3/31(月) バレンシア

スペインデビュー戦。

バレンシア滞在最終日です。
バレンシアCFの9時からの練習を見るべく、小澤さんとクニさんと3人でパテルナに向かいます。
この日も公開練習。全員でジョギングをした後、
昨日のRCDマジョルカ戦に出場した選手たちはジムに入って行ってしまいました。
試合にでなかった選手たちだけでミニコートで少人数での攻撃練習です。
ただ、クーマン監督は練習を見ずにさっさと引き上げていってしまいました。
セカンドコーチのバケーロが声を張り上げています。監督は練習を見ないで、チームの何がわかるの?

ジョギングの様子
(ジョギングの様子)

GK陣はキャッチングの練習ですかね。2人のGKが交替でコーチのシュートを受けていきます。
モラがだいぶ不安定ですね。カニサレスが一番安定したセービングを見せているなと思うのですが、
クーマン監督のカニサレス外しは結局意味がわかりません。

GK練習の様子
(GK練習の様子)

前日の惨敗もあって、選手たちの表情は一様に暗かったです。
昨日の試合中に途中で帰っちゃったビジャの姿はありません。

攻撃練習の様子
(攻撃練習の様子)

2時間程度練習したところで終了。再び選手の出待ちに回ります。
パテルナの別コートでで子供たちの大会を開催しているため、今日もギャラリーの数が凄いです。
最初に出てきたのはアリスメンディ。
メスタージャでは大ブーイングされてる彼ですが、なんだかんだでサインを求めるファンの数は結構居ます。
アリス贔屓のokkuとしては、もちろんサインGET!

アリスメンディ
(アリスメンディ)

続いてモレッティ、ミゲル、アレクシスとどんどん出てきます。残らずサインGETです。
帰る選手と入れ替わりに、ビジャが練習場に車で入ってきました。
すごく暗い表情。病院に行ってたようですね。

ミゲル アレクシス
(ミゲルとアレクシス)

その後に出てきたホアキンにサインを頼んだら、機嫌が悪かったのか適当なサインをされました(笑)
後はマルチェナとアルビオルのサイン!と思っていたのですが、結局その2人には会えず。
そんな中、アングーロの車が出てきます…が、運転してるのはクラブのスタッフ。
人込みが苦手なアングーロは、スタッフに頼んで裏口に車を回してもらったようです。
なるほど、マルチェナなんかもこうやって帰って行ったのかな。

練習が終わり、タクシーで再びバレンシアに戻ります。
昼飯を食べに3人で中華料理屋に入りました。
小澤さんとクニさんは何度か来た事があるそうで、店のオーナーが中国人です。

okku「久しぶりにラーメン食べたいな」
クニさん「ここのラーメンマズイっすよ」
小澤さん「やめた方がええな」

ラーメンがまずいって相当ですよね。
仕方なくチャーハンとチンジャオロースにしました。

小澤さん「チンジャオロースの肉が豚肉じゃなくてチョリソ(ソーセージ)やないか」
okku「ホントだ(笑)」

不思議なものを食わせていただきました。
ちなみにチャーハンは無味。奇跡です。

昼飯を終え、アパートに戻ります。
2週間お世話になった部屋の掃除をし、ちょっとだけシエスタイム。
17時半に起き、最後にバレンシアを街を見納めようと街中に繰り出しました。

この街名物のまだ堪能してない飲み物“アグア・デ・バレンシア”を求めて彷徨います。
レイナ広場脇の路地沿いにナチュラーレという生搾りジュース屋さんを発見しました。
メニューにもアグア・デ・バレンシアがあるので入店。

カウンター席に座り早速注文。すると、ウエイターさんはデカンタを取り出しました。
結構な量になりそうです。オレンジジュースを半分入れ、さらにカバ(スパークリングワイン)を半分注ぎました。
さらに、ジンとウォッカを目検討でドボドボ入れ…なんかアルコールきつそうなんですけど。

自分でグラスに注いで飲んでみます。
…う、ウマイっ!これは美味しいぞ!
半分以上がアルコール(しかも度数高いのばかり)なのに、すごく飲みやすいです。
という事は、すごく危ない飲み物です(笑)しかもこんなにたくさん。
良く見るとコレ、複数人で飲んでる人が多いですね。一人で飲むには多いよな、やっぱり。

アグア・デ・バレンシア
(甘くて強い魔性のお酒、アグア・デ・バレンシア)

このお店では、クレープもやってました。
チーズとアボカドとアンチョビのホットクレープを注文。
不思議な組み合わせですが、これも絶品です。
これは家でトーストで似たようなものが作れそうだ。

半分近く飲んだところで、案の定足元がグラグラし始めました。
「申し訳ないけど、残そう…」
千鳥足で店を出ます。今、強盗に遭ったら迷わず財布出すわ。

レイナ広場に戻るとなんかイベントをやってました。火祭り程ではないですが、結構な数の人が集まっています。
バロールのカフェで一休みしようと思ったのですが、すごい行列。
イベントの内容はわからないのですが、タラゴナで見たようなカートが居たり、
真っ白な衣装を身にまとった子供たちが行進してたりという感じ。

イベントの様子 イベントの様子
(イベントの様子)

人の少ない方へ移動しながら見物しているとマーチングバンドの人たちを見つけました。バスクラ吹きも居ます。
バスクラ吹きを見ると急に親近感を抱くokku。声をかけちゃいました。

okku「写真を撮らせてもらってもいいですか?」
楽団員「写真!?俺らを撮るのか!?」
okku「はい!僕もバスクラ吹きなんです」
楽団員「おお、そうか!」

自分も同じ楽器をやっているので気持ちはよくわかります。
いきなり写真撮らせてくれって言ったら「え?俺の写真を?」って思いますもん。
そんな唐突な申し出も快く受けてくれました。

楽団員「君はどこのメーカーの楽器を使ってるんだい?」
okku「セルマーです」
楽団員「セルマー?日本人だったらヤマハだろ!何でヤマハを使わない!」
okku「うーん、なんでだろう。そんなにヤマハいいですか?」
楽団員「ヤマハの楽器は俺も吹いたことないから知らん」
okku「なんだよ(笑)」

ちなみに2人とも楽器はクランポン製でした。

バスクラ・プレイヤー
(バスクラ・プレイヤー)

そして、彼らは演奏に向かいました。
そのイベントの様子を見ていたら、小澤さんから着信が。

小澤さん「今どこに居ます?」
okku「レイナ広場に居ます」
小澤さん「今からサッカーやるんで来ません?」
okku「ジーンズでトラベルシューズなんですけど」
小澤さん「全然、大丈夫っす、じゃあアラメダの駅で!」

急遽サッカーをやる事になりました。どうやらokkuのスペインデビュー戦となりそうです。
地下鉄アラメダ駅に向かいます。

アラメダ駅を降りると、近くにサッカーコートがありました。
小澤さんとクニさん、そしてここで日本人料理人のヒロさんが居ました。

サッカーコート
(サッカーコート)

4人でサッカーというのも微妙です。なので、近くでボールを蹴っていたスペイン人の子供たちに声をかけ、
4vs4で試合する事になりました。
ピッチの広さはハーフコート程度です。
ただゴールマウスがフルコートのものなので、非常に助かります。
ファーストシュートで先制ゴールを奪いました。これだけ大きければ入るよ、うはは♪

その後も大人4人で子供たちを攻め立て、どんどんリードを奪います。なんとも大人げない(笑)
そうこうしてるうちに、スペイン人子供チームが、近くでひとりでボールを蹴っていた
セネガル人の少年を仲間に引き入れました。
こちらもスペイン人の小太りな子供をひとり招きいれ、5vs5になります。

相手は、子供とはいえなかなか賢いです。
小澤さんがボールを持った時はボールを獲りに行きません。
獲りに行っても交わされてしまうので、最初から諦めてるんですね。
ただokkuがボールを持った時は、すげープレッシャーをかけてきます。
4人の中で一番下手だという事をあっという間に見抜かれたようです。
特にセネガル人、すげー足が長くてすげー足が速い。あっさりボールを奪われちゃいました。

ある程度暗くなったところで、子供たちが帰り始めたのでサッカー終了です。
いやー、いい汗かいた。久々に走ったから気持ち悪い。そういえばお酒飲んでるんだった(笑)

ひと汗かいた後は、夕飯に向かいます。
アラメダ駅の上を通るエクスポシシオ橋がライトアップされていてすごくキレイです。
レストランではイワシの酢漬けやロシアン・サラダなどのスペイン料理をいくつも堪能しました。
バレンシアCFファン4人でのサッカートーク、ヒロさんとクニさんの日本料理屋の裏側の話など、
楽しい話をいくつも聞かせて頂きました。

エクスポシシオ橋
(エクスポシシオ橋)

レストランを出てアパートへ戻ります。ここで、クニさんとヒロさんとはお別れです。
すごく有意義な時間を過ごさせてもらった2人に感謝です。

これまたキレイにライトアップされたポルタ・デ・ラ・マール広場を通り、アパートへ。
アパートに着いてからはシャワーを浴び、荷物をまとめ出発の準備。
夜行電車の時間は24時半なので、24時ちょうどくらいにスーツケースを転がしアパートを出ました。
ここで2週間お世話になった小澤さんともお別れです。
充実したバレンシア生活を楽しめたのも小澤さんのおかげです。
生涯忘れる事の出来ない濃い2週間を過ごせました。

ポルタ・デ・ラ・マール広場
(ポルタ・デ・ラ・マール広場)

次に向かう街はグラナダです。所要時間は約8時間!