スタンドの例外(2)  スタンドの例外(1)へ

(2)スタンドは1人一能力である…の例外

 スタンド原則(2)であるこの1人一能力(第四七夜で述べた通り、私的には「1人1キーワード」だと思っています)ですが、スタンドによる戦闘において一番の要であると思われるこの原則には例外が多々あります。それを1つづつ挙げていきましょう。

(壱)単純に本当に能力が複数ある。
 実は本当に能力が複数ありました…と云うケース。

アトゥム神……簡単に言うと「オシリス神+読心能力」。キーワード的には「魂を弄(もてあそ)ぶ」で統一されるのかもしれませんが、やはり複数あると考える方が自然か。

エコーズ・シリーズ……1度に使用できる能力は1つとはいえ、3つの能力を使えるのはやはり例外。常々疑問に思うのは、康一がホワイトスネイクの魔手にかかったら、DISCは何枚でてくるのだろうか?

キラークィーンとバイツァ・ダスト……「爆弾・爆破」と云うキーワードのキラークィーンにおいてバイツァ・ダストは時間を「爆破」と云われていますが、やはり「時間を戻す」と言うのが本当のところでしょう。キラークィーンとは異なる能力だと思います。『矢』に再度刺されるという(反対意見があるのを承知で言わせてもらうと…)レクイエム化による能力の追加によるものです。

ベイビィ・フェイスの親子……「子どもスタンドを育成する」と「生物を組み直す」という2つの能力を持つ。2つを総合すると「生物を組み直す能力を持つスタンドを育成する能力」…やっぱり1つと考えるのは強引ッ(笑)。

ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム……レクイエム化による能力の追加により「生命力を操る」に「全ての意志や動作などを無にする」が加わっています。

(弐)ヴィジョンがある
 ヴィジョンがあるということはすなわちスタンド特有の能力に加えてPK(サイコキネシス…念動力)能力があるということです。これが遠隔操作タイプならばRV(リモートヴュー…遠隔視)も加わります。これは全てのスタンド能力がヴィジョンを備えているのならパワーの大小はあるでしょうが特に問題は無かったのですが、中にはヴィジョンを持たないスタンドもいます。つまり通常は「能力」だけなのに対して「能力+ヴィジョン」と云う差別化が出来てしまうのです。もう少し詳しく分類すると、「能力」、「能力+PK」、「能力+PK+RV」となるのです。
 ところで上でヴィジョンがないことを通常と言いましたが、どれを通常とするかは主観の問題です。能力を積み上げていく感覚を採用したかったので「能力」だけの状態を通常としました。しかしこの通常の概念だと、例外の方が多くなりますけどね(笑)。

戻る