ぼくショー君です。 今2才だけど、去年は大変だったんだ。 ぼくが1才になる前にママが病気で入院したんだ。 パパはおうちでつなぎの服を着て働いている。 　あとは3つ上のお姉ちゃんと、おじいちゃんとおばあちゃんがいる。 ママが入院してから、お姉ちゃんは悲しくて泣いてばかりいた。 おなかが痛くなったり、頭が痛くなったり、熱が出たり、咳がでたりしてた。 お姉ちゃんがお咳が出ると、なんだかぼくもぜーぜーしてくるんだ。 するとパパは、僕とお姉ちゃんを車に乗せて、クリニックに連れてきた。 大きなバックに、ぼくのおむつや、ミルクや、着替えも入れて、ぼくと お姉ちゃんを車に乗せて、クリニックにやってくるんだ。 オムツの替えもパパはすごく上手だから、クリニックの人たちもびっくりして いる。 　ママは病気が治って、今年の2月には赤ちゃんがやってきた。 はじめ赤ちゃんが嫌いだったけど、今はとっても好き！ ぼく赤ちゃんをあやすのがうまいんだよ。赤ちゃんはぼくの手が大好き なんだ。にぎったらずっと握っている。赤ちゃんの手は、あったかくてやわら かいよ。ときどきこっそりなめてやるんだ。きっと赤ちゃんもぼくのことを好き だと思うよ。

	私、Aちゃん。　　去年まで弱い子だった。 熱が出やすいし、熱が出るとお咳やヒューヒューして苦しくなるし、悲しくなる。 去年はママが入院したから、どうしようかと思った。 でも具合が悪くなると、パパがクリニックに連れて行ってくれた。 「ジカチュウドクショウ」という病気のとき、大きい注射をした。 今年も2月、3月、4月、毎月クリニックと耳鼻科に通った。 4月に小学校に入学したのだけれど、学校まで30分も歩くのでとっても大変 だった。　疲れると熱が出るし、お咳が出るし、何回か「ニョーロカンセンショウ」 にもなった。だけど、7月ごろから丈夫になった。 なんでだろう。丈夫になってくると、お顔がにこにこしてくるんだ。 「学習発表会でナレーターをします。」とうちだせんせいに言った。 「え、すごいねー。じゃあここでやってみてくれる？」 私、大きな声で読んだの。 ナレーター「一年生のこどもたちが体操をしていました。」 ナレーター「空の上をくじらも子どもたちといっしょに走りました。」 　〃　「その時です。いきなりかぜがふいて、みんなを空へ吹き飛ばしました。」 　〃　「たいいくかんの屋根が見えてきました。くじらはこうていにみんなを 　　　　おろしました。」 　〃　「くものクジラは、また元気よく青い空のなかへかえっていきました。」 子どもの時弱くても、ゆっくりゆっくり強くなるんだって。だから大丈夫だって。

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