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2010年1月○○日
今日は、県立宮古病院の救急室勤務の、今年初めての日です。
午前中は全く平穏に過ぎました。午後3時過ぎ、遠くから幼児の泣き声が近づいて
きます。あ、こども、小児科だ。と思っていますと、間もなく看護師さんから電話が入
りました。
1才6カ月の、泣いている男の子を連れたお父さんとお母さんが入室しました。
熱は37,5度。少し咳と鼻水があるけれど、朝からずっと泣き続けていてほとほと困っ
ているとのことです。
泣くのは何故でしょうか? よほど痛いか苦しいかでしょうね。全身を診なければなり
ません。まず頭、大専門に触れました。ソフトでした。次は皮膚のどこかに何か刺さっ
ていないか、皮膚がむけていないか、やけどがないか。大丈夫でした。おなかはどう
でしょうか。お父さんに上肢と頭を押さえてもらいました。お母さんにはひざを曲げて
足首を押さえてもらいました。そうっとおなかを触ります。ごろごろと石ころ状のもの
が大量に触れました。さいわい胸部は、聴診上かすかなゼロゼロの音がするぐらいで
す。看護師さんに採尿パックをつけてもらいました。そのあと20cc弱のグリセリン浣腸
をしてもらいました。その後ワンちゃんのように四つん這いにして頭を下げ、お尻を高く
してもらいました。オシッコは上手にとれました。全くきれいでした。もし尿路感染症が
あったらそれは痛いのですが、大丈夫でした。うんちは? びっくりするぐらい大きな
卵3個分もあるような石ころ状のうんちでした。これでは腸管が膨らんで本当に苦しくて
痛かったと思われます。当の子どもは泣きやんでにこにこしていました。
1才6カ月なら、いろんなお野菜・海藻・キノコを食べて良いので、アレルギーがない
限り、いろんな線維質のお野菜・海藻・キノコを食べさせまましょうと指導しました。 |
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