旋律の降りしきる彼方に
「北へ。White Illumination」にするミュージシャン志望の高校一年生、川原鮎。
恋をして、夢を抱き、二人で歩き始めて２年余。
新しい時間が動き始めた。
東京という街で。
第１章 スタート・ライン
第２章 セレモニーのない記念日
第３章 彼女の楽譜
第４章 ディスクはまだ空っぽ
第５章 遠くからの払暁
第６章 深く海は沈む
第７章 息吹を拾う道（前編）
第７章 息吹を拾う道（後編）
第８章 斜めの砂時計
第９章 運河をゆくゴンドラからの風景
第１０章 Don't let me down
第１１章 旋回する紙飛行機
第１２章 マイ・ホームタウン
第１３章 誰かの声が届く街
第１４章 秒の写真
第１５章 昨日なき放浪から
第１６章 カーテンが遮る太陽
第１７章 単色のモザイクと細片
第１８章 湾曲する歌劇
第１９章 落葉樹の空疎
第２０章 迷走の終着駅
第２１章 憂色と残響と
第２２章 時に、高すぎる空
第２３章 リフレインだけがそこに
第２４章 銀杏並木と空白
第２５章 スクリーンはひび割れて
第２６章 見果てぬ夢を追う帆走
第２７章 ある懐かしくない物語
第２８章 Sound of music
第２９章 As tears go by
