4/10(木) マドリード→パリ

またね。

スペイン滞在最終日です。
最後の朝食はホテルのビュッフェ。
食パンにトマトソースを塗って、ハムとチョリソとトルティージャと。
朝からこれでもかというくらい食べ納めます。
毎日、同じ飲み物を頼んでいたこともあり、さすがにボーイさんも紅茶とミルクを用意してくれるようになりました(笑)

ホテルをチェックアウト+スーツケースを預け、ホテルの近辺から回ります。
まずはキオタワー。地下鉄アルバラド駅から4駅プラサ・デ・カスティージャ駅で下車して目の前。
何でこんな形にしたのか謎な斜塔です。

キオタワーと石のオブジェ
(キオタワーと石のオブジェ)

ガイドブックに掲載されてたのは、この角度から見た形でした。
左右の斜塔とセンターのオブジェが見事だな、と思ったわけですが、
実際にキオタワーに来てガッカリ。
遠近法を使ったものだったんですね。センターのオブジェの小ささにやられました。
ちなみに、キオタワーは一般のオフィスビルらしく、中には入れないようです。

横から見たキオタワーと石のオブジェ
(横から見たキオタワーと石のオブジェ)

キオタワーから南にまっすぐ800mほど歩くとレアル・マドリーの本拠地サンチャゴ・ベルナベウ・スタジアムがあります。
今日の観光のメインです。

サンチャゴ・ベルナベウ・スタジアム
(サンチャゴ・ベルナベウ・スタジアム)

スタジアムツアーのチケットを買って、入口に並びます。結構人が多いです。
そして、ここでは中学生〜高校生くらいの集団と一緒になってしまいました。
あぁ、またノンビリ見学できない…。

まずは、最上部の4階席から。
スタジアムを見下ろすと青で統一された鮮やかな座席が目に入ってきます。
すごくきれい。写真で見るとミニチュアみたい。
スタジアムだけなら、カンプ・ノウより好きかも。

サンチャゴ・ベルナベウ・スタジアムサンチャゴ・ベルナベウ・スタジアム
(4階席から見たサンチャゴ・ベルナベウ・スタジアム)

その後トロフィールームへ。
さすが20世紀最高のクラブチームなだけあって、大量に並んでます。

リーガ・エスパニョーラ優勝カップスペイン国王杯
(左:リーガ・エスパニョーラ優勝カップ 右:スペイン国王杯)
UEFAカップUEFAスーパーカップ トヨタカップ
(左:UEFAカップ 中:UEFAスーパーカップ 右:トヨタカップ)

選手個人に与えられるトロフィーもあるけど、これは選手にあげなくていいのだろうか。

99年ベッカムのFIFA世界最優秀選手賞・銀賞01年ラウールのFIFA世界最優秀選手賞・銅賞
(左:99年ベッカムのFIFA世界最優秀選手賞・銀賞 右:01年ラウールのFIFA世界最優秀選手賞・銅賞)
99年ラウールの得点王?のトロフィー01年オーウェンのバロンドール
(左:99年ラウールの得点王?のトロフィー 右:01年オーウェンのバロンドール)

そして、過去に在籍したスペイン人選手の写真が飾られて居ます。みんな若い!

シュスターカマーチョミジャ
(左:シュスター 中:カマーチョ 右:ミジャ)
カニサレスモリエンテスキケ・フローレス
(左:カニサレス 中:モリエンテス 右:キケ・フローレス)

さらに、UEFAチャンピオンズリーグの決勝戦・過去9回の優勝分全ての記念パネルが展示されています。
もちろん、ありました。バレンシアCFが敗れた2000年5月のパネルも。

UEFAチャンピオンズリーグ優勝カップ1999/2000シーズンの決勝のパネル
(左:UEFAチャンピオンズリーグ優勝カップ 右:1999/2000シーズンの決勝のパネル)

その後は、スタンド1階席に降りてきて、一周したところでピッチサイドに出ることができます。

サンチャゴ・ベルナベウ・スタジアムサンチャゴ・ベルナベウ・スタジアム
(ピッチサイドから見たサンチャゴ・ベルナベウ・スタジアム)

ベンチにも座っちゃったりして。

サンチャゴ・ベルナベウ・スタジアムのベンチ
(サンチャゴ・ベルナベウ・スタジアムのベンチ)

その後は選手達のロッカールーム〜マッサージルーム〜ジャグジーです。
ビルバオのサン・マメスに、そんな設備なかったですよ。

ジャグジー
(ジャグジー)

最後は会見室。ここで監督や選手達が公式会見を行なうのですね。
学生集団が去ってから、自分も座ってみました(笑)

会見室
(会見室)

ここを抜けると、自然とオフィシャルショップにつながります。
学生集団がビッシリ並んで、レジがすげー行列。
レアル・マドリー関連で欲しい物は一切無いので、さっさと店を出ます。

オフィシャルショップ
(オフィシャルショップ)

旅の最後はグラン・ビアへ。
ここはショッピング街ですが、もう荷物もまとめちゃったし、買い物はしません。
メインは「食」です。

グラン・ビア
(グラン・ビア)

まずはマドリードのバロールへ。
まだバロールで飲んでない、冷たいホワイトチョコドリンクを飲みたかったのです。
しかし、メニューに載ってるものの、ここでは取り扱いしてないとの事。
うそーん。じゃあメニューに載せるなよぉ。仕方なくブラックにしました。
「ブラックはバレンシアで一回飲んだしなー」と思ってたら、
店員さんがサービスなのか罪滅ぼしなのか、
チョコドリンクを溢れんばかりに注いで持ってきました。こぼれてますよー!

溢れるチョコドリンク
(溢れるチョコドリンク)

バロールを出たら昼飯です。
スペインで食べたかったのに、まだ出会えてないもの。
──イカスミのパエジャをなんとかして食べてみたいのです。
ガイドブックに乗っているパエジャの有名なお店、ラ・バラッカへ行ってみます。

しかし、予約が無いと店に入れないとの事。なんてこった!
仕方なく諦め、他のパエジャ屋を探します。

イカスミもとめてグラン・ビア周辺をフラフラ1時間半。ないものですね(涙)
どうしてもパエジャな気分で、エル・コルテ・イングレスの最上階のレストラン街にも行きましたが、
家族連れですごい行列。おまけにイカスミはありません。

16時半にはホテルに荷物を取りに戻りたいところです。
現在15時。だいぶ時間が迫ってきたところで「Schweppes」の看板が目立つカジャオ広場から
カルメン通りという細い路地に入っていきました。

そこで店の前にパエジャの看板発見!
しかもイカスミパエジャの写真もある!
ついに、ついに見つけました。この際、味とか評判とかどうでもいいです(笑)

タベルナ・ガラチェ
(タベルナ・ガラチェ)

まさに最後の晩餐ですので、思い切り贅沢します。
1時間半も歩いたんです。まずは生ビール。そしてイカスミ・パエジャ!
…しかし、イカスミは今は無いと言われてしまいました。
あぁ、ついに食べられずじまい。
あるのはパエジャ・マリスコスのみだとか。もういいです、それで。
米食べられるならそれでいいんです。

ガイドブックに乗ってない店という事もあり、味は期待してなかったのですが、
いやいや、すごく美味しかった!散々歩いてオナカすいてたのもあるんでしょうが、
あっという間に平らげてしまいました。
ガイドブックだけが全てじゃないですね。

パエジャ・マリスコス
(パエジャ・マリスコス)

パエジャを食べ終えても、まだオナカに入りそうです。
というわけで、ハモン・イベリコとサングリアだ!
大皿と小皿とありますが、思い切って大皿で注文!
うひゃー!溢れんばかりに乗ってきた!

ハモン・イベリコ
(ハモン・イベリコ)

パエジャもビールも、ハムもワインも最高に美味しかった!
美味しいものでご機嫌になるのと同時に、最後の贅沢で力いっぱい酔っ払ってしまいました。
お会計は全部で32ユーロ(5,200円くらい)。ご機嫌だとチップも弾みます(笑)

ニコニコしながらフラフラ歩き、地下鉄を乗り継いでホテルへ。
スーツケースを引き取ったら、外が急にどしゃ降りになりました。
一気に酔いが醒めます。

傘は持ってません。でも、何もしないとパンツまで濡れそうな勢いです。
というわけで、スーツケースの中から大型のポリ袋(半透明のゴミ袋)を2枚取り出しました。
1枚はスーツケースを覆い、もう1枚は頭からかぶります。
そう、最後の最後にまさかのホームレススタイル。
ホテルの人が唖然とする中、「アディオス、アスタ・ルエゴ!」(さよなら、またね!)とホテルを出ました。
「またね、じゃねーよ」とか言われてるのかな(笑)

スーツケースを転がし、ヌエボス・ミニステリオス駅まで来ました。
ここまでくれば大丈夫。もう地上には出ないので濡れません。
ポリ袋を取って、スーツケースに詰め込みます。
捨てないのかって?だって、日本に帰って雨だったら使うじゃん!

ユーロ硬貨が余っても、使い道ないし」と、帰りの電車賃を覗いて駅構内で演奏してる人に寄付。
と言っても5ユーロ程度だけど。
そして切符を購入し、残金は0.7ユーロ(約100円)。完璧です。
18:25発の飛行機で経由地のパリへ向かいます。到着は20:30。
いよいよ、スペインとお別れです。

「さよならスペイン!またね!」