3/24(月) バルセロナ

佐竹さんと世界遺産。

ちょっぴり早起きしました。朝一番にサグラダ・ファミリア聖堂に向かうためです。
開場前に行かないと半端なく並びそうな気がするので。
またまた朝食はビュッフェです。トマトソースを塗った食パンをガッツリ食って、地下鉄でサグラダ・ファミリア駅へ。
今日気がつきましたが、ホテルの近くに梅が咲いてました。
スペインで日本風のものを見つけるとなんとなく嬉しいですな。

(ホテル近くに咲いていた梅の花)

駅を出ると、聖堂がすぐ目に飛び込んできました。天高くそびえたつファサードが美しい!

(駅を出て目に飛び込んできた受難のファサード)

外観を眺めるのは後にして、先に内部突入!
聖堂の中にはすぐに入れるのですが、鉄塔に登るための行列が既に出来てます。
ここで30分くらい並ぶとの事。まぁ30分ならOKでしょう。どんどん行列は伸びていきます。
並んでいる間は、内部のステンドグラスなどに見とれてました。
まだ建設途中という事もあり、聖堂の中は鉄骨が組まれています。が、働いている人・音は聴こえません。

(左:サグラダファミリア聖堂内部  右:内部のあちこちに見事なステンドグラスがある)

自分の順番になりエレベーターで上へ。
エレベーター代金は別料金で2ユーロ。エレベーター内で係員さんに払います。
ぐんぐん上がって到着したところは!!!!!
すごーい!高ーい!
先ほど外から見上げた受難のファサードの中に居ます。
下を見るとサグラダ・ファミリアを見上げる人の集団が。
後ろを振り返ると、生誕のファサード4本が。ハッキリ見えます。

(受難のファサードから見た生誕のファサード)

「ここで写真撮りたいなー」なんて思っていたら、自分と同じくひとりで聖堂を見ている日本人女性を発見。

okku「すいません、写真をお願いしていいですか?」

嬉しい出会いです。生誕のファサードをバックに写真を撮り合いました。
ここで思い切って 人生初のナンパをしてみます(笑)

okku「良かったら聖堂内を一緒に回りません?ほら、2人ならお互いに写真撮れるし」
女性「えぇ、いいですよ」

女性のお名前は佐竹さん。
こうして聖堂内を一緒に回る事になりました。

(左:ファサード鐘塔内部を見下ろす  右:ファサード鐘塔内部を見上げる)

受難のファサードを降りたら、次は生誕のファサード。こちらもエレベーターで昇ります。また2ユーロ。
昇りきったら、今度は受難のファサードをバックに写真をパチリ。生誕のファサードを見上げパチリ。

生誕のファサードも受難のファサードも、昇りはエレベーターでしたが、降りる時は徒歩になります。
しかも結構角度のある螺旋階段。
ここでも、途中の小窓からファサードを見上げて写真をパチリ。
あっという間にデジカメのカウンターが回っていきます。

(左:生誕のファサード鐘塔の天辺  中:ファサード鐘塔外側を見上げる  右:螺旋階段途中から見える見事な彫刻)

そんなこんなで、結構な段数あるはずなのですが、地上に着くのはあっという間でした。

2つのファサードを降りたら建物から一度出て、後回しにしてた外観鑑賞。
聖堂の側面、正面、アチコチを目に焼き付け、写真を撮ります。
特に生誕のファサードに掲げられている彫刻は全てが言葉にならないくらいの感動です。

(左:受難のファサード  中:受難のファサードのメインの彫刻  右:ガウディが33という数字に拘って作ったパネル)
(左:生誕のファサード  右:生誕のファサードのメインの彫刻)

2時間近くかけて聖堂内を歩き終えたら、次はサグラダ・ファミリア博物館に行ってみます。
聖堂の地下にあるそうですが、2人とも入り口がわかりません。

ここはちょっと男らしいところを見せなければ!
案内所に行き、ガイドブックで培ったスペイン語をビシッと使います。

「ドンデ・エスタ・エル・ムセオ?(博物館はどこ?)」

でも質問は出来ても、相手が何言ってるかはわからないんですよね。
結局身振り手振りで場所を教えてもらいました。

博物館にはサグラダ・ファミリアの完成予定図なんかが貼ってありました。
ようわからんのですが、サンシャインが凍えたりもしてました。

(左:聖堂の完成予定図、色の濃い所が現在完成しているところ  右:凍えるサンシャイン・笑)

博物館を出たところで、佐竹さんとはさよならです。
ここから怒涛のお土産タイム。サグラダ・ファミリア土産店で結局40分以上費やしてしまいました。
お土産を買いにここまで来たんじゃない!
昼飯をケンタッキーフライドチキンでさっさと済ませ、次のポイントに向かいます。

次はサグラダ・ファミリアから歩いて7〜8分の距離にある、
こちらも世界遺産サン・パウ病院。モンタネールの作品です。
とても病院とは思えない圧倒的な存在感。
でも救急車が頻繁に出入りしたりと、今でも病院として使われているようです。
こんなところに入院したら落ち着かないだろうなー。

(左:サン・パウ病院正面、黄色い車両が救急車  右:病院敷地内の病棟)
(左:病棟他  右:病院一番奥から振り返って見た景色)

病院の敷地内にはベンチで読書している青年や、日向ぼっこしてる老人、走り回る子供たちでいっぱいです。
結構な広さがありますが、とりあえず一周してきました。

ちなみに、サグラダ・ファミリア聖堂からサン・パウ病院にかけての道は「ガウディ大通り」と名付けられてます。
この通りは、ちょっぴりカザ・ミラを思い出させるガウディ・デザインの街灯が目立ちます。

(ガウディ・デザインの街灯)

この後は地下鉄を乗り継いでグエル公園に行きます。
何気にサン・パウ病院からグエル公園って地下鉄だと乗り継ぎが面倒くさいのです。
さらに最寄りのレセップス駅からめっちゃ歩くんですよ。坂道を登ったりするんですよ。
20分近く歩いてやっとこさ公園に到着。ガイドブックでおなじみのモザイクアートが目に飛び込んできます。
公園入り口で自分の母親くらいの年齢の女性が大道芸やってて、ちょっぴり切ない気持ちに。

(おなじみのモザイクアート。“Guell(グエル)”と書いてある)

公園内に入るとものすごい人だかり。メインのトカゲのところは写真撮影の行列が出来てます。
この公園はモザイクタイルの美しさが印象的でした。
ただ人が多くて(しかも日本人いっぱい)なんとなく落ち着かないです。
そして園内でトランペットを吹いてる大道芸人さんが居ましたが、演奏の技術レベルが低かった。。。
それじゃあお金はあげられないっすよ。

(左:メインのトカゲ  右:タイルで彩られた曲線のベンチ)
(左:公園入り口  右:爪のような形状に組み立てられた岩壁)

公園の敷地内にはガウディ博物館があります。博物館っていうか家です。
カザ・ミラで見た椅子や、曲線型のタンスなどが展示されています。
グエル公園まで来たら、せっかくだから見ておきましょう。

(左:カザ・ミラにも展示されていた個人的に気に入った椅子  右:個人的に気に入った照明)

グエル公園を出たら、来た道を引き返してレセップス駅の方へ。
ただし駅は通過し、世界遺産の中でもだいぶマイナーな建物カザ・ビセンスを見ます。
と言っても中に入れないので外観だけ。
これもガウディ作なんですが、なんか他の建物に比べてこれだけ作風が違います。
中に入れないからなのか、単にマイナーなのか、見物してる人は皆無です。

(世界遺産のカザ・ビセンス)

お次はこれも世界遺産のグエル邸…ですが、グエル邸の開館時間は17時まで。
この時点で16時です。急がないと間に合わない!
ランブラス大通りを早足で歩きます。さすがに大道芸人に目を奪われている場合ではありません。
そして16時20分過ぎに到着!間に合った!

…開いてない。
…開いてないっすよ。
グエル邸前の看板を見ると「会館時間 10時〜14時」と書いてありました。
ガイドブックの情報と違う!ってか開いてる時間短くね!?
仕方ないので外観の写真を撮って帰ります。
ランブラス大通り付近に来るのはきっと今日が最後です。無念だ。。。

(無念のグエル邸。しかも写真も微妙)

急いで移動し、だいぶ汗を書いたのでジェラートを購入。
スペインはどこでもアイス売ってますね。
アイスを食べつつ、大道芸人を見ながらランブラス大通りを北に向かって歩きます。
次はまたまたガウディの世界遺産カザ・バトリョ。
佐竹さんから聞いた話では、ここは日本語のオーディオガイドがあるそうです。

(左:オペラの名門リセウ劇場もランブラス大通りにある  右:また新しい大道芸人を発見)

カザ・バトリョに到着。オーディオガイドをつけて中に入ります。そこそこ観光客が多いですね。
ここもモザイクタイルに特徴がありますが、オーディオガイドのおかげでガウディの意図までよくわかります。
そして忘れちゃいけない、メインの部屋のステンドグラスも素敵です。
屋上もカザ・ミラ程ではないにせよ見ごたえ充分です。
ただ、変なところに柱が立ってたりします。ようわからん建物です。
外観だけならカザ・ビセンスの方が魅力的です。

(左:メイン部屋のステンドグラス  右:屋上のモザイクアート)
(ドアの前に立つ柱は現地の人も意図をくみ取れないらしい)

これでランブラス大通り周辺は見納めです。
日も暮れ始めてきましたが、地下鉄でグロリエス駅へ。近くの不思議な塔・アグバールタワーに行ってみました。
キオスコで、このタワーがライトアップされた写真の絵葉書が売ってたので、
間近でライトアップされるところを見ようと企んだわけです。

グロリエス駅から歩いて3分くらいで到着。目の前を路面電車が走ってます。
このタワー、中に入れることは入れるのですが、入ってすぐにガードマンが居ます。
入り口からタワーの内側をみあげるしか出来ません。
なんかオフィスビルっぽいですね。観光客も全く居ません。

(結局なんだかわからなかったアグバールタワー)

タワーの前でライトアップされるのをじっと待ってたんですが、全く光る気配がありません。
そうしてる間に辺りはすっかり暗くなってしまいました。結局光るどころか
タワー内部のわずかな電気も消え始めたので移動する事にします。

地図を見ると歩いていける距離にモヌメンタル闘牛場があるようです。
闘牛場の外観だけ見ようと思い、歩き始めたのですが
グロリエス駅目の前の円形公園、グロリエス・カタラネス広場で道に迷いました。
そしてよく見るとこの広場、テントがいっぱい立ってます。
どうやら浮浪者のたまり場みたいです。この付近では日本人は珍しいのかジロジロ見られます。
なんとなく危ない予感を感じたので、早足で広場を出ます。ぜんぜんグロリアスじゃない。

地図だと10分かからない距離だったのに、結局、闘牛場まで1時間弱かかりました。
そんなこんなで着いた時には完全に夜です。
写真を撮ろうにもフラッシュが届かない完全な夜です。

(モヌメンタル闘牛場。手ぶれがヒドイ)

アグバールタワー〜闘牛場を全く楽しめなず、このまま一日を終えるのはイヤなので、
再びサグラダ・ファミリアを見に行くことにしました。実は闘牛場からマリナ通りで一本道です。
途中、モロッコ人のうさんくさいスポーツショップを除いたところ、
巧みな値引き戦術に負け(12ユーロ/約2000円→5ユーロ/約850円)
胸にサグラダファミリアのイラストが入ったTシャツを買わされてしまいました。
こんなの着なーい。

(つい買ってしまったサグラダTシャツ)

夜のサグラダファミリアはライトアップされていて昼の姿とはまた違った美しさがあります。
生誕のファサードはオレンジ色のライトで、受難のファサードは白色のライトで。
再び時間を忘れ立ち尽くしてしまいました。気がついたら22時を回っています。

(左:生誕のファサード  右:受難のファサード)

サグラダファミリアから道を一本またいだとこにバイキングのレストランを見つけました。
今度こそ好きなものを食べられるぞ!意気揚々と入店。
しかしこの店、どうやらベジタリアン専用のレストランのようです。
肉も魚も一切ありません。野菜と果物、麦、豆のみ。
おぉ、わびしい。。
ただ飲み物はビールやコーラ、ファンタ等飲み放題です。
野菜をがっつり食って、ビールをたらふく飲んで、と君たちは何を目指しているのか。

バルセロナ最後の夜という事で、ホテルに戻ってからラウンジバーに行ってみました。
サングリアを飲みながら、スポーツニュースを見ます。

(結構な量のサングリア。ジントニック等のカクテルよりも遥かに安い)

昨日の試合で決勝点を挙げたアリスメンディがパテルナでインタビューされてる。
インタビュアーから「ゴールを再現してくれ」と言われ、説明開始。
「ここからこんな感じで蹴ったんだ」と誰も居ないゴールマウスに向かってシュート。
ころころ転がっていったボールはゴールに入らず、誰も居ない練習場を転々。
思わずサングリア吹きました(笑)

明日はいよいよバルセロナ最終日です。