3/22(土) バルセロナ → フィゲラス → バルセロナ

うどん。

朝食はホテルのビュッフェです。ようやく好きなスペイン料理を選べるタイミングがやってきました。
何種類もあるハムを1枚ずつ全種類食べたり、トルティージャを食べたり、
チーズは個人的に当たり外れが大きかったけれど、堪能しました。
でも、一番ハマったのはトマトソースを塗った食パン。調子に乗って食べすぎました。

7時50分の中距離電車でサルバドール・ダリの故郷・フィゲラスに向かいます。所要時間は2時間。
ダリ美術館は10時半開場なので、その前にカタルーニャおもちゃ博物館に行くことにしました。
駅を出て博物館の方に歩いて行く途中、ランブラ広場が青空市場になっています。

(フィゲラス駅)

ヨーロッパの市場って日本の市場より色彩豊かですよね。
なんでなんだろう、売ってるものは日本と変わらない気がするのに。
日本と変わらないと言っても、野菜一種一種が全てデカイです。
見た事のない野菜も並んでいますが、さすがに買いません。持ち歩きたくない。

(ランブラ広場の青空市場)

ガイドブックに載っている地図を見ながらおもちゃ博物館に到着。
小さなホテルの一角が博物館です。正直、入口が分かりづらいです。
なのに、入場料は5ユーロ(800円)。結構とるね。

中に入ると、まずはミニカーがたくさん。スポーツカーには興味なし。スルーします。
1900年代前半の中華独楽、フラフープ、飛び出す絵本などが展示されています。
カルタやすごろくなんかも置いてありました。スペインにもすごろくとかあるみたいです。

奥に入るにつれ、徐々に新しいおもちゃが出てきます。
ブリキのロボットに、ガンダムやザンボットのフィギュア、絵本もだんだんカラー印刷になってきました。
館内は30分もあれば見終わります。さぁ、ダリに行くぞ!

(カタルーニャおもちゃ博物館)

歩いて2〜3分、フィゲラスのシンプルな街並みの中、突然屋根に卵が乗った奇抜な建物が登場します。
これがダリ美術館。吉祥寺の楳図かずお邸もこんな印象なんでしょうか。
到着したのは10時半ちょうどでしたが、複数の団体客も来ていて、既に結構な行列が出来ています。
開場前からこの様子だと、昼過ぎとかに行ってたら大変な事になってたかもしれません。

(ダリ美術館の外観と入口)

入場料は10ユーロ。入場したはいいけど、人が多すぎて思うように動けません。
ただ、フィゲラスではここ以外行く予定がない(というか他に何があるかわからない)ので、
ゆっくり見たいと思います。嬉しい事に撮影可だし♪

しかし、スペインに来て以来最大級の鼻炎に襲われます。
どれだけ薬を飲んでも治まりません。なかなか集中できません。せっかく来たのに(泣)

(唇ソファーで有名な「メイ・ウエストの部屋」と、柔らか時計で有名な「記憶の固執」)

美術館の感想は「スゴイ40%、面白い40%、気持ち悪い20%」。
ただ、間違いなく行く価値、見る価値はあります。
バルセロナからすぐですので、良かったら皆様も行ってみてください。

美術館を出たのは14時半。
昼飯は美術館近くのレストランでパエジャを食べました。味は普通。

フィゲラスでゆっくりするつもりで、帰りは20時フィゲラス発の電車を予約していたのですが、
美術館の他に見るところがないんですよ。で、このまま20時まで時間つぶすのはもったいないじゃないすか。
なので、早めにバルセロナに戻る事にしました。16時発の電車を予約取り直します。

2時間かけてバルセロナへ。着いたのが18時なので、外はまだ明るいです。
バルセロナ到着後、世界遺産のカザ・ミラ(ラ・ペドレラ)へ。
外観がぐにゃぐにゃした建物で、なんとアパートです。ガウディ最後の民間建築だそうな。

(カザ・ミラの外観)

30分並んでようやく入れました。
建物の全てが曲線で出来ています。よくまぁこんなにもキレイに石を削り繋ぎ合わせるものです。
細かいところまで凝った作りで、ドアノブひとつひとつの形が違うだけでなく、
全てが手にフィットする形になっています。
ベランダの金属の手すりもひとつひとつ全てが違う。
こんなアパート、住んでるだけで楽しくなるでしょうな。

最上階はガウディ・ミュージアム。
カザ・ミラのミニ・オブジェからガウディがデザインした家具まで展示されています。
個人的にヒットしたのは椅子!何種類か展示されていたのですが、
中でも二人掛けの椅子が特別気に入りました。
こういう椅子が日本に売ってないものでしょうか。

(ガウディのデザインした椅子)

建物の中を一通り見たら屋上に出ます。
屋上には沢山の煙突がありますが、煙突と言ってもただ煙が出るだけの筒じゃありません。
一本一本がマスクをかぶった人の顔のような、奇妙な形をしています。
映画「スター・ウォーズ」のジョージ・ルーカス監督もこのカザ・ミラに感銘を受け、
煙突の形を参考に帝国軍兵士を作り上げたそうです。
この屋上のオブジェにはサグラダ・ファミリアとも絡めて作られているものもあります。
本当に細かいところまで気配りされている建物です。
ガウディいわく
「建物の屋上に一本煙突を建てただけの建物など、てっぺんに一本だけ髪の毛が残ったハゲ頭と同じ」
だそうです。。。

(たくさんの煙突とオブジェに彩られたラ・ペドレラの屋上)

なんだかんだで1時間半も見てしまいました。
この後、もうひとつの世界遺産「バトリョ邸」を見に行こうとしたのですが、20時で閉館。
結局中には入れなかったのですが、それでもライトアップされた外観が美しいのでしばし立ち尽くしてしまいました。
ここはまた、後日見に来たいと思います。

そして、20時を回ったので夕飯です。
ガイドブックに載っていた日本食レストランが異様に気になったので、行ってみました。
その名もレストラン「小雪」。

ここでたぬきうどんと天ぷら盛り合わせ、鯛の刺身を注文。
本棚には「こち亀」も置いてあります。
店内のお客さんは外人ばかりですが、これまでとは状況が違います。
この店の中だけは完全にホームです。

(丁度良い味付けのたぬきうどん)

自分の隣にはイタリア人のカップルが居たのですが、天ぷらの食べ方がわからず固まってます。
ふっふっふ。大根おろしは天つゆに入れるのだよ。
気がついたらこのイタリア人カップル、okkuの食べるところを直視しています。
okkuの食べ方を見て「なるほど」と言った表情。

ここで、うどんを鼻から食べるなりして間違った文化を教えてしまおうという考えが頭を過りましたが、
スペインまで来てそんな事をしても仕方ない。何より食べ物で遊んじゃいけません(笑)
ちなみに、天ぷら盛り合わせは、ピーマンの代わりにパプリカ、椎茸の代わりにマッシュルームが揚げられてました。
マッシュルームの天ぷら、なかなか美味しいですよ!
さらに「日本からひとりで来た」と言ったら、店長さんが食事代31.5ユーロを30ユーロにまけてくれました。
これぞ一人旅の醍醐味です♪大満足でホテルに戻りました。

ちなみにこの小雪、大繁盛してます。
ご家族で行かれる場合は要予約です!

(お食事処・小雪)