3/27(木) バレンシア

公開練習。

朝はのんびり起床。目的のバレンシアCFオフィシャルショップの開店は10時です。
RCDマジョルカ戦のチケットを求めて、9時半過ぎに元気良く出発!
今日はなかなか風が強いです。海風ってやつですかね。海に縁がない埼玉人なので知らんけど。
スペインのナチュラルな色彩を見るために、ほとんどサングラスをしていなかったのですが、
今日に限っては必須です。目が開けられないくらいの風ですから。

10時ジャストにオフィシャルショップ到着。
しっかりお店は開いてますが、チケット発売日にも関わらずやたら客が少ない。もしや…。
聞いてみると「チケットは明日発売よ」と言われてしまいました。
どうやら急に発売日が延期になったらしいです。
ってか今日、木曜っすよ。試合は日曜っすよ。チケットの一般発売が試合の2日前って。

オフィシャルショップに来たのは他にも用件があったのです。
自分が持っている今季のANGULOのマーキング入りユニフォーム「N」が上下逆に付いてたんですよ。
今季のマーキングは文字にシルバー〜黒のグラデーションがかかっているので、
Nの部分だけ微妙なマーキングになってたんです。
それを直してもらえるかなーと思ってためしに持ってきてみました。

オフィシャルショップの地下階、マーキング担当の店員さんにユニフォームを見せ、説明すると
修正OKとの事!やった!
でも、どうやって直すんだろう…このマーキング剥がせないよねぇ。
なんて作業工程を見てたら、店員さん逆Nの上に正しい向きのNを乗せてプレス!
プレス機を上げると、逆Nなんて無かったかのようにキレイに仕上がってました。ブラボー!

キレイに直ったユニフォーム
(キレイに直りました!)

ユニフォームを手に店を出て、市庁舎広場で久しぶりのオルチャータイム。
火祭りファイナルの夜、ここであれだけの花火が打ちあがってたとは思えない普通の広場です。

半端なく風が強くなってきたので、一度アパートに戻ります。
そして、この頃からやたらと腰痛に悩まされ始めました。
うーん、歩きすぎか?まったく情けない。

アパートに着く頃にはまっすぐ立てないくらい腰が痛くなってました。
体力の回復も兼ねて、しばし昼寝…zzz

2時間くらい眠りました。13時半に再び起床し、今度は2人での外出。
小澤さんオススメのパエジャの美味しい店に一緒に行ってきました。
こじんまりとしたレストランですが地元でも評判のお店で、予約しないと入れないくらい
常にお客さんがいっぱいのお店だそうです。でも店の名前は忘れました(笑)
鍋のまま食うパエジャは美味いっすね。フィゲラスで食ったパエジャは
お皿に乗せられたもの(作ってから時間が経ったもの)だったので、特に印象が無かったんですが、
出来立てアツアツのここのパエジャは絶品でした。

絶品パエジャ
(絶品パエジャ・マリスコス)

ランチを終えアパートに戻ると、強風でベランダの植木が倒れていました。
小澤さんいわく「このくらいの風はよくある事」だそうです。
日本でも海近くの街はこんな感じなんですかね?

夕方からはパテルナ練習場へ。今日のバレンシアCFは17時からの練習です。
久しぶりの公開練習、自分にとっては初めての公開練習なのですごく楽しみです。

なのに、地下鉄の時間をミスりました。
エンパルメ駅からのバスの時間に余裕で着くはずが、発車時刻ギリギリの到着。
さらに、バスは時間通りに出てしまったようです。こんな時に限って時間通りなスペイン人。

仕方ないのでエンパルメで30分待ち。周りに何か出来そうなところもありません。
ベンチに座っていたらひとりの黒人が英語で話しかけてきました。

黒人「今の時間を教えてくれ!」
okku「15時55分だよ」
黒人「って事は51分のバスは!?」
okku「行っちゃったみたいよ」
黒人「おーい、マジかよ〜」
okku「俺も乗りそこなったところなんだ」
黒人「そうか〜いつもは少し遅れるんだけどな」

この黒人と一緒に次のバスに乗り、パテルナ練習場に向かいました。
到着したのはちょうど17時くらい。この黒人も練習場を目指していたようです。

練習場内は、夕方なので学校を終えた子供たちがわんさか。沢山の子供のギャラリーがいます。
ちなみにクーマン監督は、この子供たちからも「出てけ!」なんてヤジられてます。
自分が到着した時は、ちょうど全員でジョギングを始めるところでした。
やっぱりビジャとシルバが大人気。子供たちからの声援はほとんどその2人に集中してました。
その声援に対しビジャは黙々と、シルバはちょっと照れくさそうにしながらも軽く手をあげて応えます。
ビジャに振り向いて欲しい子供たちの声がどんどんボリュームアップ。
するとビジャの代わりにマルチェナが両手を思い切り振って応えてくれました。
“おまえじゃねーよ”的な感じ全開でギャラリー大爆笑。

ジョギングの様子 ジョギングの様子
(ジョギングの様子)

このジョギングの最中、カニサレスだけが皆の輪から外れて一人で俯きながら走ってました。
チームに溶け込めてないのかな。それともいつもこうなのかな。
見てて切なくなる光景です。

ジョギング中のカニサレス
(ジョギング中のカニサレス)

ジョギングを終え、軽くストレッチをしたところで、選手たちは建物の中に入っていってしまいました。
「え?もうおしまい?」ギャラリー達も帰りだします。
どうなってるのか情報が欲しくて、グラウンドの周りをウロウロしてると、
バレンシアCFオフィシャルページで顔を見たことのある用具係さんを発見。

okku「もう練習おしまいなんですか?」
用具係「今、室内で練習してる。もうすぐおしまいだよ」

…マジすか。
時間にしてわずか30分。走って捻ってるとこしか見てないっすよ。

仕方ないので、練習場内をさらにウロウロ。
隣のグラウンドにシモ・フォルネルを発見。どうやらフベニールAが紅白戦をしてるようです。
どこだかわからないけど、日本人高校生の団体が来ています。その隣で観戦。
たどたどしいガイドさんが「コノ子ラハ中学生デス」って説明して、高校生たちビックリしてます。
いやいや、中学生でこの体格はないっすよ(笑) そりゃ高校生ビックリしますよ。

フベニールAの紅白戦
(フベニールAの紅白戦)

紅白戦を終えて、選手の出待ちに向かいます。
今回も3/20と同じく、真っ白ユニフォームを持参。
どこにでも書ける、まさにサインしてもらうためのユニフォームです。

ただ、出待ちしているギャラリーの数が大変なことになってます。
一般のギャラリーに加え、前述の子供たち+親、先ほどの日本人高校生の団体。
エンパルメから一緒に来た黒人も居ました。今までどこで見てたんだろ。

最初にマドゥロが出てきました。マドゥロ、なかなか人気あるんですね。
しかもイイヤツです。全員にサインして写真撮ってあげてました。
その後に車をつけていたエルゲラにサインをもらいたくて、自分はスルーしちゃいましたけど。
エルゲラ、表情が硬かったので機嫌悪いのかななんて思ったのですが、
「アムン、エルゲーラ!」と声をかけると笑顔で頷いてくれました。

練習帰りのエルゲラ
(練習帰りのエルゲラ)

続いてバネガやシルバ、エドゥなんかも帰り始めます。シルバすげー人気。
カニサレスが暗い表情で出てきました。先ほどの黒人が一生懸命サインをもらってます。
バラハは車の窓を開けることなく、ギャラリーを完全無視。
その後、グアイタ、サンダサらBチームの選手もいい車に乗って帰って行きます。
バケーロコーチ、ボロ代表なんかも出てきます。バケーロって結構人気があるんですね。
ボロはチームOBなのにギャラリーが完全スルーです。

やや不機嫌なシルバ
(やや不機嫌なシルバ)

そんな中、選手用駐車場のところにビジャ登場。
その瞬間、沢山の子供たち(大人も)が入場禁止ゲートを乗り越えビジャの方に駆け寄っていきます。
ジョギングしてる時はファンの声に一切反応しなかったビジャですが、
ここでは笑顔で求める全員にサインをしてました。
自分もサインしてもらおうとギャラリーに揉みくちゃにされながら一生懸命手を伸ばしていたところ、
いきなり隣のスペイン人おばちゃんにマジックを奪われました。
どうやらこのおばちゃん、サイン欲しいのに書く物を持ってこなかったようです。
だからってここで奪われるわけには行かない。「返せ俺のマッキー!」

笑顔でサインに応じるビジャ
(笑顔でサインに応じるビジャ)

なんとかマジックを奪い返し、ビジャにサインをもらえました。
今、思えばだいぶ取り乱してました。
そんなに押さなくてもビジャはしっかり全員に対応してくれたと思います。
その後、マタが出てきてまた揉みくちゃ。マタも全員に丁寧にサインしてます。
皆がマタに気を取られてる隙に背後でモリエンテスがこっそり帰ろうとしてます。
気づいた数人がサインと写真をゲット。自分も無事ゲットしました。

気がついた少数のファンに応対するモリエンテス
(気がついた少数のファンに応対するモリエンテス)

まだサインをもらえてない選手も沢山居るのですが、バスの時間が迫ってきたので帰ります。
このバスを逃すと1時間以上待ちですからね。

バレンシアに戻り、コンサムで夕飯を買ってからアパートに戻ります。
考え事をしながらでも迷わずアパートへ足が向かうようになり、すっかりバレンシアの街に馴染んだ気がします。
コンサムではレトルトのラザニアを買ってみました。アパートでチンして食べましたが、
たぶん同じレトルトでも日本の製品の方が美味しいです。

さぁ、明日はテーラ・ミティカ!
行ってきますよ、ひとり遊園地!
風呂に入って腰痛を労わり、明日に備えます。
こんな腰痛、人生初かもしれない。。。