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2002年4月1日
山口川に沿って毎朝ランランと散歩をし
ます。踏み切りの傍に古くからの畳やさ
んがあります。そこのクリの木は毎年見
事な花を咲かせて、たくさんの実をつけ
ます。昨年デジタルカメラを始めましたが、
なかなか思い通りにはならないので、
今年こそ上手に撮りたいと思いました。
芽吹きの季節から、花を咲かせ、実をつ
けそしてはだかんぼになるまでを、連続
写真のように撮りたいと思いました。今朝
の散歩は意気込んでいました。
ところがなんと言うことでしょう。クリの木が
ありません。真新しい直径15センチ程の
三叉の切り株が何も言わずに白い肌を
見せていました。もしかしてとはかない望
みをかけて右に回ったり左に回ったりし
ましたが、影も形もありませんでした。
そこには明るいブルーの若い人の自動
車がありました。そう言えば十日ほど前
に忌中の幕が張ってありました。おじいさ
んが亡くなったのでしょうか。亡くなった途
端に若い人がクリの木を切ってしまったの
でしょうか。悲しくて胸が痛くなりました。
自分が切られたようでした。数十年そこに
ありましたから、今年もあると信じていまし
た。何でも感じたそのときが、その瞬間だ
けしかないと思わなければならないので
すね。今日は悲しいです。「ランラン帰ろ
うか」と気落ちして帰ってきました。
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