3/18(火) バレンシア

水上の芸術。

朝食を食べた後、バレンシアCFの練習場があるパテルナへ。
地下鉄でエンパルメ駅に行き、そこからバスに乗ります。
ただ、このバスの運転の荒いこと!
何食わぬ顔で皆乗ってますが、ちょっと余計な事をしてたら酔いそうです。
ただ、運転技術はスゴイです。一方通行道路の両端に駐車車両があって、バスギリギリの幅しか空いてないのに、
ほぼ減速しないで通って行きます。擦ってもしかたないね♪って感じです。

バスを降りて3分くらい歩けば、もうパテルナ練習場の入り口です。
練習場内には小学生用?の小さいコートが4〜5面(確か)あったんですが、普通の親子がボール遊びしたり、
子供同士が追いかけっこしたりしてます。勝手に遊んでてもいいみたいです(笑)
トップチームの練習見学が目的だったんですが、あいにくこの日は非公開練習。
仕方なくBチームの練習を見学。Bチームといっても写真で見た事ある選手がいっぱい居ます。
そして、その隣のコートには…日本人?マリノス??
横浜Fマリノスのユースチーム(中学生)がバレンシアのユースチーム(中学生)と練習試合をしていました。
この年齢でスペインに来られるというのがめちゃめちゃ羨ましいです。
将来有望な選手たちなんでしょうね。結構強かったですよ。

(パテルナ練習場、事務所兼選手寮)
(バレンシアvsマリノス)

練習試合が終盤に差し掛かった頃、試合終わる前なのに結構な人が移動し始めました。
どうやらトップチームの練習が終わったようです。皆選手たちの出待ちにいくわけですね。
関係者駐車場にはベティスのユニフォームを着てホアキンのフェラーリの前で写真を撮ってるカップルも居ました。

選手たちはこれからシャワーを浴びてマッサージを受けるので、出てくるまで少し時間があります。
なので、出てくるまで練習場内にあるカフェで待つことにしました。
このカフェはオバチャンひとりで営業してる様子。たまに選手たちも立ち寄るらしいです。
店内には、2冠を獲った03/04の選手のポラ写真とサインを貼ったフラッグ、
元バレンシアBのDFペペ・プラやDFルスの写真やサインなどが飾ってありました。
オレンジジュースを注文。「冷たいのがいい?」と聞かれ、ビックリ。温かいオレンジジュースってあるんですか。
さすがにホットは無いようですが、スペインには「常温が良い」という人も多いらしく、
それで聞かれたようです。もちろん冷たい方で。

(練習場の敷地内で営業しているカフェ)

ちょうど飲み終わった頃に、周囲が騒がしくなってきました。
選手が出てきたのかな…と思ったら、駐車場に忍び込むオッサンがひとり。長い爆竹を仕掛けてます。
おいおい、止めなくていいの!?と思ったのですが、皆カメラを構えて爆竹に火をつけるのを見守っています。
地元テレビ局でさえ、見守ってます。
そして「パンパパンパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパン」と猛烈な音と共に爆発。
気持の良い青空にものすごい灰色の煙が昇っていきます。
事務所の窓から「何事か」とチームスタッフが顔を出します。SDアシスタントの佐伯さんの姿も見えました。

(線の長い爆竹を仕掛けて逃げるオッサン)

爆竹騒ぎもひと段落したところで、選手やスタッフが出てきました。
皆、トップチームの選手が出てきたら群がり、Bチーム以下の選手はスルーです。
Bチームの選手もサインを求められないのはわかっているので、颯爽と帰ります。
グアイタやピエリックらと写真を撮りたかったのですが、全く止まってくれませんでした。
この当時、チーム代表だったボロもスルーです。今頃はサイン攻めでしょうね。

  
(左:ファン全員からのサインと写真に笑顔で応えたマタ  中:黙々とファンサービスをするエドゥ  右:サニーにサインを求める人はまだ少ない)
  
(左:イタリア人ファンから話しかけられ嬉しそうなモレッティ  中:マイケル・ジャクソンっぽいバネガ  右:赤いフェラーリが一際目立つホアキン)
  
(左:この日一番人気だったシルバ  中:シルバの車の助手席に乗っていたアレクシスは左手でサイン  右:ヒルデブラントは小さい子から大人気)

クーマンの写真はメモリがもったいないので撮りません(笑)
この他にも結構沢山の選手を見られましたが、スターのオーラが出てたのはホアキンとバネガぐらいで、
あとは皆、普通のにーちゃんです(笑) 街ですれ違っても気づかないかもしれません。
駐車場の入口の所に壁が出来てしまったため、皆その壁の外で待機してるのですが、シルバやホアキンなど
人気の高い選手が見えると、その壁を超えて中に入っていっちゃうちびっこがたくさん居ます。
自分は携帯でツーショット写真を撮ったのですが、携帯の画面を90度回転させたら
ヒルデブラントが「おぉっ!」とビックリして興味を持ってくれました。ヨコモーション万歳(笑)

 
(左:マタの車はイイ匂い  右:ヒルデブラントはF905iに興味津々)

アルベルダ、アングーロの姿は見えませんでした。どうやら別出口から出たようです。
立場が微妙な時期だった事もあり、大勢のファンの前には出づらかったのかもしれません。
バスが一時間に一本程度しかないため、この辺で切り上げました。

バスと地下鉄を乗り継いでアパートへ戻った後、歩いて30分。スペイン最大級の水族館・ロセアノグラフィックへ。
水族館周辺は芸術・科学センターや映画館も隣接されており、急に街並みが変わります。同じ街とは思えない。

(芸術・科学センター)
(確かこれが映画館)
(ロセアノグラフィックの建物のひとつ)

芸術・科学センターは休館日のため、入れず。映画は見てる場合ではないので、水族館へ一直線。
入場料は23.3ユーロ(3700円くらい)です。映画館とのコンビネーションチケットってのもありました。
館内は10のジャンルに分かれており、順路とかは無いので適当に見ます。鳥園もあります。
日本の蟹のコーナーもありました。ひらがなを使って無理やり日本ぽくしてるのが面白いです。
水槽の前でチュッチュしてるカップルも居ます。自分はもちろんひとりです。くそぅ、魚を見なさい。家でやりなさい。

イルカショーは時間が合わず、見られなかったのですが、
この水族館の人気者、ベルーガ(白イルカ)はちゃんと見られました。かわいかったな。

(ロセアノグラフィックの館内)
(ベルーガ)

一通り見終わった後、土産屋で自分のための買い物。
ロセアノグラフィックのロゴがカッコイイので、ロゴ入りのキャップとか買っちゃったのですが、
今思えば、「江ノ島水族館」って書いてあるキャップを買ったようなものですね。うーん。
会計時に親切な店員さんがジョーズのパッケージのDVDをサービスでくれました。なんかの映画っぽいです。

水族館を出たら、外はだいぶ寒くなってました。入る前の暑さが嘘みたい。
水族館から歩いて5分の所にある火祭り博物館へ。入場料は確か2〜3ユーロだった気がします。
ここは、例年の火祭り人形コンクールで1位になった作品が飾ってある博物館で、館内は撮影禁止。
これから毎年毎年展示作品の数が増えていく博物館なので、建物の半分は何もない状態でした。
それでも、唸るような細かい出来のものからなんとも言えない作品まで、たくさん展示されています。

火祭り博物館を出たら辺りはもう真っ暗。ネオンが点灯し、アチコチの人形がライトアップされています。
アパートに帰る途中、鼻炎薬を買うために薬局によりました。
さて、何て言えば鼻炎薬を買えるだろう。仕方ないから英語でチャレンジしよう。

okku「アイ・ウォント・メディシン・オブ・ノーズウォーター」
店員「?????」

鼻水はノーズウォーターじゃないですからね。やっぱり通じなかった。

okku「アイ・ウォント・メディシン」
店員「オーケー」

ここまでは通じる、と。

okku「メディシン・オブ・はっくしょん!」
店員「?????」
okku「ちーん!ちーん!(鼻をかむジェスチャー)」
店員「ワハハハハハ」
okku「ずーずー(鼻をすするジェスチャー)」
店員「オーケー」

通じました。出てきたのは「Alergia」と書いてある薬。なるほどアレルギーって事ね。
ちょい高めでしたが、鼻炎が治まらないことにはロクに観光もできませんからね。迷わず購入。
ついでに爪切りも購入。なんかいろいろついてます。十得ナイフとは言いませんが、四得ぐらいはありそうです。
帰宅して手足の爪を切り、風呂に入って就寝です。