スタンド能力がどれだけ広い範囲に及んでいるかを判定してみましょう。因みに単位は「翻（はん）」です。

（１）スタンド能力１つにつき１翻、つまり基本的に全てのスタンドは１翻を持つ。例外的に能力を複数持つ（第五十夜参照）スタンドは翻数が上がります。例えば、ストーン・フリーは１翻、ベイビィ・フェイスは２翻。

（２）次にヴィジョンに対する翻数です。まずＰＫ（サイコキネシス）の判定を出します。<ａ>パワーの高いスタンド（基準として人間を貫くことが可能なパワー）を２点、小さなパワーしか持たないスタンドは半点（＝０．５点）、その中間は１点とします。<ｂ>ヴィジョンが単体型スタンドなら１点、同時多発的にＰＫを発動できる群体型スタンドなら２点、ヴィジョンがないのなら０点。<ｃ>ＲＶ（遠隔視）を持っているならば１点追加。
　ヴィジョンの翻数＝<ａ>点×<ｂ>点＋<ｃ>点　です。

（３）能力効果が５つ以上から１翻づつ追加していきます（能力効果が６つなら２翻、７つなら３翻……）。
　何故５つ目からと云うと、これは１００体以上のスタンドを分析した経験上からであり、能力効果が５つを超えるあたりから１人一能力というのが強引になってくるのです（笑）。広範囲に及ぶ効果は複数能力に匹敵すると考えます。

　（１）＋（２）＋（３）の値が、そのスタンドの能力広範囲度となります。因みに強力なパワーと遠隔視（または遠距離の情報を獲得できる技能）を持ったら緑色、効果が５つ以上なら水色、複数能力を持ったら青色で示唆しています。



　３部　　４部　　５部　　６部　　まとめ

まとめ

　ほとんどのスタンドが２〜３翻に入りましたから、４翻以上のスタンドは能力の範囲が広いと言って良いでしょう。４翻のパターンとしては、パワーが比較的強力でありながら遠隔視（ｏｒ遠距離の情報獲得が可能）も搭載している、群体型なのにパワーが低くはない等、スタンド自体の基本スペックが高いタイプと言えます。５翻のパターンとしては、効果の数が多いまたは能力自体が複数あるタイプとなります。５翻のスタンドはエコーズ（Ａｃｔ１、２、３を統括）、ハイウェイ・スター、ベイビィ・フェイス（親子を統括）、Ｃ−ＭＯＯＮ。６翻のスタンドは、群体型なのにパワーが強力であり効果の数が多いフー・ファイターズ。７翻のスタンドは効果が８つとブッちぎりの多さを持つメイド・イン・ヘヴン。そしてゴールド・エクスペリエンス・レクイエム、効果の数は単純には４つだが、「あらゆるスタンドの動作を『無』にする」という性質上全ての効果を備えていると判断しまたした。この解釈に異論もありましょうが、レクイエムの人智を越えた能力は言うまでもないでしょう。

　能力の幅が広いということが即ち「強い」ということではないのですが、「強い」ということの一因なのは確かです。