朝から母親のメールで起こされました。
「たまには連絡よこしなさい」
はいはい。
今日はコルドバに向かいます。荷物をまとめて宿をチェックアウトへ。
おばさん「3泊で90ユーロね」
okku「? 1泊15ユーロっておじさんから聞いてるんだけど」
おばさん「そんなの私は聞いてないわ。1泊30ユーロよ」
ヒドイ話だ!ちゃんと3泊で45ユーロって確認したのに!
ここで言い争っている時間も無いので、投げつけるように払って宿を出ます。
二度と来るか!
スーツケースを押してバスターミナルへ。
まずはバスでサンタ・フスタ駅に向かいます。さよならセビージャの街。
バスに乗る前に自販機で水を購入。何故かペットボトルが2本出てきました。ラッキー♪
昨夜テイクアウトしたセラニートと水で朝食です。
駅はなかなか大きいです。しまった、写真撮っておけばよかった!
そういえば久しぶりの電車ですね。バスの旅も意外と悪くなかったけど、
やっぱり電車の方が体にやさしいよね。
ここからは贅沢に高速鉄道AVEに乗ります。要するに新幹線だよね?
座席もだいぶゆったりしてて乗り心地がいいです。
やたら陽気なオバチャンの団体と同じ車両になりました。
笑い声が途切れません。陽気でいいなぁ〜。
その団体の中のリーダー格?みたいなオバチャンが立ち上がり、
何故か乗っている人にチョコクロワッサンを配布し始めました。
20〜30個はあったんじゃないかな?車両の端から端まで回ってたし。
みんな、苦笑いしながら受け取ってます。団体客はその姿を見て大爆笑。
そしてokkuのとこにも来ました。どうやらオバチャンお手製らしいです。
が、おなかいっぱいだったので、「結構です。ありがとう」とやんわりお断りしました。
そしたらそのオバチャン、次はマドレーヌみたいなのを配り始めました。
同じようにみんな受け取っていきます。寝てる人を起こして渡してます。いやいやいや(笑)
そしてokkuの元へ。せっかくの好意なんですが、申し訳ないと思いつつ再びお断りしました。
そしたらオバチャン、今度はスポンジケーキを配り始めました。
どんだけ作ってきたんですか(笑)
隣の男性の机に並ぶパン3種。そして再びokkuの元へ。
さすがに断りすぎて悪いなと思って受け取ったら車内から、
いや、オバチャンの団体から拍手と笑いが起こりました。
何事かと思っていたのですが、隣に座っていた男性の話(英語)によると、
どうやら「あの日本人は何だったら食べるか」みたいな話になってたみたいで、
オバチャンが勝ち誇ってました(笑)
そんなこんなで約1時間半。コルドバに到着!やっぱり早えぇ!
駅に隣接したバスターミナルでスーツケースを預けて、バスで市街地サンフェルナンド通りを走ります。
一気にグアダルキビル川沿いまで来ました。
まずはこの川にかかる大きな橋・ローマ橋へ向かいます。
見てください、この美しい橋げた!
「また橋か…」とか言わないでくださいね(笑)
川の向こう側にはカラオラの塔という要塞があるのですが、
なんか派手な布に覆われて工事中のようです。
でも、向こうに何も無くとも橋は渡ります。それが橋フェチ。
本当に行って帰ってくるだけの一往復をしたら、
橋のふもとにあるプエンテ門の博物館に入ってみました。
ここはローマ橋の歴史資料のほか、アルハンブラ宮殿の模型などがありました。
あぁ、こんなところあったあった。
さくっと博物館を出て、まずはアルカサルへ。
ゴツゴツとした岩の砦が要塞らしいなーと思わせる一方で、
きちんと整備された水と花の庭園にすごく癒されます。
やっぱりというか、アルハンブラ宮殿を思い出させますね。
ここでたくさんのオバチャンの笑い声が聞こえてきました。どこかで聞いたぞ、この声。
偶然、一緒の電車に乗ってきたオバチャン団体と再会しました。
リーダー(たぶん)のパン配布オバチャンが大喜びで近づいてきます。
リーダー「また会ったわね!さっきのケーキおいしかった?」
okku「うん、すっごく美味しかったよ」
大爆笑のオバチャン軍団にバイバイすると、再び静かな庭園に戻りました。
庭園でレモンの木を発見。そういえばオレンジの木はたくさん見たけど、レモンの木はスペインで初めて見たかも。
アルカサルを出たら、この街一番の見どころメスキータへ…
行く前にフリオ・ロメロ・デ・トーレス美術館に行ってみます。
少し古いタッチで、庶民の生活を描いてる画家さんなのかな。
あまり好きではないけど、ひとつだけいいなと思った絵を見つけました。
裸の女性がたくさんのオレンジを抱えてる絵です。
絵の色合いにオレンジがピッタリだったんですね。全然やらしくない。
美術館を出たらランチ。
メスキータ近くのファーストフード店で普通のバタートーストとココアを注文。
いよいよメスキータに入ります。
おお、紅白のアーチがすげーいっぱいある!
これが円柱の森です。びっしりと、規則正しく並んでます。目がまわりそう(笑)
こういうの設計する人ってすごいなぁ。
円柱の森の奥に入っていくと、祭壇や礼拝堂がありました。
ふむふむ、ここまで来ちゃうと感動は薄いですね。
個人的にはアルカサルの方がオススメです。もうちょっと庭園でゆっくりしてれば良かったな。
ここで再びオバチャン団体に遭遇。パンオバチャンは運命の人なのかもしれない(笑)
okkuを見つけてワイワイ騒ぐオバチャンたち、さすがに静かにするよう注意されてました。
ちょっと場所が悪かったね。
建物を出ると、ちょっと広めの中庭に出ます。
なんか学生さんが多いなぁ。修学旅行かな?
メスキータを出たらユダヤ人街に繰り出してみました。
ガイドブックの指示にそって向かいます。
花の小径という撮影スポットがあるらしいのですが、さっぱりわからない。
街中をウロウロしたあげく、結局観光案内所で聞いてみました。
案内人「ここの案内所がここで、この道を〜」
okku「ふむふむ」
案内人「すごく細い道だから見落とさないようにね」
言われた通りに言ってみたら、細い路地にぎゅうぎゅうに人が詰まってました。
もしかしてここかな?壁にたくさんの鉢植えが取り付けられています。
そして、遠くにはメスキータの塔・ミナレットが見えます。
なるほど、一粒で二度おいしいみたいな感じですな。なんだそれ。
団体客が撮影待ちしてるみたいですね。すごい行列。
自分の写真は人がはけてからにしよっと。
待ってる間、辺りを見回したら日本語の張り紙が。
「1200年前に掘られた井戸です。見学自由」
近くの土産物屋さんにあるみたい。自由なら、と覗いてみました。
なんか普通の井戸ですよ。タイル貼りできれいになってるし、
全然1200年前な感じがしませんでした。タダで見といて文句たれてすいません(笑)
土産屋を出ると人がだいぶ減ってました。
撮影待ちの列に並んでたら、日本人のご家族に話しかけられました。
夫人「アーユージャパニーズ?」
okku「…イエス」
日本人のご家族だとわかったので、「はい」って答えようか
「イエス」と答えようか一瞬悩んでしまいました(笑)
ご家族に頼まれ、写真を撮ります。そして自分の写真も撮っていただきました。
一人旅してて一番嬉しいところです。
ガイドブックに載っていたところは一通り見たので、時間までブラブラと街を歩きます。
途中、素っ裸の男を神輿に乗せて練り歩くという不思議な集団と遭遇しました。
あまりの事に写真撮れなかった…。
そして、さらにカウボーイハットにグラサン、黒ベスト、ホットパンツにブーツというウエスタンな格好で、
ワインをバケツに注いで飲むというこれまたなんだかよくわからないけど豪快なお姉ちゃんの団体に遭遇しました。
建物よりも人が面白いぞ、ここは。
16時になり、バスで駅に戻ります。今度は17時発のAVEでマドリードです。
さすがにオバチャン軍団はもう居ないかな。会えないと会えないで寂しいものです。
さよならコルドバ。
コルドバを出る時点で、もうすっかりジーンズがボロボロになってました。
大腿部に大きな穴が開いてるし、旅の終わりまでもたないかなぁ。
19時にはマドリードのアトーチャ駅についてしまいました。やっぱり早いなぁ。
ここでは宿は既に押さえてあります。5泊もするし、空港への交通の便が良さそうなところを予め探し、
しかも破格値で予約しておいたのでした。
アトーチャ駅から地下鉄1番線で1本10駅。アルバラド駅で降ります。そして駅から徒歩5分!
だったはずなんですが、宿が見つかりません。スーツケース重いよー。ヒザが痛いよー。
たぶん近くに居るはずなのですが、それらしき建物がさっぱり見当たらない。
辺りを見回すと黒人とか中国人ばかり。なんかホテルがありそうな雰囲気じゃないんですけど。
そしてスーツケースを引きずり30分。なんとか見つけました。
ちょっと高級そうなホテルです。普通に泊まると、なんと1泊148ユーロ!2万円超!
高い!自分は確か3分の1の価格で予約しています。本当にこのホテルでいいのだろうか。
このホテルだったとして、穴開いたジーンズで入っていいのだろうか。
とりあえず万事OKだったので、チェックインして部屋に入ります。
しかし、高級そうなのはフロントだけでした。トイレのドア壊れてるじゃん!
身軽になったところでエル・コルテ・イングレスへ向かいます。
紳士服売り場に行きジーンズを探しますが、これといって気に入ったものはありませんでした。
仕方なく、夕飯とジュース、酒を買出ししてホテルへ戻りました。
ホテルでは晩酌しながらRCDマジョルカvsレアル・マドリードをテレビ観戦。
そして早めの就寝となりました。明日からは首都マドリードを散策します。
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