今年もインフルエンザワクチンの季節がやってきました。
いつもの月よりも、お父様、お母様、おばあちゃまが多く来ていらっしゃ
います。クリニックおなじみさんとしては、子どもの方が先輩で、ご家族が
後輩と言う感じです。
「ママ、がんばって良い子にしてね。終わったら美味しいジュースを買って
あげますよ。」とマコチャン(3才)の、おねえさんっぽい声が聞こえます。
ママのまわりを心配そうにうろうろ動きながら、ママをなだめていました。
自分がいつもしてもらっているように、ママを気遣っているのでした。
カオちゃん(3才)のお母さんの順番でした。
突然「ウェーン!」と大きな泣き声が聞こえました。カオちゃんはカーテンの
向こうにいたのでしたが、たとえようもない大声で泣いたのでした。
なんて優しいのでしょう。「うちだ先生はきっとお注射をする。きっとお母さん
は痛いだろう。だから私もつらくて涙が出るの。」 という気持ちでしょう。
聞いているこちらも思わず胸が痛くなるのでした。 |