夏の夕暮れ時にぶらぶらするのは気持ちがいいです。
「敷居の住人」 最終回。連載始めたときにこの終わり方まで視野にあった、わけではないんだろうけど、漫画が終わっても物語は続く。この漫画らしい終わり方だと思う。長い間ほんとうにありがとうございました。
この号では「トニーの背骨はよく曲がる。」 と「釣れんボーイ」 も最終回。「釣れんボーイ」は単行本になるのです。よかった。でもって「皆殺しのマリア」 と「ファンシージゴロ▽ペル」(水野純子)がスタート。「皆殺しのマリア」は前回作に引き続き音楽もの、ただし主人公がぐうたら男ではなくぶちきれ女。楽しみ。
エマが、エマがぁ。…というのはまあおいといて。
こちらでは「BAMBi alternative」 が最終回。ぽつりぽつりと続いたシリーズ「期末試験前也」 もラスト。単行本で読みたい、とやっぱり意志表明はしときます。もちろん新作も。
「雪のマフ」の と「くそがき」の が両方読切を描いてるめでたい号。千田悟史の「Winter Cicada」は個人的好みからするとやや無垢に過ぎるかな。安永知澄の は逆にひねた視点の漫画で、おいおいそんなオチでいいのかと最初は思うけど、でも実はそんなオチでいいのかもしらんと思えてくる。恋愛にたいした理由なんていらないのかもしれない。とりわけ中学生のころは。
最古参格の「砂ぼうず」 と「おさんぽ大王」 は健在、「少年少女」 とか「よみきり▽もの」 とか「ウルティモ・スーパースター」 とかもあいかわらずおもしろいのです。次号から唐沢なをきが帰ってくるのかあ。ひっさしぶりだなあ。
ゲストで「ひよこの大学」描いてる って、前にコミティアでCG集買ったことある人だよ。CGとまんがで絵の印象がだいぶ違う。ばらスィーの絵と少し似てるかな。
今回はいいお話の「エブリデイズ」 は、でも今回絵が荒れ気味かも。すこしもったいない。
もしかしてデビュー作かもしれない「ありがとう。」 がいいなあ。ストーリーはこれまで幾度となく描かれたへたれ少年の反逆物語なのだけど、絵がとてもいい。とくに目がいい、だから表情がいい。たくさん読みたいなこのひとのは。
「BM〜ネクタール〜」 が完結。ラス前は一瞬どうなるかと思ったけど、うまくまとめたと思います。決して大団円ではない終わり方もこの漫画にはふさわしいと思う。
才気にあふれた作者の、実質的にこれが初完投になるのでしょう。まずは素直にそれを祝福したいです。そして辛抱強くこの漫画を掲載し続けた編集部に敬意を。
いったいどこへ何を取材に行くのだろう竹下堅次朗は。
夏の台風はちっとも涼しくない−−というのを身をもって実感する。大雨でむし暑いというのは勘弁してほしい。台風一過はやっぱり猛暑らしい、というのもやっぱり勘弁してほしい。だがどんなに勘弁してほしかろうと、夏は来たのだ。
いっそノークーラーデーとかやってみるのはどうだろう。屋外の気温がどれくらい違うか知りたい。
そういや剛球少女は本になってたな。
先月号です。休刊1号前。内容はいつもとそんなに変わらず。
売れ行き云々以前に、この雑誌あまりにも本屋(というかコンビニ)に置いてなさすぎた気がする。
シーズン増刊がなくなるってほんとだろうか。俺の好きな雑誌はみんなつぶれるのだ、と絶望的なことをつぶやいてみたくなる。また新しい雑誌ができるなら−−それがまた好きな雑誌になるのなら。せめてそんなことを願うことに。
「ばいばい、アース」の2600枚余りという第一印象が強烈だった作者の、これが初めて読んだ本。いったいどんなの書くんだろうと思ってたが、あにはからんやこれはごりごりのSFだった。四次元感覚の持ち主を登場させて世界のありようを粉砕していく手際は、もしかしたらほら話とそしる人もいるかもしれんけど、おれはこういうの好きです。ほらだろうがなかろうがおもしろいものはおもしろい。
硬質な文章と奔放なイメージが共存してて、読んでてまったく退屈しなかった。SF好きな人なら。
暑い暑い梅雨はもう明けたのか、と思ってたら台風が来てるのか。台風が抜けたあとはたぶん酷暑になるのでしょう。嗚呼どこかへ行きたい。
ガタピシが載ってないのか。珍しい。
「星間麻雀」が載ってたので。先月のは面白くなかったけど今月のはあたり…このあおりとこの肩すかしはパターンといえばパターンだが18番といえば18番。なんか次号シリーズ完結とか書いてあるけど、もしかして間違って本になったりするんだろうか。「宇宙麻雀」眠らせとくのはもったいないよ。
の久しぶりに横浜をぶらぶらと。
「若奥様のオナ日記」 の改訂版が。わかりやすくなってるし上手くなってるのだが、この読切はややっこしくて青臭いところが好きだったのだ。だから個人的には前回作のほうが…というか単行本収録はこっちになるのかなあ。
あっという間に読み終わるのは活字が大きいせいもあるけどそれだけでもないかも。まあ、このひとの小説は全部読むつもりだから。
1 バスに乗ろうと走ったらいつも乗らない長津田行きのだった。悔しいのでそのまま乗る
2 長津田で来た方の電車に乗ることにして、先に来た下りに乗る
3 町田で降りるつもりだったがなんとなくめんどくさくてそのまま
4 橋本行きの電車だったのでそのまま橋本で下車
5 津久井行きのバスが出ていたので乗ってみる
6 終点でこんどは相模湖行きがあったので乗る
7 相模湖駅でなんとなく上野原まで
8 ぶらぶらしたあと、引き返して八王子で下車
9 飯食って適当に歩いて帰る
変な一日でした。
「雲のグラデュアーレ」 第1部が終わってしまった。第2部もありそうな雰囲気だけど。
新人さん3人が吸血鬼ものの読切3つ。なかでは の「月蝕」がいい。過去2作はギャグだったけどこんどはシリアス、シリアスもちゃんと描けるんだ。上手いや。新人読切はもう一本「No.501」 が載ってて、絵と勢いは印象に残る。伸びれば面白そう。
しかし気がついたら読んでる連載がずいぶん減っている。
バイテクによって作り出された戦闘用人間が自我を持って脱走、逃げ続けるお話。谷甲州らしく緊迫感があって引き込まれる。しっかりおもしろいけど未完なのは残念といえば残念。まあ、経過を楽しむ話だからこれでもいいのだけど。
前に「ぼくの彼女はウエートレス」の感想で、いまいちピンと来ないのは舞台が狭い範囲に限定されてるせいか…みたいなこと描いたけど、これは面白い。アパートの部屋の中だけで登場人物もほとんど二人だけなのになあ。やっぱりキャラクター4コマはキャラクター造形が命ということなのかな。
作者らしいための効いたギャグは随所に出てくるがいちおうまじめなストーリーもの。このパターンでは木村太彦がいまいち成功しなかっただけにちょっと心配だが、とりあえず1巻はおもしろかった。続きも読もう。