと思ったりもします。
風邪を一日で退けて街へ。新しいPCを組もうとパーツおいてある店を回る。
いま使ってる自作機はいまどきSocket7マザーなので、マザーと電源は買わないといけない。マザー替えると今使ってるメモリじゃだめなのでメモリも買うつもりでいたのだけど…256MBで9000円かあ…
この値段になんだかなえてしまってとりあえず見送り。そろそろ動作が重たく感じるソフトも増えてきたので、少なくともCPUとビデオカードはそのうち換えないといけないのですが。もう少しメモリが安くなってからにしようかな。
年末年始に買って読んだ雑誌についてまとめてみます。
どうも風邪をひきつつあるようです。ひとやま越えて気がゆるんだか。いかん。
小学6年の女の子二人が、お年玉代わりに部屋をひとつ使わせてもらうことになってうれしそう、というおはなし。当然のようにほかには何も起こらない。小田扉漫画竹書房仕様といった風情の4ページ。ていねいに描いてあるなあ。
子供がたいへん子供らしいのです。大人のファンタジーに存在するやつではなく実在の小生意気な子供。これをきっかけに4コマ誌でも…というか載ればどこだっていいのだけど。
たいへん清楚なファンタジー。なにしろ絵がすばらしい。個人的な好みだけからするとちょっと上品すぎるかなとも思うけど、いやこの絵で文句いったら罰があたる。
まんがとしても決して下手ではない。そしてたぶんこれからさらに上手くなる。この絵だったらもっと大きなコマでページを割っていって、それで説得力のあるおはなしになるはず。ストーリー自体はしっかりしてるのだし。次の登場がとても楽しみです。
コンビニでなんとなく手にとってぱらぱらページをめくって、この漫画を見た瞬間「あ、これは」と思う。ぱっと見て目にとまるだけのエネルギーがページ全体にあふれていて、そのうえ主人公の女の子の眼にも強い光があって、こういうの好きだなあ。迷わず買って読みました。
ストーリーはけっこうシビア。主人公の父親はすでにこの世にいないし、母親は物心ついたころからずっと姿を見たことがなくて、作中で再会したと思ったら人間じゃなくて狐だし。尾が九つあるやつ。妖怪。とうぜん主人公がこの母親と簡単に打ち解けるわけもなく、しかも物語はそこからさらに暗転する。でも最後には救いがある。この絵が描ける人だからこそ、こういう物語もでてくるのでしょう。すごくよくわかる気がします。
守備範囲外の雑誌で、偶然当たりの読み切りを見つけるのは、何度経験してもうれしいものです。しかし次はどこの雑誌に載るんだろう。マガジン系ぜんぶ網はっとかないといけないかなあ。
覚え書き。
どのみち積み残してる漫画と文庫とゲームが山のようにあるので、冷静に考えると焦ることもないのか。正確には今さら焦ったところで五十歩百歩。しかしこれ全部おもしろかったら死ぬなあ。うれしいけど。
タイトルの意味がわかりません。外伝つったら普通、本編を補完するエピソードとかのことだと思うのですが。いったいこれがどう元のアニメ本体を補完してるのだ。
超兄貴といいこれといい、田丸浩史の漫画の破壊力はもとがあったほうがなお著しいのかもしれない。超兄貴はまだゲームもあれだったからいいけど、これアニメのファンが読んだらどう思うんだろう…というのさえ実はぜんぜんわからない。なぜなら漫画読んでもアニメがどんなのか想像つかないから。
巻末に収録されてる紹介を見るかぎりは、そんな無茶なアニメじゃない気もするなあ。それより課長王子な主人公の息子が普通の子供だったのにひどく驚きました。なぜこの子がこんな妖怪みたいなキャラクターに。
田丸浩史の漫画を知ってる人に対してこの漫画を説明するには「ちっとも変わっとらん」で済むのだけど、知らない人にはいったいどう説明すればよいのでしょう。とりあえず、生真面目な人は読んじゃだめよというのだけは確かなのですが。この人じたいがほとんど唯一無二の存在だしなあ。
作風の振幅の激しい「喪服美人」。このタイトルで扉絵は女性の後ろ姿で「透き通るよなそのうなじがすべての男を狂わせる」とか書いているもんだから、今回はまじめなほうかと思ったら大はずれ。納豆が乱舞するエロまんがなんて初めて読んだよ。でもこれ、ギャグ漫画の領域にかろうじておさまっている分まだましなのかもしれない。
その直後には「おませなプティ・アンジュ」 が載っていて、今回のサブタイトルは「何故か電撃作戦」。サンタのおっさんまで律義にパンチラ。この2つのインパクトが強すぎて、そのあとの「魔女のヒート・コア特急便」 が割りを食ってるような気もします。これはこれでたいがいな漫画なのだが。
読切:「喪服美人」(綾瀬さとみ)、「魔女のヒート・コア特急便」(堀博昭)、「原チャリらばぁーず」(松本耳子)、「こがらしくん」(かるま龍狼)、「鏡のわくせい」(小梅けいと)
朝食兼昼食におせちとお雑煮を食べたその30分後、親に向かって「おれお雑煮食ったっけ」と、まるで唐沢なをきの漫画に出てくるぼけ老人のようなことを聞いてしまったのは正月三日のことでした。おかげで腹減らしてるのかと思われて雑煮をさらに一杯食う羽目に。そうじゃないんだ、ただ覚えてなかっただけなんだ…とは言えるわけもなく。
どうやってまとめるんだと思ってたら、ぜんぜんまとめなかったラスト。なかばあっけにとられながら読んでいて、最終ページの三人の姿を見た瞬間、ぶわっと涙が出そうになる。なんて幸せなんだろう。
読みながら思いだしていたのは「ホテル・ニューハンプシャー」のラストシーン。生者も死者も楽しげに庭で笑い踊るあのシーンは、底抜けの明るさという点でこの最終回と共通しているように感じます。人生はお祭りだ。
ほんとうに、この漫画には長い間楽しませてもらいました。感謝します。
「ロストガール」の続編。前作以上にあっという間に読み終わってしまった印象がある。そんなにページ数が少ないわけでもないのに。
この小説、なんだかどんどんどんどん話が先に進むのです。深刻なエピソードや主人公の苦悩はあちこちに描かれるし、けっこうサービスシーンも多めだし、登場人物も十分個性的なのだけど、それに浸っている間もなく物語が進んでしまうから、読むほうはあわててついていかざるを得ない。ふつうはもう少し、いろいろねちっこく書きそうな気もします。
だがしかし設定の深刻さとスピーディな展開のアンバランスさが、前作とはまた違った不思議な味わいをかもし出してるのも確かです。君ら簡単に命賭けすぎという一般的な見方とはうらはらに、実地に立ったらあんがいこんなもんなのかもしれないし。最後はいつのまにかSFになったまま、たぶんこのシリーズはさらに続くのでしょう。つき合います。
「甘い水」1回目は、タイトルとはうらはらのかなしい話になりそうな予感をはらんだ内容でした。このひとの漫画が毎月読めること自体、なんだかまだ信じられないです。とにかく楽しみ。
もうひとつ新連載「ラブホルモン」 は恋愛テーマの漫画になるのかな。このひとの描く女の子の目からは、なんだか不思議な光線が出ています。特に49ページの下のコマとか。おれはこの光線にやられてずっとこのひとの漫画を追ってるのかもしれません。これも楽しみ。
連載2回目「六本木リサイクルショップ シーサー」 はほとんどギャグ漫画みたいな展開。社長がロボットアームだよ。こうなったらこのまんま行くところまで。
新連載:「甘い水」(松本剛)、「ラブホルモン」(坂井恵理)
連載再開:「ウッハ!ハーレム学生寮」(松浦まどか)、「念力密室」(集中連載)(太田まさのり+西澤保彦)
読切:「負男」(鈴木慎太郎)
あけましておめでとうございます、というにはもう遅いか。7日だったらセーフだっけ。なんにせよ今年もよろしくお願いします。
今年はこの日記のスタイルを少し変えてみようかとか思っています。書きたいことだけ書くという原点を再確認しつつ、個人的な宿題である続きもの(雑誌も単行本も)の扱い方を工夫できないものかとか考えてるのですが、なにせこのサイトはポリシーも何もないいきあたりばったりサイトなので、しばらくふらふらしながらの更新になるかもしれません。
年初めは縁起のよさそうなものということでこれから。「ぴこぴこにるいるい」「ぴこぴこぶんぶん」「ぱたぱたガールで14」「きらきらガールも14」「ぴんくのマシンガン」「ちょこちょこへぶん」…普通の人がやったら頭わいたんじゃないかと思われるようなタイトルの連発。いくらなんでもこりゃあんまりです(注:喜んでます)。
内容はいつものとおり、というか意外と変な話は少なめ。「ぴこぴこにるいるい」がこの中では一番気に入ってます。泣きながらぴこぴこハンマー振り回すほうが喜んでやってるよりもいいと思うのだけどどんなもんでしょう。しかしこれ、少女まんがかなあ…