4/ 3（木） セビージャ
今日だけセビジスタ。
前日の夜更かしもあって、久しぶりにゆっくり寝ました。
11時起床。着替えてセビージャ市内の観光に出ます。
まずはカテドラルへ。ここのカテドラルは世界遺産。
「後々“こんな大きい建物作るなんてアホちゃうか”って言われるようなの作ろうぜ」
ってノリで作られたらしいです。昨夜見た時より大きく感じます。
ただ本当に圧倒されたのは中に入ってから。
聖歌隊席の豪華さに、祭壇の煌びやかさ。なんだこの眩しさ。
あまりのスケールにしばし見とれてしまいました。
カテドラル内を一通り見てまわったら、ヒラルダの塔に登ります。
この塔はバレンシアのミゲレテの塔と違って、登るのはそんなに苦痛ではないです。
途中、塔の中央から外を見るとカテドラルの屋根が見えました。
遠くまで広がる屋根を見て、この聖堂の巨大さを改めて実感します。
塔の頂上には巨大な鐘が。全部で24個もあります。
外の様子を眺めていたら13時の時報にいくつかの鐘が鳴りだしました。
結構な音量です。これ全部なったら相当うるさいんじゃないかな〜。
ヒラルダの塔を降り、オレンジの中庭を抜けてカテドラルの外へ。
すぐ隣にはこれまた世界遺産のインディアス古文書館があります。
・・・。
これが世界遺産？
歴史ある建物って気はするんだけど、すごさがわかりません。
バレンシアのラ・ロンハ・デ・ラ・セダよりインパクト薄し。
時間もない事だし中に入るのはやめよう。
スルーしてこれまたすぐ隣にある世界遺産アルカサルへ向かいます。
ここは元々は要塞だったらしいのですが、そんな物々しい雰囲気は一切なく、非常に美しい建物でした。
アルハンブラ宮殿の王宮を思い出させる壁一面の彫刻。
そして部屋を変えると今度はシンプルな壁。
いろいろな建築様式が混在してるというのを実感できるようになってきました。
庭園もヘネラリフェそっくりです。空高く伸びた椰子の木とキレイに刈られた生垣。
噴水が上がる池には沢山の鯉が泳いでいます。
あー癒されるわぁ。この庭園の写真は個人的にすごく気に入っていて、携帯の待ち受けにしています。
アルカサルを出たら、日本でいう一級河川、グアダルキビル川の方へ向かいます。
川と並行して走っているクリストバル・コロン遊歩道沿いにあるマエストランサ闘牛場へやってきました。
ちょうど闘牛シーズンでも、さすがに昼は静かなんですね。ってか、平日だから皆仕事してるのか。
バレンシアのコロッセオみたいな闘牛場と比べると真っ白に塗られた壁が鮮やかな建物です。
色合いはすごく好きかも♪
遊歩道から河原に降りてみました。
河原と行っても砂利が敷き詰められたようなものではなく、ちゃんと整備されています。
ちょっとした公園って言った方がイメージが近いかもしれません。
そして、ここには黄金の塔と呼ばれる建物があります。
建物自体は12角形で非常に興味深いものです。
が、どこが黄金？普通の石造りの塔ですね。
河原を離れ、セビージャ大学の方に向かいます。
この道は昨夜歩いた道ですね。ヘレス広場の石像が美しいです。
スペインって交差点がいちいちオシャレですよ、ホント。
サンフェルナンド通り沿いのセビージャ大学にやってきました。
平日なので、学生さんがいっぱい居ます。が、普通に観光客も居ます。
見学自由なんですね。でも、特別見どころはないかな。
一番の見どころはかわいい女子大生というね。
大学をあっという間に出て、スペイン広場に向かいます。
並木道を歩いているとアイスキャンデーを売ってる屋台もあります。
いいね、この気候にぴったりだ。
スペイン広場はすごい迫力。正面から半円形に広がる建物と
ど真ん中で噴き上げる噴水の取り合わせが非常に美しいです。
建物を端から端まで歩き、ベンチで休憩。
ベンチには「アリカンテ」の文字。その隣には「アラゴン」。
たくさんあるベンチにひとつひとつスペインの県の名前とその土地にちなんだ？タイル画が描かれています。
「なるほど、だからスペイン広場なんだ」
そうなると、やっぱり「バレンシア」を見たくなります。
アリカンテの近くにあるのかな？
…アルファベット順ですね。
今居るのが「A」ですので、また半円歩いて戻らないといけないわけですね。
違和感を抱えたままのヒザで再び逆の端まで歩きます。
そしてバレンシア県のタイル画発見！
…修理中。普通の壁画になってました。
ちょっと残念な思いと共に、広場を出ます。
広場の出口付近では中国人の団体が地べたに座り込んでました。
邪魔だなぁ。じろじろ見るんじゃないよ。
大通りに出てバスに乗ります。
行き先はセビージャFCのホーム、サンチェス・ピスファン・スタジアム。
スタジアムはクラシックな佇まいで、あちこちにスプレーで文字が書かれてます。
ほとんどの文字が「Puerta 16」。
昨夏、他界したプエルタ選手へのエールなんでしょうね。
残念ながらスタジアムの中には入れませんでした。
スタジアムに隣接するオフィシャルショップで、
十字のユニフォームがカッコいいので購入。
せっかくなので、プエルタのマーキングをしてもらう事にします。
自分も彼と同じ左利きで、左サイドの選手。なんとなく愛着があるのです。
okku「マーキングしたい」
店員A「マーキングは17時以降じゃないと受付できないわ」
そんなシステムあるんすか。これはいわゆるシエスタイムですか。
この時の時間が16時15分。仕方ない、どこかで時間をつぶすとしよう。
スタジアムの周辺をうろうろ。近くにスーパーを見つけました。
「そうだ、日用品を買おう」
思えば、オスタルには変な匂いのシャンプーしかありませんでした。
鳥のフンを流す事しか頭に無かったので昨夜は気になりませんでしたが、
実は髪の毛がゴワゴワになってます。何が入ってたんだ、アレ。
このスーパーでいかにも女性が使いそうなボトルのシャンプーを購入。
水やジュース、お菓子も購入。ほどほどの荷物量になりました。
スーパーをうろうろしてたので、あっという間に17時です。
再びオフィシャルショップへ。さっきはいなかったおじさんがプレス機のとこに居ます。
okku「マーキングしたいんですけど」
店員B「誰の名前がいいんだ？」
okku「プエルタ」
店員B「プエルタか…」
ちょっぴりセンチメンタルな表情を浮かべながら、
おじさんはマーキングしてくれました。
店員B「大事に着ろよ」
お礼を言って、ショップを出ます。
荷物も増えたので、一度オスタルに戻りました。
溜まってる洗濯物をやっつけてから、今日も小澤さんとBARへ繰り出します。
BARでのお目当てはUEFAカップ：ヘタフェCFvsバイエルン・ミュンヘン。
おつまみはイベリコ豚。ここのイベリコが最高に美味かった！
当然、バレンシアから修行に出てる選手が複数居るヘタフェCFを応援します。
ただ、ちょうど闘牛が行われてる時期らしく、店内は闘牛ファンでいっぱい。
今日の闘牛の話で盛り上がってるのかな。サッカーなんて一切見てないって感じです。
試合はバイエルン・ミュンヘンに先制されながらも、後半いいところでヘタフェCFが追いつくという素晴らしい展開。
ヘタフェCFのゴールが決まった瞬間、店内の客が総立ちで大騒ぎ！
「見てたのかよ！」思わず小澤さんと一緒にツッコんじゃいました。
試合が終わり、食事へ。
BAR近くのメソン・セラニートという店に入りました。
牛の頭部の剥製が飾られてます。牛を見ながら牛肉を食うと。
okku「どのメニューも結構な量ありそうですね」
小澤さん「2人でプレートひとつで充分でしょ」
というわけで、肉のプレートをひとつ注文。
確かにひとつで充分だ。お腹すいててもひとりで全部は食べられないかも。
付け合わせのコロッケが異様にしょっぱいです。
食事の後は、もう1件BARへ。
クララ(ビールのファンタオレンジ割)を飲みながら
サッカー談義をし、お開きとなりました。
明日、小澤さんはバレンシアに戻られるとの事で、これで本当にお別れです。
お会いするのはまた帰国後ですね。結局旅の半分以上お世話になりっぱなしでした。
いろいろとありがとうございました。
今日は宿を出る時にしっかりと道を確認しながら出てきたので、帰り道もバッチリです。
洗濯も終わってるし、すぐに寝られるし、幸せー♪
セビージャの街をある程度満喫してしまったので、明日は急遽タリファという街に行く事にしました。
イベリア半島最南端の街です。ビーチ以外何もなさそうな感じですが、
とりあえず行ってきます。ビキニのお姉ちゃんが見られれば幸いです(笑)
- 3/15 小澤さんと藤原さん。
- 3/16 静かな街。
- 3/17 花と鼻。
- 3/18 水上の芸術。
- 3/19 火祭りファイナル。
- 3/20 国王杯と3選手。
- 3/21 セマナ・サンタ。
- 3/22 うどん。
- 3/23 ランブラス大通り。
- 3/24 佐竹さんと世界遺産。
- 3/25 早足モンジュイック。
- 3/26 レバンテ。
- 3/27 公開練習。
- 3/28 車窓から。
- 3/29 再挑戦大成功。
- 3/30 大惨敗。
- 3/31 スペインデビュー戦。
- 4/ 1 豚の脳みそ。
- 4/ 2 洞窟と白い村。
- 4/ 3 今日だけセビジスタ。
- 4/ 4 ２つの海。
- 4/ 5 オバチャン軍団。
- 4/ 6 ホアキン・ソロージャ。
- 4/ 7 橋フェチ炸裂。
- 4/ 8 アートな街。
- 4/ 9 ヘタフェ地区。
- 4/10 またね。
- 4/11 満員電車。
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